血痰の原因はなに?危険な病気のサインかも知れない?考えられる病気や予防法、対処法を紹介!

ふとしたときに口からでる痰。通常であれば鼻水のような黄色い色をしているものですが、これに血液が混じっているなんてことがあります。これを血痰といいます。

血液が混じるということはどこかで出血しているわけですから、もしかしたら何かしらの病気の可能性があるかもしれません。血痰はそんな病気のサインを発していることがあります。

では、血痰はどのような病気を発症したときに起こるのか。そして、実際に血痰がみられたとき、どう行動すればいいのか。これらのことについてみていくことにしましょう。

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血痰からわかる病気とは?

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血痰はその名の通り、痰に血液が混じっている状態です。量の多い少ないはありますが、基本的には救急性は低いです。しかし、背後には深刻な病気が隠れていることがあり、注意が必要です。血痰を発症する病気として以下があげられます。

肺がん

血痰を発症する代表的な病気として肺がんがあげられます。肺の細胞が破壊され、出血している状態ですね。血痰がみられるようであれば、病気は深刻です。

肺がんでは血痰のほか咳、息切れ、呼吸困難、体重の減少、胸痛がみられます。これらは初期症状としてみられますが、複合的に症状を感じるようであれば、それだけ病気の進行が疑われます。

肺がんの大きな原因はやはり喫煙です。慢性的で長期間にわたる喫煙は肺がんのリスクを高めることがわかっています。喫煙からすぐに発病するわけではなく、何十年という年月をかけて病巣を作ります。

また喫煙に関して言えば、副流煙を吸うことも重要な肺がんの原因です。特に夫が喫煙者である妻の肺がんリスクはそうでない夫婦と比べて2倍高いことがわかっています。

詳しくは、肺がんの初期症状をチェック!咳や背中の痛みに要注意!を読んでおきましょう。

肺炎

肺炎に炎症ができてしまう病気です。細胞を破壊し、出血を伴います。この際、血液が痰に混じり、血痰となって病気を自覚することがあります。

肺炎では肺がんと同様に咳、呼吸困難、胸痛のほか、高熱や倦怠感がみられます。症状も急速に悪くなりますが、風邪と勘違いしやすいため注意が必要です。

肺炎は細菌やウィルスに感染することで発症することが主です。特に免疫力の弱い子供や高齢者は肺炎にかかりやすく、風邪のような症状が出たときは用心する必要があるでしょう。

詳しくは、肺炎の死亡率が高いのはなぜ?種類や症状を把握しておこう!を参考にしてください!

気管支拡張症

その名の通り、気管支が拡張したままになってしまう状態です。感染症や先天的な疾患がきっかけとなって発症することがあります。症状は時間をかけて起こり、人によっては数年かかることもあります。

拡張した気管支には痰がたまりやすく、伴って細菌やウィルスが繁殖しやすい環境が形成されます。そして、ふと抵抗力が下がったとき、これらが一気に繁殖し、炎症を発症します。その際に血痰症状がみられます。

気管支拡張症では血痰のほか、呼吸困難、発熱、体重の減少がみられます。また、異物を吐き出す機能が低下しているため、痰の処理を適切に行う必要があるでしょう。

肺結核

今ではほとんど発病者数はいませんが、肺結核もまた血痰症状を発症します。ほんの100年前までは不治の病の代名詞とされていましたが、今では薬で治すことができます。

肺結核は結核菌に感染することで発症します。血痰のほか、咳、疲労感、食欲不振などがみられます。症状は徐々に進行していき、体重が減っていきます。

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肺以外に病気が見られるケース

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血痰のように口から血を吐いてしまう病気は肺だけに限りません。例えば食道や胃といった消化器系の器官から出血することもあります。これはしばし、血痰とは違い粘性の低いさらさらとした血液を口から吐いてしまいます。

例えば胃潰瘍といった胃を傷つけてしまうような病気では、血液が痰と混じらずそのまま血液を吐いてしまいます。痰は細菌などが繁殖し、粘性を持っていますが、胃潰瘍ではそもそも痰を作られないので、そのまま血液が出ます。

このように消化器官から出血し、血液を吐いてしまう状態を吐血といい、血痰とは区別します。血痰は主に呼吸器に異常がありますが、吐血では消化器官に異常を認めることができます。

消化器官からの出血の原因とは

消化器官に何かしらの病変があり、吐血してしまう場合、以下の病気が考えられます。

胃潰瘍

胃の粘膜が炎症を起こし、破壊されてしまう病気です。ストレスの多い仕事をしている人がなる、というイメージがあるかもしれませんね。

吐血症状はかなり症状が進行した状態ですが、そのほか、胃の痛み、食欲不振、膨満感などがみられます。これらは初期症状ですが、気づかないことが多いです。

症状が進行すると、血液がそのまま腸を通り、便に混じることがあります。これをタール便といいます。腸管の中で血液が参加し、黒い色をしていることが特徴です。

詳しくは、胃潰瘍の症状をチェック!治療するための方法は?を参考にしてください!

十二指腸潰瘍

胃の先、小腸とつながる十二指腸に潰瘍ができる病気です。主な原因はストレスです。胃潰瘍と同様、十二指腸の粘膜に炎症が見られ、出血を伴います。

十二指腸潰瘍の症状は吐血のほか、強い腹痛、食欲不振があります。また、症状が進行し、強い腹痛に襲われると呼吸ができないほどとなります。

詳しくは、十二指腸潰瘍の症状をチェック!原因や治療法は?を参考にしてください!

喀血の場合は治療を急ぐケースが多い

さらさらとした血液を吐いてしまう吐血。これらは救急性が高い状態といえます。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、そのほか大病の可能性もあり、時として命の危険もあるからです。

また、症状としても吐血だけではなく、強い痛みを伴うため、その場で対処したり、本人が病院へ行くことは難しいです。周囲の人がすぐさま救急車を呼び、病院へ搬送する必要があります。

吐血は突然発症し、患者を苦しめてしまいます。症状が出たときは、速やかに病院へ行き、治療を受けるようにしましょう。

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勘違いしやすい血痰症状

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血痰が見られたとしても、その出血場所によっては全く問題がないことがあります。それは先に述べた肺や消化器官以外からの出血です。これは具体的に以下のケースがあげられます。

鼻血

鼻と喉はつながっています。このため、鼻から出血した血液がそのまま喉へ流れ、痰と交わり血痰となって吐き出されることがあります。これはそう珍しいことではありません。

特に子供に血痰がみられたとき、鼻血を疑ってみるといいかもしれません。肺の病気で見られる咳や呼吸困難がみられないのであれば、単なる鼻血の可能性が高いでしょう。

花粉症

日本人の国民病ともいわれる花粉症。これがきっかけとなって血痰がみられることもあります。花粉によるアレルギー反応が過剰になると、鼻の中の粘膜が傷つけられ、そこから出血することがあります。

花粉症で血痰がみられるときは、なるべくアレルゲンから離れることをオススメします。花粉症対策グッズもありますから、それらを駆使して症状を抑えるようにしましょう。

副鼻腔炎

子供が発症しやすい病気の1つです。というのも、風邪なんかを引いたとき、鼻水をそのまま吸ってしまうと発症するケースが多いからです。

吸った鼻水はそのまま鼻の中で蓄積します。それと同時に鼻水内の細菌が繁殖。炎症の原因となり、そのまま出血してしまうこともあります。子供にはティッシュを使うようにきちんと教えてあげるようにしましょう。

病気の見分け方

鼻や喉に炎症が起こって血痰が出る場合と深刻な病気による血痰。これらを区別するためにはどうすればいいのでしょうか。その方法はとてもシンプルで「他にも症状があるかどうか」で判断します。

例えば肺に病気があって血痰が出る場合、他の症状には呼吸困難や体重減少が認められます。喫煙というのも十分病気を推察する材料になるでしょう。

一方、単なる炎症であれば、基本的に症状はありません。鼻や喉が痛いといった症状だけです。風邪がきっかけになることもありますが、呼吸器に異常がなければ、肺の病気はなっていないと考えられます。

このように病気を見分ける上で大切なのは、他の症状も一緒にみてみるということ。口から血を吐いてしまったからといって、慌てるのではなく、冷静に物事を判断してみてください。

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肺の病気を予防する

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血痰を招くのは肺に病気があることが原因でした。その種類は多岐に渡りますが、基本的に予防することができるものばかりです。では、病気にかからないためにはどのような予防をしていけないいのでしょうか。

禁煙をする

肺がん予防ためにできる最もシンプルな方法は禁煙です。タバコを吸わないこと。シンプルでこれ以外に予防法がないというほど大きな効力を持っているでしょう。

長年、喫煙をしてきた人にとって禁煙をすることはとても難しいことでしょう。特にストレスを多く感じるような職業についている人は、合間の一服が至高であるなんてこともあります。

ただ、タバコは百害あって一利なし。気分を落ち着ける効果はありますが、それと同時に寿命を短くする要因となっているのです。できれば禁煙をするよう強くオススメします。

免疫力を下げない

細菌やウィルスの感染による肺炎はとても身近な病気です。特に高齢者であれば、肺炎が原因で亡くなることもありますから、注意したいものです。

細菌やウィルスといった外敵から身を守るためには免疫力を下げないことが大切です。それは体力を維持・向上させることと同じことです。

免疫力を下げないためにできることは体温をあげること、運動をすること、食事をきちんととることなどがあげられます。これらのことを意識すれば、免疫力は高まります。

体温をあげると、免疫力が上がることが研究で分かっています。反対に体温が低すぎると免疫力が下がり、内臓機能が低下することが分かっています。

運動をすることは内臓活動を活発にし、血液の流れを促進する効果があります。反対に、引きこもって体を動かさないことは体力低下の原因になります。

食事をきちんと取ることは病気を遠ざけてくれます。私たちの体は摂取した食べ物から作られます。レンガを1つ1つ積み上げて家を作るように、きちんとした食べ物を食べなければ、体は弱くなってしますのです。

人ごみを避ける

細菌やウィルスは人を介して感染することが多いです。飛沫感染や空気感染。これらはそもそも細菌やウィルスを持っている人が近くにいるから感染してしまうのです。

そのため、なるべく人ごみを避ける生活をすることをおすすめします。電車内の密閉空間などは人が多く、感染しやすい環境と言えるでしょう。

例えばインフルエンザは単純に人ごみを避けるだけで感染予防ができますよね。これと同様、病気を感染性の病気を避けるためには人ごみを避けることが大切なのです。

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血痰が出たときの対処

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血痰が出てしまったとき、いろいろな病気を疑うことができます。しかし、具体的な病気は検査しなければわかりません。以下のことを行うようにしてみてください。

他の症状がないか調べる

血痰症状が出たとき、他の症状が出ていないかを考えてみてください。最近どうも呼吸がしにくい、胸の痛みがある、疲れやすくなったなどに心当たりがあれば、肺に病気があるかもしれません。

反対に血痰以外で症状が特になければ問題はないと思います。鼻や喉の奥が痛いなどの症状があれば、それは風邪に伴う炎症の可能性が高いでしょう。

病院へ行く

もし、血痰以外の症状に心当たりがあるようでしたら、病院へ迷わず行くようにしましょう。きちんとした検査を行い、現時点での体の状態を詳しく調べる必要があります。

病院では肺のレントゲン検査を行います。このとき異常が認められれば、その都度治療を行っていくことになるでしょう。病気が進行していることもあるので、早めに病院へ行くようにしてください。

血痰を重く受け止める

血痰が出るということは、かなり深刻な病気が肺にできていることを示唆しています。ただ、それほど重要に受け取らない人も中にはいて、単なる風邪だろうと思ってしまうこともあります。

ただ、それは非常に危険なことであり、時として命の危険もあるでしょう。血痰は進行した病気にみられる症状であり、これまでなんの治療もされていない証拠です。

このため、咳をして痰が出たとき、血液が混じっているようであれば、かなり危機感を持った方がいいでしょう。できるのであれば、すぐに病院へ行くことをおすすめします。

肺の病気は自覚症状が少なく、気が付いたときにはかなり進行しているなんてこともあります。一つ一つの体のサインをきちんと受け止め、早期発見を心がけるようにしましょう。

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血痰と肺がんについて

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血痰の中でも最も注意すべき病気が肺がんです。この病気についてもう少し詳しくみてみましょう。

肺がんの自覚症状

病気には自覚症状というものあり、初期の段階でそれに気づくことができれば、早期発見・早期治療に繋げることができます。病気の完治ができ、後遺症を残さないまま元気になることもできるでしょう。

肺がんの自覚症状は以下のことがあげられます。

  • 1ヶ月以上という長い期間咳が出る
  • 胸の痛みが長く続く
  • 飲食物が飲み込みにくくなった
  • 食欲不振
  • 体重の減少
  • 疲労感を感じる

特に長い期間咳が出る、という症状には十分気をつける必要があるでしょう。通常の風邪でも1週間程度で咳は治りますから、それ以上長ければ肺の病気を疑って観てください。

肺がんの可能性

自覚症状のほか次のことに該当する人は要注意です。

  • 長い喫煙歴がある
  • 副流煙を吸うことが多い
  • 体重の減少が著しく起きている
  • 声の枯れ
  • 検診を受けたことがない

どれか一つでも該当するようであれば、まず一度はがん検診をうけたほうがいいでしょう。知らず知らずのうちに病気は忍び寄ってくることがあります。

血痰は最終警告

健康な体であれば、口から血を吐くというのはなかなかあることではありません。しかし、この症状が出てしまうことは体の状態が末期に来ていることを意味しています。今まで体の健康をないがしろにして来た結果なのかもしれません。

血痰はそんなサインを目に分かる形で教えてくれる最終警告と受け取ることができます。これ以上放置したら命の危険がある。そういう意味を含んでいるのです。

今まで健康のことなんか気にせず、タバコやら色々体に悪いことをしてきた。だけど、ある日突然病気を告げられるなんてことがあるのかもしれません。血痰が出たときは、速やかに病院へ行くようにしましょう。

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まとめ

血痰症状は目で見て分かる異常症状の一つです。体には病気があり、放置してしまうととても危険である。そういうことを教えてくれています。

病気は一朝一夕でなるものではありません。日々の習慣の積み重ねによって形成されます。病気には必ず原因があり、それは誰しもわかりきったことで予防することもできます。

肺の病気になると呼吸がしずらくなるなんてこともありますが、その辛さは想像を絶するかもしれません。当たり前の健康が遠ざかって、初めて健康のありがたみをわかったりします。

血痰症状が出たときは、早めに病院へ。そして、健康を維持するためにこれからの生活を変えてみてください。

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