咳に血の味がする原因は?肺が痛いのは病気?

咳をしていて何だか血の味がすると感じたら、「自分の体に何が起こっているんだろう?」と不安になりますよね。

急に咳込んで血を吐いた人物が、その後間もなくして帰らぬ人になるという映画やドラマのワンシーンを思い出して、最悪の事態を想像してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?

咳で血の味がした場合、咳の原因や本当に出血したかどうかによって、心配しなくてもよい程度なのか、生命に関わる病気なのか、その診断は大きく分かれます。

まずは咳のメカニズムを知った上で、『血の味がする咳』はどんな咳で、どんな感じの血だったのかを思い出し、自己診断をしてみて下さい。

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咳のメカニズム

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咳はなぜ起こるのでしょうか。咳というと、自分がしても他人がしているのを見ても嫌な気分になりますよね。でも咳は私たちの体にとって大切な役割があるのです。

実は、咳はウイルスやほこり、煙、食べ物などの異物から肺や気管、気管支を守ろうとして起こる防除反応なのです。咳をすることで、体の中に侵入しようとした雑菌を外へ追い出してくれているのです。

その咳は痰(たん)が出るか、出ないかによって2つのタイプに分けられます。

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咳の種類

痰が出る咳は『湿性咳嗽(しっせいがいそう)』といい、痰が出ない咳は、一般的に空咳と呼ばれる『乾性咳嗽(かんせいがいそう)』といいます。

どちらのタイプの咳なのかによって、その咳の原因を探ることが出来ます。

湿性咳嗽(しっせいがいそう)

痰というと、汚いイメージがありますが、体内に入ってきた雑菌を外へ追い出すために作られるものですから大切な役割を担っています。こうした痰の出る湿性咳嗽は、乾燥咳嗽とは違って、さほど心配する必要がない場合が多いように見受けられます。

湿性咳嗽が出る主な病気は次のようなものが考えられます。

  • 風邪
  • 慢性気管支炎(たばこ気管支炎)
  • 気管支喘息
  • 副鼻腔気管支症候群
  • 後鼻漏症候群

乾性咳嗽(かんせいがいそう)

乾性咳嗽は痰の出ない空咳のことで、病的な咳です。大体鼻や口、そこから気管にかけての間の病気によって起こります。

乾性咳嗽が出る主な病気は次のようなものが考えられます。

  • アトピー咳嗽
  • 咳喘息
  • 胃食道逆流症
  • 心因性
  • 気管支結核

咳には『湿性咳嗽』と『乾性咳嗽』の2つのタイプがあることをご説明しましたが、いずれにしましても、3週間以上、長引く咳には要注意です。

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咳が続く期間

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3週間ほどでおさまる咳を急性咳嗽(きゅうせいがいそう)といい、3週間経ってもおさまらずに長引く咳のことを遷延性咳嗽(せんえんせいがいそう)といいます。咳が続く期間の長さでも、原因となる病気をある程度、想定することが出来ます。

急性咳嗽(きゅうせいがいそう)

3週間でおさまる咳、急性咳嗽の多くは感染症の病気が原因で起こります。主な病気は次のようなものが考えられます。

  • 風邪
  • 気管支喘息
  • 急性肺炎
  • 気道異物

遷延性咳嗽(せんえんせいがいそう)

3週間経っても続く咳、遷延性咳嗽の原因は非感染症疾患であることが多く、次のような病気が考えられます。

  • 咳喘息
  • アトピー喘息
  • 副鼻腔気管支症候群
  • 肺がん
  • 肺結核
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)

遷延性咳嗽の場合、進行すると、命に関わる病気の場合もあります。特に8週間以上も続く咳(慢性咳嗽といいます)の場合は結核や肺がんの可能性があります。すぐに呼吸器内科を受診するようにして下さい。

ここまで『咳』についてご説明してまいりましたが、これだけでは原因を特定することは難しいかと思います。

今回、一番着目しなくてはいけないのが『血の味がした』ということです。咳で出血する病気には、どんなものがあるのでしょうか。

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咳で出血する病気

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出血をともなう咳が出る病気には、次のようなものが挙げられます。それぞれの症状について詳しくご紹介していきます。

胃がん

肺がんに次いで多い癌が胃がんです。胃がんには初期症状がなく、大体、上腹部痛や食欲不振を訴えて検査を受けた時に偶然発見されます。

消化管からの出血で血痰が出たり、吐血することがありますが、こうなりますと、がんが進行している場合が多いので、すぐに病院へ行きましょう。

詳しくは、胃がんの原因は?ストレスや食生活に要注意!を参考にしてください。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍は40代以上の人に多くみられ、十二指腸潰瘍は10~40代の若年層によくみられます。自覚症状として上腹部痛が胃潰瘍では食後に、十二指腸潰瘍では空腹時に起こることがあります。

潰瘍から出血があると、胃酸と混じってコーヒーの残りかすのような血を吐く場合がありますが、その際はすぐに病院へ行き、受診して下さい。

胃潰瘍については、胃潰瘍の症状をチェック!治療するための方法は?を参考にしてください。

肺がん

がん死亡原因の1位が肺がんです。肺がんには自覚症状がほとんどないのですが、初期症状の一つとして、痰に血がうっすらと混じった血痰(ちたん)が出ることがあります。血痰は、気管支や肺、気道からの出血が痰に混じったできたものです。

血痰は早期発見につながる大切なサインです。この病気は主に喫煙を習慣にしている方に多く見られるので、喫煙者の方は、日頃からこの血痰には注意するようにしましょう。

肺がんについては、肺がんの初期症状をチェック!咳や背中の痛みに要注意!を読んでおきましょう。

気管支炎や気管支拡張症

気管支炎はウイルスなどが原因で気管支に炎症が起きて、咳や痰、発熱などの症状が出る病気の総称です。

気管支拡張症は気管支が広がったままになってしまう病気で、咳や痰、発熱に加えて体重が減少したりもします。

どちらも肺がんと同じように血痰が出ることがあります。血痰の原因のほとんどは、気管支炎と気管支拡張症だといわれています。気管支拡張症の場合は喀血(かっけつ=咳とともに血を吐くこと)を引き起こすこともあります。

気管支炎については、気管支炎はうつるの?症状や原因を知っておこう!を参考にしてください。

心不全

心不全は、心臓が全身に血液を送ることができなくなった状態をいいます。疲れやすくなり、体のむくみ、食欲不振などの症状があらわれます。心不全になると、肺に水がたまって呼吸がしづらくなるために咳が出て、ピンク色の泡状の痰を出すことがあります。

喘息

喘息とは炎症によって気管支が狭くなり、発作性の呼吸困難や咳などを繰り返す疾患のことです。激しい咳で気管支から出血し、喀血することもあります。

喘息による咳は風邪やインフルエンザよりも苦しく、時には生命に関わるほど重い症状になる時もあります。

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怖い病気の名前がたくさん出てきたために、ここまでお読みになられた方の中には「そうか、口の中の血の味は、大きな病気のサインだったのか!」と不安を抱えてしまった方もいらっしゃるかもしれません。

そう考えるのは、ちょっと待って下さい。咳をした後、口の中で感じた血の味は本当に血液だったのでしょうか?吐血や喀血のように直接目で見て確かめたわけではないのですよね?

血のように感じても、もしかしてそれは血液ではなかったのかもしれません。『みりん風味調味料』が『みりん』ではないように、ギャル風スタッフのいる店に本物のギャルがいないように、血液だと感じたものは血液もどきだったのではないでしょうか。

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咳で血の味がする原因

次に、ほとんど出血していないにも関わらず、咳をした後に血のような鉄の味がする場合をいくつか挙げてみましょう。

激しい咳をした場合

風邪などで咳をしすぎて、咽喉や気道が切れて出血して血の味がすることがあります。

口の中で血の味を感じたら、すぐにうがいをして、こまめに水分を取り、これ以上咳で咽喉の粘膜を傷つけることがないように咽喉を潤して下さい。咽喉の粘膜を守ってくれる薬を服用するのもよいでしょう。

鼻血

口の中からの出血ではなく、鼻から出た少量の血液が、いつの間にか口の中に落ちてきて血の味が口内に広がることもあります。鼻血にはあまり自覚症状がないために、よほど大量ではない限り、気づかないかもしれません。

運動した後

激しい運動をした後、血液に放出されたヘモグロビンが唾液の中に混じって、鉄のような味がする場合があります。

いかがでしょうか?『咳で血の味がする』ことがあっても必ずしも病気だとは限らないこともあるのですね。しかし、早合点は禁物です。血の味がする咳が続く場合は早めに病院へ行き、医師の診断を仰ぐようにして下さい。

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咳の予防法

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誰でも咳が出ますと、咽喉が痛くなったり体力を消耗したりして、つらいものですよね。そこで咳が出やすい、咽喉が敏感だという方のために、咳を予防する方法をご紹介しましょう。

うがいをする

うがいは、病原菌やほこりを洗い流してくれる上、粘液の分泌をうながして咽喉を潤し、血行をよくする効果が期待できます。外出した後や人に会った後は必ずうがいをするようにしましょう。

こまめに水分を補給する

気道の粘膜が乾くと、病原菌やほこりを外へ追い出す力が弱くなってしまいます。こまめに水やお茶を飲むようにして、咽喉を潤すようにしましょう。室内も加湿器などを使って乾燥を防ぐようにして下さい。

マスクをする

マスクをしますと、飛沫感染を防いでくれたり、ほこりやアレルギーになる原因、アレルゲンを吸い込むことを防いでくれます。

またマスクは冷気や乾燥からも守ってくれます。人が集まる中へ行く時は、マスクを着用するようにしましょう。

禁煙する

タバコは咽喉や肺に悪影響を与えます。喫煙によって、慢性閉塞性肺疾患(COPD)になったり、肺がんになってしまうこともあります。またタバコの煙が周りの方の咳の原因になることもあります。自分の健康のため、周りの方の健康のため、タバコはやめましょう。

刺激物を食べないようにする

咽喉に刺激を与えるものは、なるべく食べないようにしましょう。お酒や辛い物は咽喉の水分を奪ったり、粘膜を傷つけてしまう恐れがありますので、咽喉に負担をかけないようにして下さい。

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まとめ

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『咳で血の味がする』と感じた時、どういった原因があるのか、ご説明してまいりましたが、参考になりましたでしょうか?

まとめますと、『痰が出る咳かどうか』、『咳はどのくらい続いているのか』『本当に出血したのかどうか』ということが大切なポイントになるかと思います。

自己診断では重い病気の症状にあてはまらなくても、実は何かの病気のサインかもしれません。咳が長引いたり、血の味を感じましたら、早めに医師の診断を受けるようにして下さい。

一刻も早くつらい咳から解放されることをお祈りしています。

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