はやり目の症状は?感染経路や対策法も紹介!

プールに入ったら目が赤くなってしまって大騒ぎという経験、小さい頃にあったように思えます。目が赤くなってしまう結膜炎は、とにかく感染力の強い病気なので、人が密集している状況ではあっというまに広がってしまいます。

さらに、一時の炎症だからと放っておくとどんどん炎症が広がり、視力の低下を招く事もあります。目は1人2個しかありません。目の健康を保つため、また、周りの人に迷惑を掛けないためにも、はやり目について知っておきたい事をまとめました。

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眼の構造

眼

目の構造として一番最初に思い浮かぶのは、ボールから糸がひょろっと出ているようなあの図かと思います。レンズのような水晶体があり、その後ろに硝子体、ここから視神経が出ています。水晶体や硝子体は網膜で包まれていて、その外側を脈絡膜、強膜、角膜が順々に包んでいます。つまり、眼はボールを何重にも包んだような構造になっているのです。

この眼が眼窩にすっぽり収まっているのですが、ただはめこんだだけではまぶたと眼球の間にすきまが出来てしまいます。そこですきまを埋めるためにあるのが結膜と呼ばれる膜があります。まぶたの内側〜白目部分を覆っている膜で、袋状につながっており、眼の運動のサポートもしているのです。

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はやり目とは

目が赤い

はやり目とは正式な病気の名称ではなく、ウイルス性の結膜炎の一種を指しています。

結膜炎そのものは、ウイルス性でない場合も考えられるのです。例えば以下の結膜炎はウイルスによるものではありません。

・細菌性結膜炎:ブドウ球菌など、身の周りに存在する細菌に感染して起こるもの。白目の充血と黄色みがかかった目やにが特徴と言われています。

・アレルギー性結膜炎:花粉などのアレルゲンが眼の表面に付着して炎症を起こすものです。特定の季節や環境の場合に限られ、眼のかゆみ、さらさらした目やにが特徴です。

ウイルス性結膜炎にはいくつかの種類があり、感染したウイルスによって分類されています。前述した細菌性、アレルギー性の結膜炎と比べ、ウイルス性の結膜炎の場合、かゆみや充血、目やになど眼の症状だけでなく体の不調を伴う事が特徴です。ウイルス性結膜炎の原因となる細菌には、以下のようなものがあります。

  • アデノウイルス:風邪を引き起こすウイルスと言われています。
  • エンテロウイルス:腸管内で増殖するウイルスで、腸管ウイルスとも呼ばれます。
  • コクサッキーウイルス:ヘルペスを起こすウイルスです。

このうち、流行り目と呼ばれているのは特に人にうつりやすいものです。感染しているウイルスやその型値によって病名は異なりますが、はやり目と呼ばれているものは

  1. 流行性角結膜炎(アデノウイルス8,4,19型)
  2. 咽頭結膜熱(アデノウイルス3,4,7型)
  3. 急性出血性結膜炎(エンテロウイルス70型)

の3つといえます。

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はやり目の症状

涙

結膜が炎症を起こしている場合の症状として

  • 目やにや涙が出る
  • 充血(目の血管が拡張して赤く見える)
  • 結膜下出血(白目の血管が傷ついて出血を起こす)
  • 結膜浮腫(白目がぶよぶよになる)

などが挙げられます。

流行性角結膜炎

  • 潜伏期間:8~14日程度
  • 持続期間:2~4週間(角膜に炎症が起こった場合は数ヶ月に及ぶ事も)

症状が非常に強く出るという特徴があります。まず片方の目に症状が出て、やがてもう片方にも同様の症状が出はじめます。

目やには水っぽい傾向があり、涙の量が増える症状、結膜の充血、光をまぶしく感じる症状などが特徴です。また、まぶたの結膜に濾胞とよばれるぶつぶつが出たり、症状が重くなると耳の前のリンパ節の腫れ・痛みが生じる事があります。

角膜にまで炎症が広がっていると、目がゴロゴロしたり痛みが強く出たりします。全員に出る症状ではありませんが、耳の前のリンパ節が腫れる事があります。

咽頭結膜熱

  • 潜伏期間:5~7日程度
  • 持続期間:3~5日程度

プール熱と呼ばれているのはこの病気で、名前の通りのどの症状と結膜の症状が出る病気ですが、人によってはのどだけ、又は結膜だけに症状が出る事もあります。

結膜の症状は流行性角結膜炎と同様のものが多く、充血、目やに、涙や目の痛みなどが主なもの、初めは片側の目から症状が出るという点も同じです。

しかし、咽頭結膜炎の場合、39~40度の高熱が出るという特徴があります。のどが真っ赤になり、痛みが比較的長く続くので注意が必要です。

頭痛や吐き気、腹痛、下痢などを引き起こす事もあります。

急性出血性結膜炎

  • 潜伏期間:1~3日
  • 発症期間:1週間程度

発症すると、目の痛みや異物感が起こり、角膜(黒目)の中にびまん性混濁と呼ばれる白いぶつぶつが現れます。まぶたの腫れやまぶたの濾胞、目やに、頭痛や発熱などは他の流行り目と同様の症状ですが、結膜下での出血が一番の特徴といえます。

目から血が出て来る訳ではありませんが、黒目部分が斑点状に赤くなる、黒目が混濁したように見えるなどの症状がある場合、こちらの病気が疑われます。

他と同様に片側から症状が現れ、両方に広がって行きます。

初期症状では他のウイルス性結膜炎と区別が付きづらいですが、エンテロウイルスに感染した場合、半年〜1年後に手足に運動まひをきたす事があるため、継続して観察が必要です。また、感染力が非常に高いため、家族間で感染し合わないようにする事も大切です。

重症化について

ウイルス性の結膜炎の場合、症状が軽ければ自然治癒する事もありますが、多くの場合手で目を擦ってしまって角膜に傷を付けてしまったり、角膜にウイルスを感染させてしまったりして症状が重くなっています。

また、結膜炎の炎症が収まって来ると角膜表面に濁りが出て来る事がありますが、これを治療しきらずに放置したことで濁りが残る事があります。

はやり目でないもの

感染によって広がる結膜炎の中で、はやり目とは呼ばないものに、クラミジア結膜炎があります。昔「トラコーマ」と呼ばれたものはこの病気で、性交渉による感染や、母親からの産道感染などが起こるものです。

いわゆる「はやり目」とは異なり黄色い目やにが出るのが特徴と言えます。感染が広がると目の粘膜にひきつれが出来てしまい、視力の回復に時間がかかる場合があります。

大きな流行がないため軽視しがちですが、可能性の一つとして知っておきたい病気です。

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はやり目の感染経路

プール

ウイルス性結膜炎は、主に手を介した接触により感染します。昔は眼科医によって感染してしまったという信じられないような話もあったようですが、現在では職場や学校など、人が密集している場所で流行するのがほとんどです。

また、家庭内で広がってしまうケースも多く見られます。例えば使用済みのティッシュペーパーや、タオル、洗面器などを介した感染や、つり革を触った手で目を擦ってしまう等、ついうっかりの感染もあります。

接触ではない感染経路として考えられるのは、プールなどの水が汚染されて感染してしまったというケースです。はやり目の一つが「プール熱」と呼ばれているのはこのためですが、「プールで移ったけれどプール熱ではない」という場合や、「プールに入っていないのにプール熱に罹る」といった可能性ももちろんあるので、安易に判断するのは避けた方がよいでしょう。

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はやり目の対策と予防について

ウイルスそのものを退治はできないので、目薬を使って悪化を防ぎながら治るのを待つのが治療となります。他への感染を防ぐために抗菌点眼を行い、炎症を抑えるステロイド点眼などを利用して治るのを待ちます。

ウイルスへの抵抗力が強ければ早い回復が見込めるので、栄養補給や休息を十分に採るようにしましょう。

症状が出た場合

結膜炎らしき症状が出た場合は、周りに感染を広げないためタオルなどを別にするなどの対策が必要です。ウイルス性の結膜炎で後遺症が残る事は珍しいですが、角膜が炎症を起こしている場合は症状が長引きやすく、角膜の濁りが残ってしまうと見辛さや光がまぶしく感じるなど、見え方に影響を及ぼす事があります。

また、目を掻いてしまう事で刺激を与えると、白目がぶよぶよになってしまったり、傷をつけてしまう事があるので、あまり触らずに医療機関で治療を受ける事と、症状が軽くなったからといってさぼらず、きっちり最後まで治す事が大切です。

はやり目を予防するために

はやり目は、手や飛沫、水回りなどを介して、人から人へと渡ってくるので、普通に生活している中でどこから感染するか分かりません。目をぺたぺた触るのを避けるのはもちろんですが、以下のような対策を考える事ができます。

  • 手をよく洗い、目は触らないように心がけましょう
  • 家族で感染者が出た場合は、タオルの共有を避け、最後にお風呂に入ってもらうようにしましょう
  • すでに片目に症状がある場合は、洗顔時に別々に洗うようにしましょう(右目から左目、左目から右目と感染を繰り返してしまわないように気をつけて下さい)

また、目の病気といえば思い出すのが眼帯ですが、現在では眼帯の装着が絶対とはいえないようです。他の人への感染を防ぐという意味では効果がありますが、自分1人の環境では距離感がつかめず危ないという事と、眼帯の中で雑菌が繁殖してしまう可能性があるため特にメリットがありません。周りに人が多い環境などでどうしても眼帯が必要な場合は、ガーゼをこまめに取り替えて清潔を心がけましょう。

また、5歳以下のお子さんの場合は、眼帯の長時間装着自体が視力の低下を招く事があるので避けましょう。

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まとめ

結膜炎にははやり目と呼ばれるもの以外にも種類があり、アレルギー性のものなど感染しないものも多くあります。春先であれば花粉症から来る結膜炎のパターンをまず疑いたくなりますが、実際の所結膜炎の多くは人にうつる可能性もあるものだと言われています。ご家族に患者さんが出た場合などは注意して下さい。

はやり目のシーズンは夏から秋にかけてと言われています。これからの季節、プールなどで流行する可能性も大いにありますので、手をきれいにする事、目を触らない事などを心がけつつ、さらさらした目やになどの症状が出たら早めに医療機関で治療を受けるようにして下さい。

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