匂いがわからないのは病気?原因と症状を知って対処しよう!

他の人が分かる匂いに自分だけ気付けていない?

自分は匂いに鈍感なのかも知れないと思ったことはありませんか。それは、もしかしたら嗅覚障害なのかもしれません。匂いがわからなくなる症状には、一過性のものから慢性の嗅覚障害まで、たくさんの原因が考えられます。中にはすぐに治療開始をしたほうがよいものもありますし、すぐに治癒するものもあります。

今あなたの症状から見て、現在の状態がどういう状態なのかをしっかり探り、その原因を調べて、対策を練りましょう。

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なぜ、匂いが分からなくなるの?

匂いをかぐ

匂いを感じるしくみ

どうやって沢山のニオイを感じているのでしょうか

風邪をひいて鼻がつまったときなど、食べ物の匂いがわかりにくくなった経験は誰にでもあると思います。

匂いは鼻の中、つまり鼻腔と呼ばれる中にある3つの通り道、上鼻道、中鼻道、下鼻道のうち、一番上の上鼻道の天井にある、切手1枚ほどの大きさの嗅粘膜で感じます。

目には見えないのですが、人が感じるニオイとは、におい分子という化学物質のことなのです。たとえば、ユリの花の香りは、ユリの花のまわりの空気中に、ユリの花から放出される、ユリのにおい分子が漂っているのです。これを空気と一緒に鼻で吸い込んだとき、嗅粘膜まで届くと、におい分子の情報を電気信号にして大脳の中の嗅覚を感知する神経に送るのです。

ここではじめて、ユリの匂いだ、と人は認識するのです。

鼻のほかの役割

鼻から空気を吸ったとき、鼻毛が細かいゴミや塵を体の中にいれないフィルタになります。そうして吸い込まれた空気は鼻腔へとはいってゆきます。

また、先に述べた嗅覚以外にも、エアフィルタやエアコンのような働きをしています。そして、口、喉、耳ともつながりがあるのです。

なぜ匂いがわからなくなるの?

鼻づまりや、炎症でにおいを感じる嗅粘膜まで、におい分子が届かなくなった場合や、におい分子がとどいても、それを電子信号にできない場合などに匂いがわからなくなります。また、鼻に問題はなくても、信号を受け取る側の脳に問題がある場合にも、匂いがわからなくなります。

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匂いを感じなくなる主な原因

老人、鼻

匂いを感じにくくなる、主な原因をみてみましょう。

鼻づまりが原因の場合

風邪をひくなどして鼻がつまると、におい分子が、嗅粘膜に届かなくなってしまいます。風邪をひいたあとにもまだ、匂いが分かりにくい場合には、耳鼻咽喉科か耳鼻科へ行って、早めに治療したほうがよいでしょう。

鼻づまりを起こす病気はいくつかありますので、それについては次の「匂いが分からなくなる病気の種類」を見てください。

加齢が原因の場合

年齢を重ねると、鼻だけでなく、人間の様々な器官の働きはすこしずつ、低下してゆきます。視力がおちたり、耳が遠くなったりするのと同じように、嗅覚粘膜の働きも低下します。

しかし嗅覚の衰えは自分ではわかりにくいものです。嗅覚が衰えると、味もわかりにくくなります。普段と同じ味付けの料理が物足りなくなったり、濃い味の料理が好きになったりしたら、嗅覚の衰えかも知れません。

アルツハイマーの場合は、嗅覚障害は早期に出やすい病気です。

ストレスが原因の場合

意外と知られていないのですが、ストレスが原因で匂いがわからなくなることがあります。

耐えきれないストレスを感じたときに、身を守るために自身の感覚器の働きを弱めて、鈍感にさせるためです。これを改善するには、ストレスを取り除いてやる必要があります。

自分自身ではストレスが何かよくわからない場合には、精神神経科やカウンセリングに相談にゆくのもひとつの手です。

その他の病気による原因の場合

嗅覚に異常をきたす病気は、さまざまなものがあります。上記にあげたものの他にも、においを感じる器官の衰えだけでなく、におい分子の信号を受け取る側である脳の神経系になんらかの障害がある場合もあります。

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匂いが分からなくなる病気の種類

においが分からなくなる症状が出る病気はさまざまです。有効な治療法とともにみてゆきましょう。

体温計クマさん

アレルギー性鼻炎

鼻から吸い込まれた異物(アレルゲン)にたいして、鼻粘膜が過剰に反応してしまうため、鼻がつまります。これには、花粉症など決まった時期だけ症状があらわれる「季節性アレルギー性鼻炎」と、一年中症状があらわれる「通年性アレルギー性鼻炎」とがあります。

鼻がつまると、におい分子が嗅粘膜に届かず、においが分からなくなることがあります。

主な治療法

アレルギー検査をし、自分が何のアレルギーかを知るところから始めます。耳鼻咽喉科、耳鼻科などで検査してもらえます。アレルギー性鼻炎だとわかれば、吸入治療や、服薬治療などがあります。

花粉症やダニが原因のアレルギー性鼻炎の場合、舌下減感作療法という比較的新しい治療法で、アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)に慣れて、体の反応を抑える治療や、鼻の粘膜をレーザー照射する手術などもあります。

副鼻腔炎(ふくびくうえん)

細菌・ウィルスの感染や、アレルギーなどの原因で副鼻腔の粘膜に炎症がおきる病気です。鼻がつまり、黄色い鼻水が出る、咳が出る、においがわからないなどの症状が出ます。

急性の副鼻腔炎でも、こじらすと慢性化してしまうこともあります。息をしづらかったり、汚い鼻水がドロッと出たり、猫背になりやすい、匂いがわからない、味がわからなくなる、などの症状があります。治療せず放置しておくと、中耳炎を併発することもあります。

風邪をひいて長引いたときなどに急性副鼻腔炎になることがありますから、風邪がなおったようでも鼻づまりがするときには、内科ではなく、耳鼻咽喉科か耳鼻科へ行ってみることをおすすめします。

主な治療法

症状がひどくなると、手術しなければならなくなります。早めに医師に相談して、適切な治療をしましょう。また、体は冷やさずあたためて、血行をよくするように日ごろから努めましょう。

鼻中隔彎曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)

鼻腔を左右に分ける役目の、鼻中隔が強くどちらかに曲がっていたりすると、鼻のとおりが悪くなるため、慢性的に鼻がつまったり口呼吸になったり、また、いびきがひどくなる、においが分からないなどの症状があらわれます。

ほかにも、頭痛や肩こりがひどかったり、注意力が衰えたりするときは、この病気も考えられます。鼻炎や副鼻腔炎を起こしやすいので、風邪をひくたびに鼻づまりがひどく、長引くという人は、一度レントゲンをとってもらって確認しておくのもよいでしょう。

主な治療法

実は、鼻中隔は、大抵の人が少しは曲がっているのが普通なのです。

しかし、上記にあるような酷い症状がある場合には、外科手術が必要となります。鼻中隔の粘膜を切り、軟骨や骨の曲がっている部分を切り落とし、最後に鼻中隔の粘膜を元通りにします。およそ20000円くらいでできる手術ですが、入院する場合には入院費もかかります。

手術の程度によって、入院日数がかわってきます。入院手術施設のある病院へ相談にゆくか、かかりつけの耳鼻科・耳鼻咽喉科の医師に紹介してもらうとよいでしょう。

脳腫瘍やその他の脳の障害

鼻に異常がなくとも、鼻から伝達したにおい分子の信号が、受ける側の脳で正しく伝わらないことがあります。その原因のひとつが、脳腫瘍です。腫瘍の位置にもよりますが、それにより脳の機能が障害をきたし、神経伝達がうまくいかず、においが分からなくなります。

脳腫瘍の場合、腫瘍の部位によっては、ひきつけ、手足の麻痺、耳鳴りやめまい、慢性的な頭痛、吐き気など、他の症状もあらわれることがあります。

主な治療法

脳腫瘍の場合には、細かく検査してから、医師との相談で手術、放射線治療、薬物療法などになります。部位にもよりますし、時間はかかりますが、きちんと治療すれば、治る可能性の高い病気なのです。

その他の鼻炎

カレーや、激辛ラーメンなど、刺激が強く熱い食べ物を食べたときや、冬に冷たい空気をいきなり吸ったときなど、鼻水が垂れてきた経験はありませんか。こういったことから、鼻炎につながることもあるのです。

また、降圧剤、抗うつ剤の服用や、避妊用ピルの服用が原因となり鼻炎が起きることもあります。

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匂いがわからないと何が起きる?

レモンを食べる男

危険な匂いを感知できなくなる

特に高齢者の嗅覚障害の場合、ガスもれのにおいに気がつかないなど、日常の生活に危険な場面が生まれてしまいます。若い人でも同じことですが、においを感知するということは、とても大切なことなのです。

食べ物の味までわからなくなる

人間は、食べ物の味を知るときに、味覚以外にも視覚(目)と嗅覚(鼻)を使っています。

風邪で鼻づまりになり、においがわからなくなり、味もよくわからなくなったという経験はだれしもあるかもしれません。

味がわからないと、食事そのものがつまらないものとなり、中には食事をすることが苦痛に感じられる人もいるようです。そうなると、栄養を充分にとれなくなり、別の病気にかかってしまう可能性もあります。

一時的な嗅覚の障害なら、回復につれて少しずつ食べ物の味もわかるようになってきますが、いつまでも味がよくわからない場合には、早めに病院へゆき、原因を突き止めて適切な治療を受けることをお勧めします。

くつろげない、集中力がなくなる

においが分からないと、さまざまな不安が生まれて心が休まらないのではないでしょうか。お友達といても、自分だけ臭いのでは?などと心配してしまったりするのは嫌ですよね。

また、においがわからなくなる原因が鼻炎や副鼻腔炎などの場合、集中力がなくなることもよくあります。

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まとめ

花に包まれる女性

  • 匂いを感じるのには、鼻の中の粘膜と、脳神経関係しています。
  • 匂いを感じにくくなる場合にはさまざまな病気が考えられるので、ほったらかしたりせず、医師に相談しましょう。
  • 匂いを感じないと、味もわからなくなります。
  • お年寄りの場合、匂いを感じないことで生活の場が危険になってしまうこともあります。
  • 匂いを感じない病気、嗅覚障害の原因は、治療できるものが多いです。

においを感じにくい、あるいは鈍感になったかなと思ったら、それはひとつのサインです。
普段でも、視界がぼやけたときには、目が疲れているのかな、と思いますよね。

それと同じように、匂いを感じにくいかなと思ったら、ほうっておかず、何かのサインだと思って医師に相談してみることをおすすめします。

体のサインを見逃さないでくださいね。

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