目がかゆいのは病気?原因や症状、対処方法を知ろう!こするのは危険?

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「目」は、人が仕事や勉強をしたり、日常生活を送る上で常に使われる重要な器官ですよね。

そのような重要器官である目にかゆみが現れると、集中力が乱されて仕事や勉強の効率が悪くなるばかりか、日常生活でも行動する意欲が失われて、生活の質(QOL:Quality of life)が大きく低下してしまう可能性があります。

そこで今回は、目のかゆみに効果的な対処をするために、目のかゆみの原因について深く掘り下げて、ご紹介していきたいと思います。最後まで、お読みいただき参考にしていただければ幸いです。

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目のかゆみの原因

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そもそも目のかゆみの原因には、どのようなものがあるのでしょうか?多くの人は、目のかゆみが現れても、経験則からすぐにかゆみが引くだろうと様子見をするのではないでしょうか?

たしかに、軽度のかゆみならば、時間の経過によって回復することもあるかもしれません。しかしながら、目のかゆみを引き起こす原因は多岐にわたるので、様子見をすることは必ずしも得策ではないのです。

そこで、目のかゆみが現れたら早期に対処するためにも、目のかゆみの原因について知っておくことが大事になります。

眼球運動と結膜

目で様々な方向を見ることができるのは、眼球が上下左右に動くからです。この眼球運動を可能にするのが、六つの筋肉で構成される外眼筋と、外界と眼球内部を隔てる結膜です。

まぶたが眼球を保護する役割を担っていますが、眼球とまぶたがくっついていると眼球を自由に動かすことができません。そこで、眼球とまぶたの間に、結膜という薄い膜が存在することで、わずかな隙間を作り出し眼球運動を可能にしているのです。

結膜の役割と目のかゆみの仕組み

この結膜は、まぶたの裏側と白目の表面を覆うことで、外界と眼球内部を隔てる役割を担い、外界と接する目(眼球)を異物の侵入から守っているのです。そして、結膜が役割を果たすために、結膜には非常に細かな血管や免疫システムのリンパ組織などが存在しています。また、異物の侵入を防ぐために、結膜は涙腺から分泌される涙液によって濡れています。

しかしながら、この濡れている状況は、細菌やウイルスが繁殖しやすい環境でもあります。

そこで細菌やウイルスなどの異物が結膜に繁殖したり、異物が結膜を刺激すると、生体の防御反応として血管拡張による充血や目のかゆみといった炎症反応が起こります。このように結膜に炎症が起きる疾患が、結膜炎です。

ですから、目のかゆみは生体防御反応としての炎症反応による結果として生じるのです。ちなみに、結膜は眼球の白目の部分を覆う膜ですが、黒目の部分を覆うのが角膜です。

目のかゆみの原因

このように目のかゆみは、生体防御反応である炎症反応の結果として生じます。ですから、目のかゆみの原因は、外界と眼球内部を隔て異物侵入を防ぐ役割を有する結膜に、何らかの異物が付着して刺激したり、何らかの原因によって結膜の機能が減退することにあると言えます。

そして、目のかゆみの原因は、次のように大きく四つに分類することができます。

  • アレルギー性結膜炎
  • 感染性結膜炎
  • 日常生活での目の酷使
  • その他の病気
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アレルギー性結膜炎

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アレルギー性結膜炎は、目のかゆみが症状として現れる最も代表的な疾患の一つです。アレルギー性結膜炎と言ってもピンと来ない方には、アレルギー性結膜炎の一形態である花粉症と言えばわかりやすいかもしれませんね。

花粉症の代表的な症状には、くしゃみ・鼻水などの鼻の異常と目のかゆみといった目の異常があります。症状が鼻の場合はアレルギー性鼻炎となり、症状が目の場合はアレルギー性結膜炎となり、花粉症では通常併発しているのです。

免疫システム・免疫反応

人間には、生体防御の仕組みとして、抗原抗体反応という仕組みが備わっています。抗原抗体反応は、身体にとっての異物(抗原・アレルゲン)が体内に侵入してきた時に、抗原に対応した抗体が結合して、その結合物を白血球やリンパ球などの免疫細胞が素早く処理することで、異物・抗原を排除する仕組みです。

この抗原抗体反応が適切に作用すれば、いわゆる免疫システムとして機能し、生体に有利に働きます。

アレルギーの仕組み

しかしながら、通常は身体にとって無害である物質が異物(抗原・アレルゲン)として認識されると、抗原抗体反応は本来作用しないのにもかかわらず、異物として認識されたアレルギー物質を排除しようと抗体が結合して、免疫システムが機能してしまいます。

このように免疫システムが本来身体にとって無害な物質にまで過剰反応することが、アレルギー反応なのです。そして、この排除の過程で、様々な症状(アレルギー症状)が身体に現れるので、生体に不利に働くのです。

このようなアレルギー反応が、鼻の粘膜で発生するのがアレルギー性鼻炎、結膜で発生するのがアレルギー性結膜炎です。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎は、このように結膜でアレルギー反応が引き起こされる疾患です。異物を排出するために、抗原抗体反応が起こり、免疫細胞の働きが活発化します。

免疫細胞が活発化することでヒスタミンが大量に放出され、このヒスタミンが神経や血管などを刺激して、結膜充血・目のかゆみ・目の異物感・目やになどの炎症反応が生じるのです。

アレルゲン

アレルギー性結膜炎の原因となるアレルゲンで代表的なものは、花粉・ハウスダスト・ペットの毛などです。

このうち花粉は季節的に限定されるので、花粉症のことを季節性アレルギー性結膜炎・季節性アレルギー性鼻炎と呼ぶことがあります。

一方で、ハウスダストやペットの毛が原因の場合は、それらが一年を通じてアレルゲンとなる可能性がありますので、通年性アレルギー性結膜炎と呼ばれることがあります。

代表的なアレルゲンは、次の通りです。

  • 花粉(スギ花粉・ヒノキ花粉・イネ花粉など)
  • ハウスダスト(ダニやカビ及びその死骸や糞、ホコリなど)
  • ペットの毛やフケ

春季カタル

春季カタルとは、主に小児や成長期の子供に見られる重症のアレルギー性結膜炎のことです。

カタルは、感染症などの影響で粘膜が炎症を起こして膨張し、その粘膜から粘り気のある液体が滲み出る症状のことを言います。春から夏にかけて多く発生する傾向があるので、春季カタルと呼ばれるのです。

春季カタルの症状は、通常のアレルギー性結膜炎の症状が全体的に強化された症状で、強烈な目のかゆみ、大量の目やになどが特徴的です。

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感染性結膜炎

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感染性結膜炎は、結膜が細菌やウイルスに感染することによって、炎症を生じる病気です。感染性結膜炎は細菌やウイルスが原因となりますので、中には人から人への感染力が強いものもありますから注意が必要です。

細菌性結膜炎

細菌性結膜炎は、結膜が細菌に感染することによって生じる結膜炎です。細菌性結膜炎の原因となる主な細菌は、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などで、とても身近に存在する細菌です。

これらの細菌は、口腔や鼻の粘膜だったり、手や顔の皮膚など身体のいたるところに存在しています。健康であれば悪さをしない細菌なのですが、体の抵抗力が低下している場合には感染の危険性が高まります。

このような原因菌の性質上、細菌性結膜炎は他人への感染力が低いのですが、免疫力が低い子供や高齢者は注意が必要です。

細菌性結膜炎の症状は、結膜充血・目やにが主で、アレルギー性結膜炎に比べ目のかゆみは強くありません。特徴的な症状は、目やにに粘性があり、膿のような黄緑色状の目やにであることとされています。

ウイルス性結膜炎

ウイルス性結膜炎は、結膜がウイルスに感染することによって生じる結膜炎です。ウイルス性結膜炎には、流行性角結膜炎・咽頭結膜熱・急性出血性結膜炎などがあります。

流行性角結膜炎(はやり目)

流行性角結膜炎は、原因ウイルスの他人への感染力が強いので「はやり目」とも呼ばれる結膜炎です。流行性角結膜炎の原因は、結膜がアデノウイルス(8型・19型・37型など)に感染することです。

流行性角結膜炎の症状は、結膜充血・目やに・異物感が現れ、アレルギー性結膜炎に比べ目のかゆみは強くありません。

特徴的な症状は、目と耳の間に存在するリンパ節が腫れることで、痛みを伴うことがあります。また、結膜炎の治りかけの頃に、角膜(黒目部分の膜)に小さな濁りが生じることがあります。

詳しくは、はやり目の症状は?感染経路や対策法も紹介!を参考にしてください。

咽頭結膜熱(プール熱)

咽頭結膜熱は、原因ウイルスによって結膜炎・咽頭炎・発熱が併発する病気です。原因ウイルスの他人への感染力が強く、毎年のように夏場のプールの水を通じて子供に流行するのでプール熱とも呼ばれます。

咽頭結膜熱の原因は、アデノウイルス(3型・4型・7型など)に感染することです。

咽頭結膜熱の症状は、結膜充血・目やに・異物感が現れ、アレルギー性結膜炎に比べ目のかゆみは強くありません。

特徴的な症状は、結膜炎と同時に喉(のど)が炎症を起こし、高熱が現れることがあります。

急性出血性結膜炎

急性出血性結膜炎は、ウイルスの潜伏期間が短いために、症状が突然現れる結膜炎です。急性出血性結膜炎の原因は、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスに結膜が感染することです。ウイルスの感染力は強く、季節に関係なくタオルやハンカチを通じて感染します。

急性出血性結膜炎の症状は、結膜下出血で白目部分が真っ赤になるのが最大の特徴で、それに伴い突然の目の痛み・異物感などが現れます。また、ほとんどの場合に両目で発症し、ウイルスの感染力が強いので、最初は片目の発症でも1日程度で反対の目にも発症します。

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日常生活での目の酷使

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目のかゆみは、日常生活のおける目の酷使でも発生することがあります。現代の世の中は、パソコンやスマートフォンの登場によって、目の疲れる場面が増えています。

また、コンタクトレンズによっても、様々な目のトラブルが発生しています。

ドライアイ・目の乾燥

パソコンやスマートフォンの画面を長い間見ていると、まばたきの数が減少します。

結膜や角膜は、涙によって栄養供給を受けるとともに潤いを保っています。涙は、目の外側上方に存在する涙腺で作られ、まばたきによって結膜と角膜に行き渡ります。このため、まばたきが減少すると、目が乾燥してしまうのです。

コンタクトレンズの使用

コンタクトレンズの使用は、目を乾燥させやすいことが判明しています。目が乾燥すると、前述のように目の様々な症状が現れます。

また、コンタクトレンズが汚れていると、結膜への細菌感染の原因になります。コンタクトレンズに花粉などのアレルゲンが付着していれば、それらが結膜を刺激します。

ですから、コンタクトレンズの使用によって、目のかゆみが生じることがあるのです。

ちなみに、結膜に細菌感染すると細菌性結膜炎や、まぶたの裏にブツブツ状の乳頭が現れる巨大乳頭結膜炎に悪化する可能性があります。

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目のかゆみを生じる、その他の病気

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目のかゆみの多くは、前述した結膜の異常によって起こります。しかし、結膜の異常以外の病気によっても、目のかゆみを生じる場合があります。

そこで、目のかゆみを生じる、その他の病気について、ご紹介したいと思います。

ものもらい(霰粒腫・麦粒腫)

一般的に、「ものもらい」と呼ばれる病気は、まぶたに炎症が生じて赤く腫れるのに加えて、かゆみや痛みが生じます。この「ものもらい」は、霰粒腫(さんりゅうしゅ)と麦粒腫(ばくりゅうしゅ)の総称です。

霰粒腫

霰粒腫は、まつ毛の生え際に存在するマイボーム腺が、しこり状に腫れる病気です。

マイボーム腺は、まつ毛の生え際に、上下それぞれ約30個ずつ片目で60個程度存在します。そして、マイボーム腺は、油分を分泌することで涙の蒸発を防ぐのです。

このマイボーム腺に脂質・脂肪が詰まることが原因で、まぶたが腫れるのです。無菌性の炎症のため、痛みやかゆみは軽いのが通常です。しかし、後から細菌が侵入して細菌感染すると患部が赤く発赤して痛みが出る場合があります。

麦粒腫

麦粒腫は、まつ毛の毛根・まぶたの汗腺・マイボーム腺などに細菌が侵入し、細菌感染することで化膿する病気です。初期症状は痛かゆいような違和感が現れ、徐々にまぶたが赤く腫れあがって痛みが強くなります。場合によっては、結膜充血を伴ったり、目に異物感を感じることもあるとされています。

詳しくは、ものもらいの原因とは?ストレスや疲れとの関係についてを読んでおきましょう。

眼瞼炎(がんけんえん)

眼瞼炎は、まぶたに生じる炎症の総称で、かゆみやチクチクするような痛みを感じる病気です。炎症の生じる場所によって、次のような三つのタイプに分類されます。

  • 眼瞼縁炎:まつ毛の付け根に生じる炎症
  • 眼瞼皮膚炎:まぶたの皮膚に生じる炎症
  • 眼角眼瞼炎:目尻に生じる炎症

眼瞼縁炎

眼瞼縁炎の原因は、細菌やウイルスによる感染性の場合と皮脂腺からの皮脂の過剰分泌による脂漏性皮膚炎の場合があります。

眼瞼皮膚炎・眼角眼瞼炎

眼瞼皮膚炎と眼角眼瞼炎の原因の多くは、アレルギー反応とされています。目薬・化粧品・コンタクトレンズの保存液などがアレルゲンと考えられます。

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目のかゆみの対処方法

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それでは、目のかゆみが生じた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?目がかゆいと、どうしても目をこすりたくなる欲求が生じますよね。

場合によっては、無意識に目をこすっているかもしれません。そこで、目がかゆい場合の解消法・対処法をご紹介したいと思います。

やってはいけない対処

目がかゆい場合に、やってはいけない対処方法が、目をこすることと目を水道水で洗うことです。

目をこするのはダメ

目をこすると、結膜や角膜を傷つけてしまう可能性があります。清潔でない手でこすったり、アイメークをしている場合は、細菌や化粧品が目に入ることで炎症を悪化させる可能性もあります。

また、アレルギー性結膜炎の場合は、目をこすると結膜浮腫という状態になることがあります。結膜浮腫とは、白目の部分の結膜下に水が溜まり、白目がゼリー状に水膨れとなる症状のことです。

頻繁に目を水道水で洗ってはダメ

目に異物感があるからと言って、目を頻繁に水道水で洗うと、水道水に含まれる塩素によって結膜や角膜が傷つけられる危険性があります。

もちろん、目にゴミやシャンプーなど明らかな異物が入った場合は、水道水で速やかに洗い流す必要があります。あくまでも、日常的に頻繁に水道水で目を洗うことが良くないのです。

花粉などの場合は、市販されている人工涙液などの目薬を使って洗い流しましょう。

目を冷やす

目のかゆみは、前述のように原因の多くが炎症です。炎症は、血管が拡張している状態ですので、目を冷やすと血管が一時的に収縮して目のかゆみが落ち着きます。

ただし、目を冷やすだけでは根本的な治療にはなりませんので、異常を感じたら眼科専門医の診断を仰ぎましょう。

アレルゲンを取り除く

アレルギー性結膜炎の場合は、アレルゲンを周囲から取り除くことも目のかゆみの解消法の一つです。

花粉症であれば、花粉情報によって花粉の飛散の多い時間や場所を避けたり、花粉症対策のゴーグルを装着するなど、目に花粉が入らないようにする花粉対策が考えられます。

また、ハウスダストやペットの毛が原因のアレルギー性結膜炎であれば、ダニやカビが発生しないように部屋の風通しを良くしたり、掃除をこまめに行うことが必要でしょう。

目薬・点眼薬の使用

目がかゆい場合の最も一般的な対処法は、目薬・点眼薬を使用することです。それぞれの原因に応じた有効成分を含む目薬がありますので、薬局の薬剤師に相談しましょう。

例えば、花粉症などのアレルギー性結膜炎であればアレルギー用の目薬、目の乾きやドライアイであればドライアイ用の目薬、ものもらいの麦粒腫であれば抗菌性の目薬などです。

また、それぞれの有効成分に加えて、目薬のさし心地に清涼感のあるものも存在しますので、清涼感が苦手でなければ使用してみても良いのではないでしょうか。

病院へ行く

市販の目薬・点眼薬は万能ではありませんから、目に異常を感じた場合は速やかに眼科の病院を受診すべきでしょう。

目は非常に重要な器官ですから、忙しいからと言って市販の目薬で様子見をするのではなく、眼科専門医による診察・治療を受けたほうが安心です。そして、眼科専門医の指導に沿ったアイケアや目のかゆみ対策をしましょう。

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まとめ

いかがでしたか?目のかゆみの原因について、ご理解いただけたでしょうか?

目は、私達の日常生活において非常に重要な役割を果たす器官です。そのため、目にかゆみが生じると、集中力が低下して日常生活に大きな影響が及んでしまいます。

そして、目のかゆみの原因の多くは結膜やまぶたの炎症ですが、その炎症の原因がとても多岐にわたっているのです。

ですから、目のかゆみに効果的な対処をするためにも、目のかゆみの原因を知ることが必須なのです。

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