人が信じられなくて悩み苦しんでいる人が大勢います。過去のつらい経験がトラウマとなっていたり酷い裏切りを受けたりして、人が信じられなくなっているのです。周囲に気を遣いすぎて疲れ果て、人を信じることができなくなった人もいます。
でも、人を信じると人間関係が改善されて、ずっと楽になります。自分自身も信じた相手も周りの人たちも幸福になれます。人を信じると、人生が明るくなります。
人を信じることができない心理や原因、人を信じる方法についてお伝えしますね。
人を信じられないのはどんな心理?
人を信じることができなくて悩み苦しんでいる人が大勢います。知恵コレ・知恵袋には多くの人から質問が寄せられ、人を信じることに関係性のあるサイトの記事も多数あります。
自分の経験を語る関連記事も少なくありません。質問者も解説する人も本当に悩み苦しんでいます。
[人を信じることができない心理]
人を信じることができない人には共通した心理的特徴があります。心が傷つき自身がボロボロになることを、とても恐れています。過去の経験や出来事が忘れられない痛みを残しているのです。
心理学では、「人を信じることができない心理」には2つの目的があるとしています。1つは自分の心を傷つけないようにする「自己防衛」の心理です。もう1つは自分の経験した痛みを人にも感じさせたいという「復讐」の心理です。
①傷つきたくないから人を信じない
人を信じることができない人は、男性でも女性でも過去に虐めや裏切りを経験して傷ついています。自分自身が経験しなくても、他人が傷つく場面を多く見ています。そこから、「自分は心を傷つけたくない」という自分を護る心理が働きます。
傷つくことを恐れるため、自分を傷つけた人たちには近づきません。恋人や配偶者に裏切られた人は、異性を信じなくなります。二度と異性には近づかないように距離をおきます。多くの人に傷つけられれば、人間全体を信じることができなくなり近づかないようにします。
不信感には分離感がついてくる
だれとも親しい関係にならないので、人間関係のトラブルも起きません。信頼関係を築くこともないので、裏切られる心配もありません。でも、人と分離してしまうので「分離感」が生じます。孤独感や寂寥感に悩み、「宇宙に一人ぼっちで放り出されたような感じ」になります。人を信じない不信感には、人とのつながりを断つ分離感がついてきます。
②自分と同じ痛みを人に与えたい
人を信じることができない人は、いつまでも虐められたり裏切られたりした心の痛みを覚えています。心の痛みから生じる恨みつらみや憎しみや怒りを持ち続けます。
「あなたのことは信用していない」「あなたは信じることができない」と言われると、どんな人でも傷つき落ち込んだ気分になります。たいていの人が「人に信頼される人間になりたい」と思っていますから、「信用できない」という言葉や態度に傷つきます。人を信じることのできない人は、秘かな復讐心を満足させます。
人を傷つけたことに罪悪感を覚えて苦しむ
「貴方なんか信頼できない」「貴女は信用できない」という態度や言動で相手を傷つけると、人を信じることができない人は罪悪感を覚えます。「人を傷つけてしまった」ために自己イメージが悪くなり、自己否定するようになります。
[人を信じることができない人は、自分を信じていない]
人を信じることができない人は、自分自身が嫌いです。自分自身を信じることができません。自己否定が強く、ありのままの自分を受け入れることができません。
自己嫌悪感から不信感が生じる
「自分は失敗ばかりしているダメな人間だ」「自分には仕事をする知識もスキルもない。何の力もない」「自分は存在する価値のない人間だ」などと自己否定します。
自身の悪いイメージや自己嫌悪の感情を友人や職場の同僚・先輩・上司や恋人や配偶者に投影して、「こんな自分を好きになるはずがない」「みんな、自分を嫌っている」と思いこむようになります。そして、人を信じることができなくなり、人と距離をおきます。
人に不信感や嫌悪感を持つと、自分にはね返る
光が鏡に反射するように、人に対する感情は自分にはね返ってきます。「あの人は自分を嫌っている。信じることができない」と思っていると、相手は何となく察知して離れていきます。恋人や配偶者との関係にヒビが入ります。
自己嫌悪の人は常に自分を責める
自分が嫌いで信じられない人は、人に虐められたり裏切られたりすると心の底で自分を責めます。「こんな自分だから虐められたのだ」「自分が悪いから、恋人にふられた」「配偶者が浮気するのは、自分に不満があるからだ」などと、自分が悪いと思い込みます。ますます自己否定・自己嫌悪が強くなり、人を信じることができなくなります。
[人を信じられない人は細かい気遣いができる]
人を信じることができない人は、常に「この人は信じることができるだろうか?」「この人は自分を傷つけないだろうか?」などと、細かく相手を観察しています。相手の態度・言葉・言葉の裏・表情や仕草・行動をよく見て、相手の気持ちや考えを察知します。
人を信じることができない人は、本来繊細で細かい気遣いのできる性格です。「人に嫌われて虐められたくない」「裏切られて傷つきたくない」という心理が強く働き、だれに対しても丁寧で配慮が行き届きます。言葉も慎重に選びます。
人を信じることができない人の印象は悪くない
人を信じることができなくて悩み苦しんでいる人は、本当は思いやり深い優しい性格です。「気配りが良くて丁寧で、相手に迷惑をかけることを嫌がる」という特徴があります。
親しみやすくはありませんが、周りの人たちに与える印象は悪くありません。
人を信じることができなくなる6つの原因
人を信じることができなくなる原因は、虐められたり裏切られたりして心が深く傷ついた経験です。心が傷つき苦しむ人を多く見たことも原因の1つです。
①幼少期の親子関係
幼少期の親子関係に問題があるなど幼少期の環境が悪いと、人を信じることができなくなる可能性が大です。特に恋愛関係や結婚がうまくいかないことが多いようです。
無視や虐待・過保護が不信感を育てる
幼少期に親から無視されたり虐待されたりした子供は、人間不信になります。大人になっても人を信じることができません。逆に親が干渉しすぎて過保護の場合も、人に不信感を持つようになります。幼少期に適正な親の愛情を十分に受けないと、愛を知らないまま成長して大人になります。
親の暴力は子どもに不信感と恐怖感を与え、自己嫌悪にさせる
親が暴力をふるう家庭で育つと、子どもは人間に対して不信感と恐怖感を持つようになります。それだけでなく、自分に自信のない自己嫌悪の強い大人に成長する可能性が大です。
父親または母親が子供に暴力をふるうことは勿論、父親または母親がパートナーに暴力をふるったり殴り合いの夫婦喧嘩をしたりすると、子どもは怯えるだけでなく「パパ(またはママ)が暴力をふるうのは自分が悪い子だから」と考えます。自分を責め、自分自身を嫌うようになります。
パーソナリティー障害の可能性
病的に人を信用・信頼しない人は、パーソナリティー障害の可能性があります。パーソナリティー障害は、幼少期の親子関係と関係性が強いと言われます。心理テストなどで診断できますから、心理カウンセラーなど専門家に相談すると良いでしょう。
②イジメ
イジメは幼少期から始まり、社会に出てからも続きます。虐められた人は心が大きく傷つき、人を信じることができなくなります。
幼少期の集団に溶け込めない
最近は乳幼児期から保育園などで集団生活を送る子供が増えています。保育園や幼稚園など幼少期の集団に溶け込めない子供は、イジメの対象になります。悪い噂を立てられ、仲間外れにされます。子どもは孤独感に苦しみ、先生・保育士や友達が信じられなくなります。
個性の強い子供・能力の秀でた子供はイジメの対象
小学校・中学校・高校でもイジメは続きます。特に個性が強かったり能力が秀でていたりすると、集団に溶け込みにくいのでイジメの対象となります。イジメの対象となった子供の心はバラバラに壊れるほど傷つきます。
虐められた心の痛みは大人になっても残る
助けを求めた先生には相手にされず、心配をかけたくないので親にも話すことができず、子どもは心の痛みに耐え続けます。先生には裏切られたようにも感じて、心の傷が酷くなります。
心の痛みに耐えきれないで自殺する子供もいます。バラバラに壊れるほど傷ついた心の痛みは大人になっても残ります。二度と傷つきたくないと思い、人を信じられなくなります。
社会に出てもイジメはある
社会人になってもイジメはあります。会社など職場でのイジメは生活がかかっいるだけに厳しく陰湿です。虐められて転職を決意する人もいます。信頼していた上司・先輩・同僚がイジメに加担して陰口を言っていることを知れば、裏切られたようにも感じます。
心が壊れるほどの痛みを経験した人は、二度と傷つかないように人を信じることなく距離を置きます。転職した人は、新しい環境でも信頼関係を築くことができません。
③裏切り
信頼していた人に裏切られるほどショックなことはありません。その人を信頼し敬愛しているほどショックは大きくなります。心に強いトラウマが残り、二度と人を信じることができなくなります。
上司・先輩・同僚や取引先に裏切られる
信頼していた上司・先輩・同僚に裏切られると、言葉にできないほど強い衝撃を受け立ち直れないほど落ち込みます。立ち直った後も、二度と職場の仲間を信じなくなり孤立します。
信頼している取引先に裏切られることなど、ビジネス界では日常茶飯事です。「仕事ができる」と評判の人ほど人を信じないのは、裏切られた経験が多いからです。
恋人や配偶者に裏切られる
女性にとって信頼し愛していた男性に裏切られるほどつらいことはありません。恋人に裏切られた女性は、恋に臆病になります。男性不信になり、なかなか恋人ができなくなったり次の恋人とうまくいかなかったりします。恋愛相談でも、恋人に裏切られた心の痛みや後遺症についての質問が多いようです。
男性は言葉には出しませんが、恋人に裏切られた心の傷は女性より深い可能性があります。女性を信じないどころか憎むようになります。恋人に裏切られて一生独身でいる男性もいます。
夫や妻(配偶者)の裏切りつまり浮気・不倫は許すことができません。配偶者の裏切りはたいてい離婚に直結します。離婚までしなくても、夫婦の間に強い不信感を残します。
芸能界は裏切りが多い?
渡辺謙は妻がガンと闘病中に浮気しました。離婚されて当然です。妻夫木聡は不適切な行為が暴露されて結婚延期となったのに、仕事とはいえ綾野剛とのラブシーンでパートナーにさらにショックを与えたことでしょう。
宮崎あおいは岡田准一との不倫がばれて高岡奏輔と離婚し、つい最近岡田准一と再婚しました。夫婦の間に不信感はないのか、気になります。
④人間関係のトラブルを見すぎた
イジメや裏切りなど人間関係のトラブルを間近に見ることが多かった人は、「人間は怖い」「人を信じると痛い目に遭う」と思うようになります。人を信じることが怖くなり、周りの人たちと距離を置くようになります。
⑤自己中心的で損得勘定する
自己中心的で常に損得勘定する人は、他人を信用しません。「何の得にもならないのに、他人が自分を助けてくれることはない」と考えています。自分が無償で他人に親切にしたり優しくしたりすることがないので、他人も同じだと思っています。
⑥環境が悪すぎる
職場や住居の近隣など環境が悪すぎると、人間を信じられなくなる可能性があります。
言動に嘘の多い人を信じることができない
言動に嘘の多い人を信じることはできません。普段の言葉や行為から考えられないことを言っても、本気にすることはできません。「最後は俺が責任を取るから、安心して仕事してくれ」「私がサポートするから、この仕事を引き受けてよ」などと言われても、普段から他人に責任転嫁したりヘルプが必要な時に知らん顔したりするならば、信じられません。
言動に嘘がある人の多い環境にいると、人間全体が信じられなくなります。
周囲の悪い評判に流される
職場や近隣で悪い評判や噂を立てる人たちがいると、つい流されてしまいます。信じたいと思いながら悪い情報に流されて、その人を信じることができません。
悪い情報を言いふらしたり陰口をきいたりする人も信じることができません。「次は自分に悪い噂を立てるのではないか?」と恐れるようになります。人間不信になります。
人を信じると自分も相手も周りも幸福になる
今の世の中には信用できない情報がに満ち溢れています。「世の中、悪い人ばかりではない。本当に信頼できる人も存在する」と頭ではわかっていても、人を信じることが難しくなります。でも、人を信じることは素晴らしいことです。
人を信じることで人間関係が楽になり、生き方が変わります。
[人を信じる5つの理由]
人を信じることは素晴らしいことです。人を信じることが大事な理由は5つあります。
①人を信じると自分自身も信じることができる
人を信じる時、騙されたり裏切られたりする確率は50%です。期待に応えてくれる確率も50%です。信じなければリスクはゼロですが、「信用できない」という気持ちが相手に伝わり人間関係は浅くギクシャクしたものになります。
リスク覚悟で人を信じる勇気を出すと、新しい人とのつながりができます。相手を信じる気持ちが伝わり、相手に受け入れてもらえます。勇気ある選択をしたことで、自分自身を評価するようになります。自己肯定感が強くなり、ありのままの自分を受け入れることができます。自信ができて自尊心も強くなります。想定外のトラブルが起きても、冷静に自信を持って対処できるようになります。
②人を信じると人間関係が良くなる
人の心は鏡のようなものです。人の感情・思いをひかりのようにはね返します。自分から相手を信頼して受け入れると、相手もこちらを信頼して受け入れるようになります。
自尊心が強く自分自身をありのままに受け入れる人は、どんなトラブルにも対処できる自信があります。相手がどんな考えや個性を持っていても、振り廻されることはありません。自分を信じることができると、人と付き合うことに不安がなくなります。「騙されやしないか?」「裏切られやしないか?」という猜疑心を持たないので、相手も快く受け入れます。人間関係が良くなり、生きることが楽になります。
牽引の法則
自分にとって良い状態や好ましい事を習慣的に考えるようになると、考え通りの良い状況が訪れるようになります。自分が相手を信頼すれば、相手もこちらを信じるようになります。
恋愛関係も、まず相手を信じる
恋愛関係も夫婦関係も、相手を信じて愛すると関係が良くなります。相手の幸福をひたすら願う態度や行為に相手も応えるようになり、お互いに幸福感が高まります。
こちらの信頼と誠意に応えず裏切るような相手であれば、サッサと別れて忘れることです。親密な関係を築く価値のある相手ではありません。
③信じることと期待することは別とわかる
人を信じることは自分を信じることです。自分を信じている人は、相手を信頼しても過度に期待しません。期待は自分の個人的な願望で、信じることとは別です。期待が外れても大きく落胆したり裏切られたと思ったりしません。期待しすぎて、人間関係がギクシャクすることがなくなります。
④どんな状況でも好転できる
人を信じることができない人は、本当は繊細な気配りができる人です。こういう人が相手を信じるようになると、相手の話や行為を表面的に見ることはありません。話や行為の裏に隠れている意味・思い・感情などを読み取ることができます。
相手の言動の表面的な部分だけで判断せず、相手の本意を理解して良い意図を信じれば、どんな状況でも良い方向に変えることができます。
⑤相手も自分も周りの人も幸福になる
相手が自分を信じてくれたら、良い気分になります。自分が相手を信じたら、相手も良い気持ちになります。周りの人たちを信じると、みんな快く感じます。お互いを信じることで、お互いに小さな幸福感を得ることができます。
幸福感はやる気・向上心・元気を生み出します。幸福感は大きな力を発揮するようになり、人間関係をさらに良くすることができます。
[人を信じるためには、まず考え方を変える]
人を信じるための大事なポイントは、考え方を変えることです。
人を無理に信じる必要はない
人を信じることができない人は繊細で優しい心の持ち主で、過去のつらい経験や出来事を忘れることができません。人を信じることが大事とわかっていても、なかなか信じることができずに悩み苦しんでいます。
まず考え方を変えます。「人を信じることが怖いなら、無理して信じなくてもいい」と思うようにします。「人を信じることが人間の道だ」「人を信じなければいけない」などという考え方やルールを捨てます。「人を信じなくてもいい」という許可を自分に与えます。「人を信じることができない自分」を受け入れると、気分がずっと楽になります。
考え方を変えるのは自分を破壊すること?
あるサイトでは「考え方を変える」ことと「自分を破壊する」することを同義語として扱っています。無論、類語辞典では類語でも関連語でもありません。でも、今までの考え方をガラリと変えるには、自分のルールや常識を破壊するくらいの力が必要です。
自分は良い人間だと、とことん信じる
人を信じることができない人は、「自分は人を信じることができない冷酷な人間だ」「自分は心が冷たいから、信頼関係が築けない」と思い込んでいる可能性が大です。でも、最初の章で書いたように、人を信じることのできない人は繊細な気遣いのできる優しい心の持ち主です。
ありのままの自分を受け入れて、「人を信じることができなくても、自分は優しい心を持っている。善良な人間だ」と考えるようにします。繊細なだけに傷つくことを恐れているだけなのです。自分自身をとことん信じるようにします。
騙される人は騙す人間より上等
騙されたり裏切られたりする人間が悪いのではありません。騙したり裏切ったりする人間が卑劣なのです。騙されたり裏切られたりする人は、騙したり裏切ったりする人よりもずっと上等な人間です。騙されたり裏切られたりしても、自分を責めるのはやめます。
[人を信じるためにする6つのこと]
人を信じる方法は考え方を変えることが基本です。その基本の上に立つ対処法があります。
①100%信じられなければ、50%信じるようにする
人を信じる時、「信じるか?信じないか?」で考える傾向があります。でも、100%信じることができない人でも「この部分は信頼できる」「この点だけは信用できる」ということがあります。ですから、30%でも50%でも、その人の信用できる部分だけを信じるようにします。
「100%信じられなければ、信じない」と考えていると、結局だれも信じられなくなります。「ここまでは信じても良い」と考えるようになると、信じることのできる人が見つかります。
心から信頼できる人が見つかる
部分的にでも信用できる人が多くなると、70%80%信じられる人が存在することがわかります。そういう人と付き合ううちに100%心から信頼できる相手が見つかります。一緒にいると気分が明るくなり、楽しくなる人です。上司の信頼も厚く、同僚や部下から慕われています。
②相手に期待しすぎない・見返りを求めない
この世の中に完璧な人間はいません。だれでも嘘をついたり裏切ったりする可能性があります。「この人は100%信用できる」などと期待しすぎると、騙されたり裏切られたりするショックが大きくなります。裏切られても騙されても大丈夫な程度の距離を置いて、付き合うようにします。
相手に何かしてあげる時も、見返りを期待しないようにします。ビジネスでも恋愛でも見返りを期待しすぎると、落胆することが大きくなります。相手に裏切られた感じが強くなります。
③環境を変える
職場や住居の周囲に人の悪口や陰口ばかり言ったり悪い噂をまき散らすような人間が多い時は、環境を変えます。悪い情報に流されて、ますます人が信じられなくなります。
愚痴や陰口が多い・人の足を引っ張ることばかり考えている・目つきが陰険・周りの人たちから敬遠されているような人には、近づかないようにします。配置転換や転居を考えるのも方法の1つです。
④信じることができない理由を書き出す
人を信じることができない時は、その人を信じられない理由を書き出します。信じられない原因がわかれば、具体的な対処法がピンポイントで見つかります。
- 嘘が多く、本当のことを言わない
- 心を開かないので、本音がわからない
- 見栄をはったり強がって見せたりする
- 平気で人を裏切る
⑤自分は嘘をついたり裏切ったりしない
人を信じるためには、自分自身が人から信頼に値する人間になるように努めます。自分が嘘をついたり心を開かなかったりすると、相手も同じようにします。
友達や同僚が人の陰口や悪口を言っても、同調しないように気をつけます。それは裏切りの1種です。卑しいことを考えたり人を利用することを考えたりしないようにします。誠実な正直な人間になろうと努めれば、人間的に成長できます。周りの人から信頼されるようになります。
恋人を試さない
人を信じることができないと、つい恋人の心を疑って試すようになります。恋人を騙して本心を確かめるのです。試す行為は裏切りと同じです。騙されたことがわかれば、恋人は怒ります。試したことが恋人にばれなくても、自分の猜疑心がますます募るばかりです。
⑥カウンセリングを受ける
過去のつらい経験や出来事によるトラウマが大きすぎると、なかなか人を信じることができません。トラウマが大きい場合は、心理カウンセラーなどの手を借りることをオススメします。
「トラウマ」とは「心的外傷」「精神的外傷」の意味です。心の傷の痛みです。
まとめ 自分を信じれば人を信じることができる
人を信じることができないのは、過去のつらい体験や出来事によって心に大きな傷を負ったためです。虐めや裏切りで心が壊れるほどの傷を負うと、二度と傷つきたくないと思います。そのため、人を信じることをしないで常に距離を置くようにします。
人を信じることができない人は、自己否定・自己嫌悪が強く自分に自信がありません。「こんな自分だから虐められたり裏切られたりする」と思い込んでいます。けれど、本質的には細かい配慮のできる繊細で優しい性格です。決して冷酷な人間ではありません。
ありのままの自分を受け入れると、自分自身を信じられるようになります。人を信じる勇気が出ます。自分を信じると人と付き合うことに不安を感じなくなります。相手にも受け入れられて、人間関係が良くなります。
人が信じられなければ、無理して信じる必要はありません。その人の信用できる部分だけ信じるようにします。部分的にでも信じられる人が多くなると、そのうちに100%信じられる人が見つかります。
自分を信じると人を信じることができます。相手を信じると相手は幸福感を得ます。相手も自分を信じてくれます。自分も幸福になります。この幸福感は大きな力を発揮して、自分も相手も周りの人たちも幸せにします。
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