感受性という言葉を聞いてどのような意味を思い浮かべますか?日常生活のなかで、「あの人は感受性が強いからすぐ泣く」などと使われることが多いです。
感受性が豊かな人とそうでない人に比べて何が違うのでしょうか。今回は感受性の豊かな人の特徴を確認していきましょう。感受性を豊かにしたいと思っている人は特徴を確認することで、豊かになるヒントが得られるかもしれません。
感受性豊かな人と聞いてどのようなイメージを持ちますか?
あなたの周りの人で感受性が豊かだなと思うような人はいませんか?もしいれば、そのような人に対してどのようなイメージを持っていますか?
感受性豊かな人と聞くと、感受性が豊かでない人と比べると、とても繊細で傷つきやすくか弱いというイメージがあるという人もいると思います。
他には内気でおとなしい性格というイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。また、中には他の人とは違った感性を持っているため「特別な人」というイメージがあります。
感受性が豊かな人は日常生活において、一般人が平凡に感じるとところで違う感想を持ったり、独創的な発想を持っていることがあります。
特に音楽や美術などと言った芸術に対して関心が深い人に多いイメージがあり、そういったところから特別な人というイメージが強い傾向があります。
感受性豊かな人の特徴
では感受性が豊かな人の特徴とは何なのでしょうか。感受性が豊かな人の特徴についてご紹介します。もし自分の周りに「感受性が豊かだな」と思っている人がいるならぜひチェックしてみてください。
①他人の気持ちがわかる
感受性が豊かな人は他人の気持ちがわかったり、気づくことに敏感で長けています。
例えば、何か相談を受けたときに、その悩みが自分のことであるように一緒に親身になって悩んでしまう人情に厚い一面があります。
職場などでは共有スペースをキチンと片付けたり、飲み会では先輩の飲み物を注いだり、食事をお皿によそってあげるなど、自分から気がつきます。
他人の気持ちがわかると自然に細やかな気配りができる
「Aさんっていつも気が利くよね」などという会話をすることがありますが、別に誰に言われたわけでもなく、自然と気配りができる人がいると思います。
他人の気持ちを汲むことができる感受性が豊かな人は自然と気配りができるのです。
②些細な事でも感動する
普段普通に生活していることでも、感受性が豊かな人は大きな発見をしたり影響を受けることがあります。
例えば、普通の人が「今日は晴か」と何気なく思う事でも、感受性豊かな人は「今日は天気が良くてなんか嬉しい♬」「歩いているときにたまたま見かけた猫がすごい可愛かったな」「今日食べたケーキすごい美味しかったな」などと何気なく過ごしている毎日を感受性豊かな人なら感動することができます。
些細な事でも感動するから毎日が充実!
感受性が豊の人は物や匂い、景色などいろんなことで心が揺さぶられます。自分の身の回りの所で起きることに敏感だからこそ体験できて充実感があります。
毎日些細なことで充実感が得られるので、感受性豊かな人に対してうらやましく感じられる人もいるようです。
③持っているものすべてに対して愛情を注ぐ
他人をとても大事にする感受性豊かな人は自分が持っている身の回りの物も大事にします。
身の回りのものを失くしてしまったり、壊れて使えなくなってしまうことに対して人一倍恐怖感があります。
そのため、自分の持っているものはすべて丁寧に大切に扱いますし、愛着がわきます。
身の回りの物を大切に扱うのは心が豊である証
普段使っている身の回りのものはついつい雑に扱ってしまいがち。そんなものでも感受性豊かな人は大切に扱います。
普通の人では愛着もなにもなく何気なくつかっているようなものでも、愛情が沸くのは心が豊かである証拠だと言えるでしょう。
④何事にも敏感に感じとる
感受性豊かな人は自分の周りで起こる事象に対してとても敏感です。他人の表情や空気、光、音などを敏感に感じ取る力があります。
自分にとってプラスになる物事だけではなく、マイナスになる物事も感じ取ります。また、感受性豊かな人は自分にとってマイナスな環境だったり、不快に感じることがあっても、相手のことを常に思いやっているため、本音を口にすることができません。
神経質になってしまうことがある
普通の人は気にしないようなことでも感受性豊かな人は敏感に感じ取ってしまうため、ストレスを感じてしまうことがあります。
このようなところを神経質だなと感じてしまう可能性があります。心がとても繊細なので、周囲の人も気遣ってあげるといいと思います。
⑤自分のことを後回しにしてしまう
何か相手に言いたいことがあっても、相手の気持ちを考えてなかなか言い出すことができず、自分の言いたいことが後回しになってしまうという特徴があります。
人情にもろく、他人の気持ちを敏感に感じ取ってしまうため、自分の気持ちはどうでもいいとさえ感じてしまいます。
意見が合わないときなどでも相手に譲ってしまうことが多いです。このようなことは感受性が豊かな人にとってよくあることです。
わがままを言ったり甘えるのが苦手
感受性豊かな人は周りの人の気持ちを汲み取ったり、顔色を窺ってしまうため、わがままをいったり、甘えたりすることが大の苦手です。
自分の周りの人で同じような人がいる場合はこちらから話を聞いてあげることで、本音を引き出すことができるでしょう。
⑥本質を見抜くのが得意
感受性豊かな人は物事の本質を見抜く力に長けています。
例えば、小説や映画などの物語1つ1つに対して感情移入しやすく、普通の人には良く分からなく感じられる作者やキャラクターの気持ちがわかってしまいます。
目には見えない感情などが感受性豊かな人には感じ取ることができるのです。人間関係でも相手が言えないような心に秘めた悩みを表情や雰囲気から感じ取って見抜くことができます。
他人より経験が豊富
感受性が豊かな人は五感がとにかく敏感で、一般の人には味わうことができないようなことがあります。たった1つの小説や映画、ドラマなどの作品でもさまざまな思いを感じることができたり、感情など普通の人が見えないところまで見えるため、他人よりも経験が豊富だと言えるでしょう。
⑦芸術的なセンスに長けている
音楽家や美術家など芸術家には感受性が豊かな人が多いというイメージがありませんか?
芸術家は自分がしたいことだけをひたすらやるというイメージがあると思いますが、実際には感情の起伏が激しいため、生み出される作品や表現、言葉はその時によって変わってきます。
感受性が豊かな人は他人の感情や周りの環境に敏感に反応します。いろんなところから刺激を受けるため、発想が多彩になり、普通の人には思いもつかないような発想をすることができます。
その多彩なセンスは刺激を受けた結果である
芸術的センスのある人ってどこか独特な感性を持っているから、何を考えているの頭の中を覗いてみたくなります。
そのような普通の人では思いつかない独特のセンスは、常日頃からさまざまな刺激を受けているのです。
「芸術は爆発だ!」と某芸術家がいいましたが、確かにそうなのかもしれません。
⑧普通の人が見落としやすいところに気づく
感受性豊かな人はいろいろな物事にとても敏感なので、他の人が見落としやすいことにも素早く反応することができます。
他の人よりも強いアンテナを張り巡らしているため、仕事などでミスがあれば見つけるのもこの感受性が豊かなタイプです。
洞察力に長けているため、見た目ではわかりにくい、他人の態度や表情からその人が悩んでいたり体調が悪いといったことを察知することができます。
心を救ってくれる救世主のような存在
誰もが見落としがちなミスやその人の変化をいち早く気づくことができる人はとても頼りになります。
気遣いが出来て、洞察力がある人は職場や学校にいたらとても安心することができます。
まさにいざとなった時に助けてくれる救世主のような存在ですが、他の人よりも刺激を受け、人よりもたくさんのことを考えていそうで疲れていないか心配に感じることがあるかもしれません。
⑨常に謙虚
感受性が豊かな人は常に謙虚です。
元々他の人の気持ちを察する性質があるため、相手に自分がどのように映って、どのような気持ちになるかをよくわかっています。
そのため、自分から常に謙虚で横柄な態度を取らず、礼儀正しい常識人であることが多いです。
感受性豊かなので傷つきやすい
初対面のときなど相手の人が礼儀正しい人だとすごく好感が持てると思います。
しかし、中にはそっけない態度を取られたり、失礼な態度を取ってくる人が中にはいます。感受性豊かな人はデリケートなので、そんな人から失礼な態度を取られると傷ついてしまうことがあります。
⑩自分の気持ちに正直
感受性豊かな人は相手を思いやるあまり、自分の本音を言ったり、意見を通すことが苦手な場合が多いですが、自分の気持ちにはとても正直です。
なぜそのように思ったのか論理的に話すことが苦手ですが、直感を大事にしているため、思ったことをありのまま相手に伝えることができます。
とても純粋
引っ込み思案で、意見を言うのが苦手な人と思われがちですが、考えていることはとてもストレートで正直であることが多いです。
自分の経験したことや感じたことをそのままストレートに表現するといのは純粋な子供のように感じられます。
感受性の磨き方とは
感受性が豊かだとさまざまな経験をすることができるため、感受性をもっと豊かにさせたいと思う人も多いようです。では感受性を磨くことはできるのでしょうか。
感受性が生まれつき強い人は確かにいますが、そうでない人も日常生活のなかで意識することで、感受性を磨くことができます。
ここではどのように感受性を磨くにはどうしたらいいのかご紹介します。
①近場を散歩してみる
感受性を磨く気軽な方法として散歩するのがおすすめです。場所は別に遠出する必要はなく、自宅近辺で大丈夫です。
散歩して周りを見渡すことで、普段何気なく歩いていた道で、新たな発見をすることができたり、外気や日差しを浴びて五感を刺激することができます。
散歩することで新たな発見をしたり、リラックスすることができたり、頭をすっきりとさせることができます。
散歩をするなら朝がおすすめ!
朝の散歩は外気が気持ちよく、あまり人も多くない時間帯なので、ゆっくりとリラックスしながら散歩を楽しむことができます。
「早起きは三文の徳」ともいいますし、1日の始まりに散歩をすることで、新しいことを思いついたり良いことがあるかもしれません。
健康にもいいため習慣として始めるのも良いでしょう。
②読書をする
読書は漫画や絵本ではなく、活字の小説などが良いでしょう。読書を楽しむときにその文章の内容を自分の頭の中で想像する必要があります。
感受性が豊かな人は想像力に長けており、読書をするたびに想像し、さまざまな体験を味わうことができます。
さらに主人公の気持ちになって想像することで、実際に本の中に入り込んで自分が主人公になったかのような気分にもなれるため、感受性を豊かにするなら、読書をしながらいろんなことを想像してみましょう。
文字を頭の中でドラマを見ているかのように変換する
読書をしたいけど文字を読むこと自体が苦手だったり、感情移入するのが下手だという人は本に書かれている文章を頭の中でドラマを見ているかのように想像してみましょう。
登場人物は自分や友人に置き換えたり、好きな俳優さんに置き換えてその人達が演じているかのように想像するのです。
文章をそのまま受け止めるのではなく、自分の頭の中でわかりやすい映像に変換することで、想像力をよくすることもできます。
③五感をフルに使ってみる
五感をフルに使うには新しいところに行ってみるのが有効です。旅行で新しいところでいろいろな刺激を受けてみましょう。
この時に旅行先に選ぶときのポイントはなるべく自然が多いところがおすすめです。自然では美味しい空気をや美しい景色を味わうことができ、さらに住んでいる近辺にはいないようなどうぶつや植物に触れあうなど五感をとことん刺激することができます。
都会の雑踏に揉まれた人ほど、自然に触れる機会がありませんから、自然に触れることで、普段あまり感じることができるような経験ができ、五感を刺激して感受性を磨くことができるのです。
感受性が豊かな人は普段の生活から五感を刺激していますが、そうでない人がいきなり普段の生活で五感を刺激しろと言われても難しいことがあるため、旅行などをしてみましょう。
刺激を受けると感受性が育つ
日常生活のなかであまり刺激をうけるような出来事はありません。刺激を感じたいと思ったら自然に触れてたり自分がまだ行ったことないところに行ってみてはどうでしょうか。
自分探しの旅として1人で行ってみたり、友達を誘っていくのも良いでしょう。
新しいところに行くと、五感が刺激されて、普段思いつかないようなアイディアが見つかるかもしれません。
気分転換をすることもできますし一石二鳥です。
④映画や音楽、美術鑑賞をしてみる
感受性豊かな人は芸術性に長けている人が多いですが、そんな芸術に触れることで感受性を磨くことができます。
感受性が豊かな人は普段、他人の考えていることや物事に対してのとらえ方がさまざまです。時には普通の人では思いもつかないようなことを思いつきます。
感受性を磨きたいなら、音楽や美術がもつ本質を想像するようにしてみましょう。
芸術に触れることで、視覚や聴覚が刺激され、感受性を磨くことができるはずです。
新しい発見がある
芸術に触れることで、その作品を作った作者の想いや感情を想像することがで来ます。
「自分だったらこうする」、「なぜ作者はこのような絵を描いたのだろう」などと色々考えるだけでも感受性が刺激されて、今まで気づくことができなかった新しい発見をすることができるかもしれません。
いつも映画鑑賞や音楽をしているという人も、たまには普段選ばないジャンルを試してみると良いと思います。
感受性が豊かな人が向いている仕事は?
今働いている職場が合っていないかも、これから就活が始まるけど、どんな職場あっているんだろうと気になっている人もいると思います。
ここでは感受性が豊かな人が向いている仕事をいくつかご紹介していきます。
①自営業(フリーランス)
時間や規則に縛られたくないという人には自営業やフリーランスが向いています。
企業勤めと違い、比較的時間を自由に使うことができますが、それなりに仕事のタスクを管理する能力が必要です。管理能力に自信がある方におすすめです。
接客業
相手の気持ちを察する能力に長けている感受性が豊かな人は接客業に向いています。接客業と言っても大勢いる場での接客ではなく、従業員数が少ない会社の方が、コミュニケーションが取りやすくておすすめです。
ただし、セールス販売など板挟みになるような業種はストレスを感じることがあるかもしれないため、あまりお勧めしません。
先生・教師
感受性が豊かな人は気遣いが細かいため、学校の先生や教師に向いています。
生徒数の多い学校などの場合は負担が大きくなりますが、やりがいがあり、感受性を活かすことができる職業と言えます。
医療・福祉
感受性の豊かな人は思いやりにあふれているため、医療や福祉の仕事にも向いています。ただし、臨機応変に対応する必要があるのと、体力勝負の仕事なので、身体への負担が大きいです。
芸術家
感受性が豊かな人は独特の感性をもっているため、芸術家に向いています。
芸術家と言ってもさまざまな種類があるため、自分が興味のあるものを目指すと良いでしょう。
ただし、芸術家で成功するにはとてつもない苦労が待ち受けているため、相当な覚悟が必要です。もし才能があり、昔からやっているという人であれば、わざわざ説明する必要はないでしょう。
まとめ
感受性を豊かにすることで、今まで感じることができなかった感情が湧き出てきたり、自分の身の回りのことに気遣いができるようになるなど、メリットがたくさんあります。
ただし、感受性というのは生まれつきあるもののため、感受性があまりないという人がこれから変えるというのは難しいでしょう。
もし感受性を豊かにしたいと思う方は出来ることから挑戦してみると良いでしょう。