考える力をつける方法を知ろう!読書が効果的?

「考える力」とは「思考力」です。「論理的思考力」とも言えます。社会人でも学生でも考える力は大事です。仕事や勉強をする時に考える力が不足すると、同じミスを繰り返したりしてなかなか成果を挙げることができません。

「考える力」をつけるためには、文章を読むことと文章を書くことが何よりも効果的です。読書は脳を活性化してストレス解消にもなります。

「考える力とは何か?」と考える力をつける方法についてお伝えしますね。

考える力とは?

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心理学では、考える力とは「関係をつける力」といいます。頭の中に蓄えられた記憶や知識などをいろいろと関係づけて、新しい関係をつくり出す働きです。

[考える力とは、どんな働きか?]

考える力とは思考力です。心理学では思考力を次の3つの働きとしています。「考える力をつける」「思考力を鍛える」とは、以下の3つの力を高めることです。

①思考力の基本となる3つの力

思考力の基本となる働きは、1.概念作用 2.判断作用 3.推理作用です。

1.概念作用

2つ以上の物を比べて似ているところを取り出す抽出作用を行い、その特質を概括して言葉で表す働きです。いろいろな動物を見ているうちに「犬」という概念ができ上がります。

2.判断作用

2つ以上の概念との関係や概念と属性との関係を見定めて、その関係が正しいかどうかを決める働きです。物事の良し悪しを決める働きも「判断」といいます。「犬は脊椎動物の1種である」「人殺しは悪い」とか断定する働きです。

3.推理作用

事実と事実の関係から、一つの結論を導き出す働きです。「鉄は金属だ。金属は熱によって膨張する。故に、鉄は熱によって膨張する」と考える働きです。

②創造力

創造力は「創造的思考力」です。物事の新しい関係をつくり出す働きです。創造的思考力には、考えやアイディアを淀みなくスラスラと生み出す力(流暢性)・いろいろな角度から柔軟に考えられる力(柔軟性)・新奇な考えを生み出す力(独創性)が必要です。

③問題解決力

目標や目的を設定しても到達する方法がわからない場面において、それに関するいろいろな条件を考えて、その諸条件の間に新しい関係を見つけ出す働きです。諸条件の間の新しい関係を見つけ出すことが、問題の解決方法になります。

[考える力がない原因]

世の中には、考える力がない人がいます。考える力が低下したり不足したりする原因は、日常の生活にあります。普段から自分の頭で考える習慣がないのです。

①考えることの重要性を理解していない

考える力がない人は、考えることの重要性を理解していません。仕事でも勉強でも「どうしたら効率よくできるか?」「どうしたら成果を挙げられるか?」などと、自分の頭で考える必要があります。考える力が低下するのは、このことを理解していないのです。

考えることが面倒くさい

考える力が低下するのは、日常生活で考えることを放棄しているからです。日常生活でも小さな問題が次々と起こり選択を迫られることが多いのですが、考えることが面倒くさいと、何でも人に任せてしまったり思いつきで行動したりします。

②疑問を持たない

人から聞いたりTVやインターネットや本で得たりした情報を鵜呑みにして疑問を持たないと、考える力は低下します。「本当にそうなのか?」「なぜそうなるのか?」などと疑問を持つことで、考えるようになります。自分が得た情報を素直に受け入れてしまうと、疑問が生じません。考える力が身につきません。

③集中力がない

思考力と集中力は強い関係性があります。注意力が散漫で意識を集中できないと、考える力・思考力は低下します。意識を集中する力があることは、「考える力がある」ということになります。集中力の欠如は、思考力の不足になります。

[考える力がない人の特徴]

考える力がない人には、共通する心理的性格的特徴があります。

①自分の意見がなく、人に頼る。

考える力のない人は自分の意見というものを持っていません。他人の意見や主張に流されやすい傾向があります。「こういう勉強法がいいよ」と人から言われると、自分に合う方法かどうか考えもしないで、すぐに飛びつきます。仕事をする時も、上司や先輩の言う通りにするだけのロボットのようになってしまいます。何をするのも相手の主導になる傾向があります。

マニュアルがないと何もできない

仕事でも勉強でも、最初はマニュアル通りにするのがベストな方法です。就職したばかりの時は、上司や先輩が細かく指示してくれますしマニュアルも与えてくれます。でも、何年か経つと指示は大雑把になります。マニュアルのない新しい分野の仕事を任されたり想定外の事態にぶつかったりする可能性があります。考える力のない人はマニュアルや指示がないと、何をすることもできません。

②思いつきで行動する

考える力のない人は、達成すべき目標や目標に到達するまでに必要な行動についてじっくり考えません。思いつきで発言したり行動したりします。

責任感がない

考える力がない人は、仕事でも勉強でも真剣に向き合おうとしません。社会人になると、自分の発言や行動に対し責任を持つ必要があります。でも、思いつくままを言葉にしたり考える前に行動したりする人は、自分の発言や行動がどのような結果を生むかについて責任を取ろうとしません。

[なぜ考える力が必要なの?]

仕事でも勉強でも、考える力がないと成果を得ることはできません。社会人になると、学生の時以上に考える力が必要になります。考える力は人生を豊かにします。

①知識の不足は考える力で補う

個人の知識には限りがあります。どんなに記憶力が良くても情報収集に熱心でも、個人が何もかも知ることはできません。新しい分野の仕事をしたり想定外の事態にぶつかったりすると、今までの知識やマニュアルでは対応しきれない可能性が大です。知識やマニュアルの不足は、論理的思考・考える力で対処します。

教育とは考える力をつけること

中学受験でも高校受験でも大学受験でも、あらゆる知識を頭に詰め込むことは不可能です。知識の不足を補うのが論理的思考です。考える力です。受験勉強で大事なのは論理的思考を高めることです。学校の授業では勉強法や思考法を教えてくれません。自分で考えて見つけます。

教育とは単に知識を生徒たちに与えることではありません。教育とは考える力をつけることです。生徒たちが自分の頭で考えられるようにすることです。

②目標達成の可能性が増す

仕事でも勉強でも達成すべき目標は一つですが、目標に到達する方法は一つだけではありません。考える力がないと、思いつきで行動したり人の意見に流されたりしてミスや失敗を繰り返し、なかなか目標を達成できません。考える力があると、与えられた条件の中から最善策を見つけて、効率良く目標に到達することができます。人生で成功する可能性が高くなります。

③人間関係を良好にする

考える力があると、人と対等に会話ができます。相手の言いなりになるのではなく、自分の意見や気持ちを明確に伝えることができます。同時に、相手の立場に立って物事を考えて接することができます。良好な人間関係を築いたり、対人関係を改善したりできます。

考える力をつける方法は?

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考える力・思考力・論理的思考は、脳のいろいろな働きが基になっています。記憶力・認知力・集中力・判断力などの脳の働き(力)の総集とも言えます。考える力をつけることは、脳を活性化させて脳のいろいろな力がフルに発揮できるようにすることです。

考える力をつける方法は、日常生活で習慣的に行うものです。思考力を鍛えるのは筋肉トレーニングと同じで、複数のトレーニングを気長に継続して行います。

①知識・情報を蓄える

考える力の基礎になるのは、知識や情報です。知識や情報は考えるための武器・道具です。武器が多い方が戦闘力は高くなります。

できるだけ活字に触れる

知識や情報を蓄える一番良い方法は、できるだけ活字に触れることです。新聞でも小説でも何でもOKです。スマホやタブレットやパソコンで、ニュースやいろいろな記事を読むこともできます。KINDLE無料アプリで、いつでもどこでもスマホなどで小説やニュースを読むことができます。

TVで視覚と聴覚から情報や知識を仕入れることもできますが、やはり活字によって情報・知識を得ることがオススメです。情報・知識を蓄えるとともに、脳を活性化できます。

ストーリーを理解する

ニュース記事や小説を読んだら、その内容つまりストーリーを理解するようにします。ぼんやりと文章を読むのではなく、ニュース記事ならば「いつ・どこで・だれが・何を・なぜ・どのように した」5W1Hを理解するようにします。小説ならば、5W1Hを把握して内容を理解した上で「著者は何を伝えたいのか?」を考えます。

②疑問を持つ

TVでも新聞でもスマホでも何でもかまいませんが、情報や知識を得たら鵜呑みにしないで疑問を持つようにします。TVで放火事件の報道をしていたら「なぜ犯人は放火したのか?」と疑問を持ちます。疑問が生じたら、自分なりに考えて答を出します。正解でなくてもかまいません。ニュースの内容に興味を持って、疑問を解決しようとする姿勢が思考力のトレーニングになります。

比較する

いろいろな物事を比較する習慣を身につけます。シャンプーでも風邪薬でも何でもいいので、商品を比較して検討する癖をつけます。比較すると「同じ商品でもAのメリットとBのメリットは違う。なぜだろう?」などの疑問が生じます。自分なりに答を見つけるようにします。

③関係性を見つける

「考える力がない」と言われる人は、原因と結果の関係性がよくわかっていない可能性があります。入手した知識や情報の関係性を見つけることができません。

考える力を鍛えるには、多くの様々な情報の共通点や相違点を見つけて関係づけるようにします。毎日の天候と野菜の価格上昇との関係性でも、もっと単純に気温と服装の関係性でも何でも良いのです。

社会情勢に興味を持つ

TVのニュースを見たり新聞やネットのニュース記事を読んだりして、社会情勢に興味を持ちます。現在の状態になる背景には、必ず歴史があります。歴史と現在の社会情勢を結び付けて、原因と結果の関係を見出すようにします。今の事態に至った理由を歴史や地理に求めます。

歴史も地理も背景を考える

歴史や地理は暗記が主な勉強法のように思われますが、むしろ関係性を見出すことが重要です。学校の授業で教わった知識を基にして関係性をに見つけてストーリーをつくり上げると、受験勉強も断然興味深くなります。歴史も地理も背景を読み取ることが、一番の勉強法です。

④思考力を鍛える遊びをする

ゲームなどを楽しみながら思考力・論理的思考をトレーニングできます。ナンプレやナンクロのパズルや将棋・囲碁・チェスなどのボードゲームは、習得した知識をアウトプットしながら正解に到達するロジック(論理)を把握できます。

将棋・囲碁・チェスは先を予測する

将棋・囲碁・チェスなどのボードゲームは、先の先まで見通す力を鍛えることができます。最初は勝敗にこだわらず、まず楽しむことをオススメします。

簡単な数学を趣味にする

思考力を鍛えるには、数学が一番です。ちょっと考えれば解答が見つかる程度の簡単な数式などを解くようにします。化学の反応式も簡単で楽しめます。冷静に無機質に考えることができるようになります。

⑤自分自身について考える

自分自身について「どのような性格か?」「どのような心理状態か?」を考えます。あるシチュエーションを設定して、その時「自分はどうするか?」「どんな心理が働くか?」を考えます。

「友達と待ち合わせをしていたら、雨が降って来た。傘は持っていない。友達は連絡もなしで遅れている」というシチュエーションで「自分はどんな気持ちで、どうするか?」を考えてみます。考える力がつくとともに、自分の長所や短所もよくわかります。

自分を客観視して人間関係を改善する

自分自身を変えることで周りの人たちの対応も変わることが、予測できます。より良い人間関係を築くことができます。

⑥人間観察をする

自分の周囲の人たちの人間観察をします。「どのような性格か?」「怒ると、どういう行動をとるか?」など人の特性を、冷静に客観的に観察して事実のみを見るようにします。人間観察をしておくと、「この人は、この場合どうするか?」が予測できます。人間関係のトラブルを避けることができます。

電車やバスの中でも人間を観察していると、退屈しません。考える力のトレーニングにもなるので、一石二鳥です。

⑦発信力を高める

「発信力を高める」とは、人と上手にコミュニケーションをとれるようにすることです。自分の考えや意見を明確に相手に伝えるようにします。同時に、相手の立場になって物を考え、相手の心を思いやるようにします。

日常の会話の中で簡潔に要領よく相手に自分の言いたいことを伝え、相手が気持ち良く受け取ることができるようにします。簡潔で要領よく話すことがポイントです。メールやSNSでも、簡潔で要領を得た文章を書くようにします。

周りの空気に思考を合わせる

会話をスムーズに運ぶためには、周囲の空気を的確に読み取ることが必要です。周りの空気に合わせて当たり障りのない発言をするのも、「浮いている人」にならない方法です。周りの空気に思考を合わせながら、必要なことをズバリと発言できるようにします。

自分の言葉で文章にまとめる

発信力を高めるには、調べてわかったことや人から聞いたことを自分の言葉で文章にまとめるようにします。文章に書くと、あいまいな点や不明な部分がよくわかります。自分の考えの矛盾点にも気がつきます。

勉強は書いてまとめる

受験勉強する時も学校の授業を受ける時も、気づいたこと・わかったこと・疑問点をノートやテキストの空白部分に書きつけます。自分の言葉で書くと、新しく得た知識や情報が確認できます。自分がどの程度理解できているか、わかります。疑問点がはっきりします。自分の言葉で書くことが、考える力をつけます。

⑧複数の作業を同時にする

考える力を鍛えるために、複数の作業を同時にするトレーニングを行います。複数の作業を同時にするには、全体の仕事の進捗状況を見ながら次の作業の手順を考えていきます。一瞬も気を抜けないので、集中力と思考力の鍛錬になります。

会社など職場では複数の仕事を同時にこなさなければなりません。料理はオススメのトレーニング方法です。ご飯に主菜と副菜を作るならば、常に複数の作業が同時に進行します。

⑨集中力がなくなったら一休み

人間の脳は長時間労働に向いていません。すぐに疲れてしまいます。脳が集中して考えることができるのは、子ども時代は40分が限度です。大人でも60~90分が限度です。思考力のトレーニング中に、集中できなくなったと感じたら、一休みします。散歩に出かけたり音楽を聞いたりして、気分転換します。

読書に飽きたら、他のジャンルの本を読むのも一つの方法です。勉強に飽きてきたら、他の科目に切り替えます。目先を変えると、また集中できるようになります。

読むことと書くことが考える力を高める

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考える力を高めるためには、何よりも活字を読むことと文章を書くことが大事です。私たち人間は、言葉で思考します。考える力の基本は言葉です。言葉の力がなければ論理的思考はできません。

[読書は、なぜ思考力を高めるか?]

現代の日本では読書離れの傾向があるといいます。特に子供の読書嫌いが増えています。子ども時代からゲームに夢中で、本を読みません。本は昔ながらの紙の書籍でも流行りの電子書籍でもかまいません。目や頸椎のためには、正しい姿勢で本を読む方がオススメですが、思考力を高める働きに差異はありません。スマホなど無料のアプリで読書が楽しめます。

読書により脳が活性化され、言語能力が向上し、考える力が高くなります。

①国語力や語彙力が高まる

本(電子書籍を含む)を読むと、国語の力や語彙力が増大します。思考は言葉で行いますから、国語力や語彙力がアップすると思考力も高くなります。

語彙が豊富になるので、表現力が豊かになります。言語的コミュニケーション能力が高くなります。

②文章力が高くなる

本を読まないと、文章を書く力は身につきません。自分の言葉で自分の考えや気持ちを文章にまとめることにより、思考力が高まります。メールやSNSの発信力が高まります。

良い文章に触れて、文の組み立てや構成が上手になる

本を読むと、優れた良い文章に触れられます。夏目漱石や森鴎外など優れた著作を読むと、文の組み立てや構成が上手になります。

③コミュニケーション力が向上する

読書によって語彙が増えて表現力がアップするだけでなく、話題が豊富になります。どんな人が相手でも会話を盛り上げることができます。相手の言葉の裏を読む力もついて、コミュニケーション力が向上します。

④想像力・発想力が高まる

読書は、活字を読むだけで様々な情景や場面を想像しなければなりません。想像力が豊かになります。いろいろな場面を想定できるようになり、発想力も高まります。仕事をする場合、次々に新奇なアイディアが湧いてくるようになります。

⑤脳が活性化してストレスが軽減する

読書をすると、理解力・想像力などを働かせるので脳が活性化します。集中して本を読むことは脳のトレーニングになります。

脳が活性化するため、精神的なストレスを軽減することができます。また、非日常的な空想科学の世界や冒険の世界を経験できるので、心がスカッとします。ストレス解消になります。

[読む本は何でもかまわない]

本を読むのが嫌いな人に全く興味のない分野の読書を勧めれば、ますます読書が嫌いになるだけです。社会人なら、仕事に必要なマーケテイングなどビジネス関係の新書や新聞やビジネス系サイトの記事を読むことから始めます。子どもなら、興味のある魔女や魔法の物語から入ります。学校の指定の本より興味のある本がオススメです。

読書が習慣になったら、小説を読んでみます。推理小説や恋愛小説は読みやすいですね。歴史に興味のある人は歴史小説もいいですよ。そのうちに文章力の優れた著者の本を読むようにすると、語彙力や文章力が高くなります。子どもは、世界の文学作品や偉人の伝記などが学校の指定図書になりますが、無理強いすると本嫌いになる可能性が大です。

[文章を書くと、なぜ考える力がつくの?]

文章を書くことは考える力をつけます。

①頭の中を整理できる

人間の頭の中にはいろいろな考えや心情が渦巻いています。文章を書くと、頭の中が整理されます。頭の中を整理して順序立てて論理的に組み立てないと、文章にまとめることはできません。この「順序だてて論理的に組み立てる」ことが、思考のトレーニングになり、考える力を高めます。

心情も整理できる

いろいろな思いや感情がゴチャゴチャになって、自分で自分の気持ちがわからなくなる時がありますよね。その時も、文章に書いてみると、自分の心情が整理できます。

②自分の考え方の癖がわかる

自分の考えや言いたいことを文章に書き出して読み直すと、自分自身を客観的に眺めることができます。自分の書いた文章から、自分の考え方の癖がわかります。悪い癖を修正して、さらに考える力を伸ばすことができます。冷静に考える力がつきます。

③精神が安定する

イライラする気持ちや理由もなく落ち込んでいる状態を文章に書き出すと、イライラや怒りを発散できます。今の自分の状態を客観視できます。心の中が整理されて、精神が安定します。冷静に問題を解決する方法や自分の本当の希望について考えることができます。

[とにかく文字を書く習慣をつける]

思いつきでもアイディアでも上司からの指示でも、とにかく文字に書くようにします。仕事でも勉強でも、忘れてはいけないことは何でもメモをします。1日の終わりにはメモを整理して書き直します。これで文字を書く習慣ができて、考える力がつきます。

文字を手で書くと指先に意識が集中するので、集中力も高まります。メモする時はスマホなどを使わずに、自分の手の指を使って書くようにします。

まとめ 考える力をつけて人生を豊かにする

「考える力」とは、頭の中に蓄えられた知識・情報・記憶を様々に結びつけて新しい関係を見つける脳の働きです。創造力でもあり、問題解決力でもあります。

考える力をつけるには、日常生活において考える習慣をつけて継続するようにします。できるだけ活字を読んで知識や情報を蓄え、考える道具にします。しかし、入手した知識や情報を鵜呑みにしないで、何事にも疑問を持つようにします。入手した知識や情報の関係性を見出すようにして、現在の社会情勢の背後にある歴史や地理を考えるようにします。人間観察をして特性を掴み、自分自身についても客観視するようにします。自分の考えや気持ちを文章に書いてまとめ、発信力を高めます。相手の立場になって物事を考えると、人間関係も改善できます。思考力を鍛えるパズルやボードゲームで遊ぶようにします。

考える力をつけるために何より大事なことは、読書と文章を書くことです。人間は言葉で考えます。読書をして国語力や語彙力を高めると考える力もついてきます。読書は言葉の力をアップさせるだけでなく、脳を活性化して働きを高めます。文章を書くと、頭の中が整理されて考える力が高められます。

考える力は、知識の不足を補って問題を解決し、目標達成の可能性を高めます。良好な人間関係を築くこともできます。考える力は、人生を豊かにします。

  
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