誰が見たとしてもその人が悪いのに、意地を張っているのか、自分が悪いということを全く認めない人っていますよね。傍から見れば、すぐに謝ってしまえばいいのに、そういう人こそ些細な事でも謝りません。
仕事では人間関係が悪くなりますし、夫婦や友達との喧嘩でも相手に謝罪することができないとその後うまくやっていくことが出来ません。また、謝らない人と一緒に生活したり、そういう人が会社にいる場合、対処法を覚えておきたいですよね。
この記事では、そんな謝らない人とはどういった心理やきっかけで謝らないのか、どのように対処していけばいいのかを見ていきます。
この記事の目次
どんなに悪くても決して謝らない人ってどうして謝らないの?
誰から見ても悪いということは分かっているのに、頑として謝らない人がいます。さっさと謝ってしまったほうが一件落着するのに、どうして謝らないのか疑問ですよね。
謝らない人には男性が多いように思えますが、これは同調する文化がないからです。また、立場上自己責任だとしても謝りたくない事もあります。
無理に謝らせようとしても逆効果ですが、どうして謝らないのか理由を探ることによって、どう対処していけばいいのか分かるようになります。それではまず最初に、どうして悪いことをしても謝らないのかについて見ていきましょう。
自分自身が悪いことをしたと考えていないから
まずは、自分自身が悪いことをしたという自覚がないからです。もちろん、悪いことといいことの区別はついています。しかし、自分が原因に悪いことが怒ってしまっているという考えに結びつきません。
そのため、怒られていても、むしろ何故自分が今怒られているのか理解することが出来ません。小さな時は、わからないまま謝っていましたが、だんだん大人になるに連れて、怒られている理由が理解できないので謝らないようになってしまいます。
その結果、更に怒られたりするのですが、あくまでも自分自身が悪いとは全く思っていないので、どんなに怒っても意味がありません。
プライドが高く他の人から指摘されるのを受け入れられないから
次に、自分が悪かったということは認めることが出来ているタイプです。しかし、自分が悪いと思っているし、反省しているけれども、それをほかの人から指摘されることにはプライドが許しません。
プライドが高いあまり、ほかの人からなにを言われたとしても、受け入れたくありません。もちろん悪いことだという認識はあるので、何かしら自分から償う気持ちはあるのですが、それをほかの人から言われれると途端にやる気を無くします。
そのため、プライドを上手くくすぐることが出来るようなやり方で持ち上げて、反省させたり、何かしら対応を促すことが大切です。
人の気持ちを考えたり、想像することができないから
人の気持ちを想像することが苦手な人は、他人を傷つけても謝ることが出来ません。何故そんなに傷ついてしまったのかを想像することが出来ないからです。そのため、どんなに目の前で泣いていても、むしろどうして泣いているのかが疑問です。
また、そのようになった時に、人の気持ちを汲んで何か行動することが出来ません。ただ、このタイプは謝るだけでなく、感情の起伏が少ないので、自分から怒ったりすることもありません。
ただ、人の気持ちを思いやることや、想像することが出来ないだけなので、素直に今自分はこういう気持ちで、こうしてほしいと素直に言うことで、案外解決します。黙って察してほしいという空気が通じないだけです。
なんとしてでも自分の意見を押し通したいから
最後に見ていきたいのが、なんとしてでも自分の意見を押し通したい時には、どんなに責められても謝ることはありません。むしろ、その意見を押し通すために好戦的な面も出してきます。
これが厄介なのは、手段として謝らないだけで、自分の意見をどうにかして押し通すためには謝ることも可能だということです。しかし、心はこもっているわけではありません。ただの手段だからです。
負けず嫌いであったりすると、この傾向が大きいのですが、まずは共通して考えていることを共有し、敵対することなく協力してやっていく意志を伝えましょう。案外、そうなると素直に受け入れることが出来るタイプが多いですよ。
謝らない人にどのように対処していけばいいの?
謝らない理由が様々あることを見ていきましたが、それであったとしても、間違いに対してしっかりと向き合い、けじめとして謝ってほしいですよね。また、その時に心から反省してほしいと願っている人が多いのではないでしょうか。
しかし、そうはいってもなかなか手ごわいタイプだと、謝るどころか逃げ回って有耶無耶にされてしまいます。そうならない為にも、あらゆる方法を使って謝らせるにはどうしたらいいのかを見ていきましょう。
それでは早速、どのようにしたら謝る人に対処することができるのか、見ていきましょう。
悪いことを理解しているかどうかまずはきちんと話し合う
まずは、悪いことをしたということを自覚しているのかどうか、きちんと時間をとって話し合いましょう。何か問題が起こったなら、必ず原因があるはずです。その原因を勘違いしているのであれば、謝ることが出来ません。
その問題に対して、本当に自分が原因であると思っているのか、違うと思っているのであれば、何に対して原因だと思いこんでしまっているのか、そこについてしっかりと向き合いましょう。
案外口に出していないだけで、自分が悪いことをしたという自覚はあります。そういった人の場合には、原因を掘り下げるだけで謝ってくれることもありますよ。
悪いことをしたと理解しているならば毅然として謝ることを促す
悪いことをしたと自覚しつつも、なかなか謝らないタイプは、意地を張っているのか、あくまでも謝りたくないだけです。謝りたくないといって無理に逃げ回っているのであれば、毅然として謝るように言いましょう。
そこで、下手にでたとしても、ただつけあがるだけです。誰が悪いことをしたのか、それに対してどのように償えばいいのかをしっかりと話し、謝るまで次のステップに行くことはできないと主張するようにしましょう。
これまでそこまで言う人がいなかっただけで、そこまで促されたら自分の悪い部分を受け入れて謝ることが出来ます。
反省していれば謝りやすいような環境を準備する
しかし、反省していても、なかなか謝ることが意地をはりすぎて出来ない人もいます。そういった人に謝れと言っても逆に謝りづらくなってしまいます。
そういった人には、謝りやすいような環境を作るようにしましょう。自分もこういう面が悪かったと思うんだけど、どう思う?などと降ってみると、案外素直に自分が悪かったと謝ってくれますよ。
ただ、謝るタイミングを逃して意地を張っているだけならば、謝るシーンを意図的に作ってあげれば、その後どのように改善していくかも話し合えるので、より発展的な話し合いができますよ。
悪いと思っていない人には二度と関わらないようにする
しかし、悪いと思っておらず、反省していない人もいます。こういった人は、価値観が全く異なり、なにを言っても通じない場合があります。サイコパスと呼ばれることもありますが、自分が普通の人と違う感覚なのを自覚していないこともあります。
こういったタイプは、どんなにこちらが悪いと言うことを教えてあげても、善悪の基準が違うので、悪いと思いません。それなので、何回でも同じような悪いことを繰り返します。
そういったタイプだと思ったら、二度と近寄らないようにしましょう。どうしても接さないといけなくても、できれば面倒事に巻き込まれないように離れておきましょう。思いがけないところで巻き込まれないように注意が必要ですよ。
謝らない人に多い性格ってどういったものがあるの?
謝らない人とはいったいどのように対処していけばいいのか見ていきましたが、一体どういったタイプが謝らない性格なのかって少し気になりますよね。自分が謝らないタイプだと自覚しているのであれば、案外性格が原因なのかもしれません。
また、こういった性格というのは、小さいときからの経験などによって形成されていきます。子供が謝らなくなってしまったというのは、小さな時の経験などが元になっているのかもしれませんね。
ぜひ、どういった性格だと謝らなくなってしまうのか見ていきましょう。
自尊感情やプライドが高く折れた経験が少ない
まずは、プライドが高いタイプです。特に、昔から、なんでも器用にこなすことが出来たタイプというのは、怒られる経験が少ないです。根っからの優等生タイプだと特に、謝るような悪いこともしません。
しかし、その分、自分が怒られた時に悪いということを素直に受け入れることができません。プライドが高いため、過ちを認められないからです。また、悪いことを認められても、その後にどのように謝ればいいのかやり方が分かりません。
その結果、無理に意地をはってしまったり、ほかの人にその原因を責任転嫁するなどして、謝らないようにする人が多いと言えます。
頭が固くなってしまっている
次に、新しいことや、何か変化を受け入れることが出来ない人も謝ることが出来ません。特に、年をとると頭がどんどん硬くなっていってしまいますよね。しかし、これまでの経験はあるはずです。
そのため、これまでの経験則などで判断してしまいますが、それらはもう時代遅れで、ついていくことが出来ません。しかし、それらが間違っているということすら認めることが出来ないので、謝ることが出来ません。
また、自分が遅れた存在であることを素直に受け入れることが出来ないので、結果的に、過ちなども受け入れられず、改善することが出来ません。
本当は気持ちが弱く自分に自信がない
つぎに、自分に自信がないタイプほど、謝らないと言われています。これは、自分自身に自信がない為、謝らないという虚勢を貼ろうとしてしまうからです。
素直に自分の過ちを認められる人というのは、自分の弱さに正直に向き合うことができる、ある意味非常に勇気がある人間です。しかし、弱い人間はすぐに逃げて、自分の弱い部分に向き合うことができません。
そのため、気持ちが弱かったり、自分に自信がない、傍から見ればすぐに謝りそうなタイプほど、意地をはって頑として自分が悪かったと認めようとしないことがよくあります。
些細な事でも傷つきやすい
最後に見ていきたいのが、些細な事でも傷つきやすい人も謝ることはありません。実は、こういったタイプは、本当に小さなことでも気分が落ち込み、回復するのに時間がかかってしまいます。
小さな時からその経験があるため、自己防衛として、自分が傷つくようなことを避けようとします。そのため、意図的に自分が傷つくような、謝らないといけないシチュエーションから逃げようとするのです。
こういったタイプに無理に謝らせようとしても、パニックなどを起こしてしまうこともあるので、きちんとゆっくりと時間をかけて話し合うようにしましょう。
悪くても謝れない人は自己愛性人格障害かもしれない
どんなに自分が悪いとわかっていても、謝ることが出来ない人間は、ただ、性格的に謝ることが出来ないと思う方もいるかもしれません。しかし、人によっては実は障害により謝ることが出来ないことがあります。
それが、自己愛性人格障害です。これは、自分自身を愛しすぎるあまりに、他のことをうまくすることが出来ないという人のことです。もちろん程度は人によるのですが、それにより、過ちを認めることが出来ません。
もしかすると気づいていないだけで、自己愛性人格障害かもしれません。怪しいなと思ったら、カウンセラーを勧めてみましょう。
謝るということは自己否定に繋がるので謝ることができない
自己愛性人格障害は、自分を否定することができません。しかし、謝ると言う行為は、自分が原因で発生したことに対して謝るということであり、過去の自分を一回否定するということです。
しかし、自己愛性人格障害者からしてみると、自己否定をするようなことは自分からすることが出来ません。また、それらをおとなしく受け入れることが出来ません。そういったことを無理に強制すると、パニックに陥ることもあります。
謝るということに対しては、自分が償うという意識ではなく、ただ自己否定であると思ってしまっているので、謝らせるということは非常に困難であると言えます。
ミスをしたらまずは自分以外の人を責める
自己愛性人格障害の特徴としては、悪いことをしてしまった時には、まずは他の条件や、自分以外の人に責任転嫁をします。これは、原因があくまでも自分以外のものにあると証明するためです。
自分自身が起こしてしまったということに対して素直に受け入れることは出来ないので、責任転嫁をするだけでなく、ほかの人を責めたりすることもあります。中には全く関係なくても、濡れ衣でそのような事をすることもあります。
これらの行動は周りから見れば意味が分からないかもしれませんが、本人からしてみれば自己防衛の一種であり、どうにかして自分以外の人に責任を押し付けようという考えです。
自分が注意された時には被害妄想にまで膨らむ
責任転嫁をしようとしても、自分が注意されることがありますよね。もちろん、本気で怒られることもあれば、些細な注意をされることもあると思います。しかし、どのような熱量で怒られても、自己愛性人格障害からしてみればほかの人に自己否定をされたという認識です。
そのため、自分が注意された時には、被害妄想まで膨らんでしまうことがあります。自分はこういった悪いことをした覚えはないのに、どうしてここまで責められないといけないのか、うけいれることが出来ません。
被害妄想が及び、勝手に自分の中でストーリーなどを作ってしまうこともあるので注意が必要です。
カウンセリングをして地道に治療していくことが必要
そこまで症状が重くなければあまり問題視して騒ぐこともありませんが、自己愛性人格障害が重度である場合には、周りに対して被害妄想がひどく、ほかの人の事を邪魔したりしてしまう場合があります。
そうならないためにも、きちんとカウンセリングをして、地道に対応していくことが非常に重要です。周りの人からして、少し危険だと感じたり、怪しいと感じたら一度カウンセリングを受けさせてみましょう。
もし勘違いであればそれで良いですし、こういった疾患は早めに治療することでより効果がでると言われています。
まとめ
身近に悪いことをしても頑として謝らない人がいると、対応にこまりますよね。普通に謝るだけがどうして出来ないのか、疑問に思うかもしれません。しかし、こういった人は、扱い方次第では非常によく能力を発揮してくれます。
そういった良さを引き出すためにも、まずはどのようにすれば謝らない人を攻略できるのか研究するようにしましょう。
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