最近、だれに対してもタメ口で話す若い人が増えています。ハーフタレントのローラは、タメ口で話して人気があります。でも、年下の人や初対面の人からタメ口で話されると、イラッとしたりムカついたりする人も少なくありません。
社会人として良好な人間関係を築くためには、敬語とタメ口の使い分けが必要です。敬語を上手に遣うことはビジネスマナーの基本です。でも、恋愛ではタメ口で話すことが大事です。
ため口を利く心理と敬語とタメ口の遣い分け方、恋愛におけるタメ口の心理についてお伝えしますね。
なぜタメ口を利くの?
初対面からタメ口を利かれて驚いたり、年下の人や後輩からタメ口で話されて不快になったりすることが少なくありません。タメ口で話す心理には、いろいろあります。
[タメ口とはどんな話し方?]
「タメ口」とは「相手と対等な口を利くこと」「敬語を遣わず、なれなれしく話すこと」「丁寧体を使わない、くだけた話し方」という意味の俗語です。「タメ語」とも言います。
「タメ口」という言葉は博奕用語から生まれた?
「ため」とは「対等」「同じ」という意味です。博奕(ばくち)の用語で、サイコロで同じ目が出ることを「ゾロメ」といいますが、これを「ため」と言います。
1960年代から不良少年の隠語として「五分五分」の意味で使われ始め、「対等」「同じ」という意味で使われるようになりました。さらに「同級生・同年」を「タメ年」と言い、同年の人と話すような話し方を「タメ口」と言うようになりました。
1970~1980年から一般の若者も「タメ口」という言葉を使うようになり、現在では広い年代で使われています。
[タメ口を使う心理]
年下なのにタメ口でなれなれしく話しかけたり、初対面からくだけたタメ口で話したりする人が少なくありません。会社など職場でも、新入社員や後輩が先輩や上司にタメ口を利くことが増えています。タメ口にムカついたりイライラしたりする人も多いようです。
タメ口には、その人の価値観や育った環境などの関係性が強いようです。タメ口で話す人の心理と特徴は、大きく3つあります。
①タメ口が悪いとは思っていない
初対面の相手や年上・目上の人に対しては敬語を遣うのが、社会人の常識で基本的なマナーです。でも、年下なのに先輩や上司に対してタメ口で話す男女がいます。初対面の人にも平気でタメ口を利きます。相手が戸惑ったり不快になったりすることなど気にもかけません。
この人たちはタメ口が悪いと思っていません。相手に対して失礼だとは考えません。
常識がない・言葉遣いを知らない
タメ口が悪いと思わない人は、社会人としての常識に欠けています。言葉遣いを知らないのです。この人たちは言葉に限らず常識的なマナーや礼儀作法も知りません。
悪気がないので、「そういう言い方は相手を不快にさせますよ」「こういう場合は、このように振る舞うといいですよ」と教えてあげるといいでしょう。
上下関係のない環境で育った
だれにでもタメ口で話す人は、上下関係のない環境で育った人が多いようです。昭和30~40年代までは、家庭でも敬語を遣っていました。両親や祖父母・学校や習い事の先生に対して敬語を遣うのが普通でした。妻も夫に敬語で話しかけました。
でも、両親が教師に敬語を遣わなくなり、夫婦が友達言葉で話すようになると、それを聞いて育つ子どもは敬語を遣う話し方がわからなくなります。両親がレストランなどの店員にタメ口で話す家の子供は、成長してアルバイトをする時にバイト先の店長やお客にタメ口で話す可能性が大です。
また、敬語を遣う風習のない土地もあります。上下の関係を極力排除する価値観の家もあります。育つ環境によって敬語を知らない可能性があります。
②敬語を遣う必要がないと考えている
「相手によって言葉や話し方を使い分ける必要はない」と考えている人がいます。こういう人には4タイプあります。いずれのタイプの人も、先輩・後輩とか年上・年下とか上司・部下とかいう関係を気にしないでタメ口で話します。
勝気で自分という存在を確立しているタイプ
勝気で自分という存在を確立している人は、物事に屈することを嫌います。「自分は自分なのだから、相手が年上でも先輩でも関係ない」という傾向が強いのです。ですから、「年齢や立場によって言葉遣いや態度を変える必要はない」と考えています。後輩や年下にタメ口で話しかけられても、全く気にしません。
自信家で独自の価値観を持っています。自分の仕事に誇りと自信があります。仕事関連で敬語が必要と言っても、なかなか納得しません。タメ口で取引先や顧客など組織の外部の人間を不快にさせると、組織が損をします。組織の損はタメ口で話す本人の損になります。このことを理解すると、改善する可能性があります。
タメ口を利くのが個性と考えているタイプ
このタイプの人は敬語知っているのに使いません。だれにでもタメ口で話すのが自分の個性と考えています。「明るく、親しみやすいキャラ」を強調しています。でも、相手からマナー違反と思われる可能性が大です。
自分は相手よりも上と考えているタイプ
周りの人間にはわからない理由で、自分が相手よりも上であると考えるタイプです。相手よりも上の立場と考えていますから、タメ口で話します。でも、年下や後輩がタメ口を利くと、ムカついてイライラします。
自尊感情が低いタイプ
「自尊感情」とは「自分は価値のある存在である」と思うことです。「自尊心」とも言います。自尊感情が低い人は、自分自身に自信が持てません。周りの人たちに自分の弱点や非を知られて見下されることを非常に恐れています。
自尊感情の低い人は相手に見下されることを恐れて、自分を実際よりも大きく見せようとする傾向が強くなります。そのため、だれにでもタメ口で話しかけるようになります。
自尊感情の低いタイプも年下や後輩・部下からタメ口で話されると、見下されたように感じて不快になります。
③タメ口は親近感があると思っている
敬語で話すと、とうしても堅苦しい感じがします。年上でも先輩でも距離を縮めて親しい関係になりたいと思っている場合、いつまでも敬語で話していては距離感は縮まりません。年上や先輩にタメ口で話しかけて距離感を計り、少しずつ距離を縮めていきます。
後述しますが、特に恋愛関係を深めたいと思うなら、思いきって敬語をやめてタメ口で話すようにします。
しかし、初対面や付き合いの浅い人にいきなりタメ口で話すと、「マナー違反」「無作法」「失礼な人」という印象を与える可能性があります。親しい関係になりたければ、タメ口を使うタイミングを間違えないようにします。相手がタメ口を受け入れるかどうか、見極めてからタメ口で話すようにします。
タメ口芸能人の真似をする
タメ口を利いて人気のある芸能人の真似をして、「親しみやすいキャラ」を演出する人がいます。しかし、タメ口にはTPOが大事ですから、うっかり芸能人の真似をすると「親しみやすい明るい人」ではなく「非常識なガサツな人」という印象を与える可能性があります。
タメ口と敬語を上手に遣い分けよう
敬語はビジネスマナーの基本であり、社会人としての常識です。職場の人間関係を良好に保つ「社会の潤滑油」です。でも、敬語で話しているだけでは、周囲の人たちとの距離感をいつまでも縮められません。「堅苦しい近寄りにくい人」という印象を与える可能性があります。
敬語とタメ口を上手に遣い分けると、さらに良い人間関係を築くことができます。
[タメ口で話すと、人と親しくなれる?]
言葉遣いなどコミュニケーションのルールはコミュニティ(地域社会・共同社会)で共有しています。会社などたいていの職場にはコミュニケーションのルールがありますから、それに従っていれば大きなトラブルは避けられます。その点、迷うことはありません。
しかし、アルバイトをする時にはバイト先が未熟なコミュニティである可能性もあります。未熟なコミュニティではコミュニケーションのルールが確立していないので、バイトする者は話し方に迷ってしまいます。
敬語で話すべきかタメ口で話すべきか迷った時、専門家は「ポライトネス理論」の活用を勧めます。
「ポライトネス理論」とは?
人間には「相手に自分を受け入れてほしい」「相手に自分を認めてもらいたい」というポジティブ・フェイスという欲求と、「相手に自分の領域を侵されたくない」「相手に自分の権利を侵害されたくない」というネガティブ・フェイスという欲求があります。「ポジティブ・フェイスとネガティブ・フェイスという2つの相反する欲求に配慮して2種類の方略を使い分けることでコミュニケーションが円滑になる」というのが「ポライトネス理論」です。
ポジティブ・フェイス(相手に認められたい・自分を受け入れてほしい)という欲求に配慮した方略を「ポジティブ・ポライトネス」といいます。
ネガティブ・フェイス(自分の領域や権利を侵されたくない)という欲求に配慮した方略を「ネガティブ・ポライトネス」といいます。
タメ口はポジティブ・ポライトネス
タメ口で話すことは、「相手を受け入れたい」と思い「あなたを認めて受け入れる用意ができている」という意思表示です。相手のポジティブ・フェイスに配慮した結果です。「あなたを仲間として迎え入れますよ」という気持ちを相手に伝えることができます。
FTAはコミュニケーションの失敗
ポジティブ・ポライトネスは、相手が「自分を認めてもらいたい」「自分を受け入れてほしい」と願っている時には、とても有効です。タメ口で話すことで、相手と親しくなれます。
でも、相手が「認めてほしい・受け入れてほしい」という欲求を持っていない場合は、相手の面子(フェイスFace)を傷つけてしまいます。「Face Treatening Act(FTA)」とは、相手の面子を傷つけて不快にさせることです。相手の心や感情を傷つけるFTAはコミュニケーションの失敗です。
敬語はネガティブ・ポライトネス
相手の「自分の領域や権利を侵害されたくない」というネガティブ・フェイスの欲求に配慮すると、相手に敬意を示すようになります。敬意を示す態度(礼儀作法やマナーに沿う態度)を取り、敬語で話します。
相手の気持ちに配慮してタメ口と敬語を遣う
タメ口と敬語の遣い分けの基準は、あくまでも相手の気持ちです。現在、相手がポジティブ・フェイスの欲求が強いのか、それともネガティブ・フェイスの欲求が強いのか、よく見極めて遣い分けるようにします。相手の立場や状況に配慮すると、見極めやすくなります。
[職場では敬語が必需品]
会社など職場では、敬語は必需品です。先輩や上司と親しくなりたくても、最初からタメ口で話すのはNGです。ある程度先輩や上司や年上の人たちの性格の特徴や考え方を知ってから、時と場所を選んでタメ口を使う方が無難です。
敬語はビジネスマナーの基本
職場では、取引先や顧客など外部の人間と応対することが少なくありません。外部の人間にタメ口を使うと、「失礼な応対をした」と相手を激怒させる可能性もあります。最悪の場合、会社に損失を与えることもありますから、適正な敬語を遣うことをオススメします。
敬語はビジネスマナーの基本ですから、特に営業関係の職種は敬語の遣い方をマスターする必要があります。電話の応対はお互いの顔が見えないので、話し方が重要になります。電話では適正な敬語を遣い、明るくはっきりと話すように心がけます。
女子社員の言葉遣いやマナーが会社の評価を高める
女子社員は営業でなくても電話応対や外部からの訪問客の応接が多くなります。女子社員の美しい言葉遣いやマナーは、会社全体の印象を良くして評価を高めます。
外国人も丁寧な話し方をする
「外国人は敬語を遣わない」と誤解している人が少なくありません。「訪日外国人はタメ語と敬語があるので戸惑う」という人もいます。外国語にも丁寧な言い回しや言葉があります。常識のある外国人は、時と場に応じて服装も態度も言葉もきちんと使い分けます。
[タメ口で話されてムカついたら?]
年下や後輩や部下からタメ口で話されて、ムカついたりイライラしたりすることがありますよね。そういう時は、「タメ口で話すのはやめなさい」と注意しても効果はありません。前述のタメ口で話す心理を考えると、相手は反発するだけです。
不快な気持ちをはっきり伝える
タメ口で話す不快な人間の対処法は、「タメ口で話されると不快である」とはっきり伝えることです。人間は対等ですが、職場など組織には序列とルールがあります。現在の社会制度ではタメ口がだれにでも通用することはありません。不快な感じを伝えると、そのことがわかるようになります。
わざと敬語で話す
タメ口で話す不快な人の対処法は、意識して敬語で話すことです。相手がタメ口で話しても、こちらは敬語で応じます。
敬語は日本語特有の美しい言葉です。敬語を美しく話すと、周りの人にも良い感じを与えます。タメ口で話す人の耳にも快く響きます。快い感じを与えながら、タメ口を利く人に社会や組織のルールを理解させるようにします。
親しくなりたい気持ちを受け入れる
タメ口で話す人は、先輩や上司や年上の人に好意を持っていて「親しくなりたい」と願っている可能性があります。タメ口で話す人の対処法の1つは、タメ口を利かれてムカつく気持ちを抑えて相手の好意を受け入れるようにすることです。良好な人間関係を築くことができます。
[タメ口は耳障りなこともある]
タメ口に関係するサイトを見ると、「タメ口が耳障りで困る。どうしたらいいか?」という質問や相談が多いようです。「彼氏が店員さんにタメ口で話す。偉そうで不愉快」とか「ブティックへ行ったら、店員さんからいきなりタメ口で話された。なれなれしくてイヤだった」とか「先輩が上司にタメ語で話すのが耳障りである」などの投稿もよく見かけます。
「人間は平等で対等だから、だれに対してもタメ語で話してかまわない」という考え方もありますが、初対面や付き合いの浅い人には丁寧語で話す方が無難です。ほとんどの回答が丁寧語をススメています。
恋愛するならタメ口で
職場や近隣の付き合いには、敬語で話すことが大事です。敬語を上手に遣うと、人間関係のトラブルを避けることができます。でも、恋愛は違います。好意や興味を持つ相手と常に敬語で話していては、お互いの距離感が縮まりません。いつまでも親しくなれません。
仕事関連で知り合った場合でも、恋愛という関係に進みたいならタメ口を活用することをオススメします。
[タメ口は好意の表れ]
口下手な男性や女性と話すことが苦手な男性は、好意や興味を持っている女性にも仕事の口調(たいてい丁寧語)で話すことが多くなります。これでは、男性の好意は女性に伝わりません。女性の好意レベルをアップするには、タメ口で話すことです。
男は好きな女性とタメ口で話したい
男性は好意を持っている女性が年下でも年上でも年齢に関係なくタメ口で話したくなります。男性は好きな女性に対して「優位に立ちたい」「征服したい」「可愛がりたい」という心理が強く働きます。意識しないでタメ口で話すようになります。
年下男性が年上女性にタメ口で話す
年下男性は年上女性には敬語で話すことが多くなります。特に職場の先輩や上司など仕事関連の場合は、なおさらです。しかし、先輩でも上司でも好きな年上女性にはタメ口で話したいのが本心です。年齢や立場は関係ありません。
今まで丁寧語で話していた年下男性や後輩男性が年上女性・先輩女性にタメ口で話しかけてきたら、好意を持っている証拠です。年上女性・先輩女性を恋愛対象と見ています。その男性が好きならば、年上女性もこだわりなくタメ口で話すようにします。お互いの好意レベルがアップして、距離感が縮まります。
年下女性が年上男性にタメ口で話す
年下女性は年上男性や先輩男性に敬語で話すのが普通です。年上や目上の人間にタメ口で話す年下女性は、敬語の遣い方を知らないか、敬語を遣う必要がないと思っているか、どちらかです。しかし、特定の年上男性にだけタメ口で話すならば、相手の男性を信頼して心を許しているのです。「もっと親しくなりたい」という意思表示です。
特定の男性にタメ口を使う女性は、相手の男性に脈があると見て間違いありません。その女性と友人以上の関係になりたければ、年上男性は積極的に食事やデートに誘います。お互いにタメ口で話すようにして、恋愛関係に進むようにします。
男性はタメ口・呼び捨てが恋愛の基本
男性は、恋愛対象の女性の年齢・立場に関係なくタメ口・呼び捨てが基本です。女性は好意を持っている男性とは感情をぶつけ合う会話を楽しみたいと思っています。でも、敬語を遣う会話では感情が直接ぶつかることがありません。タメ口の会話に切り替えないと、いつまでも恋愛対象になりません。男性のタメ口は女性受けします。
名前も、いつまでも○○さんと姓で呼んでいては好意レベルが上がらず、距離感が開くばかりです。タメ口で名前を呼び捨てにして、恋愛を進めます。
[女性に敬語をやめさせる方法]
女性も男性もお互いが恋愛対象となるには、タメ口で話すことです。でも、中には敬語を遣うのをやめられない女性がいます。
女性が敬語をやめられない理由
女性が敬語をやめられない理由は3つです。
①敬語を遣うと決めている
家の躾が厳しくて「年上男性には必ず敬語で話す」と決めている女性がいます。年上女性でも好きな男性には丁寧語で話したくなることがあります。年下男性に敬意を表したいのです。
②体育会気質
体育会系の女子は先輩後輩の序列にこだわります。年上や目上の人には敬語を遣います。体育会気質の女子は意識しないで年上男性に敬語を遣います。
③タメ口にするタイミングがわからない
恥ずかしがり屋の女子はタメ口で話すことに抵抗があります。タメ口にするタイミングがつかめず、敬語を遣い続けます。
女性にタメ口で話させる方法
敬語で話す女性に「タメ口で話していいよ」「タメ口で話そうよ」と言っても、簡単には切り替わりません。段階を踏んでタメ口に近づけるようにします。
①女性のニックネームを聞き出す
女性と会話している時に「学校では何と呼ばれていたの?」「家では何て呼ばれているの?」と聞きます。女性のニックネームを聞き出したら、「ぼくも○○ってよんでもいいかな?」と言い、ニックネームで呼ぶようにします。男性自身のニックネームを女性に教えてもいいですし、男性の名前を呼んでもらうようにしてもいいですね。
②メールやLINEでタメ語を使う
面と向かって話をする時はどうしても敬語を遣う女性でも、メールやLINEではタメ語を使う抵抗が小さくなります。
③コミュニケーションを取りまくる
敬語を遣い続ける女性とはコミュニケーションを取りまくります。頻繁に会って話をします。女性の信頼を得たと思ったら、軽いスキンシップを増やします。手で女性の肩に触れたり、目を覗き込んだりします。ゲーム感覚で「今の話、タメ口で言ってみてよ」と言うのも効果があります。女性の感情をタメ語で表現して、真似してもらうのも1つの方法です。
女性が敬語を遣うのは、相手の男に気がないから
いくら男性が親しく振る舞っても女性が敬語を遣い続けるのは、「この男とは距離を置きたい」という意思表示の可能性があります。女は好意を持てない男には意識して丁寧に振る舞い、距離を置こうとする傾向があります。
無理してその気のない女性に接近すれば、トラブルを起こす可能性があります。
[男が急にタメ口から敬語に変わったら?]
今までタメ口で話していた男性が急に敬語で話すようになったら、女性は戸惑いますよね。「彼氏は私と距離を置こうとしているのではないかしら?」と心配になります。
急に敬語で話すようになった男性からメールや電話やデートの誘いが減ってきたら、女性との間に距離を置こうとしている可能性があります。
タメ口から敬語に変わるのは、敬意の表れ
タメ口で話していた男性が急に敬語を遣うようになったのに、メールや電話の回数は変わらずデートにも誘ってくれるのならば、距離を置きたい気持ちとは逆に、女性を恋愛対象と意識して大事にしたいと思っているのです。
男性は、女性が親しい友人から恋愛対象になると「あなたは私にとって大切な存在である」という意思表示をします。タメ口に敬語が混じったりタメ口が敬語に変わったりするのは、男性の女性に対する敬意の表れです。
タメ口と敬語を混ぜて遣って、感情を伝える
「タメ口の男性が急に敬語を遣うようになった心理は?」という質問も多いようです。ベストアンサーは「タメ語と敬語の混ざり具合に注意する」です。
男性は、好意を持つ相手には年齢や仕事のキャリアに関係なくタメ口で話して距離感を縮めます。でも、同じ職場など仕事がからむ場合は、敬語を遣う必要もあります。普段はタメ口、仕事関連は敬語と混ぜて遣います。タメ口の方が多くなる傾向があります。
タメ語より敬語が多くなりだしたら、男性の他の言動に注意します。女性に近づこうとする態度に変わりがなければ、敬意を表しているだけです。安心して男性との恋愛を進めることができます。でも、女性と目を合わせないようにしたり会話を避けたりするのなら、女性と距離を置こうとしています。
まとめ ビジネスは敬語・恋愛はタメ口
タメ口とは「だれにでも対等になれなれしい口を利くこと」です。タメ語ともいいます。
最近は、社会人になっても相手の立場・地位・年齢に関係なくタメ口で話す若者が増えています。敬語の遣い方を知らず、タメ口を悪いとは思っていない人が多いようです。「人間は平等だから、相手によって言葉や態度を変える必要がない」と考える人もいます。自尊感情が低くて自分を実際以上に大きく見せようとして、だれにでもタメ口で話す人もいます。タメ口で話すことにより、好意や親近感を表そうとする人もいます。
会社など職場ではビジネスマナーが必要です。敬語はビジネスマナーの基本です。仕事関連の人間関係を良好に保ち仕事を成功させるためには、敬語などビジネスマナーが必要です。しかし、相手に好意を伝え親しくなるためにはタメ口も必要です。ビジネスの場では、ポライトネス理論に基づいて相手の気持ちや状況を的確に把握して敬語とタメ口を遣い分けます。
恋愛ではタメ口が基本です。相手に好意を伝えるにはタメ口で話します。お互いに敬語で話していると、いつまでも距離感が縮まらず恋愛関係が発展しません。
社会人として成功するには、タメ口と敬語を上手に遣い分けることが大事です。基本的には、ビジネスでは敬語を、恋愛ではタメ口を中心に遣うようにします。
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