女性がバリバリ働き、稼ぐ時代となった現代。健康な身体があってこそ、キャリアを積み重ねていけるというものですね。些細な身体の変化でも見逃さずにいて頂きたいものです。
特に、女性が不安に思う、乳房の痛み、張り、しこりなど関しては検査など後回しになりやすいものかと思います。
どんな症状があるのか?セルフチェックは出来るのか?
など、なかなか相談できないことが多い、乳房の色々な情報をまとめてみました。
乳房の痛み、しこりがある。これは病気?
乳房の病気→非癌性(良性)→癌性(悪性)
ほとんどの場合が、良性と言われています。病気以外でも、ストレスや不安が原因となって痛みが現れる場合もあり、疲労の蓄積や寝不足が続いている場合は気をつけて下さい。
自律神経のバランスが崩れると、どこにも異常が見当たらないのに血圧の上昇や、動悸、息切れが突発的に起こることがあります。
そして胸の痛みだけがずっと続く時は、心臓神経症の心配もあるので早めに病院で診察を受けましょう。心臓神経症とは、ストレスや精神的な疲労などが引き金となり、痛みが細かく起こり、気づくと痛みがおさまるという病気で、自律神経のバランスを崩した時と症状が似ています。
こういったサインは、体の疲労に対するSOSなのです。体を休めてリラックスをし、ストレスを発散させるようにして、症状が長引く場合は病院へ行きましょう。薬で症状が少しでも楽になればも不安も減りますので、抱え込まず、医師に相談して安心したいですね。
乳房の痛みの原因
乳房の痛みの原因について疑われるのはこちらです。
・ホルモンの変化
・乳房嚢胞
・感染症
・線維嚢胞性変化
・乳腺症
それぞれの症状や特徴を知っておきましょう。
ホルモンの変化
乳房の痛みがある時は、
・月経の直前や月経中に痛む
・妊娠初期に痛む
などホルモン変化によるものが多く、ホルモン療法、経口避妊薬を使う方もその影響が原因で痛みが出ます。
乳房全体に痛みが出ることもあります。痛みは月経周期の関係で、数ヶ月から数年続くことが多く、そういった時のためにもかかりつけ医があると安心ですね。
乳房のう胞
乳房のう胞は乳癌検診で見つかることが多いので、30~50歳代での発見が多いです。
多くの方が検診で見つかるということで、怖くなる方も多いかと思いますが、病気ではなく、乳房の変化と考えましょう。乳房の分泌物を出す管から出た分泌物をためる袋が「のう胞」です。治療の必要はないのがほとんどです。
感染症
感染症が心配されるのは、出産後の授乳中です。授乳中の乳児の歯により乳首に傷ができ、そこから乳児の口の中にあった細菌で感染するからです。
原因となる菌は黄色ブドウ球菌です。乳腺、乳管に菌が入り込んでしまい、炎症を起こします。急性化膿性乳腺炎という病名で呼ばれます。
治療は、授乳を中止し抗生剤を投与するという方法です。痛みを和らげるために、乳房を冷やす治療も施されます。治療は授乳期ですと治療がとても難しく、病状によっては切開して膿を出す処置をしなければならないので、異変に気付いたらすぐに受診しましょう。
繊維嚢胞性変化
月経の直前に乳房に痛みが出て、両方の乳房に腫れや痛み、しこりがあるという症状が出る方もいらっしゃいます。女性ホルモンの影響で一か月の月経周期で症状がおさまりますが、少しのしこりは女性にあるものでほとんどが良性です。
繊維嚢胞性変化のしこりの位置は、乳房の上あたり、脇の下の近くです。女性ホルモンの影響で乳房が張るように感じたり、痛みを感じるという諸症状を、繊維嚢胞性変化と言います。
乳腺症
乳腺症は30代から50代までに見つかりやすい病気で、触るとでこぼこしたしこり、張り、痛みが現れる症状があります。
女性ホルモンが必要以上に分泌されている状態であることか、病気には分類しないことがほとんどです。
内部の状態の判断を、触れるだけで行うのは難しいので乳腺症は乳がんの疑いをかけられ、触診で判断されます。
乳癌
最近も有名な方が乳癌となり、手術を受けたというニュースがありました。ピンクリボン運動も盛んとなり、女性の皆さんの意識は高いと思います。乳房を失うことは女性としての自信を無くし精神的なダメージも計り知れず、命を落としたりすることも考えるととても怖くなります。
乳癌は最、も怖い病気の一つでもあります。検診を受けていたにも関わらず、かかることもあるというので油断してはいけません。しかし、定期的にセルフチェックを行ったり、マンモグラフィ検査を受けることで早期発見が期待されます。そのためにも、早め早めの受診を心がけたいですね。
初期段階で気づける症状としては、主に乳房の痛み、しこり、乳頭からの分泌物などです。しかし、こういった症状があるからといって乳がんやその他病気があるということでありません。月経前に乳房が張る痛みなどは、重い病気ではありません。
しかし、月に一度はセルフチェックを行えるように、自分の乳房の状態を認知しておくことが大事なことです。気になることがあったときには必ず医師の診察を受けてください。
・しこりを見つけた、しこりがずっと存在している
・乳房が腫れている、乳房の皮膚に突っ張ったしわ、くぼみがわかる
・乳頭の周りの皮膚がうろこ状に見える
・乳房の形、乳頭に変化が現れる
・乳頭からの分泌物がある、分泌物に血液が混じっている
上記のような症状がある場合は受診をしましょう。
乳房のしこりの原因
乳房のしこりは触ってわかった時に不安になりますよね。比較的よくみられますが、その多くは癌ではありません。
原因には以下のようなものがあります。
・嚢胞
・線維腺腫
・瘢痕組織
・まれに癌
しこりには、液体が中に溜まっている袋状のもの、中身が詰まっているものの2種類があります。しこりのように乳房の脇の部分が硬くなることもありますが、ガンの可能性は低いです。
乳頭から液体が出た場合
・脇の下の痛みを感じる
・乳頭から緑~濃い茶色をした分泌物が出ている
・乳頭から透明や赤い色、血の混じった液体が出ている
という時には、乳がんの初期症状である可能性も疑われるので早めに医師の診察を受けてください。
産後の乳頭からの分泌は問題ありません。通常であれば、白く濁った色や透明の色をしており、粘り気はありません。妊娠をしている人や授乳をしている人は、多少の血が混ざった分泌物が出る場合がありますが、心配はありません。
分泌物に血が混じるときは、癌ではない腫瘍が原因となることもあります。妊娠、出産以外で乳頭からの分泌物に気づいた時には、受診した方が安心です。
まとめ
今回は、乳房の痛みについての記事でした。
ホルモンの変化や様々な炎症や病気により痛みが発生します。自分の痛みの原因を把握して、適切な対処をとるようにしましょう。病気の場合は、早期に発見することで症状が悪化するのを防ぐことが出来ます。
すぐに治まるだろうといって油断せずに、病気の疑いを持つことも大切です。
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