腰痛に湿布は効果があるのか!オススメの張り方は?

腰痛は誰もが一度は経験したことのある痛みの1つですが、腰が痛いとき私たちが取る行動には以下の3つが挙げられます。

  1. 湿布を貼る
  2. マッサージやストレッチをする
  3. 安静にする(寝る)

休日や夜間、病院や整体などに行けないというときに便利なのが湿布薬です。患部に貼って安静にしていれば、痛みも緩和され数時間で楽になることでしょう。マッサージで腰のまわりの凝り固まった筋肉をほぐしたり、ストレッチで体全体を緩めたりします。

ぎっくり腰など緊急性の腰痛では体を動かすと痛みが増すため、安静にするなどの行動を取ります。

腰痛について

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腰痛と言っても、腰の一部分が局所的に痛い場合と、腰だけでなく背中全体や臀部(お尻)の筋肉まで広範囲に痛む場合などさまざまです。また疲れがたまると痛みだす慢性的な腰痛や、ふとした瞬間にねん挫したように痛めてしまう、ぎっくり腰などの急性の痛みなど、大きく2つに分けられます。

腰痛の原因とは?

腰痛には原因が明らかなものと、そうでないものがあります。骨粗鬆症などによる圧迫骨折や椎間板ヘルニアなどによる腰痛は、レントゲン検査など画像診断でその大方がわかるため、原因が明らかです。また胃腸などの消化器系や子宮などの臓器に炎症が起こったために腰が痛むこともありますが、いずれも検査で明らかになるので、手術や投薬で治療が可能です。

しかし、このように原因がわかる腰痛は全体の15%程度と言われます。残る85%はレントゲンを撮っても直接的な原因がわからない、いわば「見えない腰痛」なのです。

検査をしてもよくわからない腰痛の要因として、以下の3つが考えられています。

  1. 長時間同じ姿勢での仕事や運動不足など、生活習慣からくるもの
  2. 職場や家庭内でのストレスや不安からくるもの
  3. 神経そのものの障害からくるもの

これらの要因が複雑に絡み合って、腰の痛みを構成しているのです。

一般的な腰痛の治療法

腰痛治療の「定番」とも言うべき治療法を挙げると

1.鎮痛剤の使用(湿布薬や内服薬)

2.コルセットなどによる患部の固定

3.なるべく安静にする

の3つがありますが、近年これらの定番的な治療法はかえって腰痛を慢性化させるという説が主流になってきました。膝などの関節の痛みも歩くことでよくなると聞いたことはありませんか?「でもぎっくり腰などに痛み止めは必要でしょ」「痛み止めや湿布がよくないなら、何をすればいいの?」と思うかもしれません。

腰痛の痛みの原因って?

「痛み」の原因の多くは、患部の血流障害による酸素の欠乏と言われています。いわゆる細胞に酸素が足りていないという状況です。

それを改善するために、体は「プロスタグランジン」というホルモンを分泌させます。実はこのプロスタグランジンの作用によって「痛み、熱、腫れ」といった症状が現れ「炎症」が起こるのですが、同時にその自然治癒力によって患部を修復させているということが近年の研究でわかりました。

従来、西洋医学をはじめとする一般的な治療では炎症や痛みを「悪」ととらえて薬で抑えようとします。鎮痛剤などで痛みを抑制するわけですが、一方でこうした行為が体の自然治癒力による修復作業を妨げる原因になるとも言われます。

痛み止めは飲まないほうがいい?

ぎっくり腰などをはじめとする急性的な腰痛では、病院で痛み止めを処方されると思います。ズキンズキンと止めどもなく続く痛みは苦痛で、一刻も早く誰もが止めてほしいと思うでしょう。もちろん痛み止めで一時的に痛みを緩和するのも一つの手ですが、厄介なのは痛み止めを飲み続けなければならなくなることです。痛み止めの効果が切れるとまた痛みが現れてきます。腰痛が慢性化する原因はそこにあると言うわけです。

慢性的な痛みの原因の多くが、患部の血流障害による酸素の欠乏だと前述しました。体の中ではプロスタグランジンというホルモンを分泌し、痛みや熱といった現象で、自力で患部を治そうとしています。

痛み止めを服用するとそのプロスタグランジンの産生を抑えてしまうことになり、血管が収縮し血流障害がさらに悪化するというわけです。また繰り返し痛み止めを飲むことで知覚が鈍くなり、痛みが治まっても根本的な原因である血流障害は改善されないままになので、腰痛が慢性化するのです。

さらにひどいのは、薬を飲むのをやめると痛みがぶり返すことです。根本的な血流障害が治っていないので、また患部が痛む、痛み止めを飲む、という堂々巡りを繰り返し、痛み止めが手放せなくなっていきます。

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湿布薬は使ってもいいの?

湿布薬は一時的な痛みを緩和させるのに効果的ですが、患部の状態と湿布薬の種類、貼るタイミングを見極めて使わないと、かえって逆効果ということもあります。湿布薬には、冷湿布、温湿布、経皮鎮痛消炎テープの3つがあります。

■冷湿布・・・患部を冷やす作用があり、ねん挫や打撲など炎症のあるときに用いる。

■温湿布・・・患部を温める効果があり、血行不良による肩こりや腰痛に用いる。

■経皮鎮痛消炎テープ・・・鎮痛消炎剤を配合。患部の炎症や痛みが激しいときに用いる。

温感と冷感、どちらを使えばいい?

一般的にぶつけたりひねったりして、患部が熱を帯びて腫れているときは、冷湿布を用います。水分を多く含むパップ剤で患部を覆うことで、炎症による熱を下げる働きがあります。ねん挫や打撲、骨折をしたときなど、急性的な症状に適しています。ぎっくり腰はいわば腰の筋肉のねん挫です。腫れや炎症がひどいときには一時的に冷湿布で冷やすのもいいでしょう。

腫れなどの炎症が引いたら、今度は逆に温めた方がよいと言われています。トウガラシエキスなどを配合した温湿布や一定時間、患部を温める使い捨てカイロや熱シートなどです。

鎮痛消炎剤テープの使用について

湿布薬には、鎮痛消炎剤があらかじめ配合されたプラスター剤と呼ばれる種類があります。パップ剤と違い、水分をほとんど含まない粘着性のあるシート状で、冷却効果はありません

またあまり長く続けて使うと肌がかぶれたり、より強い成分のものでないと痛みが解消できないこともあります。これは内服型の鎮痛剤と同様、常用することである種のクセになり、結局手放せなくなって腰痛を長引かせる原因になるとも言われています。

腰痛に湿布を使う時の注意点

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では腰痛が発生した時に湿布を使用する場合の注意点を紹介します。

湿布薬を使わないほうが腰痛は治る?

冒頭で腰痛の原因は患部の血流障害だと説明をしました。血行を高めるには、温めることが一般的です。温湿布や使い捨てカイロなどで患部を温め、血の巡りをよくすることで、体の自然治癒力を高め、修復作業を助けるという考え方です。

実際、鎮痛消炎剤テープをやめて、使い捨てカイロなどで体を温める方法に切り替えたら、慢性的な腰痛が治ったという例も報告されています。

温めるときの注意点について

温湿布や使い捨てカイロなどで温める腰痛治療では、気をつける点があります。

  1. 外傷(キズ)ややけどがある部分は温めない。
  2. 低温やけどに注意する。直接カイロが肌に触れないよう、衣服の上から使用する。
  3. 温めると一時的に痛みが増すことも。自己判断せずに専門家に相談する。

いかかでしたか? 腰痛にはそれでも湿布を貼って、あのス~ッとした感覚が好きだと言う人もいるでしょう。

もちろんちょっとした痛みならそれでしのぐのもいいと思いますが、深刻な腰痛が慢性化して、なかなか治らないという場合、湿布や鎮痛薬を常用している人ほど、一度根本から見直してみることをおすすめします。

まとめ

いかかでしたか? 腰痛にはそれでも湿布を貼って、あのス~ッとした感覚が好きだと言う人もいるでしょう。

もちろんちょっとした痛みならそれでしのぐのもいいと思いますが、深刻な腰痛が慢性化して、なかなか治らないという場合、湿布や鎮痛薬を常用している人ほど、一度根本から見直してみることをおすすめします。

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