皆で何かを決める時に、頑として自分の意志をつらぬく人がいますよね。もちろん自分自身の意見をしっかりともっているのは非常に素敵なことですが、少しは折れてくれても…と思う人も多いのではないでしょうか。
どんなに言葉を尽くして説得しても意思が強く周りにもその態度が分かってしまうような状態だと社会において柔軟性がないと言われてしまいます。また、自立性があり価値観がしっかりしているのは長所ですが、自尊心が強く自己愛に溢れている性格だと誤解されてしまうこともあります。
この記事では、そんな頑固な人とは一体どういった人なのか、そして、どのように対処していけばいいのか見ていきたいと思います。
この記事の目次
何を言っても頑固な人って一体どういう特徴を持っているの?
頑固な人に対処するためには、まずはどういった特徴なのかを見ていくことが重要です。頑固な人のタイプによってはあ使い方次第で非常に良い方向に向く場合もあります。
また、自分とはどういった部分が違うのか認識することによって、そこに対しては触れないようにしたり、避けて上手く能力を引き出すことができれば一番良いですよね。ぜひ、それについて考えながら読んでみてくださいね。
自分が一番だとプライドが高い
まずは、頑固な人はプライドが高いといえます。特に、自分自身の能力や外見に対して謎の自身をもっています。もちろんそれに見合う人もいますが、何故そんなにプライドが高いのかと思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
しかし、本人からしてみれば、プライドが高く、自分以外の考えを認めることが許しがたいと思っています。また、他の人から言われることに対して理不尽だと思ってしまいます。そのため、何も受け入れることが出来ず、自分の意見を押し通します。
そういった事が原因で、自分が一番だという想いから、かなり頑固な人間になってしまうと言われています。
変化することに対してついていくことができなかったり苦手
次に見ていきたいのが、特に年配の人に多い、変化することに苦手意識があるタイプです。これは、自分自身が知らないことや、ついていけないことに対して柔軟に受け入れることが出来ません。
従来の方法よりも良い方法があるということを説明されても、新しいことに変わっていく現状についていくことが出来ないので、パニックになってしまい、自分の知っていることだけを押し通そうとします。
その結果、本当はよりよい方法があるのにも関わらずわざわざ手間のかかる方法を押し通すなどと言った理不尽な頑固を振りかざすことがあります。
自分が決めたことに対して変えられたくないという思いが強い
先程紹介した変化についていけないタイプと少し似ているのが、自分が決めたことに対して変えられたくないタイプです。これは、自分自身の考え方が一番正しいと信じ切っているからこそ起こってしまいます。
また、こういったタイプは自分の意見が、採用されることが一番です。そのため、他の人のよい意見であっても、自分のものとして押し切ることがあります。ただ、プライドを守りたいと言うだけでなく、自分に皆が従っているのを見るのが快感なのです。
そのため、他の人から批判される事が多いですがそういった悪口には全く反応せず、自分のやり方を変えない人が多いです。
こだわりや意志が強く何事もやり通すことができる
最後に見ていきたいのが、こだわりや意志が強いということです。しかし、これはいい方向に行けば非常に能力を発揮することが出来ます。
特に、こだわりが強いので、芸術的なセンスなどがある場合、妥協することなく、自分がやりたい形を実現するまでは辛抱強く何度も挑戦することが出来ます。また、意志も強いのでそれを実現するためにはあらゆる手段に挑戦していきます。
そういった先に何か利益を求めているというわけでもなく、ただ純粋に自分のやりたい事を追求しているので、一見ストイックなように見られることもあります。
頑固な人って一体何が原因で頑固になってしまったの?
頑固な人の特徴について見ていきました。しかし、どうして同じように育ってきたのにこんなに頑固なのかと思ってしまいますよね。また、何が原因で頑固になるのか疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
もちろん家庭環境などにもよりますが、頑固というのは、考え方などが原因で起こっている場合があります。そのため、自分で改善しようと思えばこれからでも改善することは出来ます。
それでは一体どういった考え方などが原因で頑固な性質になってしまうのか、みていきましょう。
正誤の単純な世界で生きてきた為物事は全て単純だと思っているから
まずは、ずっと受験生活をしていたような人に多い考え方です。正しいことか、間違っていることしかなく、マルバツで判断することが出来ると思っていると、世界の物事は全て単純だと思ってしまいます。
そうなると、何か問題が起こった時に、単純な目先の解決だけでどうにかなると思ってしまいます。しかし、実際は色々な複雑な内容があってこそ、難しいものですよね。だからこそ、皆が納得できるように話し合うことも重要です。
そのため、こういったタイプにはまずは世界が起こっていることや、他の人が考えていることは単純ではないと言うことを知らせることから始めることです。
自分の親が頑固で何も聞き入れないタイプだったから
次に見ていきたいのが、家庭環境により頑固になったタイプです。親が頑固だと、子供も頑固になりやすいと言われています。一般的に、反面教師で頑固ではなく、奔放になりやすいと思えますよね。
しかし、頑固な親に育てられると、自分がやりたかったことを理不尽なことで止めさせられたりしてきました。そのため、自分の意志をつらぬくために返って頑固になってしまう人が多いと言われています。
こういったタイプは、自分の意志をはっきりと示さないと誰も相手にしてくれず、認めてくれないと思っているので、まずは意見をしっかりと聞いてあげることから始めましょう。意見が尊重されていると自覚できれば、他の人の意見にも耳を済ませる余裕が出てきますよ。
信念が強く正しいと思っているため融通がきかないから
次に見ていきたいのが、自分の持っている信念が正しいと思いこんでいるタイプです。小さな時から褒められたり、ちやほやされていると、だんだん自分の言っていることが一番正しいと思いこむようになってしまいます。
もちろん、自分の信念が強いということは悪いことではありません。しかし、あまりにも自信がありすぎて、他の人を軽んじたりすることは良い事ではありませんし、そうなると融通がききません。
自分だけの考えが一番ではないことを知るために、より難しい事などに挑戦し、一度挫折感などを味わってみることも重要だと言えます。
自分が一番だと思い天狗になっているため
最後に見ていきたいのが、自分が一番だと思いこんでいる天狗タイプです。これは、小さい時は自信がなかったけれど、だんだん天狗になったタイプと、元々最初から天狗タイプの2つに分かれています。
しかし、どちらにせよ、自分自身が一番だと思いこんでいるため、手柄なども自分だけのものにしようとする傾向があります。また、他の人に対しての敵対心なども強いため、非常に扱いづらいです。
しかし、まずは受け入れてあげ、徐々に仲良くなってみましょう。こういったタイプは仲のいい人間の言うことは聞くことが多いので、まずは信頼関係を築くことです。
頑固な人とうまく付き合うためには一体どうすればいいの?
頑固な人は一体どういったタイプがあり、どういった考え方をしているのかをみていきました。しかし、そのタイプ別に色々とアプローチを変えてみるのはなかなか難しいですよね。
そういった人のために、どんんあ頑固な人に対しても使うことができる対処法をご紹介していきたいと思います。最初は心を開くことができるようにしてから、だんだん信頼関係を築いていきましょう。
どんな頑固な人でも、信頼関係を築くことができれば、何かしら聞き入れてくれますし、今までよりも人辺りがよくなりますよ。ぜひ、挑戦してみてくださいね。
まずはどうしてその考え方なのか理解してあげる
最初はあまりにも頑固な人に話しかけにくいですよね。だからこそ、頑固に主張している内容を気が済むまで聞いてあげましょう。どうしてその考え方をしているのか、深く深掘りしてみるのもいいかもしれません。
頑固な人は、自分が否定されると理由もなく敵であり、自分を攻撃していると誤解してしまうこともあります。そうならないように、ひたすら聞くことだけに徹してみましょう。最初は大変かもしれませんが、案外考えていることは理論的かもしれません。
また、考え方を聞いてあげることで、相手も心を許すようになります。そうなったら次の段階にいけるので、頑張ってくださいね。
考え方や言動などを否定せずに受け入れてあげる
次に、そういった聞いてあげた内容を否定することなく受け入れてあげましょう。ひたすら同意するだけで構いません。この時にどんなに間違っていても、考えていることや、そこまで積み上げてきた経験をほめていきましょう。
ここで、自分が頑固な人の事を尊重していると知らせることができれば、こちらの意見も聞き入れてくれるようになります。また、否定することなく、疑問点として提案してみるのもいいかもしれません。
もちろん自分の手柄にしてきますが、そういった事を我慢してみると、案外上手く頑固な人と仲良くなれるかもしれませんよ。
否定するのではなく褒めることで信頼関係を築く
否定するのではなく、ほめていくと、だんだん気を良くしていくので信頼関係が出来てきます。そうなると、他の人の言っていることは耳にも入れなくても、あなたの言ったことはひとまず聞き入れてくれます。
また、このときに少しものが分かっていないように演出し、本来のお願いなどをさりげなく混ぜ込んでみましょう。案外話している内にコレはいいアイディアだと受け入れてくれることもあるかもしれません。
しかし、気をつけておきたいのが、ただちやほやするのではなく、あくまでもお互いが対等な人間として話すことが出来るように注意しましょう。その為には地位や仕事ぶりなどもしっかりとアピールすることが重要です。
相談や頼み事をすることによってお互いの関係を深くする
最後に頑固な人と関係を持ち続けるためには、定期的に相談や頼み事をしましょう。頑固な人はプライドが高く、自分の能力を過信しているので、人から頼られることに非常に喜びを感じます。
もちろん、その相談や頼みごとにたいして言われた助言を全て受け入れなくても構いません。あくまでも、お互いの関係をよく保つことができるために定期的にそういった場をもうけるように心がけましょう。
そこまでくれば、かなり頑固な人と強固な関係を築くことができるようになっていますよ。
頑固な人が他の人と上手く接する方法は?
頑固な人に対してどういった対処をしていけばいいのか見ていきましたが、最後に、自分が頑固であると自覚し、しかし、頑固であることから抜け出したいと悩んでいる人に向けて助言を書いていきたいと思います。
頑固である人からしてみれば、頑固であることをやめたいのに、どうしてやめればいいのかわからなかったり、ついつい出てしまいますよね。しかし、日常で意識することができる些細なことから始めてみることで、だんだん頑固であることを止められます。
また、他の人に対しては頑固でありながら、仕事や趣味に対してはそういった頑固さを追求していけば、かなり他の人よりも追求することができる努力家になることも出来ますよ。ぜひ、そういったことも意識しながら挑戦してみてくださいね。
人の話はしっかりと聞くようにする
まずは他の人の話を聞くことから始めてみましょう。人の話を聞くことが苦手だったり、ついつい自分の話や、自分の意見を言ってしまうかもしれません。しかし、まずはそういった事を我慢して話を聞きましょう。
全ての考えを聞いてから、自分の意見を言いましょう。会話というのは、キャッチボールと言う通り、相手が投げようとしているのに投げ終わる前に一方的に投げ始めていたら、ぐちゃぐちゃになってしまいます。
冷静に、人の話をきちんと聞いていきましょう。もし、何か質問だったり、どうしても自分の事を言いたくなった時には、キャッチボールをイメージして我慢してみるのもいいかもしれませんね。
否定から始めるのではなくまずは同意してあげる
自分の意見を言う番になったらまずは同意から始めてみましょう。これは、決してその意見に対して全てを認めるのではなく、そういった考え方もあるよね、という意味での同意です。要するに受け入れてあげるだけです。
自分の意見が違う場合もあるでしょう。しかし、自分の番になったからと言って最初から批判を始めてしまうと、相手も聞きたくなくなってしまいますよね。相手の考え方も理解しているけれども、ここが自分は違うというのを伝えるようにしましょう。
最初はイライラするかもしれませんが、100人いれば、100人の考え方があるので、貴重な考え方を聞くことが出来たという気持ちでいれば良いですよ。
自分の考え方だけがあるのではないということを理解する
自分が思っていることと違うことを言われた時に、この世には自分の考え方だけが正解ではないと思うようにしましょう。これまではそれで上手くいってたかもしれませんが、もしかすると、違うやり方のほうが上手く出来るかもしれません。
また、自分だけの考え方ではなく、他の人の考え方に目を向けてみれば、思いもよらない発想をしていることもありますよね。自分ひとりだけの考え方が統一されているのではなく、他にも様々な考え方があるのだと思って受け入れてあげるようにしましょう。
自分が頑固であることを認識するようにする
最後に一番重要なのが、自分が頑固であることをしっかりと認識するようにしましょう。最初は、自分が頑固であるかもしれないけれどと言い訳してしまうかもしれません。
しかし、自分は頑固であり、それをなおそうとしていると自覚することで、これまでできなかったことも出来るようになります。紙などに書いてよく見える所に貼っておくのもおすすめですよ。
まとめ
頑固な人について見ていきましたが、どうだったでしょうか。身近に頑固な人がいると、いざという時に非常に面倒くさいことになってしまいますよね。
しかし、頑固な人というのはどういった考え方なのかを理解することができればある程度思いのように誘導することはできます。また、そう出来たほうがこれまで抱えていたストレスはなくなっていきます。
ぜひ、頑固な人に対しての対処法を身に着けて快適な生活にしていってくださいね。
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