誰でも顔の一部にコンプレックスを抱えており、中でも「アゴが長いのが悩みだ」という人が多くいます。
顎が長い事で顔全体のバランスが崩れてしまい、顔全体が大きく見える事があります。あごの長さを短くするのには、顎の整形しかないと考えがちですが、実は整形手術をしなくても自分で短くできる方法があります。
まずは自分の原因を知り、自分に合った方法を取り入れることが重要です。ここでは、マッサージやメイク方法、矯正、手術など顎を短くする方法についてまとめてご紹介します。
顎を短くする方法について
顎を短くする方法はたくさんあり、原因によって対策をしないと効果がありません。
その為、顎を短くするには、まずは原因を知りましょう。ここでは顎を短くする方法の概要と顎を短くする原因についてご紹介します。
顎を短くする方法
顎が長いと一言で言っても原因は様々あります。
大きさを決める要素は、生まれつきのものだけでなく、筋肉、骨、脂肪、むくみ、歯並びなどの要素が加わってできます。その為、骨の歪みが関係しているのに、むくみをとるマッサージをしても効果がないように、自分の顎が長く見える原因を知ってから対策に取り掛かることが重要です。
「この顎は手術しないと小さくできない」と思っていた人でも、実際は歯並びが原因であったり、むくみが原因だったりと別のことが原因の場合もあり、手術する必要がない人もいます。
顎が長く見える原因とは?
顎が長く見える原因は様々あり、下記のようなものが主な原因として挙げられます。
■顎が長く見える原因
- 遺伝によるもの、骨格が影響していて顎が長い
- 歯並びや噛み合せの悪さが影響して下顎が上顎よりも出ている
- 肥満、むくみ、二重顎、たるみなど、骨の周りに肉がついて長く見える
- 鼻が低く、顎が長く見える
原因が(2)の場合は、歯列矯正を行わないと原因を取り除くことができません。これらの原因の中でも(3)の周りに肉がついている事が原因である事が多いと言われています。
自分で出来る顎を短くする方法
顎を短くする方法は、たくさんあります。ここでは、上記で上げた原因(3)の肥満、むくみ、二重顎、たるみなどが原因となり、顎が長く見えるのを解消する方法を主にご紹介します。
どれも簡単に取り入れられる内容なので、まずは自分で出来る方法を試してみましょう。
舌回し・舌出しエクササイズ
このエクササイズは、舌を回したり舌を出すことで口の内側の筋肉や顎舌筋肉を鍛える事ができます。その為、「むくみ、二重顎、たるみ」が原因で顎が長く見えている方には効果的なエクササイズです。
このエクササイズでは、ほうれい線、シミ、二重顎の改善や小顔効果が期待出来ます。
エクササイズ方法
- 口を閉じた状態のまま、歯と唇の間に舌を入れて、歯茎に沿って舌を回します。
- 上の歯茎、下の歯茎と滑らせ、右回り左回り20回ずつ行います。
- 次に、顎を少し上げて、舌を出して上に突き出した状態で10秒間キープします。
- 同様に下、左、右を向いて舌を出して10秒間キープします。
- 上記の内容を、朝・昼・晩と1日3回行いましょう。
顔マッサージ
首や顎周りのリンパマッサージを行う事で、二重顎やフェイスラインのむくみを改善することができます。リンパとは血液の一部が血管の外に染み出したもので、液体をリンパ液、回収される場所をリンパ管と呼びます。
リンパ管は体の至るところに張り巡らされており、老廃物の回収、排泄、細菌やウイルスを退治する役割があります。リンパ液は筋肉の動きによって流れる為、長時間同じ姿勢を保っている人、デスクワークをしている人、運動不足の人は流れが悪くなり、老廃物や水分が体に溜まり易く、むくみを起したり脂肪を溜めやすくします。
リンパの流れに沿ってマッサージすることで、リンパ液が流れやすくなりデトックス効果やむくみ改善をすることが出来ます。リンパマッサージは、お風呂に入っている時やお風呂あがりなどの体が温まっている時に行うのが効果的です。
リンパマッサージ方法
- フェイスマッサージを行う前には顔全体、首にオイルやクリームを塗ります。
- 親指の腹の部分を小鼻の横の溝、小鼻と頬骨の間に置き、頬骨に沿って耳の前にある耳介リンパ節へ指を滑らせていきます。左右交互に3回ほど繰り返します。
- 耳付、額関節の位置から下へ手を滑らせ、首筋、鎖骨リンパ節へと流していきます。
- 次に、口角の横に4つの指の腹を置き、頬骨に沿うように耳下へとお肉を引き上げていくように、指を滑らせていき、リンパを流していきます。左右交互に3回ほど繰り返します。
- 顎関節の位置から下へ手を滑らせて首、鎖骨リンパ節へと流していきます。
- 4つの指を顎下中央に置き、そこから額関節の位置まで滑らして動かします。
- 顎関節の位置から下へ手を滑らせて首、鎖骨リンパ節へと流していきます。
ツボ
顔のむくみやたるみ、二重あごを作る原因は、筋肉の凝り、血流の悪化だと言われています。この2つに効果的なのはツボ押しです。ツボとは東洋医学の考えに基づくもので、専門的用語では「経穴(けいけつ)」と呼ばれています。
ツボを刺激することで血流や筋肉の凝りを改善することができ、たるみやむくみ、二重あごをスッキリさせて顎を小さく見せることができます。ツボを刺激する方法は、「指圧」「鍼」「お灸」の3つの方法がありますが、自分でやるのであれば指圧がオススメです。
ツボ押し方法
人指し指、中指の腹をつかい、5秒間グッと押して、5秒間かけてゆるめていきます。これを10回ほど繰り返します。お風呂に入っている時やお風呂あがりなどの体が温まっている時に押すのが効果的です。あまり強く押しすぎないように注意しながら、下記の効果的なツボを刺激しましょう。
■頬車(きょうしゃ)
こめかみよりも下の部分に頬車と呼ばれるツボがあります。探し方は、歯を食いしばるポッコリとできる筋肉の盛り上がった部分で、下あごの角斜め上辺りに位置しています。このツボを指圧することで、二重顎、フェイスラインのたるみ、顔のむくみの改善に効果が期待出来ます。
■承漿(しょうしょう)
承漿は顔や首のむくみに効果的なツボですが、肌の乾燥や代謝をよくするなどの美容効果もあると言われています。下唇の中央の下にあるくぼんだ場所よりも少し下に位置しています。
■地倉(ちそう)
地倉は、表情筋の凝りを解消し、むくみを解消する効果が期待できます。更にお腹の調子を改善したり、食欲を押える効果があるといわれているので、ダイエットにも効果的なツボです。ツボの場所は、口角の横1cmほど外側に位置しています。
■散笑(さんしょう)
散笑は、二重顎の解消、頬のたるみやむくみを改善したり、ほうれい線を薄くする効果の期待できるツボです。小鼻と口角の中央あたり、ほうれい線ができる中央部分に位置しています。
■上廉泉(かみれんせん)
上廉泉は、首のたるみや二重顎に効果的で、他にも喉の痛みや声の枯れ、よだれを止めるのにも効果的だと言われています。場所は顎の中央のへこんだ部分に位置しています。
顎のストレッチ
ストレッチをする事で、舌骨上筋群という顎の筋肉を鍛えることができ、顎の歪みを直してバランスを整える事ができます。他にも、口角が上がったり、頬のお肉周りにも効果が期待出来ます。
ストレッチ方法
- 左右のこめかみ部分に手のひらを置き、ゆっくりと口を横に大きく限界まで開けて、ゆっくりと閉じます。
- 次にそのままこめかみに手をあてたまま、下顎のみ左と右にずらすように動かします。
- 鏡を見ながら口を開け、上の前歯の中心と下前歯の中心が合わさるように歯を重ねて口を閉じ、3秒間この状態をキープします。
- 舌を巻き舌にして喉の奥に引っ込め、グッと引っ張ります。
ガム噛み
ガムは簡単に顎の筋肉を鍛える効果があり、顎の筋肉をスッキリと引き締めてくれます。甘いガムを噛み続けると虫歯になりやすくなったり、太ってしまう可能性もある為、キシリトールガムなどの歯にいいものを選びましょう。
ガムを噛む時は、噛み癖のある奥歯で噛むのではなく、普段の生活で使っていない方を使って噛みましょう。特に噛み癖のない人は、右10分、左10分など噛む回数が均等になるように工夫して行いましょう。1日3回程度10分~30分ほど噛むことで効果が現れます。
プロが行う顎を短くする方法
プロが行う顎を小さくする方法には、小顔矯正やコルギ、美容整形による手術が上げられます。
手術は元に戻すことができなかったり、ダウンタイムもあり、費用も高額になるので、小顔矯正やコルギを最初に試してしてみることをオススメします。
小顔矯正
整形をする前に検討したいのが、小顔矯正。小顔矯正サロンなどでは、顔の歪みを矯正して、小顔に近づけるサロンです。顔の大きさ、左右の差がある方は歪みが原因の可能性が高いです。
長時間のデスクワーク、僧帽筋などの筋肉が凝り固まり、肩こりや首こりがひどい方、片側に重心を置いたり、片側ばかり使って噛み続けるなど癖がある人は、骨や筋肉に歪みが生じているかもしれません。
頭蓋骨の骨の配列は、普段の姿勢の悪さや癖、噛み合わせの悪さなどの影響を受けて、どんどんと崩れていくと言われています。歪みが発生すると、左右の顔のバランスに差が生じるだけでなく、顔が大きくなったり、みくみやす脂肪がつきやすくなったり、肌トラブルなどにも悩まされます。
値段の相場はサロンによっても異なりますが、1回6千円~1万円前後です。顎を小さくしたいとサロンに伝えれば顎を重点的に整えてくれます。東京麻布にあるボディクラシックでは、施術内容は小顔に特化したサロンでオススメです。
骨気 (コルギ)
コルギとは美容大国韓国で生まれた民間療法で、骨に圧をかけて動かし皮膚と骨の間にある血管やリンパを刺激する方法です。頭蓋骨は22枚の骨から成り立ち、骨と骨との間に余分な水分や老廃物などがたまり、顔が大きくなっていきます。
コルギは老廃物が溜まっていると痛みを伴いますが、即効性も高く、効果の持続も高いといわれ、モデルや芸能人の間でも人気です。コルギはコルギサロンやエステサロンにあるコルギコースで施術することが可能です。
オトガイ(顎)短縮手術
顎は顔の中心の下顎骨の中央部分を指し、医学用語でオトガイと呼ばれています。このオトガイ(顎)を小さくしたいと言っても、顎が長い、しゃくれている、大きい、幅が広い、引っ込んでいる、曲がっているなど様々な状況があり、これらの悩みに対して手術方法は異なると言われています。顎が長い人が相談する内容で多いのが、顎を短くする方法で、この手術方帆を「オトガイ(顎)短縮手術」や「オトガイの骨切り手術」と呼びます。
オトガイの骨切り手術は、骨の一部を切除し、切った骨片の固定にチタン製プレートを用いて、骨の形や位置を調整しながら希望するフェイスラインに仕上げる方法です。骨切り線は、左右のオトガイ孔から6mm下に向かって点を結んだ線が上限と言われていますが、術中に最終決定されることが多いです。オトガイの骨の裏側には、顎二腹筋、顎舌骨筋などの筋肉が多くついており、これを切除してしまうと二重顎やたるみの原因になります。
オトガイの長さは女性の場合平均35mm、男性では38mm程度と言われています。これ以上の場合は、短くする必要があると判断されて美容整形外科で施術が可能になります。代表的な手術方法は「水平骨切り術」や「オトガイ下端削骨術+結節部斜骨切り術」、「水平骨切り術+垂直骨切り術」などです。場合によっては頬骨縮小術などと組み合わせる場合もあります。
オトガイ神経などの位置によるため、個人差はありますが、術後最大10~12ミリ短くする事ができると言われています。
見た目を変えて顎を短く見せる方法
顎を短く見せる方法は、マッサージや手術だけではありません。いつものヘアスタイルや服装、メイク方法を変えるだけでも、ガラリと印象を変える事ができます。
ここでは、面長を目立たせない術をご紹介します。
ヘアスタイル
顎を短く見せるには、ヘアスタイルを変えるのもおススメです。顎が長い面長の方がロングヘアやセミロングにすると、顎がより目立ってしまいます。面長の型が合う髪型はショートやボブのヘアスタイルで、中でも横にフワフワ感のあるボリュームを出すと、面長が目立たなくなります。
パーマをかけたり、明るめのカラーに変えれば、ボリュームを出しても髪が重たく見えないのでオススメです。前髪はストレートのロングの真ん中わけにすると、より面長が目立つので、斜めに流すスタイルにすると、顔の中心が下に下がり、小さく見えるようになります。
ファッション
洋服を選ぶ場合も、横に広がるラインを意識した選び方をすると、面長が目立たなくなります。タートルネックなどの首が隠れる洋服や、Vネックなどの顎の縦のラインを強調するような服は、顎が長く見えるのでオススメできません。
逆に、胸が開いた服やデコルテが目立つ服は、首やデコルテと同化して目立たなくなるのでオススメです。
小顔メイク
顎が長い方は、メイクを少し変えるだけでも、目立たなくする事ができます。下記の点に注意して、メイクをしてみて下さい。ポイントは縦のラインを出来るだけなくし、横幅のラインを多くする事、また顎が目立たないように目などの別の場所にポイントを作ることです。
■まゆげ
まゆげは平行を意識して作り、つりあげないようにしましょう。小鼻から目尻を結んだラインまで眉毛を描き、濃くなりすぎないように薄めに描きます。
■シェーディングとハイライト
シェーディングとは陰を作ることで、ハイライトは明るくすることです。この2つを顔に部分的に入れることで、立体感を作り、小顔効果を生み出します。顎長の方が入れる場合は、シェーディングは生え際からおでこにかけてと、顎下から顎の周りまでぼかすように入れます。シェーディングを頬に入れると、面長が目立つので、入れないようにしましょう。
ハイライトは、目の周りの目尻からこめかみまで入れます。鼻のハイライトは出来るだけいれないようにし、入れる場合は中間くらいで留めます。
■チーク
チークを入れる位置は頬骨の下から耳に向かって横にぼかすように入れます。
■目元
アイメイクをしっかりとして、目力をプラスする事で、目線が目元にずれるので顎が目立たなくなります。マスカラは、目尻と下まつ毛を多めに入れ、アイライナーは目尻を強調するように入れましょう。
■リップ
口の周りはあまり目立たせないように、ベージュ系のリップを使うのがオススメです。レッド、ボルドー、ピンクなどの明るい色を使うと顎が際立つのでオススメしません。
おわりに
顎が長いという悩みを持っている方、短く小さくする手段は色々あります。顎が長い原因のほとんどの方は、老廃物が溜まり、むくみや脂肪、たるみなどが原因です。この場合は、まずは自分で出来るマッサージやストレッチ方法を取り入れて、改善してみましょう。
骨の歪みが原因の方の場合は、手術を検討する前に、小顔矯正やコルギを利用してみましょう。
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