人間には生まれつき、誰もがほくろを持っているものです。目立つ場所にあると、コンプレックスになっている人も少なくなく、ほくろを除去する人も多くいます。
あまり、ほくろを気にしていない人も多くいますが、ほくろは増えるということを知らない人も多くいるのではないでしょうか。
気がついたらほくろが出来ていたり、前よりも目立つようになってきたなんて悩みをお持ちの方も少なくないはずです。
今回は、ほくろについての記事を書いています。ほくろが増えてきた気になっていた人などは特に読んでみてください!
ほくろが増える原因
ホクロは色素性母斑と呼ばれるものになります。その殆どは先天性色素性母斑と呼ばれるもので、生まれつき皮膚についているものになります。
しかし稀に後天性色素性母斑と言って、成長や老化の過程で発生するホクロも存在します。
ではどういうことが原因で、ほくろが増えてしまうかを見ていきましょう。増やしたくない人は、原因を把握して予防する必要があります。
紫外線
ほくろが増える最大の原因は、紫外線によるものです。
海に遊びにいったり、外での仕事が多い人は紫外線を浴び続けているために、ほくろが増えやすい環境だといえます。
紫外線を浴びることで、肌が刺激を受けてメラノサイトが活発に活動して、メラニン色素を形成します。メラニン色素は、肌の色が黒くなる原因物質であり、紫外線を吸収する働きがあります。外部からの刺激から肌を守るためには必要不可欠といえます。
しかし、このメラニン色素が過剰に発生してしまうと、体の外にうまく排出できなくなってしまい、ホクロという形で跡が残ってしまうのです。
このように紫外線を浴びすぎるとほくろが増えてしまうので、嫌な人は紫外線対策を忘れないように心がけましょう。
特に顔や首、背中に発生しやすいですので帽子をかぶったり日傘を使用するなどして対策していきましょう。
メイク
女性の方は、メイクが原因でほくろが増えてしまうことがあります。
メイクをする際に肌に刺激を与えてしまうことで、メラニン色素が増えてしまいほくろが増える要因になってしまうのです。
特にメイクは、紫外線と違って同じ部分に繰り返し刺激を加えやすいので、負担が一点に集中してしまいホクロの出来る確率が高くなってしまいます。
メイクをする際は、肌への刺激を加えすぎないように優しくメイクしましょう。
寝不足
寝不足が続いていると、ホクロができやすい状態になってしまいます。
寝ている間に成長ホルモンを分泌することで、皮膚のターンオーバー機能が正常に働くように調整しています。ターンオーバーとは、古い細胞や角質を新しく入れ替える働きのことです。
しかし寝不足になると、成長ホルモンが分泌されにくくなってしまいターンオーバーに異常が発生して、肌に溜まったメラノサイトを排出できなくなってしまいます。
特に、夜の10時〜深夜2時までの間に寝ると成長ホルモンは多く分泌されるので、この時間に寝られるように努めましょう。
生理
女性の方は生理のタイミングは、ホクロが増えやすいタイミングだといえます。
生理前になると、女性の体から「プロゲステロン」という成分が多く分泌されるようになります。プロゲステロンはメラノサイトの働きを活発にしてしまう作用があるため、ホクロが増えやすい状態になってしまうのです。
この時期にターンオーバーが正常に働かないと、メラノサイトを排出できなくなりホクロとして現れるので、生理前のタイミングは睡眠をしっかり取り、ストレスを溜めないようにしましょう。
ターンオーバーはホルモンバランスが崩れることで乱れてしまいやすいので、出来るだけホルモンバランスを整える対策が必要です。
ストレス
ストレスを溜めすぎると、ホクロが増やる原因につながってしまいます。
ストレスを感じるとホルモンバランスが乱れてしまい、メラノサイトの活動が活発になる場合があります。さらにストレスを感じているために、新陳代謝も低下してしまい、体外に排出する機能が正常に働きにくくなっているため、メラニン色素が蓄積しやすいといえます。
ストレスを溜めないように、日頃からリラックスできる方法を考えておくことも必要だといえます。
偏食
偏った食事をしていると、ホクロが増える体質になってしまいます。
ターンオーバーが正常に作動するように促す成分を摂取せずに偏食を続けている人は注意しましょう。
たんぱく質・ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・亜鉛・ビタミンB群の成分が欠けてしまうと、ターンオーバーのバランスが崩れやすくなります。
これらの栄養素は皮膚の成長の為には必要不可欠な栄養素になりますので、バランスよく摂取することが重要になります。
サプリメントでの摂取も一つの方法ですが、なるべく食事での摂取を心がけてインスタント食品を避けるようにしましょう。
老化
正式にはホクロではなく、老人性色素斑と呼ばれるものです。いわゆるシミと呼ばれる代表的な商品になります。
胸部のデコルテや、手の甲、顔、腕に発生しやすい傾向があります。肌の老化により紫外線などの影響を受けて、皮膚の酸化と老化が進みメラニン色素の力も合わさって皮膚のたるみに加えて、シミが発生します。
ホクロの様になることもあれば、広範囲に茶色く色づいてしまう事もあります。
老化によりターンオーバーの働きも少なくなってしまいますのでメラニン色素や肌に受けているダメージが蓄積しやすくなり、問題が発生します。
ホクロが出来たときの対策
出来てしまったらもうどうしようもないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
ホクロを目立たなくしたり、ホクロを除去する方法について紹介します。
ホクロを薄くする方法
生まれつきではなく、後から増えたと考えられるホクロを薄くする方法を紹介します。目立つ場所に出来てしまった人は薄くするだけでも大分印象が変わりますよ。
①運動をする
ホクロを薄くしたいのであれば、運動を積極的に取り入れましょう。
運動をすることで血の流れを良くし、新陳代謝を高めることでターンオーバーが積極的に働くようにすることができます。
そうすることで、ホクロとして現れていたメラニン色素を取り除き、ホクロが薄くなるというわけです。
また質の高い睡眠を得ることが出来たり、食事から摂取した栄養分を全身に運べるようになるといった面もホクロ対策には良いでしょう。
②入浴をする
シャワーだけで済ませずに、湯船を張って入浴することでホクロを薄くできる場合があります。
入浴をすることで、血行が良くなります。これにより新陳代謝が高まってターンオーバー機能も正常に働くのです。
疲れを溜めないという利点もあり、ホクロが増やすい環境を防ぐことができます。忙しいとは思いますがホクロを気にする人はなるべく入浴しましょう。
ホクロを除去する方法
薄くなるだけでは満足できない!取り除きたいという方に、どのような除去方法があるのかを紹介します。
①除去クリームを使う
クリームを使うことで、ホクロを除去できる場合があります。
クリームをほくろの幹部に塗り込んで使用します。1〜2週間経てば、ホクロが硬くなっていきポロっと取れるとされています。
ほくろ除去クリームとして発売されており、ハーブエキスを使ったクリームと漢方を使用したクリームがあります。どちらが良いかは個人差があるためなんともいえませんが、双方とも試してみるのも良いのではないでしょうか。
②もぐさを使う
あまり聞きなれませんが、もぐさはヨモギの葉の裏にある繊毛を使って作れられるものです。
このもぐさをお灸のように使っていることで、二週間前後でホクロがぽろっと取れるのです。特に体に害が生じないので試しにチャレンジしてみても良いのではないでしょうか。
注意点としては、火傷をする恐れがあるので気をつけるようにしてください。またもぐさでのホクロ除去は、取れかけの時に無理やり取らずに自然と落ちるのを待つ方が良いでしょう。
③病院へ行って除去してもらう
一番安全かつ、綺麗にホクロを除去する方法は病院に行くことです。病院でもホクロ除去の方法は何種類かあるので紹介したいと思います。
・くりぬき方法
6mmよりも小さいホクロに使用されている方法です。麻酔してから行い、組織の奥から取り出してくれるので、再発の心配がありません。
・切除縫合法
6mmよりも大きいホクロの除去に使用します。レーザー治療よりも綺麗に仕上がる場合もあります。
・レーザー治療
近年で最も多い除去方法です。肌にもあまり刺激を与えず、跡を残しにくいのが利点といえます。
以上になります。病院で除去をすることで、取っても良いホクロかどうかを見分けてくれるので、不安な人は除去手術を受けましょう。皮膚科に行くと保険の適用も可能です。
ほくろじゃなくて病気かも
一般的には、ホクロは体に害を及ぼすものでありませんので、例え多くても特に問題はありません。
しかし中にはホクロと見た目が非常に似ている皮膚がんなどの可能性もあります。3歳までに発生している先天性のホクロに関しては悪性になる可能性は低いですが、後天的に発生しているほくろの場合は何かの病気の可能性があります。
どの様な病気があるのかを知っておきましょう。
皮膚がん「メラノーマ」
悪性黒色腫と呼ばれる、皮膚がんの一種のものがあります。「メラノーマ」とも呼ばれており、発見した場合はすぐに病院に行く必要があります。
一般のほくろと見分けるのは難しいですが、色が濃くなったり、サイズが大きくなったりする場合は注意してください。普通のほくろであれば、大幅に大きさに変化が発生することはありません。
また足の裏にほくろが新しく出来たという場合は、悪性黒色腫の可能性が高いとされております。もし足の裏にほくろが出来た場合は、大きさに変化がないか定期的に確認しましょう。
メラノーマにはいくつかのステージが設けられていて、転移が確認されるステージまで発展してしまうと5年以内の生存確率が著しく低下してしまう病気になります。
後天的に発生したホクロに関しては、常にチェックをするようにしましょう。
メラノーマは爪に発生することもありますので、その場合には早めに病院に行ったほうが良いでしょう。
脂漏性角化症
老人性イボとも呼ばれる症状になります。病院では老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)とも呼ばれることがあります。
皮膚の老化現象により発生するイボであり、基本的には良性のイボになります。基本的には80歳以上の高齢者に多く見られる症状になりますが、早期では20歳から症状が確認される事もあります。
表面が隆起してイボになる場合もありますが、いぼが発生せずに色の変色のみが発生している場合もあり、メラノーマやホクロなどとの見分けが難しいこともあります。
皮膚の表面がざらざらしているなどの皮膚の変質化が確認できることが特徴です。
顔や手、デコルテ、首などに発生しやすい物で、顔にできた場合は非常に目立ちます。特に健康に害を及ぼす事は無いですが、見た目の問題で除去してしまう人も少なくありません。
いぼが擦れて血がでたりしてしまうこともあります。
皮膚科や形成外科などでの治療が可能です。
ホクロが出来たときの注意点
ホクロが出来た場合には、まだ本当にそれがほくろかどうか判断することは素人には難しいです。
メラノーマなどの悪性の色素斑の可能性もありますので、無駄に触って刺激を与えないようにしましょう。悪性の症状であった場合には刺激を与えると、細胞の働きが活発になって他の細胞への周りが早くなってしまいます。
また、毎日チェックすることを欠かさないようにして、見つけた時に写真などをとっておき、経過の観察が客観的に行えるようにしましょう。
サイズの変化や色の変化などが確認できる場合には病院での検査が必要です。まずは皮膚科に相談して悪性の色素斑ではないかを確認していきましょう。
まとめ
ほくろが出来る原因
- 紫外線による刺激
- メイクによる刺激
- 寝不足によるターンオーバーの低下
- 生理によるプロゲステロンの増加
- ストレスによるホルモンバランスの乱れ
- 偏食による栄養不足
- 老化による影響
ほくろを薄くする方法
- 運動をして代謝を高める
- 入浴をして代謝を高める
ほくろの除去方法
- 除去クリームを使う
- もぐさを使う
- 病院へ行く
ホクロではなく病気の可能性も
- メラノーマの可能性
- 老人性いぼの可能性
- ホクロが発生したときの注意点について
以上が今回の記事のまとめになります。
ほくろが増える原因は、肌への刺激が主な原因になります。発生させないことが一番の対策なので、肌への刺激が強くならないように気をつけましょう。
またほくろの除去方法も様々ですが、金銭的な負担はありますが安全かつ綺麗に取りたいのであれば病院へ行くことをお勧めします。
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