お酢は昔から利用されてきた食品です。その中のリンゴ酢は甘味があり、手軽に飲めるために好評で、健康面でも美容面でも効果が大きく、口コミなどで評判を得ています。
お酢ですので酸っぱさがありますが、他のお酢に比べると比べ物にならないくらい、飲みやすくそれでいて、高血圧予防、便秘の解消、疲労回復効果など健康的にも効果を発揮し、またダイエット効果や美容効果も素晴らしく、女性の間でとても好評を得ています。
リンゴ酢について
リンゴ酢は日本では4~5世紀ごろから、酢を作る官職が設けられ、平安時代にはリンゴ酢の素となる、果実酢が作られていました。
リンゴ酢は穀物が加えられていないので、アミノ酸の成分は入っていません。その代わりカリウムを豊富に含んでいるので、高血圧の予防などに効果を発揮しています。
リンゴ酢はさっぱりとした風味で、サラダドレッシングやドリンクとしても利用され、とても利用しやすいお酢です。
アメリカのリンゴ酢
アメリカではリンゴ酢果汁にアルコールを入れて作られ、約1000mlの中に300mlのリンゴ果汁が加えられています。
アメリカでお酢というと、リンゴ酢を原料としたお酢が、一般的に思われています。またリンゴを熟成・発酵させさらに酢発酵させた、リンゴ果汁のリンゴ酢もあります。
日本ではリンゴ果汁をアルコール発酵させて、更に酢発酵させて作られているのが多く出回っています。
リンゴ酢には酢酸、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸などが含まれていて、疲労回復、肥満防止、高血圧予防などの効能があります。
リンゴ酢の科学的証明
米アリゾナ州フェニックスにある、アリゾナ州大学の健康増進栄養学部で、キャロル・ジョンストン博士によると、リンゴ酢は可なり科学的に証明が、されていると言われています。
お酢は飲み過ぎても害になります。食道は強い酸に耐えるるようにできていないので、ストレートでお酢を飲むことは身体に良くありません。
大量のお酢を飲むと有毒性がありますと、キャロル・ジョンストン博士は、説明をされています。このような説がありますので、体に良いからと多量に飲むことは、体に害を及ぼす危険性を否定することはできません。スプーン2杯以上は良くないとのことです。
1日に15~30mlのリンゴ酢が適量です。
リンゴ酢の栄養成分
リンゴ酢の中にはどのような効果をもたらす、栄養成分が入っているのでしょうか?
料理などに利用すると、ドリンクとして飲むだけでなく、他の食材との相乗効果によって、より健康に美容に効果を発揮することでしょう。
カリウム
カリウムはさなざまな食品に含まれている成分です。ナトリウムを体外に排出を促す働きは、皆様もご存知のことでしょう。
カリウムは私たちが生きていく上で、なくてはならない必須ミネラルです。カリウムは全ての細胞の中に、リン酸塩、タンパク結合物として存在し、生命を維持するために欠かすことのできない、必須ミネラルなのです。
カリウムは細胞外に存在する、ナトリウムが過剰に多くなると、ナトリウムを体外に排泄するように促します。人間の細胞の98%に存在しています。
カリウムの健康効果には、むくみの予防・改善効果や、高血圧の改善効果、筋肉を正常に保つ効果などがあげられます。
また植物には不可欠な栄養素で、木を燃やした灰からも得られていて、また肥料などもカリウムを植物に与えています。
クエン酸
人間が生きていくうえで、大切なエネルギーを作り出す必要不可欠な成分で、クエン酸は乳酸の生成を抑制したり、疲労回復効果などで、古くから利用されていた成分です。
クエン酸の効果にはとても沢山あります。まずエネルギーを産み出す効果や、疲労回復効果、ダイエット効果、食欲増進効果、筋肉痛を予防する効果、肝臓病の改善効果、痛風に対する効果、ミネラルの吸収を促進する効果などがあります。
クエン酸は体内でエネルギーを生成する為に中心的な役割をしている、細胞内のミトコンドリアで行われるクエン酸回路の構成成分です。
また乳酸の疲労物質を分解することで、疲労回復や筋肉痛に効果を発揮してくれます。
有機酸(リンゴ酸・酢酸・クエン酸・シュウ酸・ギ酸など)
酸の性質を持つ有機化合物の総称のことで、カルボン酸、スルホン酸などがあります。有機酸は弱酸性で水中でも解離しませんが、ギ酸や酢酸などの分子の小さいものは水に溶けます。
有機溶媒帯に対しては、ほとんどの有機酸は溶けやすいです。
ペクチン
ペクチンはリンゴや柑橘類に含まれる、食物繊維の一種で水溶性のものと、不溶性のものとあります。
ペクチンにはコレステロール値を下げる効果や、疲労回復効果、血糖値の上昇を抑える効果、便秘や下痢を解消する効果などがあります。
ペクチンは70℃のお湯には溶けますが、水には溶けません。酸と糖を加えるとゲル状になりますが、これはペクチンの果実を作る、有機酸や糖質の反応によるものです。
リンゴ酢の効果・効能
リンゴ酢の飲み過ぎはいけませんが、適量を毎日摂ることで、どのような健康効果や美容効果が期待できるのでしょうか?
高血圧予防効果
リンゴ酢に含まれるカリウムは、とても豊富でナトリウムの排泄を促します。ナトリウムが体内で多くなると、カリウムは一緒に体外に排泄され、体内の電解質を安定に保ちます。
そのために血圧を下げる効果があります。
ミツカンが高血圧の人を対象に行った研究では、1~2か月後に血圧が1日当たり15ml以上の、食酢を毎日飲むと血圧が下がることが分かりました。
飲むのをやめると元にもどるということも分かって、毎日飲み続けると効果が出ますので、高血圧の予防には効果が発揮されたことが、実験の結果分かりました。
酢酸は体内に入ると「アデノシン」という成分に変化します。アデノシンの働きは血流を良くするため、血管を広げる働きがあって、血圧を低下させることができます。
生活習慣病予防
リンゴ酢は生活習慣病の予防にもなります。
- 高血圧の予防の効果があります。
- 2型糖尿病をコントロールする働きが食物繊維にはあります。
- 血圧を下げる効果があります。
これらを予防する効果があるため、生活習慣病の予防効果が期待できます。
血液サラサラ効果・効能
お酢の血液サラサラ効果は有名ですが、その効果には便秘、美肌効果、冷え性、貧血、肩こり、ダイエットなどの効果が期待できます。
肥満防止効果
酢酸は肝機能の働きを活発にして、内臓脂肪が蓄積しにくく、また血糖値の上昇を抑えてくれます。またアミノ酸は体脂肪や中性脂肪を落とす働きがあり、肥満防止の効果を期待できます。
アミノ酸で肥満防止ができ、カリウムで老廃物を排泄するので、ダイエット効果は期待できます。
酢酸は摂食した炭水化物の、カロリーを抑えることができるのは、消化する酵素の働きを胃の中で妨げることができるためで、その結果ダイエット効果があるという、見解を証明する研究も存在します。しかし
ジョンストン博士によるとお酢はどの程度のカロリーを抑えるか、まだこれまでに研究もされていません。結果も出ていないので、お酢にダイエット効果ががあるという、科学的根拠がいまのところないので、お酢は必ずしもダイエット効果が、ある訳ではないと言われる説もあります。
美肌効果
リンゴ酸にはクエン酸が含まれています。クエン酸は血流を良くする効果があり、血流が良くなれば美肌効果が期待できます。女性には嬉しい美肌効果です。
リンゴ酢には美肌に必要なビタミンCを、壊れにくくする働きがあると言われています。ビタミンCと一緒にリンゴ酢をとると、シミそばかすなどを改善してくれる、効果効能が期待できます。
リンゴ酢はさまざまな健康・美容効果を持つ調味料です。
リンゴ酢はアンチエンジング効果もあって、新陳代謝を活発にする働きがあり、ターンオーバーが正常に働いて、シミ、しわ、たるみといった、アンチエンジング効果が期待できます。
リンゴ酢のダイエット法
リンゴ酢のダイエット方法は、リンゴ酢を飲むだけのダイエット目的の方法ですが、なぜリンゴ酢を飲むだけで、ダイエットができるかといいますと、リンゴ酢にはインスリンを抑える働きがあるのです。
そのために基礎代謝を上げて、身体が痩せやすくなっていきます。リンゴ酢はダイエット食品といわれるぐらい、ダイエット効果は高いです。
インスリンは脂肪ホルモンともいわれるほど、ダイエットには悪影響を及ぼします。急激に血糖値がアップしてしまうと、インスリンが分泌され、余分な脂肪が分泌されてしまいます。
リンゴ酢にはその血糖値をを抑える効果があるため、またインスリンが分泌されないのでダイエット効果が期待できるわけです。
- 食事と一緒に摂るとインスリンの、分泌を抑えてくれるため、新しい脂肪が付きにくくなります。
- 脂質の合成を酢酸が抑制するため、新しい脂肪が付きにくいとされています。
- クエン酸などの働きで脂肪が燃焼させられます。
トマトとリンゴ酢のダイエット法
トマトにはリコピンという、悪玉コレステロールを減らしてくれる、植物繊維が含まれていて、血液サラサラや美容にもよく、またトマトにはビタミンやミネラルが、豊富に含まれていてこれらの栄養素は、成長ホルモンが多く分泌されるようになります。
またトマトを使ってトマトダイエットとリンゴ酢のダイエットを行うと、一層ダイエット効果が上がりますのでおすすめです。
トマトジュースをリンゴ酢で、割ってみられるのも如何でしょうか?またトマトサラダにリンゴ酢の、ドレッシングをかけると、ダイエットの効果は大幅に期待できます。
便秘解消・整腸作用
リンゴ酢のリンゴエキスが、腸を整えてくれるため、便秘解消につながります。またお酢の効能の便秘解消効果と、相乗効果を発揮してくれます。
リンゴ自体に食物繊維が多く含まれていますが、リンゴ酢も同じく食物繊維やペクチンの栄養成分が含まれていますので、腸を整えて便秘解消につなげてくれます。
リンゴにはアップルペクチンという成分で、水溶性の食物繊維を多く含んでいて、腸内を整えて便秘を促す効果が期待でき、デトックス効果も期待できます。
善玉菌の好物である有機酸は、リンゴ酢の成分として入っていますし、アップルペクチンが腸内のビフィズス菌や、善玉コレステロールを増やし、腸内フローラを善玉菌を優勢にして、腸内を整えて、腸内環境を良くして便秘の効果を発揮してくれます。
体臭の改善
リンゴ酸に含まれる有機酸は腸内の、悪玉菌を抑える酸性にしてくれます。便秘が解消されると、便秘で悪臭が出ていた呼気や、汗などの体臭が改善されます
筋肉痛・疲労回復解消効果
リンゴ酢に含まれるクエン酸効果で、疲労回復や筋肉痛の改善などの効果の、可能性が期待できます。
リンゴ酢にもお酢と同じクエン酸が含まれています。クエン酸は疲労の原因となる、乳酸やピルビン酸などの疲労物質を、体外に排出する働きがあります。
またリンゴ酢には、活性酸素を除去する抗酸化作用の強い、リンゴポリフェノールという、リンゴ独自の成分が入っています。
このリンゴポリフェノールは、老化防止などのアンチエイジング効果もあり、クエン酸とリンゴポリフェノールの相乗効果で、疲労回復を実現してくれます。
リンゴ酢は疲労回復と、脂肪燃焼効果があります。リンゴ酢を飲むのは運動の前に、飲む方が効率が良いので、有酸素運動の前にリンゴ酢を、飲むと覚えておくと良いですね。
疲れがでたらリンゴ酢を飲むと、疲労回復効果が期待できます。
睡眠障害改善
低血圧や体内時計の乱れから起こる睡眠障害は、寝ている間に血圧が乱高下していて、甘いものを食べると起こる、ジェットコースター血糖ともいわれ、リンゴ酢は血糖値を一定にする効果があります。
睡眠障害を解消するためにはリンゴ酢を大さじ一杯と、水または炭酸水を大さじ5杯の割合で夕食前にのむと、睡眠障害の改善効果が期待できます。
またジェットコースター血糖と、血糖値スパイクとは違います。血糖値スパイクは血糖値が食後に短時間だけ急上昇して、そのあと平常に戻ることを言います。
リンゴ酢のレシピ
色々リンゴ酢の効果や効能を見てきましたが、体の健康にまた美容に良いリンゴ酢の自宅での作り方やレシピについて見てみたいと思います。
自宅で作るリンゴ酢の作り方
- リンゴ10個、穀物酢1.8ℓ、氷砂糖500g
- リンゴ2個(400g~500g)、穀物酢500ml 氷砂糖・はちみつ400g
- リンゴを良く洗います。
- 水分を取ります。
- リンゴを8等分にします。
- 芯をカットします。
- 水につけ色止めをします。
- 水分を良く切って水分を取ります。
- 熱湯消毒したビンの中にリンゴを入れます。
- リンゴの上に氷砂糖、リンゴの上に氷砂糖と交互に入れていきます。
- 隙間なくリンゴを9分目まで入れます。
- 穀物酢をいれます。
- 1ヶ月経つと使用できます。リンゴ2個ですと2週間で使用できます。
リンゴ酢を自宅で作る場合は、以上のような作り方で作って、このような方法で作ることができます。冷蔵庫で保存します。
リンゴ酢は酸性の食品ですので、空腹時に摂取すると腹痛や胃痛を起こすことがありますので、空腹時に飲むのは避けた方が良いです。
空腹時に摂取するときは、ヨーグルトや牛乳などの乳製品と一緒にとると、胃の粘膜を保護しますので、リンゴ酢を空腹時に摂取するときは、ヨーグルトや牛乳と一緒に摂る方が良いでしょう。
血糖値の上昇を抑えるのには食前に飲むのが効果的ですが、胃腸の弱い人は食事中に飲むのも良いのではないでしょうか?
リンゴ酢のレシピ
リンゴ酢ドリンクの作り方は、リンゴ酢30ml+水または炭酸水180ml~210ml+ハチミツをお好みで加えて良くかき混ぜます。これを1日数回に分けて飲むと良いでしょう。
またリンゴ酢はドレッシングにも利用できます。リンゴ酢大さじ1杯+オリーブオイル大さじ2杯+塩コショウ少々で良くかき混ぜてドレッシングができます。
良くかき混ぜてトマトサラダや普通のサラダにかけて食べると、リンゴ酢とサラダの相乗効果で、さまざまな効能が見られるようになります。
注意点
注意点としてリンゴ酢はあくまでもお酢なので歯のエナメル質を溶かす恐れがありますから、摂取量を多くすると危険性が高まります。
お酢を多量に摂ると胃を荒らす危険性が高まります。
また市販で売られているリンゴ酢には、リンゴ酢ドリンクが手軽に飲める飲み物として売られていますが、これらはリンゴ酢ではなく、リンゴ酢を含む飲料で、はちみつや砂糖が加えられています。ダイエットを目的にしている場合は、カロリー量や糖分を抑えたリンゴ酢を選ぶ方が効果があらわれやすいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?リンゴ酢の効果について見てきましたが、とても栄養価が高く効果効能も高いようですが、まだ科学的に証明されてないこともあります。
また一般のお酢に比べると甘くて飲みやすいので、とても続けやすい飲み物として好評を得ています。
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