耳垢が取れない場合の対処方法は?正しい処理方法を紹介!

皆さんは”耳垢”掃除を毎日やりますか?それともたま~にやるくらいですか?毎日掃除をしないと気が済まないという人もいらっしゃいますよね。”耳垢”には意外な役割があり、掃除をしすぎると良くないという事を知っていましたか?

そして頑固な”耳垢”はいくら頑張っても取れないという事もありますよね。今回は”耳垢”について詳しくみていきます。

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耳垢について

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まずは耳垢について詳しく説明していきます。

耳垢とは?

空気中のほこりや皮膚の残がいなどと、外耳道の耳垢腺という部分から出てくる分泌液が混ざった物が耳垢となります。ミミアカやミミクソなどと呼ばれていますが、耳垢(じこう)が正式名称です。耳垢には「乾性耳垢」「湿性耳垢」の2種類に分ける事ができます。日本人は基本的に乾燥している乾性耳垢タイプの人がほとんどです。

この2種類は更に細かく分ける事ができて、5タイプの耳垢が存在すると言われています。

  • 乾性耳垢:耳垢が乾いて細かくなった粉状のタイプ、薄い膜状のタイプ
  • 湿性耳垢:脂分によって生成された水あめ状のタイプ、水あめ状に粉状がくっついたタイプ

薄い膜状のタイプでも湿っているタイプと乾燥しているタイプがあります。

湿性耳垢タイプの人は縄文人の遺伝子、乾性耳垢タイプの人は弥生人の遺伝子を強く受け継いでいるとされています。長崎大学の研究論文で、湿性か乾性かを決めるのはDNAの塩基配列の1カ所の違いであると発表されています。

また、乾性耳垢は本来存在しないもので先天的に耳垢が精製されない体質で、耳垢だと思っているものは耳の表皮やホコリであるとも言われています。この意見には色々説があるのでハッキリとは言えないところです。

人種によっても大きく差があり、アジア系の湿性耳垢は10%未満、欧米の人は90%以上が湿性耳垢だそうです。

日本の中でも地方によって耳垢の種類が変わり、北海道はアイヌ民族の血が入っているとして50%が湿性耳垢の傾向があるそうです。他にも東北地方、北関東地方、南九州地方でも湿性耳垢が多い事が研究でわかっています。

湿性耳垢タイプは、アポクリン腺という場所から分泌される汗が原因となり耳垢が湿ってしまいます。体質的に体臭が強い人によくみられます。アポクリン腺の活動は成長によって変化し、成長期を絶頂に次第に汗の分泌量が低下していき、高齢になると粘土の強い耳垢になります。

耳垢には役割がある?

1.酸性で細菌や真菌の発生を防ぐ

耳垢は弱酸性ですので細菌などを発生・増加させるのを防ぐ効果があります。虫が活発に活動する季節には、外耳道に虫が入る事があります。この症状で病院に行く人に共通して見られるのは耳垢が無いという事だそうです。

耳垢の殺菌効果は虫にも有効なので、あまりにも綺麗にしすぎると菌や虫が生息できる環境を作ってしまうそうです。

2.耳垢に含まれる脂肪で皮膚の乾燥を防ぐ

耳垢にも多少の脂肪が含まれていて、外耳道の皮膚が乾燥しないようにしてくれます。

3.タンパク質分解酵素を含んでいるので殺菌効果がある

タンパク質分解酵素は殺菌剤として効果があります。これが少なくなると先ほど述べたように細菌や虫の生息できる環境になります。

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耳掃除は必要?

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耳垢にもしっかり役割があるとわかると、掃除をしない方が良いの?と思われる方もいると思いますが、耳掃除が必要か必要でないかは色々な意見があります。

耳掃除を全くしない場合耳垢塞栓という病気になると言われています。これは、耳垢で耳の奥が塞がれる病気で、耳掃除をしないという原因だけでなく綿棒で掃除をする時にに耳垢を奥に押し込んでしまう事が原因となる場合もあります。

ですので、まったく掃除をしないというのも耳に悪いですし、掃除のしすぎも良くないという事です。

耳には自浄作用がある

耳には自浄作用があり、鼓膜から耳の入り口に向かって皮膚が移動するので、耳の奥にあるホコリや耳垢などは皮膚と一緒に外に押し出してくれます。こういう作用があるので耳掃除は必要が無いという研究者もいます。

また、日本人の耳垢は乾燥しているので耳に詰まりにくく難聴になる可能性が低いそうです。

まったく掃除をしないのは避ける

自浄作用があると言えど耳垢塞栓の可能性は0ではないので、まったく掃除をしないという事は避けた方が良いです。耳掃除を毎日するのではなく2週間に1回耳の入り口から1cmほどの深さまでの掃除にしましょう

耳掃除をすると迷走神経という部分が反応して気持ち良さを与えてくれるので、ついつい細めに掃除をしてしまいたくなると思うのですが、綿棒で掃除をしているつもりが耳垢を奥まで押し込んでしまったり、外耳道を傷つけて外耳炎を引き起こしてしまう可能性があるので注意して下さい。

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実は外耳炎?

医者

耳が痒くてごそごそしているのに取れないという場合、実は外耳炎の可能性があります。

耳の入り口から鼓膜部分までを外耳と言い、この部分に炎症が起こると外耳炎と呼びます。外耳炎になると「痒み」「痛み」「灼熱感」「ただれ」などの症状がでます。痛みが出る場合が多いので普通であれば気付くのですが、まだ初期の段階ですと痒みのみという場合があるので、耳垢が詰まって痒くなっていると勘違いする人がいます。

また、ただれの症状が出てそのカスが耳垢の様に感じ、それを一生懸命耳掃除で取ろうと頑張ってしまうのです。外耳炎になる原因で一番多いのが耳掃除のしすぎです。毎日耳掃除をする癖が付いている人は、耳垢との区別がわからずに更に外耳を傷つけてしまうという事があるので注意しなければいけません。

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正しい耳掃除の仕方

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2週間に1回お風呂上りに

耳垢は溜まりすぎると自浄作用が働き自然と耳の入り口から外に出ていきます。ですので過剰に耳掃除をしないようにして下さい。そして、お風呂あがりですと耳垢がふやけて取りやすくなるので、掃除する際はそのタイミングを狙うと良いでしょう

乾燥している場合でも掃除をしても良いのですが、耳垢が外耳の皮膚にびっちり固まってくっついている状態なのにも関わらず、無理矢理剥がしてしまうと皮膚が傷付いて外耳炎になってしまう可能性があります。

掃除する場所は入口から1cm

耳の皮膚は鼓膜部分から外側へ移動するように出来ているので、正常であれば耳の奥の部分の耳垢でも自然と外側に出てくるのです。ですので耳掃除は基本的に見える範囲で行うのが適切です。

耳掃除をする際は耳の入り口から1cmの部分までにしましょう。あまり奥深くまで綿棒や耳かき棒を押し込んでしまうと、耳垢が奥深くまで入って行ってしまう可能性があります。特に綿棒を仕様する場合は押し込んでしまう可能性が高くなるので注意して下さい。

また、鼓膜は入口から約3cmほどの場所にあるので間違って鼓膜を傷つける場合もあるのです。

耳かき棒より綿棒

耳掃除をする時、耳かき棒か綿棒で分かれると思いますが耳かき棒の場合皮膚を傷つけてしまう事が多くなります。綿棒はその点丸くなっているので皮膚を傷つける事が少なくなります。綿棒を使って掃除をする時、皮膚に触れないように真っ直ぐ綿棒を入れて優しく回転させながら抜きます。

これだけで十分掃除が出来ています。間違っても皮膚をこするように強く押し当てないようにして下さい。

綿棒の先端は下向き

耳の上側には聴力に影響する器官があるので、上に強く刺激を与えるのはNGです。やや下向きにして入れて皮膚を擦らないよう意識して下さい。

ベビーオイルやワセリンを仕様する

この方法は必ずしなければいけないというわけでなく、耳の中が痒くなった時に行うのが良いです。耳の中が痒くなるのは保湿効果が切れてしまった証拠ですので、少しでも保湿させてあげるという意味で使用します。

また、綿棒が湿る事によって耳垢が吸着しやすくなるのも良い点です。

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どうしても取れない場合は病院へ

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耳の中は自分では見られないので、自分で耳掃除をするとなるとどうしても限界が出てきます。無理をしてしまうと耳を傷めてしまうので、どうしても取れない耳垢がある場合は素直に耳鼻科に行って取ってもらいましょう。

耳鼻科の先生はプロですから耳を傷つける事なく耳垢をごっそり取り出してくれます。大きな塊の耳垢には耳垢鉗子(じこうこうじ)や耳用小鈎(じようしょうこう)という特殊なピンセットを使って取り出します。乾性耳垢で細かくなった物は吸引管で吸い出して掃除をします。

耳掃除料金は5000円ほどで保険を仕様した場合1000円弱になります。時間もとても短く簡単に取り出してくれるので、自分で耳掃除をして病気のリスクを考えると安いものです。耳鼻科での耳掃除を行うのは1ヵ月2ヶ月に1回で十分です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。不要だと思っていた耳垢にはしっかり役割があるのにびっくりですね。綺麗にしておいた方が良いと敏感に毎日耳掃除をしていた方は、ちょっと考え方を変えてみる必要があるかもしれません。今回のポイントは

  • 耳垢には「湿性耳垢」「乾性耳垢」がある
  • 耳掃除は2週間、長くて1ヵ月に1回行うのがベスト
  • 耳かき棒よりも綿棒で掃除をするのが良い
  • 掃除をする時は擦らずに綿棒を回しながら引き抜く
  • どうしても取れない耳垢は耳鼻科へ受診
  • 耳垢と思っている物が外耳炎の可能性がある

です。耳掃除をする時のポイントや注意点も紹介しているので、そちらも是非参考にしてみてください。

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