心臓病の症状とは?種類や原因、治療方法を知ろう!

心臓病は心疾患とも呼ばれる病気で、誰もが一度は聞いた事がある名前ではないでしょうか。心臓病は心臓に起こる疾患の総称であり、日本人の死因の第2位になっている病気です。

決して機会の少ない病気ではありません。今回はそんな心臓病に侵された時、身体にどのような症状が現れるのかに注目してご紹介したいと思います。

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心臓病の種類

心臓

まずは、心臓の疾患の種類にはどのようなものがあるのか知っておきましょう。

心臓弁膜症

心臓にある、血の逆流を防ぐ役割を持つ弁に異常が現れる病気です。弁の開きが悪く(弁が狭く)血が流れにくくなったり、反対に弁が閉まりきらず血が逆流してしまう状態になります。

心房中隔欠損症

心臓の中にある、左右の心房を隔てる心房中隔と呼ばれる部位に穴が開いた状態で生まれてくる、原因不明の先天性の病気です。

心筋梗塞、狭心症

心臓に血液を送る血管である、冠動脈の血流が減少する病気です。

冠動脈が狭くなり、血流が少なくなった場合を狭心症、冠動脈が閉塞し血流が大幅に減少したり若しくは完全に途絶えてしまった場合を心筋梗塞と呼びます。

心筋梗塞については、心筋梗塞の前兆は?症状を知って適切な処置を!を参考にしてください。

狭心症については、狭心症の症状をチェック!種類や原因、治療方法を紹介!を読んでおきましょう。

胸部大動脈瘤

人体で一番太い血管の大動脈の一部が何らかの原因で膨らんでコブのようになる病気です。場合によっては血管が裂けたり破裂する恐れもあり、膨らんだコブが破裂すると多くの場合は死に至る恐ろしい病です。

心房細動

心房が不規則に細動し不整脈を起こします。高齢者に多く見られ高血圧や糖尿病などが原因になるようです。

心膜炎

心臓の外側を覆っている膜が炎症を起こす病気です。細菌やウイルスによる感染や、全身の皮膚や血管に炎症が起こる膠原病、心臓手術後の影響などが原因とされています。

心内膜炎

心臓の内側の壁にある膜(心内膜)や弁の膜に細菌が付着し感染巣を作ります。この感染巣によって心内膜が炎症を起こし心臓の弁などを損傷させます。

総肺静脈還流異常症

肺からの酸素を含んだ新鮮な血液を心臓に戻す4本の肺静脈が、本来戻るべき心臓の左心房に戻らず、右心房(全身から返ってくる血を肺へ行く前に集める場所)へと戻ってしまう先天性の病気です。

大血管転移

本来、身体に血液を送り出す血管(大動脈)は「左心室」、肺へ血液を戻す血管(肺動脈)は「右心室」からそれぞれ出ているのですが、先天的にこれらの動脈が反対に繋がっている病気です。原因は不明とされており、治療を行わなければ生後1ヶ月以内に半数が死亡すると言われています。

エプスタイン奇形

右房と右室の間にある三尖弁が閉鎖不全(弁が閉じなくなる)を起こし、右室から右房へ血液が逆流してしまう先天性の病気です。血流が逆流した右房は血液のうっ滞、また右室には拡大の症状が現れます。

大動脈縮窄

主に大動脈の内の下行大動脈(下半身へ向かう大動脈)の一部が狭くなり様々な症状が現れる、先天性の病気です。

心筋炎

心臓の筋肉である心筋に炎症が起き、心筋が壊される事により血液を送るポンプ機能が低下してしまう病気です。

心臓喘息

心臓のポンプ機能が急激に低下する事により、全身の血流が悪くなる病気です。

他にも多くの疾患が心臓病の一つとされています。

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心臓病の症状

病状

様々な心臓病の一つ一つにはどのような症状が現れ、またそれぞれにどのような違いや特徴があるのでしょうか。

心臓弁膜症

大動脈の弁が狭くなり血流が不足すると、心筋の酸素不足となり胸の痛みを感じたり失神する事があります。反対に弁の閉まりが悪くなって血液の逆流が起こると、運動した際の息切れなどの症状が現れます。

心房中隔欠損症

心房の壁が欠損している事により、より多くの血液量が必要となって心臓の負担が大きくなります。そうなると疲れやすくなったり、運動時の息切れなどの症状が現れる他、肺炎などの呼吸器系の疾患を患いやすくなる事があるようです。

また、心房中隔欠損症は先天性の病気ですが、乳幼児期には殆ど症状が現れないと言われており、幼児から学童期にかけて初めて病気が発覚する事があるそうです。発見が遅くなったり、治療をせず放置していると全身の血液循環量が確保できず心不全の症状が現れる事もあります。

心筋梗塞

心臓の血管が詰まってしまうと、主に胸、みぞおち、肩、背中、奥歯、下顎の痛みの他、呼吸困難、冷や汗、吐き気、疲れやすいなどの症状が現れます。

心筋梗塞の症状で注意が必要な場合があります。それは、痛みを感じない無痛性の心筋梗塞です。脳へ痛みの信号を送りにくくなっている、高齢者や糖尿病患者に多く見られます。だるさや吐き気などの症状しか感じられないので軽視されがちですが、病気の度合いと症状の現れ方は決して比例している訳ではないので、周りの人が特に注意して観察し検査を勧める事が重要です。

狭心症

胸の痛みや重さ、モヤモヤする、息切れなどが主な症状です。また、これらの発作は数分程度の短い時間で収まる事や、近年では20~30代の若い年齢層でも増加傾向にあることが特徴です。

狭心症の中でも「微小血管狭心症」と言う種類があります。これは冠動脈の微小な血管に障害が起こる狭心症で、症状として背中や胃、顎や歯の痛み、吐き気、不快感などが挙げられます。これらの症状と中高年の女性に多く見られる事から更年期障害と勘違いされ、発見が遅くなる事があるようです。

胸部大動脈瘤

大動脈瘤を形態で分類すると、「真性」「仮性」「解離性」の3つに分けられそれぞれ症状が異なっています。

真性、仮性

厄介な事に自覚症状が殆ど無い事が特徴で、検査をしなければ発見される事はないとも言われています。

解離性

主に胸部や背中に、突然強い痛みが走ります。解離した部位により痛みは様々な箇所に現れます。

心房細動

心房の細動が心室に伝わった場合には、速い脈や不規則な脈の打ち方になり、動悸や息苦しさなどの症状が現れます。また、心臓からの血流量の減少によって血圧が低下し、ふらついてしまったり意識を失うような事もあるようです。

心膜炎

体位で変化する胸の痛みが特徴です。(横になった際には痛みが増し、前かがみの姿勢では痛みが和らぐとされています。)また、炎症により心膜腔内の貯留液が貯まり、その量が多くなると心臓が圧迫され、心タンポナーデと言う状態になり血圧低下や意識低下、重症な時にはショック症状に陥り命に関わる事もあります。

心内膜炎

他の多くの感染症と同じ、発熱などの初期症状が現れるようです。病状の進行が進み、心臓構造の破壊が始まると、息切れや呼吸困難などの心不全症状が現れたり、感染巣が血流によって流され身体のどこかの血管を詰まらせてしまい、血栓症(血流障害や意識障害、手足の麻痺など)が起こる事があります。

総肺静脈還流異常症

皮膚や唇、爪などが青紫色に変色するチアノーゼの他、呼吸困難、息切れ、たん、咳などの肺うっ血の症状が現れます。

大血管転移

酸素吸入を行っても改善しない高度なチアノーゼを発症します。特徴として呼吸困難なのど症状は現れないとされています。

エプスタイン奇形

主にチアノーゼや、息切れ、動悸、また下肢を中心とした浮腫(むくみ)が見られます。

大動脈縮窄

動脈の狭窄(狭くなる事)が重度である場合、内臓や足へ行く血流が不十分となり、尿が出ない、足が冷たい、呼吸が荒くなるなどの症状が現れます。乳児期にはミルクを飲む量が少ない、体重が増えが悪いといった症状から病気に気付く事もあるようです。

心筋炎

風邪に似た症状(発熱、頭痛、筋肉痛、だるさ)が主な初期症状となっています。その後に動悸や息切れ、呼吸困難などの心不全の症状の他、不整脈や胸の痛みが現れる事があります。

心臓喘息

心臓のポンプ機能の種類によって症状が異なります。

・肺から血液を吸いだす機能の悪化・・・酸素の交換ができなくなり呼吸困難、咳、たん(ピンク色の泡状をしている事が特徴です)など。

・血液を全身に送る機能の悪化・・・チアノーゼ、冷や汗、動悸、脈が速くなるといった症状が現れます。

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心臓病の治療

手術

これまで紹介したように心臓病は心臓に起こる疾患の総称であり、その都度適切な治療を行う必要があります。心臓病で採用される主な治療法と病気の一例をご紹介します。

薬物治療

心臓に直接作用する薬や、血を固まらせないようにする抗凝固剤などを使用します。狭心症の際には交換神経の活動を抑える薬や、血管拡張薬で血圧を下げるといった薬物治療が行われる事があります。

カテーテル治療

カテーテルという細い器具を血管に通し、器具に付いた風船を膨らまして細くなった冠動脈などを広げる治療法です。最近では膨らました箇所を小さい金網で補強する方法も広まりつつあるようです。主に冠動脈が細くなる狭心症や、不整脈が発生するような症状の際に使用されます。

外科手術

薬物による治療やカテーテル治療が困難な場合に採用されます。手術法は様々ですが、心筋梗塞では冠動脈をバイパスさせる手術が行われたり、弁に不具合が出る病気では人工弁へ付け替える方法などがあるようです。

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まとめ

心臓病についてポイントを簡潔にまとめました。

・心臓病とは心臓に起こる疾患の総称で、原因や症状はそれぞれ多種多様です。

・心臓病の主な症状として呼吸困難や息切れなどの呼吸に関する症状と、胸の痛みやチアノーゼなどの血管に関する症状があります。

・心臓病の治療は主に薬物治療、カテーテル治療、外科手術などの方法が採用されます。

【最後に】

様々な種類がある心臓病ですが、自覚症状がでなかったり先天性で病気に気が付かない事が特に大きな問題なのではないでしょうか。乳児や高齢者の発症率が高い心臓病ですので、周りの人がちゃんと病気に気付けるよう心掛ける事が大切です。

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