セラチア菌とは?感染した時の症状や感染経路を知ろう!予防するにはどうすればいい?

セラチア菌というのはあまり馴染みのないものかと思いますが、常在菌という細菌の種類に分類されます。常在菌はどこにでも存在しているものであり、さらにこのセラチア菌は日和見菌ともいわれ、普段は何も影響を及ぼしません。

ところが人の免疫力が落ちるとそこに付け込んで日和見感染することが考えられ、身体へと悪さをします。これがセラチア菌の特性でもあり、過去にもそのために病院内で繁殖し死亡者を出した例があります。

今回はそのセラチア菌についてお伝えいたします。

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セラチア菌とは?

ウイルス02

どこにでも存在するセラチア菌とは一体どんな菌なのかを以下に記します。

常在菌とも原因菌とも言われています。

常在菌

水や土壌などに広く分布しており、当然のごとく病院とか家庭にも入り込んでいます。その上実は人の皮膚にも付着している菌でもあり、通常は病原性を示さないものです。セラチア菌の他にも、アクネ菌、表皮ブドウ球菌、緑膿菌などもあります。

これら常在菌は、普段はただ存在しているだけであり、なんら影響を与えないものです。そのために日和見菌と呼ばれているのですが、何かのきっかけで悪い作用を及ぼすこともあります。

このセラチア菌もそうですが、同類である緑膿菌なども身体の免疫力が落ちてくると、突然に悪影響を与え、身体に大きな打撃を与えてくる菌であり、そういう意味では怖い菌です。

通常のセラチア菌

普通のセラチア菌で感染症の病気にかかった場合は、抗生物質が効きます。

ですから、問題はありません。この感染症では重症にならず、速やかに回復いたします。

多剤耐性セラチア菌

多剤耐性の場合は、抗生物質が効かないという耐性の性質を持っています。これは、菌自体が耐性のものですから、この耐性セラチア菌に感染すると治療が困難となり、医療関係者にとっても脅威となっています。

最近ではこのような耐性を持った菌が増えている傾向にあります。このような細菌は、病院等でも十分な注意をしないと、院内感染という患者に感染して広がってしまうことにもなりかねません。

現在は医師やその関係者、または患者自身も、慎重を要して取り扱うということをしています。

バイオフィルム

常在菌など細菌は、一定の箇所にかたまる傾向があり、そのかたまりが集まってヌルヌル、ネバネバしてきます。これをバイオフィルムと呼び、セラチア菌のバイオフィルムはピンク色をするという特徴があります。

口の中の歯の近辺がネバネバしているのもそうですし、台所のヌメリ等もそのバイオフィルムといえます。

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セラチア菌の感染症とは?

細菌チェック

細菌が何らかの影響を与え、病気にしてしまうのが感染症です。この感染症とは、細菌が人体に入り込むことで引き起こされる疾患のことをいいます。

この感染症を引き起こす細菌やウイルス、真菌などの微生物を病原体と呼びます。

内因性感染

この細菌が集まり、ある特定の症状を引き起こすのが感染症であり、その背景には常在菌である、セラチア菌などが悪影響を与えています。

重度の病気など、例えばガンなどにかかっていて免疫力が落ち、体内にセラチア菌が侵入して感染症を引き起こしてしまうのが、内因性感染症です。このように免疫力が落ちている人を易感染者といって、感染リスクの高い人のことです。

このような人の血液の中に入り込んで菌血病や、肺血病を引き起こしています。この場合、入り込む場所により、引き起こす病気も違ってきます。

外因性感染

汚染されている器具などから、血液を通して細菌などが入り込むのが外因性の感染ということになります。最近ではあまり例はありませんが、衛生的な要素が過分に影響しています。

院内感染

最近では病院内で細菌が繁殖し、入院の患者が感染症にかかるケースも発生しており、これを病院感染とも呼ぶこともあります。

病院外で普通に生活している人にはほとんど影響がないのですが、病院の患者は免疫力が落ちているということや活動性の少ない日和見細菌などがここぞとばかりに悪影響を与えることで、病状を悪化させてしまうことです。

その感染症を引き起こす細菌はセラチア菌であり、他には緑膿菌や黄色ブドウ球菌などの例があります。

主に人工呼吸器、カテーテルなどの器具、手術後の創部などから細菌が入り込んで発症します。

これらのものは、充分な感染予防の対策を採ることにより、完全に防ぐことは可能であり、現在もその発生リスクの軽減のためには予防策が研究されています。

市中感染

病院外で起きる感染症を市中感染と呼び、主なものには肺炎などがあります。この予防策は特になく、個人個人が意識をしていることが重要となります。

また、その病気がはやっているような時は外出を控えるとか、人が集まるようなところへの移動を避けるということも重要となってきます。

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感染する際に起きる症状

マスク01

セラチア菌の影響で感染する病気はたくさんの数になります。この感染する病気は、かなり重症になりうる病気ばかりです。普段からの生活習慣にも気をつけることで免疫力を落とさないことが大事です。

腹痛

菌が体内に入ると、腹痛を起こすこともあります。ただこれも重くはならないことで済みます。

安静をすることが大事で、免疫力が落ちていることが影響をしていますので体力を維持するような対策が必要です。

発熱

感染症にかかることによる発熱はよくあることです。

それほどの高い熱にはならないことがほとんどであり、安静にしていることで熱は下がることが多いです。

倦怠感、食欲不振

これは腎盂炎を起こしている時に発症することが多く、腎機能が落ちていることが一番の原因です。全身の倦怠感や食欲不振は腎臓が他の病気を併発している時に起きやすい症状です。これと合わせて腎臓近辺の腰が重くなることもあり、注意が必要です。

腎盂炎が影響を及ぼしている場合の倦怠感や食欲不振は、血液の汚れなども原因となっていることも多く、薬の服用ではなかなか治癒が難しい場合もあります。

膀胱炎(急性)

尿道から腎臓にかけて、尿が通る管があるのですが、その部分が感染症にかかってしまう病気です。セラチア菌が入り込むことでなるケースも多く、他の細菌や寄生虫などが原因で発症することもあります。

この膀胱炎は、高齢者にかかることが多くそれ以外では、小児などにも多い病気です。

症状としては、排尿時の痛みである排尿痛、頻繁にトイレに行きたくなる頻尿、尿がにごる尿混濁があります。

抗生剤で完治しますが、発症していることがわからず、腎臓に負荷がかかることがあります。

生活習慣に気をつけることで、ある程度の予防はできます。それには、飲酒を控え、刺激のある食べものを抑えることも重要です。

慢性膀胱炎

先に書いた膀胱炎は急性の膀胱炎と称することが多く、この慢性とは発症原因が多少違います。慢性の場合は基礎疾患といって、前立腺肥大症やがんなどの疾患を患っています。

症状は比較的軽いものが多く、抗生物質などで完治しますが、基本的には基礎疾患の治療をしっかりと行うことが重要となります。

気道感染症

空気を肺へと送る気道の部分にセラチア菌やウイルスなどで感染症を引き起こす症状です。発熱や咳、痰が頻繁に出るようになり、風邪症候群とも呼ばれる様に、風邪と同様の症状です。

喘息を持っている人にはかなりきつい症状となり、速やかな対応が望まれます。

腎盂腎炎

発熱を伴いその際に腰痛、全身の倦怠感が起こります。女性がかかることが多く、膀胱炎を併発することもよくあります。

一般的に尿路感染症患者と呼ばれ、基礎疾患があり、主なものとして、尿路感染症、尿路結石症、腎盂尿管がんが基礎疾患として確認されています。

腎盂腎炎自体は抗生物質の服用で簡単に治ることが多く、症状が重い場合は、点滴などで対処することもあります。こちらも慢性膀胱炎同様、基礎疾患の治療をしっかりと行うことが重要となります。

心内膜炎

血液の中に細菌が入り込み、その細菌が心臓の内側に付着することが原因となります。外的な要因として、歯科の治療、内視鏡などの細胞診などが細菌の侵入原因と考えられます。

また、患者自身が人工透析を行っていることや、肝臓の疾患がある場合にも発症するケースが多く見られます。

抗生物質の服用が主な治療法となりますが、重度の場合は心臓の弁を人抗弁に置き換えることも行われます。

骨髄炎

これは骨に細菌などが入り込む病気であり、急に症状が現れる急性化膿性骨髄炎と慢性化膿性骨髄炎があります。急性の場合のほとんどは原因がはっきりしていない場合が多く、その反面抗生物質での治癒効果が高まっています。

慢性の場合は急性からそのまま慢性へと移行することもあり、かなり慎重を要する病気です。細菌が骨髄内部に入ると、抗生物質も効かなくなることもあり、さらに一度回復してからは再発を繰り返すことも多く、注意を要します。

やはりこれも、普段からの生活習慣を大事にすることが重要となっています。免疫力を落としてしまうような生活、食事など現代においては非常に陥りやすい環境になっています。意識的に注意をすることが必要です。実際にかかってしまった場合は速やかに医師の診断を仰ぐことが重要です。

特に糖尿病、人工透析を行っている人、他の病気で免疫力を抑制している薬を服用している人は、骨髄炎のような感染性の病気に対する抵抗力も落ちている傾向があるので注意を要する病気の一つです。

敗血症

血液中に細菌が入り込む血流感染を引き起こし、悪寒、発熱などの症状を引き起こすほか、その血液が弱っている臓器へと巡って悪影響を与えてしまう症状です。

各臓器が病気を発症していることからの敗血症もあれば、手術など際に外部から菌が入り込んで影響を及ぼしてしまう敗血症もあります。

臓器不全

手術後のまだ傷が癒えていない状態やその疾患で免疫力が落ちている場合、感染症としてセラチア菌などが血液などをと経由して他の臓器へと影響を及ぼし、臓器の機能に障害が起きます。

それば臓器不全というもので、その影響が大きすぎると最悪の場合は死亡するという状態も引き起こしかねません。

肺炎、腸炎

菌が肺や腸に入り込んで広がり、肺炎や腸炎を引き起こしてしまうのです。通常の健康な人に付着したり、口や鼻などの粘膜からセラチア菌などが入っても何も起こらないのが日和見菌の特徴です。

免疫力が落ちている時にこれらの菌が入り込んで来ると、肺炎や腸炎を引き起こしてしまうのです。元々免疫力が落ちているために抵抗力もなく、症状もひどくなることが多いです。

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セラチア菌の感染経路

ウイルスチェック

免疫力の落ちている患者が被害を受けることが多いということは、ある意味患者にとって不可抗力が原因です。

病院側のしっかりした管理や予防が求められます。

手などへの付着

一番多いのがセラチア菌など、手などに付着しそれが粘膜などを通して体内侵入するケースです。

この場合は何度もいうことになりますが、患者自身の体力に問題がなければ発症しないということです。

器具からの感染

病院等ではもうほぼないとは思われますが、セラチア菌で汚染された注射器や点滴液、消毒綿などが原因で感染を引き起こすことがあります。

消毒薬や消毒液を使い、十分に衛生に気を遣うことで防げます。ついうっかりというケースがほとんどになるケースが多く、管理が重要となることは間違いありません。

物品などからの感染

食器、箸やスプーン、フォーク、タオルなどは洗浄もきちんと行い、共有するようなことをしてはいけません。もっとも普通はそのようなことはないと思いますが、状況によっては幼児などへはこのような可能性もありますので、注意が必要です。

病院等では現在、かなり神経質に行っていますので、まず間違いはないと思います。

環境の影響

ご自身の居住環境からの影響があることも否めません。特に湿気の多い洗面所などは菌が繁殖しやすい環境です。また、病院等では、同様に洗面所や風呂などの浴槽が対象になる他、廊下の床などは特に注意が必要です。

このためには、病院内の共有する場所は特に清掃等をきちんと行うことはもちろんのこと、付着しがちな履物や備え付けの物にも注意が必要となります。

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伝播防止策

うがいセット01

院内感染防止対策をプレコーションといいますが、病院内において感染対策委員会などを設け、主に4つの感染症対策を講じています。

スタンダードプレコーション

一人ひとりの患者に対する診察の前後で、必ず基本的予防を行うことです。診察するに当たって手洗い、うがいの励行をすることで、医療従事者自らが、患者から感染しないようにし、さらに患者を感染から守るということになります。

ですから、患者と接触する際にはその体液など、血液、腹水、尿などには充分注意し接触感染を防ぐように、必要に応じてのプロテクトを万全にする必要があります。

基本的な手洗いの励行でもかなりの防止効果が高いことがわかっています。

空気感染プレコーション

病原菌によっては、空気感染する強い細菌性のものがあります。これは入院患者と空気を共有するだけで感染率が上がり、この際の対応策として病院の室内が感染源とならぬように空気の換気を頻繁に行うこと、細菌が繁殖しないように紫外線装置で減殺することを行うことです。

この場合室内の空調設備が院内と入院部屋とに分かれていることが基本となります。この主に空気感染する病原菌としては、結核、麻疹、水痘症などがあります。

飛沫感染プレコーション

患者の咳や痰などで飛ぶ範囲にいると感染する可能性が高いことから、防御率の高いマスクなどを着用し、感染を防ぐ対応です。主に、MRSAとか風疹、百日咳などがその病原菌にあたり、易感染患者を増やさない努力が求められます。

一般に街中でも普通に風邪やインフルエンザなどにかかる場合も、そのほとんどが飛沫感染であり、マスクの着用と手洗いの励行で防げるはずとはいわれています。

接触プレコーション

患者と接触することで感染する恐れのある病原菌から守るということになります。MRSAや疥癬などがそれにあたります。

この場合は、医療用器具もその患者専用のものを使用し、医師は手袋など身体をプロテクトするものの着用が必要となります。

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まとめ

咳する女性

いかがでしたか。あまりなじみのない菌でもその影響力というのはかなりのものと思われます。特に困るのが、どこにでも存在する菌が、患者の免疫力が弱ることで毒性を発揮するということです。そしてまた、医療そのものからも感染するということは恐ろしいことです。

現在では、衛生学も発展しその清潔度は以前に比べて相当に進歩しましたが、それこそ大昔と呼ばれる時代にはそのようなことは、ほとんど考えられなかったのだと思われます。

現在はこのようなことを踏まえると、寿命は延びるのが当たり前です。ただ、イタチの追いかけっこのごとく、進歩したその先にまたいろいろな問題を生じてくるということが、また厄介ではあります。

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