サボり癖が治らないのはなぜ?症状や原因、病気の可能性を知ろう!

一度ついてしまうと、なかなか抜け出せないのが「サボり癖」。

サボるたびに毎回後悔していて、「明日はちゃんとやろう」「サボり癖を直そう」と何度も思いますが、そのときになるとどうしても身体が動かなくなり、結局またやらなくて、最終的にそれがサボり癖となって、精神的にも追い詰められていきます。登校拒否になったり、仕事に行きたくなくなるのも、さぼり癖が原因であることがあります。

今回はサボり癖の原因や克服する方法などをご説明します。

サボり癖について

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サボり癖と一口にいってもさまざまな症状があります。サボり癖の症状としてあなたはどのようなイメージがありますか?

まずはサボり癖の症状をあげていきます。

サボり癖の10個の症状

◎よくあるサボり癖の症状

  • 毎朝、学校や仕事に行きたくなくなり、仮病や冠婚葬祭など理由をつけて休んでしまう
  • 今日やらないといけないと認識しているものの、どうしても体が動かない
  • 人との約束の直前に適当に理由をつけてキャンセルしてしまう
  • 仕事中にどうしても眠くなってサボって寝てしまう
  • 会社で仕事中にもかかわらず業務とは関係のないことをしてしまう

◎まれな症状

  • 人が多いところに行くのが不安に感じ行きたくなくなる
  • 仕事など特定の物事だけでなく、常にやる気が出ずゴロゴロしてしまう
  • 家から出るのに抵抗があり、食事や買い物をすべて宅配で賄って一歩も出ない
  • 部屋が片付けられなく、物を良く失くす
  • 嘘をつきたくないのに無意識に嘘をついてしまう

これらがサボり癖であげられる症状です。どうでしたか?あなたにもどれかひとつは心当たりがあるのではないでしょうか。

それくらい現代社会においてサボり癖はかなり身近な存在だといえます。しかし、このサボり癖は一度ついてしまうと改善するのは相当な苦労が必要です。

サボり癖が治らない理由

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サボり癖が治らない理由として 大まかに分けると2つあります。

どちらも改善するのはどちらも大変ですが、自分がどちらのタイプなのか把握することで対処法がわかりやすくなります。

病気が理由

先ほど説明した最初の5つはよくある症状なので、普通のサボり癖といっていいですが、後半のまれな症状はサボり癖ではなく、精神的な病気である可能性があります。

ADHD/ADD(注意欠陥・多動性障害)

ADHD/ADDはは発達障害のひとつです。ADHD/ADDの症状の1つとしてサボり癖が良くあげられます。注意力に掛けて入り、よく物を失くしたり責任感が無く、サボってしまうところがあります。また、他のことに気が散って、やらなければならないことに集中できないという特徴があります。

ADHD/ADDは周りの理解と協力や服薬によって改善されることがあります。

ミュンヒハウゼン症候群

ミュンヒハウゼン症候群は愛情・感心を得るために嘘をついたり、重病を装うことで、大人から子供まで幅広くかかる可能性のある病気です。

よく仮病を使っていて、サボるだけでなく気を引きたいという方はミュンヒハウゼン症候群の可能性があるので、精神科を受診することをおすすめします。

うつ病

近年増加しているうつ病。気分が落ち込んだり、集中力の低下、意欲の低下などが挙げられます。また、こういった精神的なものだけでなく、不眠症になったり、頭痛や食欲不振になるといった症状があります。

学校や仕事はサボるけど他の好きなことはできると言った場合はサボり癖の可能性が高いですが、気分が落ち込んでいてやる気もなく、とにかく憂鬱だと感じている人はうつ病の可能性が高いので早めに精神科を受診しましょう。

依存傾向がある

病気が原因でないサボり癖はサボっていること自体に依存している可能性があります。依存傾向というとアルコールやギャンブルなどやめることが出来ないというときに使用されますが、これはどれも本人の意思が弱いわけではなく、アルコールやギャンブルによって脳の中で興奮物質が分泌され、さらなる興奮を求めて、アルコールやギャンブルをやめられなくなるのです。

サボり癖の場合は、以前サボったことで物事が上手くいった経験が何度もあると、サボること自体がいいことだと身体が感じてしまい、サボることがやめられなくなっている状態になってしまいます。

依存による依存傾向はサボってもいいことがない、逃げられないということを何度も繰り返したり刷り込む必要があります。

つまりサボれない環境にいることで、サボり癖を治すことができます。

サボり癖を克服する方法

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一度サボり癖がついてしまうと、かなりと努力と苦労をしないとなかなか治りません。

「ちょっと気合を入れれば治る」と思っている人もいるかもしれませんが、実は気合で治ると思っている人ほどサボり癖はなかなかな治りません。

サボり癖は先ほども言った通り一種の依存症です。先ほども上げたようなアルコール依存症やギャンブル依存症、また、ニコチン依存症などもありますが、どんな依存症でも克服するのは相当な努力が必要です。徹底的に改善していかないと、克服どころか治らなかったり、治っても再発する可能性があります。

サボり癖も同じです。

あなたがサボり癖を治したいと考えていても、本気で努力をしなければ絶対に克服することはできません。ではサボり癖を克服するにはどのような方法があるのでしょうか?

一般的な方法としては次のような対策が有効と言われています。

一般的なサボり癖の克服方法

規則正しい生活と食事

人間の心と身体はつながっています。心が病んでいると身体に病気として現れますし、逆に身体を壊すと心が病んでしまいます。

「病は気から」ともよく言いますが、心が元気な人は病気になりにくいし、たとえ大きな病気になったとしても心が強くポジティブだと病気の症状が改善するということはよくあります。

サボり癖を心の病としてとらえると、まず身体のコンディションを整えるのが大切です。毎日早寝早起きを心がけ、バランスの整った食事を3食しっかり食べ、適度に運動するという生活を心がけること。

これがサボり癖を治す一番の対策といっても過言ではありません。

もしあなたが、夜更かしをしていて朝も寝坊していたり、食事も偏っていて、運動不足の場合はまずここから初めてみましょう。

サボれない環境にする

一度サボり癖がついてしまうと、自分ひとりでサボり癖を治すのは至難の業です。

そのため、環境をサボれない環境にしてしまうのです。具体的に言うと、自分のサボりの症状を照らし合わせてサボれない環境にしていきます。

例えば、朝寝坊が多かったり、仮病で休みがちになっている場合は毎朝、友人や同僚と通学・通勤をしたり、毎朝友人と朝市でランニングやウォーキングをする約束をしたり、毎朝1時間前に出社して同僚とコーヒーを飲みながらミーティングする約束を取り付けるなどしてみましょう。

そうすることで、もし自分でサボり癖が治せない場合でもサボりを抑えることができます。もちろんその際には「サボり癖」を治したいなどとしっかりと事情を説明することで、周囲の理解、協力を得ることができます。

まずは1週間からやってみる

サボり癖が付いた人や物事が長く続かない人の特徴として、無謀な目標や達成まで遠すぎる目標を掲げたり想像するケースが多いということが挙げられます。

例えば、「来月から学校は絶対サボらずに行く」、「明日から絶対仕事中サボらない」と決めている人がいたとします。この目標は終わりがありません。

それは目標の月が終わっても2ヶ月3ヶ月と続き、1年後であってもその目標は終わることはありません。

せっかく1ヶ月以上頑張って続けていてもちょっとした理由でサボってしまうという人がとても多いのです。ちょっとした理由は恋人と喧嘩したとか、宿題を忘れたからなどほんの些細なことです。

先ほども言った通り、サボり癖は一種の依存症なので、改善していくには達成目標をまず短く簡単に設定することが大切です。

1週間がダメであれば3日から始め、3日できたら次は1週間などという風に目標を設定することで、サボり癖を改善することができます。

その日1日にやらなければならないことを確認する

何をしてもサボり癖が出てしまうという人は、まず朝にその日やらなければならないことを確認しましょう。たとえば学校でやることや、仕事のノルマなどを把握するということです。これを1つすることだけでもサボり癖を改善するきっかけになります。

もし提出物の締め切りなのにサボってしまった、仕事があるのにサボってしまったという人は現状を把握する能力が弱く、先読みをすることが苦手です。さぼってしまうとその後にしわ寄せがくることを認識できないのでついサボってしまうのです。
やらなきゃと思いながら出来ないのはその後とんでもないことになるということがわからないのでサボってしまいます。

そのため、朝学校でやることや仕事のノルマを把握することで、物事に取り組みやすくなります。

周囲の目を意識する

サボり癖を治したいときは周囲の目を意識してみましょう。実はサボっているところを意外と周囲の人は結構見ています。

サボり癖があると周りから思われると、当然良い印象を持たれません。学校では内申に影響が出たり、社会人になってからだと出世に影響してくることも考えられます。

自分は大したことではないと思っていてもサボり癖は実に大きなマイナスポイントです。そのことをしっかりと意識して、周囲から見られているということを自覚することができれば、サボり癖を改善してくことができるでしょう。

終わった後の楽しみを用意する

サボり癖がある人はサボっている分学校では成績に影響が出たり、会社では仕事が終わるのが遅くなるというマイナス面があります。そんな人に効果があるのはやるべきことが終わった後の楽しみを用意するのがおすすめです。

例えば「今日は友人と飲みに行くから、残業にならないように仕事を頑張ろう。」、「宿題が終わったらゲームをやろう」などと決めておけば、やる気が出て、やるべきことをしやすくなります。

いわゆる子供がご褒美をもらうというようなものに似ていますが、子供から大人までがんばったらがんばっただけのご褒美は必要です。

自分のモチベーションをあげることができるようなご褒美を用意するのがおすすめです。最初は手軽なもので「1週間サボり癖が出なかったらお気に入りのケーキ屋さんのケーキ買う」など気軽なものにして、そこからどんどんと期間を長くして、同時にご褒美もリッチにすれば、だんだんサボり癖が無くなっていきます。

サボり癖が無くなるまではお楽しみを用意しておくことで、サボらず頑張ろうという意欲につながります

状況別のサボり癖の治し方

高校生のサボり癖を克服する方法

高校生が学校など何かをサボる最大の理由として、「睡眠不足」があげられます。なにかしようとしても成長期の脳と身体がしっかりと休んでいなければ、十分に能力が発揮できません。

そのため、どうしても脳と身体が休みたいと思ってしまい、やらなければいけないことがどんどんと後回しになってしまいます。こういったサボり癖を克服するにはまずしっかりと休むことが大切です。

特に近年では携帯電話やスマートフォンの普及により、1日中スマホとにらめっこしたり、寝る前にスマホをいじったり、夜遅くまでスマホを見たりなどと脳に大きな負担がかかっていることが多いです。睡眠不足が慢性化していることによりサボり癖がついてしまうのです。

これは3日ほどしっかりと休むだけでもサボり癖を解消することができます。

勉強のサボり癖を克服する方法

小学生から大学生までよくある勉強のサボり癖。これの大きな原因は努力と結果が直結しないということです。大人であれば勉強して成績を上げることがどれだけ重要なのか理解できていますが、学生は勉強をしないで成績が下がっても大したことにならないと思ってしまいがちです。

また、勉強はいつでもできるという考えがあるので、後でいいやと先延ばしにしがちです。これを回避するには勉強をしないとどうなるかしっかりと想像することが大切です。

勉強しなかったら未来がどうなるか考えることもとても重要です。自分1人で考えると漠然としてしまうので、友達や大人までできるだけたくさんの人の話を聞いたり、本を読むことで勉強の大切さをしっかりと認識することで、サボり癖も改善することができます。

子どものサボり癖を克服させる方法

子どもがサボってしまう原因は子ども特有の衝動性です。元々子どもは嫌なことよりも良いことを優先しがちです。ただ、やることを強要してもそれが嫌なことであればやりたくありません。大切なことは勉強でも習い事でも宇アなことから良いことに転換させることです。

たとえば、勉強ならゲームのような要素を取り入れたり、習い事なら一定の結果を残すたびにほめたりご褒美をあげるなど工夫をすることで、サボり癖は改善できます。

営業職の人のサボり癖を克服する方法

大人のサボり癖を克服するには「習慣化すること」が効果的です。例えば、朝起きるところから身支度、通勤ルートなど決まっていることはほとんど頭を使わずに行うことができます。

もし営業職の人であれば、「この時間にこれをする」という風に決めておけば、それまでの行動を楽にすることができます。特に大人は完璧主義な考えをしがちです。小さなことからひとつずつ目標を決めて実行していくことで、サボり癖から抜け出せます。

また、職場をコンフォートゾーンとして見出すことで、サボり癖を克服することができます。

コンフォートゾーンとは

コンフォートゾーンということばをご存知ですか?

日本語だと「安全領域」や「快適領域」という意味です。私たちがストレスや不安、恐れを感じることなく、リラックスして過ごすことができる環境です。サボり癖には精神的な疲れも関係しています。専門家によると、私たちはある程度ストレスを感じているほうがそうでないときよりも作業の効率が上がると言われています。

例えば、社会人になったばかりだと何をしたらいいのかわからずいっぱいいっぱいでストレスが多くなります。慣れてきてストレスを感じにくくなると、職場環境はコンフォートゾーンになっていると言えます。

また、営業であれば、営業がストレスで、そのストレスを解消できる、リラックスできる場として職場をコンフォートゾーンとして見出すことができます。

実はこれは年収のような数字に表れやすいです。

営業職であれば、年収1000万円を3年以上続けているとします。これは年収100万円がコンフォートゾーンです。しかしある歳、不調や不運が重なり、年収が800万円に落ち込んだとします。

でも、自分のコンフォートゾーンは「年収1000万円」だという認識が強ければ強いほど、年収を元に戻そうと必死にならなくても、次の年には年収は勝手に戻ります。

なぜなら年収1000万円から年収800万円になるとそれだけ生活なども変わり、居心地も悪く感じてしまうので、無意識に年収1000万円になるように行動をするのです。

まとめ

サボり癖は病気が原因なこともありますが、大体の場合は誰もが一度は経験したことがあります。サボり癖を治すには周囲の理解や協力を得ることが第一です。

サボり癖はイメージとしてもかなり悪いし、デメリットしかないので、治そうと思ったら頑張ってサボり癖を治していきましょう。

  
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