胆石の時の食事はどうする?摂取したい栄養分は?

最近増えていると言われる胆石とは一体どのような病気なのでしょうか。どんなイメージがありますか?

胆石は胆汁という消化液を生成している胆嚢という器官で発生してしまった石のことです。鈍痛や激痛などの症状を発症する病気になります。この胆石はどう言った原因で発生するのでしょうか?

また、消化器官に発生する病気ですから、症状を更に重くしないためにも食事には細心の注意を払って置かなくてはいけません。

もし胆石になってしまった場合には、どんな治療で、どんな食事を行ったほうが良いのかなど
胆石のあれこれについてご紹介します。最適な食事内容を知ってしっかり対策していきましょう。

胆石ってどんな病気?

腹部大動脈瘤

胆石と言われても症状や病気の内容についてピンと思いつかない人がほとんどだと思います。

胆石という病気について症状や発生する原因などの詳しい内容について紹介します。どの様な症状の病気なのかについて知って置きましょう。

胆石という病気について

現在では10人に1人の割合で胆石を持っていると言われて、珍しい病気ではありません。

肝臓の下の位置に潜るように位置していて上腹部付近に存在する消化器官である胆嚢(胆のう)。ここに発生する石が問題となった病気になります。

胆のうの働きは肝臓で生成された消化液を一時貯蔵しておく場所です。ここに溜められている消化液は水分や塩分などが吸収されて何倍もの濃度に凝縮されて胆管を通って十二指腸に小出しに送られます。

この胆汁には脂肪分を消化する働きがあり、脂肪の消化吸収を促します。

胆石が発生すると、胆のうの細胞壁を傷つけたり、出入り口を塞いでしまうことで痛みや消化不良などの問題を引き起こす病気に発展します。

胆石が発生する原因

胆汁の成分であるカルシウム、コレステロール、ビリルビンなどが、胆のうまたは胆管を通るときになんらかの原因で、結晶化して石となってしまう病気です。石の場所によって「胆のう結石」「胆管結石」「肝内結石」に分れます。

主な原因は欧米化の食生活によって脂質の多い食事です。運動不足、肥満に多く発症しています。また女性ホルモンも関係していると言われており、40代の出産経験が豊富な中年女性に多く発症する傾向にあります。

胆石を発生させる人の7割は動物性コレステロールなどの高コレステロールな食事が原因になって発生しているコレステロール結石が原因となっています。

昔は多く患者が居ましたが、現在は少なくなっているのが栄養失調や栄養不足から来るカルシウムやビリルビンが原因のビリルビンカルシウムによる結石化です。

胆石の症状について

胆石は発熱、疝痛発作、黄疸が主な症状です。痛みによる嘔吐がみられることもあります。

特に疝痛発作と言われる、みぞおちの辺りに突然激しい痛み、いわゆる「さしこみ」は非常に強く、救急車で運ばれるということが多々あります。

一方、これらの症状が全く現れず、胆石に気づかない人も多くいます。健康診断で偶然発見された、なんて方も少なくないです。軽い鈍痛や違和感があって受診したら胆石ということもあります。

胆石の診断は、エコーやCTでみつかることがほとんどです。数や大きさ等を知ること今後の治療方針を決める上で大切です。また、他の患部の炎症などが無いかなどもチェックもできます。

胆石は直接死に至るような重大な疾病ではありませんが、胆管炎や膵炎などの合併症を起こすと取り返しのつかない結果になる可能性がありますので、何か症状があれば医療機関を受診しましょう。

食後に痛くなる

胆石の症状の特徴として食後の30分〜1時間後のタイミングで症状が悪化する傾向があることがわかっています。

右側の脇腹からみぞおちに掛けての腹部で痛みが発生しやすい傾向があります。痛みは継続して数時間発生する事があります。この特徴的な痛みを感じた場合はすぐに病院を受診するようにしましょう。

胆石の治療方法

腹部オペ 2016.12.30

治療法はさまざまです。胆石の場所によっても異なりますが、基本的になんらかの症状がある場合は胆石の場所を問わず治療が必要です。重症化している場合もあります。

症状がない無自覚の場合、胆のう結石なら特に治療をしなくても良いとされています。胆管結石については胆管炎や膵炎などの合併症を起こす可能性があるため、必ず治療が必要とされています。

肝内結石については全体の数%で決して多い胆石ではありません。良性ながら再発を繰り返し重症の感染症を引き起こしたり肝硬変、肝不全になる場合もあるなど非常に完治が難しいとされていますので、根気よく治療していくことが大切です。

いずれも医師と相談し自分に合った治療方法を選択しましょう。

胆石溶解療法

胆石を溶かす薬を服用して治療を行う方法です。手術と比べて身体への負担は非常に軽いのですが、この方法は胆石の大きさが1センチ前後までのものでしか出来ません。

また3ヶ月以上の服薬を続ける必要がありますが、2割ほどしか胆石がなくなりません。溶け切らなかった分や、かけらなどが残ってしまう場合が多く、長期の経過観察では再発が多いとされています。5年以内の再発が高い傾向があります。

動物性脂肪分の過剰摂取によるコレステロール結石の場合に有効な治療法になります。

体外式衝撃波破砕療法(ESWL)

お腹の上から衝撃波で胆石を破壊する方法です。この方法も身体への負担が少なく外来で治療が可能です。1~10回程度の治療で約7割の胆石が無くなります。薬物治療との併用も良くされています。

この治療法が可能な症状の条件は、胆石の大きさが2〜3cm以内であることと、胆石の数が3つ以下である場合に限られます。

特殊な器械なのでどの病院でも治療が可能というわけではありません。大きな病院や姿勢の整っているクリニックなどの専門性の高いところでしか行えない治療になります。

治療費が高くなるかと思いますが、実際には手術で摘出する場合と差はありません。逆に手術費用が高い病院では、摘出術の方が価格が上まります。

身体に穴を開けない分負担が少ない点や技術や人手を必要としない点、入院日数が少なくなる点で費用が安くなります。どちらも保険適用の手術ですので条件が合えば、この治療法で治療するのも良いでしょう。

腹腔鏡下胆嚢摘出術

内視鏡による手術で3日~1週間程度の入院が必要となりますが、傷後は小さく目立たず、術後に動けないほど痛みもありません。翌日から飲食可能であったり、入院期間が短くて済むので経済的も軽くなります。

手術が必要な患者の8~9割がこの方法で治療しています。

2泊3日の入院で治療を行う患者さんが最も多く、次いで3泊で治療する患者が多いという結果になっています。症状により5日以上の期間入院を要する方もいらっしゃいますが、この様なケースは5%を下回る珍しいケースです。

この手術法の治療費の相場は12〜18万円程度となっています。

開腹胆嚢摘出術

腹部の手術を経験が事あったり、癒着が酷い場合は開腹手術となります。開腹手術は傷跡も大きく、術後は強い痛みを伴います。1週間~13日程度の入院が必要です。

内視鏡による手術中に症状が悪化し開腹手術になることもあります。

60代〜80代の間での年間治療者数が最も多く、入院日数も長くなる傾向があります。手術の次の日は食事は夜におかゆが出る程度で、水分補給で安静にすることがメインになります。

2日目から軽い食事からスタートして回復させていきます。

症状の進行度や、胆のうの状態によって追加手術を要することもありますので、医師との話し合いをしっかりして理解しておきましょう。

胆石の可能性がある場合は何科を受診すればいいの?

胆石の症状が疑われる場合は専門科は消化器科や泌尿器科になりますが、内科でも診断は出来ます。

エコー検査やCT検査などが出来る病院で検査を受けると良いでしょう。また、検査や治療を受ける病院では治療法が限られている可能性もありますので、事前にどの様な治療法を専門にしているのかについて知っておくと良いでしょう。

胆石は再発する可能性もある病気ですので、いつでも対応できるようにお近くの病院で治療を受けることも便利でいいでしょう。

5年以内の再発率が高いことを念頭に入れて治療に臨みましょう。

胆石になった時の食事

胃腸

胆石と診断されてしまった場合、上記の治療方法の他に食事療法というものがあります。
これ以上胆石を再発さないためにも食生活の改善は重要です。

対処方法としての食事と、予防法としての食事方法について紹介します。

魚介類

魚介類にはタウリンが多く含まれています。このタウリンという成分はコレステロールの塊とも言える胆石が大きくなるのを防ぎます。

また、動脈硬化や疲労回復にも効果を発揮します。

食材としてはカツオやブリに最も多く含まれていています。タウリンは熱処理しても300度以上の高熱でない限り破壊されることはないので、刺し身以外の摂取方法でも十分摂取できます。

寒ブリなどは油が非常に乗っていてコレステロールが高くなってしまうと思いがちですが、青魚のぶりに含まれる油はDHAやEPAと言った成分を含んでいて身体には嬉しい効果のある油になります。

動物性脂肪や食物性の油とは性質が異なりますので、過剰摂取にならない様にしていれば逆に健康に良い食材になります。

食物繊維

食物繊維にはコレステロールを下げる効果があります。特にビタミンCとEは胆汁酸の排出を促す効果がありますのでこれらの含まれる、野菜、果物、豆類、海藻などは多く摂取することをおすすめします。

さらに食物繊維には腸内の悪玉菌などをくるめ取って便と一緒に排出する効果もあります。ですので、腸内環境を良くして免疫力などを向上する効果や、お通じを良くして肥満に繋がるのを抑制する効果もあります。

大腸がんの予防にも繋がるため積極的に取り入れましょう。

食物繊維には水溶性食物繊維と、非水溶性食物繊維(不水溶性食物繊維)の2つの種類の食物繊維が存在します。野菜などに含まれているのが、非水溶性食物繊維、海藻類に含まれているのが水溶性食物繊になります。

これらはバランスよく摂取することが好ましいので、2つの食物繊維を両方摂取するようにしましょう。

食べてはいけないもの

コレステロールと脂肪は胆石にとって良い食材とは言えません。これらを摂取すると胆汁を分泌しようと胆のうが動きます。すると内部にあった胆石が移動し疝痛発作を起こします。

肉類、脂っこいもの、菓子類、魚卵などは摂取を控えましょう。ドレッシングなどにも沢山油が使用されていますので、マヨネーズやドレッシングなどの過剰摂取も注意が必要です。

お菓子などはバターや乳製品の脂肪分が含まれるものを避けて、その他は揚げ物を避ける事や、コンビニ弁当、ファストフード、インスタント食品、などの食事は行わないようにしましょう。

肉より魚や野菜などを積極的に摂取し、ビタミンCやBを多く含んでいるものを摂取するようにしましょう。

全く動物性のタンパク質を取らないことが逆に問題になるので、脂質の量を1日30gに抑えて摂取すると良いでしょう。鶏胸肉や油分をカットしたドレッシングなどを使用した料理がおすすめです。

よりよい食生活を送るために

せっかく胆石に良い食事にしても食べ方によって効果半減してしまっては意味がありません。以下の3点は食事を取る際に心がけることをおすすめします。

  • 規則正しく3食きちんと
  • よく噛むこと
  • 水分をたくさん取ること

不規則に食事を取ると、胆汁がでるタイミングも不規則になり溜まりやすくなります。胆汁が溜まるということは胆石が増えて疝痛発作も増える、ということです。

よく噛んでゆっくり食べることによって食べ過ぎを抑えます。食べ過ぎは余分なコレステロールや脂質を吸収してしまいます。

また水分を多くとることで胆石が出来にくくなるとされています。目安は1日2リットル程度です。

絶食は厳禁

特に疝痛発作の後は何も食べる気にならないと思いますが、絶食することによって胆汁がたまりやすくなり、疝痛発作が起こるという悪循環に陥ります。少量でも良いのでできる限り空腹を避けましょう。

胃などを休める場合であれば半日間だけプチ絶食を行うことをおすすめします。

また、絶食後に一気に暴飲暴食を行うと問題が発生しやすくなります。消化器官からの吸収率も上昇していますので、脂肪分などを吸収しすぎてしまう事があります。

長時間の空腹状態の後は、ゆっくりスープなどから胃を慣れさせるようにしましょう。

漢方薬とサプリメント

漢方

補助的な治療法として漢方薬とサプリメントも試してみるのはいかがでしょうか。

潤勝散、ウラジロガシ茶という漢方薬は胆石に効くと言われています。すぐに効果は現れず長期間に飲み続けなければならないのですが、症状が改善されたと言う人もいます。また、食事だけでは補いきれない栄養素をサプリメントで補充するもの良いでしょう。

ただし、繰り返ししますがこれらは補助的なものです。体質によって副作用が表れる事もありますので購入の際は薬剤師とよく相談し、治療は医師の指示に従いましょう。

もし放置してしまったら

無自覚の場合や、小さいのですぐにはどうにもならないと放置してしまうと恐ろしい病気を併発してしまします。胆石は一度できてしまったら自然に小さくなるということはありません。大きくならないように努力することは可能ですが、わかっている場合は定期的に経過観察のために病院を訪れましょう。

・急性胆嚢炎

・急性膵炎

・閉寒性黄疸

・胆のうがん

これらは胆石を持っていると合併症として表れる場合があります。他の3つの疾病も軽視できるものではありませんが、特に気を付けたいのは胆のうがんです。胆石から胆のうがんになる確率は2%程度ですが、胆のうがんの患者約60%の人が胆石を持っています。胆石の原因が胆のうがんの場合は早急に治療が必要になります。

まとめ

胆石は肥満や運動不足も関係していて、他の病気を併発している場合もあります。食生活を見直すことは健康にも大変良いのでおすすめです。
暴飲暴食や早食いを控えるなど基本的なことですので日常生活に積極的に取り入れ、改善に努めましょう!

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