乳児突然死症候群は何故起きる?考えられる原因を知って予防しよう。

1歳未満の赤ちゃんが、突然亡くなってしまう事を乳児突然死症候群と呼びます。これは「SIDS」ともいい、はっきりした原因は未だにわからず、現在でもその研究は続けられています。

生後から、だいたい6か月くらいの乳幼児に非常に多く発生し、保育所の預けての保育事故も少なくありません。原因不明でなすすべもなく、自分の子どもの死に向き合うことは、非常に辛いことです。

また、乳児突然死症候群で赤ちゃんを亡くすことにより、それが育児をするママに責任がないのか、事故なのか、その予防策はなかったのか、と苦しい状況にもなります。

乳児突然死症候群は原因不明ですから、未然に防ぐということはかなり困難なことと考えられます。病でもなく、ましてや赤ちゃんはものを表現できず、動きも自分の意志では何ともできないので、本当にこの乳児突然死症候群は怖いものと感じざるを得ません。

さて今回は、この乳児突然死症候群についてお伝えいたします。

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乳児突然死症候群とは?

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乳児とは生後1歳未満の赤ちゃんのことで、SIDSとはSudden Infant Death Syndromeの略称です。

この生後1歳未満の子が突然死してしまうこの病気、一体何が原因なのでしょうか。

原因不明の病気

文字通り、突然に乳児が死亡してしまうことです。現在に日本では年間に約100人ぐらいが亡くなっています。特に先天的な異常もなく、何かをのどに詰まらせたとかでもなく、理由が本当に分からないケースがこの症候群です。

アメリカでは、うつ伏せで寝かせる習慣があり、そのために死亡するケースが多かったのですが、うつ伏せをさせないようにした以降は、その死亡率は40%も減り、うつ伏せで寝かせることも一つの要因となっています。

母体の影響

この乳児突然死症候群で亡くなるのは、1歳未満の乳児ということから、妊娠をしていた時に、胎児によくない影響を与えているのではないかということも考えられています。

母体の取った食事で人工的なものなど、現代では大人には影響のないものも、特に胎児であれば、異常を来たすものがあるかもしれません。例えば、歯磨き粉、シャンプー、何らかの薬などです。

その他にも、添加物の多いソフトドリンクを飲みすぎると、胎児がアレルギーになって生まれてくるということも、考慮すべきことです。

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乳児突然死症候群の原因

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先にも書いたように、はっきりした発症の原因は解っておりません。ここに上げたものは、過去に亡くなった時のケースが一番当てはまる状況です。

この状態の時に必ずしも乳児突然死症候群となるとは限らず、あくまでも確率が高くなってしまうケースです。

発熱、うつ熱

風邪など特に赤ちゃんは、まだ免疫力もそれほど強くないので、ちょっとした病気でも体調を悪くする場合もあります。これは、どの家庭でもある程度は注意をしていると思いますが、油断は禁物です。気になることがあったら、すぐに医師の診断を受けるような用心さも必要です。

通常の風邪の症状で出る発熱は、それほど気にするほどでもありません。身体の中に入ったウイルスとか細菌の影響で熱を発するのは、通常の熱です。

うつ熱の場合は知らない間に熱が上がっていることもあります。うつ熱とは、部屋を暖かくしすぎる上に服を着せ過ぎて体温が上がってしまう症状です。赤ちゃんの場合は体温調整もうまくできないので、熱をため込み、高熱の状態になるのです。

これは注意することで防げますし、解決します。見た目、汗の量が通常と違うこと、呼吸の回数も減ってくるという状態になります。

うつぶせ寝

世界的な統計でも、うつぶせ寝をやめることで40%ほど発生率が減っていることから乳児突然死症候群への影響が少なからずあります。

ただ、必ずしもうつぶせ寝をしたから、乳児突然死症候群となる原因にはなりません。つまり、うつぶせの状態が悪いのか、その状態で鼻や口がふさがれ、窒息死してしまったのかが解らないようです。

うつぶせ寝にしていれば、確かに窒息する発症リスクは高くなります。それに、うつぶせ寝は意図的にすることがほとんどで、赤ちゃんが自らうつぶせ寝になることはありません。

実は赤ちゃんはうつぶせ寝にすると、結構寝付きがいいということもあり、流行った経緯があります。ですが現在では、うつぶせ寝は極力避けるようにするというのが現状です。おそらく、まだ身体の柔らかい赤ちゃんは、うつぶせ寝をさせることで胸が圧迫されたり、十分な酸素が取り入れることができなくなり、低酸素状態になる可能性があります。大人の常識では問題なくても、乳児には相当な負担になることは十分に考えられます。

喫煙

副流炎を吸ってしまうことがいけないことであり、家族に喫煙の習慣があるなど、タバコの煙を吸ってしまう環境にあることはよくありません。

最近は人が多く集まるところでも喫煙ができなくなっているので、そういう意味では安心かと思いますが、まれにその配慮がなされていない場所もあります。本当にこれは気をつけないといけません。

ましてや喫煙者は、吸わない人のことを考慮するということをしません。煙が吸わない人の方へ流れても、配慮がない人がほとんとです。当然、お腹に赤ちゃんがいる時も同様です。本人が吸うこともよくないことですが、妊娠中に受動喫煙をすることも、リスクが高くなることに気をつけないといけません。

例え、大きい部屋の端でもタバコの煙は必ず部屋中に広がってしまうのです。日本はまだまだ受動喫煙に関しての規制があまいので、家族向けのファミリーレストランでさえ、まだ完全分煙になっていない状況です。このようなことからも、同居にタバコを吸う人がいると、乳児突然死症候群で赤ちゃんを亡くすケースが高いと出ています。

これは回りでの喫煙を断るようにすべきであり、回りの人も気が付いたら、その旨を主張すべきです。

高温

先に述べたことと、重複しますが着せ過ぎにより体温が上昇することが危険です。また最近の傾向にもよるのですが、それほど寒くないのに大人の人で低体温の人は、室温を高めに設定する傾向のあります。

その辺の状況を考慮して部屋の温度の設定をしないと、赤ちゃんにとっては非常に不快な温度になります。

基本的に赤ちゃんは、大人とは違い体温は高めなので、大人の感覚に合わせてしまうと、赤ちゃんにとっては不適切な温度となります。

柔らかい敷布団

敷布団が柔らか過ぎると、赤ちゃんの身体が背中を中心にして沈み込むため、熱が逃げにくかったり、こもってしまいます。若干固めな敷布団だと、身体と敷布団の間に隙間ができることで熱を逃がすことができるのです。

ふかふかの布団など、特に羽毛布団はその傾向にありますので注意を必要とします。

粉ミルク

赤ちゃんは母乳育児が基本です。この母乳と粉ミルクでも、乳児突然死症候群になる可能性が相当違うようです。これは粉ミルクの方が、乳児突然死症候群の発症率が高いとの統計が物語っているということなので、はっきりと何がいけないということは解っていません。

以前は母乳の中に母体で摂取した食べ物の中にダイオキシンが入っているということもあり、母乳を敬遠する傾向にありましたが、最近はそのような心配もなくなりました。

そして、やはり粉ミルクと母乳ではその栄養素もさることながら、粉ミルクは人工栄養であり、加工しているために、必ずしも赤ちゃんに適しているとは言えないと思われます。

もちろん母乳が出にくい場合は、やむを得ませんが、母乳が出る以上は基本的に母乳与えるようにしましょう。母乳は赤ちゃんが成長するために必要な栄養素も当然多く含まれていますが、免疫力に関係する要素も多く含まれており、それが重要なのです。

正直、母乳は面倒くさいと思われる人も稀にいます。ですが、母乳で育てると知能も粉ミルクより発達するということも言われています。そういう意味では、母乳のすごさというものを改めて認識し、子育てを行うことが大事です。

ちなみの余談ですが、5~6歳くらいの年齢まで母乳を飲んでいる人は、知能が高くなるということも一部では言われています。最もどれくらいの信憑性があるのかはわかりませんが…。

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乳児突然死症候群の予防法

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乳児突然死症候群を予防するSIDS予防は、現在もかなりの病院で原因究明などの研究がなされています。

母乳

乳児突然死症候群で赤ちゃんを亡くさないためにも、その統計的に可能性が低くなることを行う意味でもぜひ母乳で育てるようにしていただきたいと思います。母乳には粉ミルクにはない赤ちゃんが成長するための「何か」が違うのです。

例えが悪いかもしれませんが、遺伝子組み換えの食品は、人が食べても異常が発生することは今のところありませんが、それら遺伝子組み換えの食品を実験で虫に食べさせたところ、虫は死んでしまったということがありました。つまり、同じ食品でも微妙に何かが違うのです。

ただ、粉ミルクだから乳児突然死症候群にあるということでもありませんし、母乳だからならないということでもありません。ですがもしその可能性があるのならば、乳児突然死症候群になる可能性をを低くすることが重要なのです。

また、その他にも粉ミルクで育てる場合、赤ちゃんの睡眠に微妙な違いが見られるとの報告があります。粉ミルクは、俗にいう、腹持ちがいいとのことです。つまり、その分睡眠が長くなるので、乳児突然死症候群になり異常が発生しても親が気づきにくいということです。

禁煙

これも乳児突然死症候群を招かないためには、タバコの煙を赤ちゃんが吸い込まないようにすることが当たり前のことです。そして何度もいいますが、そのような場所へも行かないことも重要です。これは妊娠中でも同様です。

タバコの煙は血管内に入り込み、全身を巡って赤ちゃんの身体の中にも侵入してしまいます。これは、当然身体にいい訳はありません。

また、これは回りのタバコを吸う人も、気づかいをしていただきたいものです。最も当然のことですが、妊婦の方が吸うのはもっての他です。

一人にしない

赤ちゃんは自分の意志で身体を思うように動かすことはできません。例えば布団やぬいぐるみなどが目の前にあったとしても、どけることができないのです。

それらが口をふさいだり、圧迫することにより、呼吸困難になったり、熱をこもらせる原因になることもあります。ですから、一人のままにしておくと事故発生の可能性が高まるので、、常に誰かが目の届く範囲にいるようします。

暖めすぎない

過保護になりがちな赤ちゃんへ接し方になりがちですが、それは当り前といえば当たり前です。何せ、まだまだ自らの表現ができないからです。唯一できるとすれば泣くことくらいですが、それだけでは判断できない部分が多すぎるのです。

赤ちゃんを思う気持ちが過剰になると、やはり暖めすぎることもあります。部屋の温度が高すぎるうえ、厚着をさせることで、体温が上がり過ぎて、呼吸中枢の異常が原因の一つとも考えられています。

汗を異常にかいていたり、眼がうつろになっていたり、呼吸が苦しそうになっているようだったら、速やかに医師の診断を仰ぐことが望ましいかと思います。このときばかりは気にしすぎと言われても構いません。

両親と過ごす

親が赤ちゃんから目を離さない程度の距離を保つことは重要です。乳児突然死症候群の場合そのほとんどがほんの少し目を離した瞬間にに亡くなっていることが多いのです。

その予兆があったかどうかは別にしても、その瞬間の時が命取りになります。かといって四六時中見張っていなければ、ということも無理な話です。ここで注意していただきたいのは、それなりの長い間を一人にさせないということだということです。

一人にして、買い物に出かけてしまうなどが当然、よろしくないということです。

寝かせる場所に、物をおかない

当然ベビーベッドの寝かせているということになるかと思いますが、このベッドの中にぬいぐるみとかタオル類はあまり置かないようにします。

これらのものが何らかの拍子に赤ちゃんの顔の多いかぶさってしまった場合、その多くは赤ちゃん自身がそれを取り除くことはできません。立てかけてあったぬいぐるみなど、ちょっとした振動で赤ちゃんの顔に倒れてしまうなど、ほんの小さなものでも口元や鼻のあたりにかぶされば、呼吸困難なることがありえますので、これも十分に注意をしてください。

添い寝しない

親が添い寝をしたい気持ちはわかりますが、親の大きな身体が寝返りをうって覆いかぶさってしまうなど、これも危険です。呼吸を困難にさせる以外にも、怪我などの可能性もあります。

また、親がかけている布団も、ちょっとした拍子で赤ちゃんの顔にかぶさることなどはありえます。

おしゃぶりを与える

赤ちゃんが寝るときの、意外に効果のあるものが、おしゃぶりさせて眠らせることです。これは、はっきりした理由はわかりませんが、乳児突然死症候群で亡くなるケースは減るといわれています。

おしゃぶり吸う事でリラックスをうながすホルモンが出るようになっているので、落ち着くことができたり、ゆったりとした気分になることができ、そのような状態になることは赤ちゃんにとって非常に大事なこととされています。

また、このおしゃぶりをさせると精神の発達に重要な影響を与えているともいわれています。

仰向けに寝せる

うつぶせ寝がよくないということであれば、仰向けに寝せるようにするしかありません。手や足は仰向けに寝ると、その可動域が広がります。

赤ちゃんは手や腕を元気にバタバタとしていますが、逆にうつぶせ寝にすると可動域が減り、そのような運動があまりできません。これも一つの原因と考えられます。

心臓マッサージ

乳児突然死症候群は突然ということですが、例えば心臓が停止する、呼吸がしっかりとしていないようでしたら、心臓マッサージなどの応急処置をしなくてはいけません。

これは救急車を待っている間に手遅れになることも予想されますので、マッサージの仕方や人工呼吸をマスターしておくことが重要です。今は、出産のときにこのことを学ぶのかわかりませんが、父親や保育所の人など関係者を含めて対応できるようにすることが望ましいかと思います。

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まとめ

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いかがでしたか。この乳児突然死症候群は、別名「ゆりかごの死」と呼ばれ、何度も書きますが、本当に何の前触れもなく、突然に赤ちゃんが息を引き取ってしまう恐ろしいものです。

このようなことにならないためには、ご家族の方も十分に注意する必要はありますが、それ以上に対象が赤ちゃんであるということをよく踏まえないといけません。赤ちゃんは非常にデリケートであり、その様子はつぶさに観察しなければいけないと同時に、そのようなリスクマネジメントをすることが重要です。

また情報は、与えられるままではいけません。自らもそのような情報に敏感であるようにしたいものです。これらの情報は厚生労働省のサイトでもガイドラインが公にされていますし、情報に関しては多少神経質になるぐらいでちょうどいいのではないかとも思います。

そうすることにより、微妙な赤ちゃんの変化に気づくことがその乳児突然死症候群を未然に防げると考えます。

ただ、やはり医師はそれなりの研究機関でも、このようなことにならぬ様に懸命な処置、また研究をしても、依然減らないというのが現状です。今後は少しでもそのような状況が、早く改善されることを願ってやみません。

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