カップ麺は健康に良くない?その理由や対策方法を紹介!

みなさんは普段カップ麺をどのくらい食べますか?

毎日調理するのが億劫な時や、仕事や家事などで時間がないときにささっと出来て便利なのがカップ麺ですよね。現代ではカップ麺のバリエーションも増え、選ぶのも楽しみの一つになっているのではないでしょうか?

しかし、気になるのが健康への影響です。カップ麺ってお手頃で美味しいけど栄養が全くなさそう、塩分や油、食品添加物も多くて身体に悪そう、なんてイメージがありますよね。

今回はカップ麺が身体に与える影響と健康的に食べる方法をご紹介します。

カップ麺が身体に悪いとされている理由

カップ麺

カップ麺が食べすぎると危険だとされている大きな理由が食品添加物、塩分、脂質です。この3つについて詳しく調べてみました。

発がん性のリスクも?危険な添加物

どのカップ麺にも含まれている大量の食品添加物は品質維持や風味向上、長期保存の為には欠かせないものとなっています。

カップ麺の原材料の中でカラメル色素という表示を見たことはありませんか?カラメル色素は着色料の一種で、着色料の中で一番多く使用されている食品添加物です。このカラメル色素は4つに分けられますが、どの種類を使用していても「着色料(カラメル)」「カラメル色素」と表示されています。

4種類のカラメル色素には安全なものもありますが、アンモニウム化合物(THI)により生成されたものは毒性が強く、発がん性の危険が非常に高いとされているのです。

発がん性物質が含まれる食品添加物は他にも加工でんぷんというものがあり、粘り気やとろみを出したり増量剤として使用されていますが、こちらも注意が必要です。EUでは使用制限がありますが、日本では無制限に使用できるようなので恐ろしいですよね。

また、カップ麺の容器にも危険があり、一部で使用されている容器の発砲スチロールにはお湯の中に溶けだすスチレンという発がん性物質が含まれています。

他にもラーメンを製造するのに使用される食品添加物でかんすいというのがあります。これはラーメン独特のにおいや色を出すために使われるものですが、かんすいにはリン酸塩が含有されており糖質の代謝を高める一方で摂取しすぎるとカルシウムの吸収を阻害すると言われています。また、腎機能の低下と甲状腺機能の障害が心配されます。一説には大腸がんの原因の一つとも言われているようです。

このような大量の食品添加物が使用されていると思うと健康に悪いイメージですが、これらが含まれているのは少量なので、必ずしもガンになるというわけではありません。

塩分の取りすぎに注意!

カップ麺が身体に悪いと言われるもう一つの原因は塩分です。塩分は摂取しすぎると、高血圧症や腎臓疾患、不整脈や心疾患などの健康被害が及ぶ可能性が高いとされています。

健康な成人の1日の推奨される塩分摂取量は男性が8.0g未満、女性が7.0g未満ですが、カップ麺1食当たりの平均塩分量が5.0g前後も含まれており、これは推奨される塩分摂取量の半分以上も占めていることになります。

【カップ麺の食塩相当量】

  • カップ麺(ラーメン)→4.8g
  • カップ麺(うどん)→5.6g
  • カップやきそば→5.8g
  • 袋麺(醤油)→6.4g

1日に数回食したり、毎日食べるのは控えるのがよいでしょう。

過酸化脂質の危険性

多くのカップ麺は油であげています。メーカーは酸化しないよう酸化防止剤を添加するなどの考慮はしているものの、加工してから時間が経過するため、どうしても過酸化脂質という有害な物質に変化してしまうのです。

過酸化脂質とは、コレステロールや中性脂肪が活性酸素によって酸化した脂質のことです。これは「悪玉コレステロール」とも呼ばれ身体にさまざまな悪影響を引き起こします。この過酸化脂質は摂取し続けると吐き気や下痢などを起こしたり、心筋梗塞、動脈硬化の原因になるおそれがあります。

その他の危険性

上記以外にも様々な危険があります。

①栄養素がほとんどない

カップ麺は炭水化物と脂質ばかり多く、必要なビタミン、ミネラル、食物繊維は少なく栄養が偏ってしまいます。毎日カップ麺ばかり食べていると、「お腹は膨れるのに、栄養失調になった」なんて事があるのです。また、カロリーばかりが高いので肥満になったり、花粉症や体臭の原因にも繋がります。

②子供の歯や顎の発育の阻害

強く噛みきったり、噛みつぶす必要がないのでカップ麺を日常的に食べると、歯や顎の発育を妨げ、歯並びが悪くなったり顎の力が弱くなったりします。

健康を考えながらカップ麺を上手に食べる方法

カップ麺2

ここまで読むと、カップ麺は身体に悪いじゃないかと思われるでしょう。確かに食べ過ぎはおすすめできません。

しかし、時短や節約が重視される現代、多忙な日にはカップ麺に頼りたくなることもあるのではないでしょうか?そこで、健康面でも問題なく安全にカップ麺を食べる方法を調べてみました。

調理方法を工夫する

カップ麺はお湯をいれて3分前後で出来るので、時間がないランチ時には時短になってとても便利ですよね。でも、待ってください。

上記でもふれたように、多くのカップ麺は油であげており有害な過酸化脂質が多く含まれています。健康を意識して安全に食べるにはこの有害な過酸化脂質を少しでも抑える事が重要なのです。

では、どのように気をつければ良いのでしょうか?それは、最初のお湯は捨てること!少し手間がかかりますが、スープの素を入れる前にお湯を入れ、麺がほぐれたら一度お湯を捨ててください。これでかなりの過酸化脂質が流れます。

時間がない方は深めの容器をもう一つ用意し、麺とスープで別々にお湯を入れ麺のお湯だけを捨て最後にスープと麺を混ぜるだけでも危険度が下がります。またスチレンの発生を抑えることができます。

是非試してみてください。

食べる前の「ほんのひと手間」

最近は具材に乾燥シーフード類や肉類、野菜を使うものが増えてきていますが、1日に必要な栄養を摂るにはまだまだ足りません。それどころか、カロリーばかりが高いので食べ過ぎると肥満の原因にも。

そこで大事なのが、「ほんのひと手間」。

家から持ってきた乾燥わかめや、冷凍させた野菜などを加えるだけでも違います。食物繊維の多いわかめやほうれん草などは塩分排泄が期待でき、また便秘予防にもなります。少しでも節約を考えているのであれば、もやしなどもおすすめです。

【塩分を排泄する食べ物】

豚ヒレ・牛もも肉・鳥のささみ・いか・うなぎ・かつお・あじ・さつまいも・里芋・じゃがいも・やまといも・豆腐・枝豆・納豆・小松菜・ほうれん草・まいたけ・とうもろこし・わかめ・昆布・ひじき・とろろ・梨・メロン・バナナ・キウイ・柿・グレープフルーツ・トマト・アボガド

また、一緒に水分も摂ってください。これらにはカリウムが含まれており水分と一緒に摂取する事で塩分を排出する事に期待が出来ます。カップ麺と一緒にバナナを食べる、フルーツジュースを飲むだけでも塩分減少に繋がります。また、お湯を多めに入れて塩分を少しでも抑え、極力スープは全部飲まないようにしましょう。

意外かもしれませんが、味噌汁も有効です。味噌汁に含まれる麹には30~50%も塩分をカットしてくれる効能があるので、どうしても汁物を飲みたい場合はスープを我慢して味噌汁を飲むのもよいでしょう。

カップ麺を上手に選ぶ

カップ麺を選ぶなら過酸化脂質の少ないノンフライのものがおすすめです。ノンフライ麺は熱風乾燥で水分を飛ばしているので油が付着することもなくその分カロリーもグッと抑える事ができ肥満対策にもなります。

【ノンフライのカップ麺】

マルちゃん 麺づくり・マルちゃん また食べたくなるラーメン柚子香る塩味・テーブルマーク 広東白湯麺・テーブルマーク 広東拉麺・テーブルマーク ホームラン軒鶏がら醤油ラーメン・日清 麺職人・エースコック ノンフライわかめラーメン・明星 評判屋 わかめラーメンごま油香るしょうゆ味・ニュータッチ 凄麺鶏しおの逸品・フリーズドライ 本格 手延べ にゅうめん 喜養麺・東洋水産 麺づくり 坦々麺・ヤマダイ 手緒里庵 手延べそうめん

その他たくさんのノンフライカップ麺がありますので、是非そちらを選んでみて下さい。

また、日清から発売されているお腹の調子を整えるカップ麺「サイリウムヌードル」は特保のラーメンなので安心して食べられます。その他、トーエー食品の「ノンカップ麺」は国内産100%の原材料を使用、無添加、無かんすい、化学調味料を使わないスープなのでこちらは毎日食べても大丈夫かもしれませんね。

食べる時間、食べる順番を意識する

塩分を排出するのに最も良いタイミングは夕食の時間帯というデータがあります。あまりにも遅い時間だと肥満の原因になってしまうので寝る3時間以上前がよいでしょう。

また、食べる順番を気をつける事によってカロリーの吸収や栄養の吸収が違ってきます。

①汁物(スープ) ②野菜類(カップ麺の具、野菜) ③タンパク質(カップ麺の具、肉類) ④炭水化物(麺)

炭水化物(麺)を最後に食べる事によって血糖値の上昇を抑える事ができます。①のスープは全て飲むのは塩分の過剰摂取に繋がるので極力飲まないまたは半分に抑えましょう。

是非、食べる時間帯と順番を意識してみて下さい。

まとめ

カップ麺が身体に悪いとされる理由

  • 大量の食品添加物。発がん性リスクもあり摂りすぎると危険
  • 塩分の過剰摂取でさまざまな不調の原因に
  • 過酸化脂質の危険性
  • その他の危険性①栄養素がほとんどない②子供の歯や顎の発育の阻害

健康を考えたカップ麺の食べ方

  • 調理方法を工夫する
  • 食べる前の「ほんのひと手間」
  • カップ麺はノンフライのものを選ぶ
  • 食べる時間帯、食べる順番を意識する

以上、カップ麺の危険性と健康的に食べる方法のまとめになります。カップ麺も上手に活用すれば時短、節約になるとても便利な食品です。お酒を飲んだ後の締めに食べる方も多いのではないでしょうか?バリエーション豊富なカップ麺を選ぶのも楽しみの一つですよね。

健康に悪いというイメージで一切食べないのは勿体ないと思います。是非、今回の記事を参考にしてみて下さい。

  
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