耳の中のできものが痛い!原因や対策方法を紹介!

耳のできものは老若男女を問わずに発生する厄介者です。その症状は痛みやかゆみ、不快感、閉塞感、難聴、神経痛など多くの問題に繋がります。

激痛がある場合は別ですが「これぐらいなら我慢できるかな?」と思って放っておくと、だんだん症状が悪化し大変なことにもなりかねません。

出来物が発生している原因には思わぬ重大な病気が潜んでいる可能性もあるからです。

ここでは耳のできものの発生原因と、その対処方法をご紹介します。

しっかり治療して問題を解決していきましょう。

耳の構造について

耳の構造

一口に耳と言ってもその構造は複雑です。ここではまず、外耳、中耳、内耳からなる耳の作りと機能について確認していきましょう。

問題が発生している部位の機能をしっかり理解しましょう。

耳介

頭から飛び出している部分で、いわゆる耳として認識している部分ですね。周囲の音を集積する機能を担っています。

人間の場合は主に前方と横の音を集積するように設計されていて、耳介を大きく動かす筋肉は退化してしまっています。

耳介はほぼ皮膚と軟骨だけで形成されている部分で、非常に柔軟性があります。血管があまり通っていないので、普段は冷えていることが多い特徴があります。

耳の中の出来物であれば、耳介は関係ないと思いますが、耳介にも出来ものが発生することがあります。特にピアスを使用する人に多く発生する症状になりますが、肉芽、粉瘤種(アテローム)、ニキビなどのトラブルが発生することがあります。

外耳

外から見える部分、つまり一般的な耳を耳介(じかい)、これを含めて耳の穴の入り口から鼓膜までを外耳といいます。

耳介で集積した音波は耳の穴である外耳道を通過して鼓膜の先の中耳に伝わります。

外耳道には皮脂を分泌する汗腺が存在します。そこから耳垢などを生成し、虫などの混入を防ぐ役割もあります。

鼓膜は非常に破れやすいので、外耳道で音の振動を軽減し、外からの刺激なども軽減して中耳への衝撃を極力抑えています。また、水などが出来るだけ侵入しないような構造にもなっています。

中耳

鼓膜は半透明の薄い膜となっており、鼓膜から先は空洞になっています(中耳腔)。中耳からは耳管という管で鼻と喉の間辺りとつながっており、中耳の内圧を調整したり、中耳に水が溜まってしまった場合に喉に流す働きをしています。

中耳には音を増幅して内耳に伝えるほか、換気をしたり老廃物などの排泄をするという大切な機能を主に行っています。

耳介で集められた音波は内耳に伝わり、それぞれの周波数が電気信号に変えられ、大脳に送られます。そこで音として認識されるわけです。

これが音波が音として認識されるまでのメカニズムです。

内耳

内耳は、聴覚を司るカタツムリ状の蝸牛(かぎゅう)とバランス感覚を担う前庭(ぜんてい)から成り立っています。音を蝸牛で信号に変換し、蝸牛神経から大脳皮質に伝わります。

これら全てが機能して初めて私たちは音を認識できるのです。

耳のできものは耳介や外耳道の入り口のほか、目に見えない内耳にもできる場合があります。思いもかけず重症化するケースもあるため慎重に対応することが必要です。

耳のできものの原因は?対策法も紹介

耳掃除 コツ

ここでは耳のできものがどのような理由で発生するのかをみていきます。それぞれの症状と原因について明らかにしていきましょう。

自分に発生している症状を明らかにして対策法に繋げていきましょう。症状ごとの対処法も合わせて紹介しますので、参考にしてみてください。

耳ニキビ

ニキビと言えば「おでこや頬など顔にできるもの」というイメージが強いのですが、耳の中(外耳)や耳の裏側にもできます。これが「耳ニキビ」と呼ばれるものです。

若い方は新陳代謝やホルモン分泌が活発で、老廃物や皮脂もたまりやすくなります。そのため耳ニキビは主に若い時期に発症します。また、皮脂の分泌が多い方であれば、年齢に関わらず発生する可能性が高くなります。

一般的なニキビと同様、プックリとした突起は柔らかく、中に膿がたまっています。触ると痛みを感じます。

老廃物や皮脂の洗浄が不完全で不衛生な状態が続いた場合や、ホルモンバランスの崩れなどが原因として考えられます。

耳の毛根は非常に小さいので、回などのニキビほど大きくなることはありません。赤ニキビや白ニキビなどの症状であることが多いでしょう。

耳ニキビへの対処

衛生面の対処法としては、まず皮脂や老廃物を取り除き、清潔にしておくことが第一です。

耳の穴はお湯で濡らしたタオルを絞り、指に被せて優しく拭うことできれいにします。あまり強す擦りすぎると肌が傷ついてしまいますので気をつけて下さい。肌が敏感な方はガーゼなどを使えばいいでしょう。

耳の裏側は耳の穴ほど気を遣わなくても大丈夫ですが、こちらもあまり力を入れすぎずに洗うことが大切です。

学生や会社勤めをしている方で皮脂の分泌が多い方は、休み時間などにティッュペーパーで皮脂をとるようにするといいでしょう。

耳の穴の中はデリケートですので、なるべく汚れた指で触らないようにして下さい。

イヤホンがニキビの原因に!

イヤホンや耳栓など耳に直接挿入する物も清潔にしておくことが必要です。エタノールなどでこまめに消毒しておけば安心でしょう。そうすることでニキビを引き起こす雑菌の侵入を防ぐことができます。

お風呂上がりの雑菌に注意

また、風呂上がりにきちんと水分を拭き取ることも欠かせません。水が耳の中に残ってしまうと、高温多湿の状態になって雑菌が繁殖してしまいます。簡単な心掛けで不快なニキビを防ぐことができますので、ぜひ心がけてみて下さい。

寝具から雑菌も多い?

見落としがちなものとしては寝具、特に枕があげられます。耳に接触する時間が長いため、雑菌が入ってしまう可能性があるからです。

対策としてはこまめな洗濯が一番いいのですが、ちょっと面倒ですよね。わずらわしさを感じる方には、枕にタオルを巻いて枕カバー代わりにすることをお勧めします。これなら毎日取り替えることができて衛生的です。

ヘアケア用品の影響でニキビが!

シャンプーやリンス、トリートメントの洗い残しも耳ニキビの原因の一つとして考えられます。特にリンスやトリートメントは油脂をたくさん含んでいるため、きれいに洗い落とさないと肌トラブルを引き起こす可能性があります。

耳ニキビができているときは、リンスやトリートメントの使用は控えた方が無難でしょう。

ホルモンバランスの崩れがニキビの原因

ホルモンバランスの崩れも発生原因の一つにあげられます。ストレスを感じることがあったり、不摂生や徹夜が続いたりすると、ニキビができてしまったという経験は誰しもあると思います。

特にストレスは交感神経を刺激し、リンパなどの循環を阻害する要因とされています。その結果、肌の再生のサイクルにも影響を及ぼし、肌トラブルを引き起こしまうのです。

最近「生活のリズムが乱れているかも?」と思った方は、十分な睡眠と栄養のある食事を心がけて下さい。ニキビの発生因子を抑制することが期待できます。

清潔にして治癒しよう

治療法としては市販の顔用ニキビ薬をつけてもいいのですが、そのままにしておいても自然に治るようです。

雑菌が入らないように、汚れた手で触らないように気をつけておけばいいでしょう。ただし、化膿したり、大きくなるようでしたら、耳鼻科や皮膚科を受診をする方が安心ですね。

耳せつ(急性限局性外耳道炎)

気をつけておきたいのが、清潔にしようとするあまり耳掃除で内部に傷をつけてしまうことです。このような傷から雑菌が入って耳せつ(じせつ)という症状を引き起こしかねません。

せつとは膿の塊のことで、その名の通り化膿性の腫れがあり、強い痛みを伴います。

中耳炎との違いは、触った場合の痛みと難聴の有無にあります。耳せつなら触ると激しい痛みを感じ、また、中耳炎に特有の難聴も起きません。頭痛を引き起こしてしまうケースもあるので、早めに耳鼻咽喉科を受診した方が良いでしょう。

耳掃除をする場合は、風呂上がりなど耳の中に適度な湿気があるときに、清潔な綿棒でやさしくするように気をつけましょう。

外耳道炎の対処法

炎症が継続して発生している場合には、耳垂れが垂れてくる事があります。

耳垂れは耳の中のものまでキレイにする必要はありません。耳から垂れてきたものだけを拭き取って対策していきましょう。

炎症が起きている外耳道は皮膚が敏感になっていますので、傷を付けてしまう問題に繋がりかねません。綿棒などを使用した素人の自己処置は余計に症状を悪化させてまう可能性がありますので注意してください。

自己治療としては耳垂れを拭き取る、栄養をしっかり食事から摂る、免疫力を高める、清潔にするなどの保存治療もしくは、市販薬での抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などを使用することが有効です。

悪性外耳道炎に注意

稀に緑膿菌という菌が原因で発生する悪性外耳道炎という治りにくい症状が発生している場合があります。治りが非常に遅く、最悪の場合は炎症が脳にまで広がって後遺症が残ったり死に至る症状にまで発展することがあります。

出来ればこの様な症状の可能性もありますので、早めに病院での治療を行っていきましょう。

この悪性外耳道炎は、糖尿病や白血病やがんなどの免疫機能が低下している患者に発生しやすい症状になります。特にこの病気を抱えている人は外耳道炎の症状に敏感に注意するようにしましょう。

後頭神経痛

できものは目視できないけれども、耳の痛みと一緒に頭痛を発症している場合は、後頭神経痛の可能性があります。

長期的なストレスや緊張状態から、肩や首の極度の筋肉の凝りが発生し、血行が悪くなるとともに神経を圧迫して神経痛が発生している症状になります。

  • 耳鳴り
  • 頭痛
  • 後頭部や耳の後ろの痛み
  • めまい
  • 目の奥の痛み

などの症状が複合的に発症することが特徴です。

対処法

とにかく筋肉の凝りとストレスの軽減を図ることが有効です。

温める行為も有効になります。軽い運動や血行促進を促す食事などで症状が軽減しますのでそれらを上手く行って改善していきましょう。

頭痛がひどい場合はいきなり食事をすると吐き気が発生する事もあります。まずは軽い運動や筋肉を温める、入浴などを行って、それでも頭痛が治まらない場合はしっかり休んでから食事を摂ると良いでしょう。

粉瘤腫(ふんりゅうしゅ)

耳慣れない言葉ですが、粉瘤は老廃物が耳の皮膚の中にたまったことによる膨らみです。

耳の組織内に何らかの原因で皮膚のようなものができて、新陳代謝に伴い老廃物がたまっていくことで発生します。初めの頃は小さなしこりのようですが、時間が経過すると新陳代謝に伴い大きくなります。耳たぶにできやすいとされています。

対処法

良性の腫瘍であるため粉瘤腫そのものについて心配する必要はありませんが、気になって触り続けたり無理につぶそうとすれば、雑菌が入る危険性が高まります。雑菌が入ってしまうと、感染症を引き起こしたり重症化したりするケースもあるため、皮膚科や形成外科などで診てもらうのがいいでしょう。

治療は抗生物質による炎症の抑制が主体ですが、希望すれば切除してもらえるようです。切除するかどうかは、メリットとリスクを医師とよく話し合ってから決めましょう。

早期に切除したほうが負担も手術も簡単になりますので、早めの決断が吉です。

伝染性膿痂疹(とびひ)

正式名称は伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)です。皮膚に黄色ブドウ球菌やレンサ球菌などの細菌が感染することで、顔や手足など主に露出している部分に水ぶくれや膿の入った水ぶくれ、かさぶたができます。

皮膚のバリア機能が低下している場合に感染しやすく、アトピー性皮膚炎の症状がある方に目立つようになったのはそのためです。水ぶくれが破れると細菌が散らばり、あちこちに水ぶくれなどをつくります。火事の飛び火のようにあちこちに散らばることから「とびひ」と呼ばれています。

とびひには大きく分けて「水疱性膿痂疹」(すいほうせいのうかしん)と「痂皮性膿痂疹」(かひせいのうかしん)があります。前者はまず水疱ができて、それが破れて広がっていくタイプで、軽いかゆみがありますが発熱はしません。後者は水疱がかさぶたになるのが特徴で、

水疱性膿痂疹は0〜6歳の乳幼児に多く、高温多湿な夏に発生しやすいです。最近は部屋の加湿とエアコンの使用で、冬でも症例がみられるようになりました。

一方、痂皮性膿痂疹は季節や年齢に関係なく発生します。発熱やのどの痛み、リンパ節の腫れもみられることがあります。アトピー性皮膚炎の症状がある方に目立つようになってきています。

対処法

とびひは耳(耳介)にも広がるケースがありますので、水疱ができていたら感染を疑ってもいいと思います。

出来るだけ水疱を潰さないようにして自然に吸収されるのを待ちましょう。

また、水ぼうそうなどと間違われることもありますので、広がらないうちに早めに皮膚科を受診した方が安心です。

耳鼻科でも治療は行なえますので、お近くの行きつけの病院での治療を行っていきましょう。

トビヒは乾燥している肌に発生しやすいですのでしっかり保湿を忘れずに対策して、部屋の中も加湿しておくと症状の発生や悪化を軽減できるでしょう。

ガン

非常にまれなケースですが耳の中にできるガンもあります。冒頭でご紹介したように、耳は外耳、中耳、内耳の3つで構成されています。ガンができる部分は主に中耳で、できものが突然変異し、ガンになるとされています。

耳の痛みや難聴、圧迫感、めまい、耳垂れなどが初期症状として現れ、進行具合によって吐き気や顔面の麻痺なども起きます。合併症として中耳炎を発症することも多いため、耳垂れなどの症状がガンに由来しているのかどうかは判別が難しいようです。

対処法

ですので見た目的にも軽度に見えても最悪の場合、癌や緑膿菌の外耳道炎などの危険な症状が発生している可能性がありますので耳の不具合が気になるようでしたら、早めに医療機関を受診した方がいいでしょう。

専門機関は耳介であれば皮膚科もしくは形成外科。外耳道から中であれば耳鼻科が専門科になります。後頭神経痛の場合は脳神経外科や神経外科などを受診すると良いでしょう。

まとめ

耳のできものにはニキビのように放っておいても自然治癒するものもありますが、中にはガンなど重大な病気である可能性もあります。

症状が長引いたり、耳垂れに血が混じるような場合には、早めに医療機関を受診してください。耳も非常に重要な器官の一つであり、「これぐらいの症状は大丈夫」と自己判断せずに、専門家の意見に耳を傾けてみて下さい。

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