本を読むことは想像力や集中力がつき、世界が広がると言われてきたという経験があるという方もいるのではないでしょうか。確かにスマホで漫画を読むよりも、小説やビジネス書を読んだほうが思考力がついたように感じるのではないでしょうか。
しかし、ただ本を読むだけで、本当に脳にいいのか、アウトプットをしなければ意味がないのではないかと思ってしまう方もいるのではないでしょうか。本を読むということは実際にそれを経験するわけではないので、そう思ってしまうかと思います。
しかし、実は、読書をすることは非常に様々な事に役立つと言われています。この記事ではそんな読書の効果について色々な観点から見ていきたいと思います。
この記事の目次
読書をすることで仕事に期待できる効果とは?
社会人になってからはほとんど本をよむ時間がなくなったという方もいるのではないでしょうか。確かに子どもの頃は学校で古典作品や絵本などの読み聞かせや、授業がありましたが、会社が忙しくてそんな時間は取れないという方もいるかと思います。
しかし、実は社会人であっても本を読むことによって日常生活でも活かすことができると言われています。これは、決して知識だけではなく、他の点でも指摘されています。また、普段と違う事をしてみることで思いがけないストレス解消にも繋がります。
それでは早速、読書をすることでビジネスマンにどういったメリットがあるのかを見ていきましょう。
新しい知識が身につくことで文章力が上がる
まずは、本を読むことで新しい知識がつくということです。当たり前かもしれませんが、非常に重要なことでもあります。特に、仕事についての知識は積極的に学ぶ機会があるかと思いますが、それ以外の物事に対して専門書を読む機会はほぼないのではないでしょうか。
しかし、自分自身の知っている情報は、同じ仕事をしているライバルも知っている情報でもあります。しかし、本を読むことで企画や新しいことを始める時に日常的に気が付きにくい他の物事を参考に、行動をすることができます。
また、多くの知識を身につけることで、自分が説明したいことをうまく言葉に言い表せる文章力が上がります。それによって仕事の効率も上がり、次の仕事をうまく回せるようになると言われています。
視野が広がるため多角的にものを考えられる
専門書だけではなく、小説を読んでみると、自分以外の人の人生や、考え方を学ぶようになります。すると、他の人が見ている世界はどういった世界観なのかを理解することができ、これまでは思いつかないような意見を思いつくことができます。
また、共感力が上がるため、人間関係であっても、会話の中で相手の話を理解することがこれまでよりもできるようになります。そのため、これまでは人と接するのがストレスであった人も、解消され、上手くコミュニケーションを取ることが出来るようになります。
また、社会人であったら嫌いな人とも接さないといけない場合がありますが、その時にも相手の考えが違うということを受け入れ、気に入らない所も受け入れる忍耐力がつきます。また、どうして自分と違う考えなのかを想像することで心に負担をかけずに感情を整理することができます。
脳が活性化するため記憶力が上がる
休みの日は何もせずに、ただゴロゴロしているという方もいるかもしれません。毎日忙しく仕事をしている人にとっては、たしかにそういった休憩する時間も必要です。しかし、毎日そのように暮らしていたら何も向上しません。
しかし、本を読む習慣があれば、その分インプットをする時間が設けられているということでもあるので、情報処理能力が上がります。又、著者の考えや人生観と内容との関係性を考えるなどすることで、記憶力も上がると言われています。
登場人物などがたくさん出てくるような小説などを少しでも読むことで、記憶が定着し、
アルツハイマー病などの予防にもつながると言われています。
趣味として読書を始めるのがおすすめな理由って?
社会人として、キャリアを目的に読書をしたくないと考えている人もいるかと思います。もちろん、純粋に人間力を高めたいと考えていたり、作品に顕著に向き合いたい人は、趣味として読書をしてもいいかと思います。
しかし、実は、趣味としての読書も、人間性を高めてくれ、様々な力を伸ばしてくれることからおすすめの趣味だと言えます。
それでは一体趣味としての読書はどういった能力を伸ばしてくれるのかを見ていきたいと思います。
精神的にも成熟し、人の気持ちを考えられるようになるから
コミュニケーション能力を伸ばすことが難しいと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。コミュニケーション力を伸ばすとなると、人間と積極的に話さなければいけないというイメージが強いかと思います。
しかし、実は本を読むことによって言葉の裏に隠されている感情を読み取ることができたりと、これまでよりも人の気持ちを考えることが出来るようになります。皆が皆、いつもセンスがよい言葉を話すことが出来るわけではありません。しかし、語彙力が上がり、国語力が上がることによって、段々と生活の中でも上手く表現が出来るようになります。
特に現実世界において、どこまで話すことが上手いかということはあまり関係がありません。その人の言いたいことを理解する理解力があれば上手くコミュニケーションは取ることが出来るようになります。
様々なストーリーを読むことでストレス解消にもつながるから
自分が今していることから逃げ出したいと思っている方は、様々なジャンルの本をよむことでストレス解消にもつながります。特に、感想を考えないでいいような内容の小説などは気軽に読み進められますよね。
自分が悩んでいることに対して物語の中のほうがお金に困っていたり、勉強させられていたりという差を見て、自分は恵まれているんだと感じたり、どうしてこの人はこう考えるのかと理由を考えることで気晴らしになるのではないでしょうか。
段々活字を読むスピードも早くなるから
様々な本を読んでいくと、だんだん本の表現方法が分かってきます。そうなると、どの部分に注目して読んでいけばいいのか分かってきたり、より早く読む方法を編み出すことが出来るようになります。
特に、最初は無駄な動きをしていた目の動きをより鍛錬したり、目次を最初に読むことで自分が興味があったり重要性を感じる部分だけを抽出して読むことができるようになります。頭だけではなく、自分の身も向上するということですね。
そうなると些細な看板などもさっと読むことができ、日々の行動も素早くなると考えることができます。
子供が本を読むのを勧められている理由って?
大人だけではなく、子供も本を読むことを勧められていますよね。何かと学校で読み聞かせをされたり、家でゲームをしていると本を読むように言われたという経験は誰しもあるのではないでしょうか。
しかし、子供に本を読むように勧める人も、一体どうして子供が本を読むのはいいことなのかイマイチ分かっていない場合もあります。しかし、どうして勧めるのならば意味が分かっていたほうがいいですよね。
また、どうして本を読むのをそんなに勧めるのと尋ねられた時に、答えられた方がいいのではないでしょうか。それでは一体、子供に読書がおすすめだと言われている意味を考えていきたいと思います。
語彙力が増え、多くの言葉を知ることが出来るから
赤ちゃんの頃から、言葉を学ぶのはテレビや、両親や兄弟からの話しからだと思います。しかし、それだけでは非常に狭い世界でしか言葉を学ぶことができませんし、なまりなどで覚えてしまい、本当の名称を知ることがないかもしれません。
しかし、本を読むことによって、色々な言葉を知ることになります。名作を読んだら昔の言葉は今の言葉と違うことを、また、専門用語や、あまり使う機会がないような慣用句なども段々知ることができます。
また、辞書などと違ってどういった場で言葉が使われるのかを学ぶことができるため、自分でも言葉を積極的に使うことができ言語能力が発達すると言われています。
1人で読むことで集中力が身につくから
本を読むとなると、大抵の場合は誰かに読み聞かせてもらうか、1人で読むかだと思います。最初は読み聞かせてもらっていても、だんだん1人で読むことが増えてくると、内容に熱中して、集中力が身につきます。
特に子供のうちは何時までに何かをしないといけないと考えて行動することがあまりないため、めいいっぱい目の前の物語に集中することができます。そのため、かなりの集中力が身につきます。
また、その間は黙々と目で追い、理解しているため、どんどん脳が活性化され、その分他の能力も上がると言われています。
人の気持ちを考え、想像力が豊かになるから
普通に他の人と接していると、言われたことは分かりますが、友達と喧嘩した時に友達が怒った理由はよく分かっていないことがあります。もちろん友達が謝ったから許したとは思っていても、一体どう思っていたのか、自分の想像できる範囲でしか考えることができません。
しかし、本を読むことによって、自分とは違う考え方がたくさんあるということに気づくことができます。特に、同じことが起こった時に自分はこう思うのに、ある人は全く正反対のことを感じるというのは非常に大きな発見かと思います。
そういった人の気持を知ることが出来るため、何か起こった時にも他の人の考えを想像することができ、自分と違う考えを認めて、そこから発展させて解決策を考えることができるようになります。
読書の習慣をつけることができるから
これまで、ビジネスにも、そして趣味としても読書はおすすめだと言ってきました。また、東大生のほとんどは小さい頃から読書の習慣があったとも言われています。ここから考えられるのは、小さいときから読書の習慣を持っていたほうが、後から役に立つということです。
しかし、大人になってから読書の習慣をつけるのは難しいものです。特に時間がなかったり、他の趣味で忙しかったりするとそういった時間はありませんよね。しかし、そういった人でも、幼いときから読書の習慣がついていればそういった問題が出てくることもありません。
他の趣味をつくるのも大切ですが、その中の1つとして、読書の習慣をつけることも大切ではないでしょうか。
読書の効果を増やすためには一体どうすればいいの?
読書は非常に役に立つと言われてきたので、早速読書を習慣化してみようと思っている方もいるのではないでしょうか。しかし、安易に読書をしたとしても、実はきちんと計画的に考えるより効果が薄くなってしまいます。
しかし、忙しい中読書をするのであったら、せっかくならばきちんと効果があるような読書をたいところですよね。もちろんそれは、やり方によってはしっかりと効果を出すことができます。
しかし、中々読書をする時にそういった打算的な方法で読書をしたくないという方もいるかと思います。ただ、これをすることによって、自分の考えている世界よりもより広い世界を体験することができます。そのため、より学びは深くなると言われています。
それでは一体どのような方法で読書をすれば効果が高まるのでしょうか。早速見ていきましょう。
本を読む量を増やすようにする
質か量かということをよく言いますが、まずは単純に本を読む量を増やすようにしましょう。アメリカの有名大学生は、卒業までに1000冊の本をよむと言われています。もちろん忙しい中そこまでたくさんの本を読むことは難しいかもしれませんが、しかし、本を読む量を去年より増やしてみるなどの挑戦をしてみましょう。
どの位読んでいるのか計算するのが大変だという方もいるかもしれませんが、最近では読書量を記録できるアプリも作られています。無料でもバーコードを読み取らせるだけで簡単に記録できるので、すぐに使用することができます。
今月は3冊読むなどの視覚化出来る目標を作ることによって、より読書を身近にすることができるようになります。
読書をした時の学びの深さを深めるようにする
読書をするということは、インプットをするということでもあります。しかし、ただインプットをしただけでは、そのまま活かすことができずに終わってしまいます。アウトプットをすることが非常に大切になっていきます。
自分が気になる内容に対して、チェックを入れたのであったら、そこを詳しく調べてみたり、同じ本を読んだ人と内容を語り合うのもいいかもしれません。また、人によっては詳しい人や、そういった分野を仕事にしている人と話したり、疑問をぶつけることでより自分の活きた学びになっていきます。
もちろん毎回それをすると大変かと思いますが、そういった地道なことをしていくことによって、より学びが深くなり、読書をただするだけよりも圧倒的に知識が身につくようになります。
自分の考えている幅に収まらない
読書をしようと考えると、まずは自分が興味がある内容の本から読み始めるのではないでしょうか。しかし、それだけではいつまでも決まったことだけを知り、それ以外は全くわからないということになってしまいます。
そのため、自分が読んだ本の著者がどういった専門なのか、他にはどういった本を読んでいるのかから広げてみるのもおすすめです。特に、なぜかお坊さんが金融について語っていたり、建築家が植物について語っていることもあります。
他にも友人や、尊敬している人のおすすめな本を読んでみるのもおすすめです。最近ではおすすめの本を共有できるサービスもリリースされているので、利用してみるのも良いかもしれません。
まとめ
読書がおすすめだというと、昔から言われてきたから分かっているけれども、本を読んでいるだけで別に何も変わらないのではないかと感じる人もいるかと思います。もちろん、本を読み始めたからと言って圧倒的に何かが変わることはほぼありません。
しかし、本を読むことによって、自分の知識や考えは少しずつ変化していきます。人によってはアイディアを思いつきたいけれども自分にはそういった能力がないと悩んでいるかと思います。しかし、アイディアは自分から湧いてくるのではなく、過去から学んだものを新しく組み合わせることで出来上がります。
そのため、何も学ぶことなくして自動的にアイディアマンになることはありませんし、いつまでたっても自分の中に閉じこもっているだけで終わってしまいます。そういったことがないようにするためには、まずは知識を蓄えることが必要です。
知識を蓄えるのに、一番どこでもできるのが読書です。最初は嫌になってしまうこともあるかもしれませんが、自分が興味がある内容から、楽しく読書を始めてみてくださいね。
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