アナトー色素に毒性はあるの?危険性や、どんな食品に含まれているのかを知ろう!

アナトー色素ということばを聞いたことがある方はあまり少ないかもしれません。しかし、家の冷蔵庫に入っている調味料を始めとした、様々ながん加工食品の原材料名を見てみると、どの食品にもアナトー色素の文字を発見した、そんな方もいるのではないでしょうか。

実は、アナトー色素は着色料などの役割で広く使われている食品添加物です。この記事ではアナトー色素とはどのようなものなのか、そして危険性はどのくらいなのかをご紹介します。

アナトー色素ってどのようなものなの?

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保存料や甘味料、酸味料、防カビ剤といった用途名が書かれている添加物はなんだか安全には思わない方も多いのではないでしょうか。その為、アナトー色素が食品添加物だと言っても、何でできているのか、そしてどのように作られているのか全く想像できませんよね。

まずはアナトー色素がどのように作られているもので、何からできていくのかを見ていきましょう。

ベニノキの皮から作られる

アナトー色素は、ベニノキ科ベニノキから作られます。

ベニノキは、中南米の中でもアマゾン川の流域や西インド諸島といった熱帯地方で主に栽培されており、ベニノキの種子は高価なサフランに変わって天然の香辛料や着色料、また原住民のボディペイントの絵の具として使われています。ベニノキの葉は薬や、ロープとして使用されています。

アナトー色素はこのベニノキの種子から抽出された天然の着色料であり、カロテノイド系色素のノルビキシン、もしくはビキシンを主成分としています。

抽出方法はいくつかやりかたがある

アナトー色素の抽出方法の代表的なものは3つあります。

まず、よく熱した油やプロピレングリコールをかけることで色素を種子から抽出する方法。また、室温のなかでアセトンやヘキサンを使用して色素を溶かし出し、あとからその溶剤を取り除いて抽出する方法。最後は暑いアルカリ性水溶液から抽出したものに水を加えて中和させることで抽出する方法です。

これらの方法で抽出されたアナトー色素自体は黄色から橙色をしています。

食品用や、化粧品としてつかわれる天然の着色料

アナトー色素は国で認められている食品添加物指定をうけている天然の着色料です。食品用としては、もともと持つ黄色から橙色を活かす黄色から赤色に食品の色をかえる食品着色料として使用されています。粘り気などはないため、糊料などには使用されていません。

また、添加食品の酸化防止が行われるように、酸化防止剤として使われているケースもあります。

また、他にも化粧品の色をつける着色料製剤として使われています。国から食品添加物認定を受けているため、化粧品に含まれていても、ある程度安心な部分はあります。

食品用の中でもアナトー色素は二種類に分かれている

食品用と化粧品用にと用途が分かれているアナトー色素ですが、実は食品用の中でも2種類に別れています。これは抽出方法によって変化していくものです。まず、一つ目は添加物のアナトー色素です。これは食品添加物として純粋に抽出されたものが使用されています。

次に、アルカリ性の水溶液によって種子からアナトー色素のもとを分離させたあと、中和させて抽出したのが指定添加物の水溶性アナトー色素です。

アナトー色素の含まれている食品はどのようなものがあるの?

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凝固剤などの食品添加物はどのような食品に含まれているかなんとなく想像できますがアナトー色素はどのような食品に含まれているのか中々想像できませんよね。

それでは、着色料として使用されているアナトー色素が含まれている食品を見ていきましょう。

アナトー色素によって食欲を刺激させている

ダイエット中の方は青い色を目にすると食欲が減退すると言われているように、食欲と色はとても強い関係があります。

特に、オレンジ色や黄色、赤色といった暖色は食欲を刺激したり、甘そうな印象を持つ他、栄養がありそうなどと思う場合もあります。このように食欲が増幅されることで購入につながるので、色をつける発色剤として、着色料は様々な食品で使われています。

黄色やオレンジは天然着色料によってつけられている

とくに、天然着色料の中でも黄色からオレンジにかけての明るい暖色の色素はとても多くの食品に入れられています。アナトー色素の他にもウコン色素や、アカネ科クチナシから作られている、クチナシ黄色素、他にもパプリカから作られているパプリカ色素なども活用されています。

これらの着色料を使用している食品の代表的なものは、加工食肉です。リン酸塩なども含まれているハムやソーセージ、ウィンナーやベーコンは値段の高いものと値段の安いものだと色が違う場合がありますよね。もともとソーセージなどは豚の腸でつつまれているはずなので、明らかに真っ赤な色の場合は着色料がふんだんに使われている可能性があります。

また、他にも焼肉のタレなどといったタレや、コロッケなどの揚げ物の冷凍食品は一度冷凍して解凍したあともおいしそうにみえるため、こういった暖色系の色素を使用して色味を調節しています。また、場合によってはより発色をよく見せるために、一度漂白剤を使用して食品の色を消した後に食品に着色を行う場合もあります。

焼き菓子やパンは焼かれたあとの色がおいしくみえるようになっている

焼き菓子やパンには色素が入っていないと思っている方も多いのではないでしょうか。

実はクッキーやビスケットなどは焼き色が均一に美しくなるように、菓子パンや調理パンも美味しそうな焼き色に品質を統一できるように、アナトー色素をはじめとした着色料を使用することによって商品の品質を管理しています。

水産加工品は甲羅などの色をあざやかにしている

ノビルキシンという薬品をアルカリ塩で化学合成すると、水溶性のアナトー色素が生成されます。このアナトー色素の場合、赤い色を着色するのに使用されますが、特に水産加工品のカニやエビなどを着色しています。

蟹や海老といった水産物は甲羅が赤いイメージが強いため、赤みをよく出すために着色料が活用されています。

乳製品は黄色を濃く見せている

他にも、乳製品にもアナトー色素は活用されています。白っぽいマーガリンと、真っ黄色のバターが並んだら心なしか、バターのほうが美味しそうで濃厚に見えるように、チーズやマーガリンといった乳製品は黄色っぽいほうがおいしそうに感じられます。

その為、アナトー色素はこれらの食品にも含まれている場合が多いといえます。また、卵の黄色を際立たせるために、ふりかけにも含まれている場合があります。

アナトー色素の危険性はどのくらいなの?

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さまざまな身近な食品にアナトー色素が含まれているのはわかりましたが、膨張剤などの毒性が弱いものと同じくらいの毒性であると言われています。

加えて天然着色料なのに、危険性はあるのでしょうか。そしてもし危険な場合、どのようなリスクが有るのでしょうか。

化学処理を行っているのかいないのかは見分けがつかない

アナトー色素自体は天然の着色料のため、安全なように思う方も多いと思います。しかし,アナトー色素の場合、天然着色料のため、一気に大量生産で抽出するのが大変です。また、その抽出の際に不純物が多いため、手間を考えると別の添加物を加えることによってかさ増しし、製品の品質を一定にするということがあります。

その為、アナトー色素が天然抽出物だと言っても、合成化合物が含まれている場合があります。また、その場合であっても原材料名には詳しく表示されないため、見分けはつきません。

突然原質や染色体異常の疑いがある

アナトー色素に含まれている化学合成物などを摂取しすぎると、染色体の構造が変化したり、人間がもともと保有している染色体の数が変化してしまうという危険性が有ります。そのため、細胞やDNAが変異原性を起こし、突然変異を起こしたり奇形になってしまうという危険があるといわれています。

がんを発症するリスクが高くなる

合成化合物は化学物質をいくつか配合していったものなので、当然体には良くないものが含まれています。

そのため、摂取し続けることによって発ガン性が高まってしまうという実験結果があるといわれています。

毒物である水銀を摂取する可能性がある

アナトー色素の原料であるベニノキの栽培地は今、水銀が原因となっている環境汚染が深刻な問題として挙げられています。

その為、水銀に汚染された土壌で栽培されたベニノキには水銀が含まれている可能性があり、そこから抽出されるアナトー色素にも当然水銀が含まれている可能性があるといえます。これは可能性の話ではなく、実際にアナトー色素から、水銀が検出されたことが有ります。

水銀は油にとける性質である脂溶性の毒物であり、人間が摂取すると、脳に溜まっていくという特徴があります。脳にたまった水銀はそのまま神経細胞に関係している酵素の働きを妨害するという悪影響を及ぼします。

遺伝毒性の危険性が考えられる

化学物質が直積的に、もしくは間接的にDNAに変化を与えてしまう性質が遺伝毒性と呼ばれています。

これは、DNAの塩基の結合をおかしくしたり、DNA自体の鎖を切断してしまうため、遺伝情報が正常なものから変化してしまうという危険性があります。動物実験では大きな毒性は見られなかったため、安全であると言われていますが、もしも心配ならアナトー色素が含まれている食材を避けるといいでしょう。

妊娠中でもアナトー色素は摂取して問題ないの?

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アナトー色素自体は天然着色料のため、安全なように思えます。それでは、妊娠中にアナトー色素を摂取した場合、母体、そして胎児には影響がでるのでしょうか?

また、どのような影響があるのでしょうか?

母体も胎児も、発がん性リスクがたかまる

合成添加物が含まれているアナトー色素の場合、発がん性リスクのある成分が含まれている可能性があるといわれています。

そのため、妊娠中のお母さんが食べることによって胎児もその成分を吸収してしまい、母体、胎児共にがんを発症するリスクが高まることもあるといわれています。

水銀を摂取する危険がある

アナトー色素の材料であるベニノキの生産地は水銀汚染されている場合があります。その為、ベニノキ自体が水銀に汚染されてしまい、アナトー色素にも水銀の成分が残っている場合があります。

妊娠中にはマグロを始めとした魚類に水銀が多く含まれているため、水銀の影響を退治が受けないようになるべく食べないようにと言われています。しかし、アナトー色素が含まれている食品を口にした場合、魚類をたべなくても水銀を体内に摂取してしまう危険性が有ります。

せっかく魚を始めとした食品を食べないように気をつけているのに他の食材からおもいがけなく水銀を摂取することのないように、注意していくのが重要です。

胎児の神経発達が遅くなるかもしれない

アナトー色素に含まれている合成化学物質は、神経細胞に強く関係のある細胞の働きをにぶくしてしまう場合があります。

妊婦さんがアナトー色素を摂取した場合、それも吸収した胎児の脳内では変異原性陽性反応が起こってしまい、神経細胞の発達が普通より鈍くなってしまい、他の子たちに比べて神経の発達が遅くなったり、ひどいときには神経障害として現れる場合があります。

アナトー色素の類似添加物とはどのようなものがあるの?

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アナトー色素と原材料名に記載されていなくても、他の名前に変わってアナトー色素自体の成分が含まれている場合があります。また、栄養強化剤などは表示免除が公式に認められています。

このような、分かりづらい食品表記に混乱することがなく、きちんと理解できるように代表的な表示例をご紹介していきます。

色素という言葉が抜けていても同じ成分、アナトー

アナトー色素と明記されていなくても、アナトーと表記されている場合アナトー色素は含まれています。特に、水溶性アナトー色素と表記されている場合は化学合成物質が含まれています。

しかし、水溶性アナトー色素とわざわざ表記する場合はほとんどなく、アナトーと統一されて表記されているので、天然着色料のみのアナトー色素なのか、化学合成物質が含まれているかの区別は難しいと言われています。

アナトー色素の主成分である、カロチノイド、カロテノイド

アナトー色素の主成分はカロチノイド、もしくはカロテノイド系です。この2つには違いがなく、表記がすこし異なるだけの違いです。他にも、カロチノイド色素やカロテノイド色素と表記されている場合もありますが、どちらの場合もアナトー色素が含まれているということができます。

天然のカロテノイドの場合、動物の体内でビタミンAを合成する原材料になるといわれています。その為、こちらも合成化学物質が含まれていなければ体に害はないということができます。

大きなくくりでアナトー色素と明確に表記されていない、着色料

着色料と一言で表記されていると見落としがちですが、この中にもアナトー色素が含まれている可能性があります。食品自体にはさまざまな色がありますが、自然本来の色は新鮮さを失うにつれてだんだん色あせていってしまいます。

着色料はそれを防ぐため、食品を加工するときにあわせて着色することで色調を調節する役割で使用されています。

アナトー色素も含まれている着色料はなにが悪いの?

自分を変えたい

古くから続いている伝統的な和食の食生活のため、日本人は派手な色の食品よりも自然に近い色彩を好むといわれています。確かに、他の国に比べると着色料で作られたあり得ない色のケーキよりも、フルーツや野菜の色を活かしたケーキのほうが好まれて食べられていますよね。

その為、日本国内ではクチナシや紅花、よもぎなどといった普通に食べられてきた天然由来の着色料も多く使われています。

天然着色料でも、人間に害を及ぼす場合がある

天然着色料というと、天然素材のため、化学物質が含まれていないから安全だというイメージが強い方も多いのではないでしょうか。

しかし、天然素材だからこそそれらに含まれている物質に反応し、喘息やアレルギーを引き起こしてしまうという場合もあります。アレルギー体質の方などは少し注意してみるのもいいかもしれません。

合成着色料は原料が危険だと言われている

合成着色料の場合、タールや石油といった普段食べられることのない素材を使って作られている場合があります。

これらは安全性が不確かな場合が多いため、危険だといわれている場合も多くありますが特に色がついている駄菓子やキャンディー、清涼飲料水などに広く使用されています。しかし、大量に摂取しすぎるとさまざまな害が出る危険性があります。

一部の食品は着色料の使用を禁止されている

全ての食品に色をつけることができてしまうと、消費者が品質や鮮度を正しく理解することができなくなってしまうため、国で禁止されています。

その為、鮮魚介類、肉、野菜などといった生鮮食品は使用対象食品から外されており、着色料が使用されていません。どの食材にも着色料が入っているか気になるという方は生鮮食品を中心とした食事をおすすめします。

まとめ

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アナトー色素とはどのようなものなのか、お分かりいただけたでしょうか?この着色料自体は昔ながらの天然由来の着色料のため、本当であれば危険性はありません。しかし、それを栽培する環境や、他のさまざまな外的要因によって人間に害を及ぼす場合があります。

また、妊婦さんの場合はそれを食べたお母さんだけではなく、お腹のなかにいる胎児にも影響がある場合があります。アナトー色素は着色料の中でも危険性の低いものではありますが、どのように危険なのかをしっかり理解した上で、体に害のない食事を楽しんでくださいね。

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これらを読んでおきましょう。

  
  
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