赤ちゃんのアレルギーの症状は?原因や対処方法を紹介!

大人も子供も関係なくかかる現代病ともいえる「アレルギー」に悩まされている方、多いのではないでしょうか。このアレルギーを引き起こす原因となるのは、食べ物だけではなく、ハウスダストや、カビ、ダニ、花粉、猫や犬など様々です。原因に個人差があるため発見もしにくいものです。

実は、赤ちゃんもアレルギーにかかりやすく、中でも食べ物アレルギーが得に多く、赤ちゃんの10人に1人は症状がみられるといわれています。ここでは、赤ちゃんのアレルギーについてと、その対策についてご紹介したいと思います。

赤ちゃんのアレルギーの原因は?

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アレルギーとは、身体の外から入ってきた異物を排除するために「免疫」という機能が働き、体を異物から守るために、その機能が過剰に反応してしまう状態をいいます。

本来、免疫は細菌やウィルスから身体を守ってくれる大切な働きをする機能ですが、身体に害のないものにも反応して、逆に害を及ぼしてしまいアレルギー症状として出てきます。この時のアレルギーを引き起こす物質を「アレルゲン」といいます。

赤ちゃんに多くみられるアレルギーは、食べ物アレルギーであり、「卵」「乳製品」「小麦」が、アレルゲンとして最も多くみられます。赤ちゃんにアレルギーが多い理由は、消化機能がまだ未熟なため、食べ物に対して身体が過剰反応を起こしやすいことが原因といわれていました。

しかし、最近の研究では、乳児期のアトピー性皮膚炎が、食べ物アレルギーのリスクも高めているといわれています。食べ物アレルギーをそのままにしておくと、症状の悪化に繋がり、酷い時は「アナフィキラシーショック」という意識を失う状態を引き起こすこともあります。少しでも不安に思う症状があったときは、早めに医師の診断と検査を受け、早めの治療を受けることが大切です。

一度アレルギー症状がでると、ずっと続くのでは・・と不安になりますよね。しかし、赤ちゃん時期に出たアレルギーがずっと続くとは限らず、赤ちゃんの成長とともに、身体の機能も発達し、アレルギーの原因とされていた食べ物(アレルゲン)も食べられるようになることも多くあります。

アレルギーが原因で起こる病気

赤ちゃん 病気

赤ちゃんの、アレルギーが原因となって起こる病気を紹介します。典型的なアレルギー症状は、摂取してから比較的早く、1時間以内に症状が現れることが多いです。

食べ物アレルギー

食べ物が原因となって起こる病気で、赤ちゃんの10人に1人の割合で起きるといわれています。赤ちゃんは、消化機能が未発達なため、タンパク質を分解をしきれないことが原因となるといわれています。

主な症状として、発疹、蕁麻疹などの皮膚症状、呼吸器症状などがあります。食べ物アレルギーの場合は、赤ちゃんの消化機能の発達によって、成長とともに改善されることもあります。

アトピー性皮膚炎

皮膚にかゆみのある湿疹がみられ、慢性的に続きます。

良くなったり、悪くなったり、ジクジクした赤い発疹が頭、顔、関節、耳などに症状として出ることがあります。かゆみが続くと無意識に掻いてしまい、症状の悪化に繋がることもあります。

気管支ぜんそく

気管支にアレルギー反応が起きて、気道が狭くなり、呼吸がしにくくなり、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」などの音を出して苦しそうな呼吸をするのが特徴です。

咳が慢性的に続くこともあります。気道の炎症が進行しないように、早めの受診が重要です。

アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎

鼻や目にアレルギー反応が出ると、くしゃみ、鼻水、鼻づまりや目のかゆみ、目の充血などの症状がでます。アレルゲンが、ダニ、ハウスダスの場合は、季節に関係なく症状がでますが、花粉の場合は、特定の季節になると、症状がでます。

いろいろなアレルギー反応が、成長とともに変化しながらでることがあり、このような変化を「アレルギーマーチ」といいます。アレルギーの原因となるアレルゲンも、この変化の過程で、変わっていくことがあります。

アレルギーを見つけるための検査

医療検査

症状があらわれたら、原因を特定するために、血液検査や皮膚検査などを病院で行います。検査で確認できれば、診断の確定ができます。

血液検査

最も一般的な検査方法です。採血して原因と考えられるアレルゲンが血液中にどのくらいあるかを調べて原因を特定する検査方法です。

皮膚検査

皮膚で、スクラッチテスト(赤ちゃんの皮膚に針で少し傷をつけ、その上にアレルゲンを付着させて皮膚の色などの変化をみる検査)やパッチテスト(アレルゲンを紙にしみこませ、皮膚に貼って色などの皮膚の変化を確認する検査)を行い、検査する方法です。

これらの検査は、生後4か月頃から受けることができますが、アレルギーの症状の出方に個人差があるので、不安要素があるときは、月齢は関係なく医師に相談しましょう。

毎日の食事で摂取しているものや、ハウスダストなどの場合は、アレルゲンを特定することが難しく、普段の生活で注意深く観察をしながら、病院でより詳しい検査をする必要があります。

アレルギーになったときの治療法

9赤ちゃんアレルギー

アレルギーの原因がわかったら、まずは、アレルゲンとされる食べ物をを約14日間程摂取しないようにして、症状の変化をみる「除去テスト」を行います。母乳の場合は、ママの食事からもアレルゲンを除去するようにします。この期間に症状の改善の傾向がみられた場合、アレルギーが特定されることになります。

その後、少しずつ除去していた食べ物を(ママの食事でも)摂るようにしていく「負荷テスト」を行い、どの程度まで摂ることが可能なのかをみます。

このテストの結果で、アレルギーの症状の強さや原因物質の摂取可能量を確認し、具体的な治療方針を決定することになります。

アレルギー反応が出たら、アレルゲンを早く突き止め、医師の指導のもとで生活の中でどのように避けてどのように症状の悪化を防ぐかが重要となります。症状の悪化、慢性化を防ぐためにも、アレルゲンを早期発見することが重要です。

アレルギーは治らない?

アレルギーの起こる原因にもよりますが、赤ちゃんは消化機能が未熟なため、アレルギー症状が出ることが多く、赤ちゃんが成長するにつれて、消化機能も発達してくるので、アレルギー症状が軽くなったり、摂取できるようになったりすることもあります。医師の指導や、生活習慣の改善などの結果から、アレルギー症状が緩和されたり、発症が抑えられたりしてくることもあります。

あまり、神経質に家の中の掃除や食事に敏感になりすぎるのも、育児をするうえでのストレスに繋がり、不安要素を増やす結果にもなります。赤ちゃんのアレルギーの原因にあった対策を心がけつつ、赤ちゃんの成長過程に起きることの一つと捉えながら、常に医師に相談できる状態のなかで、症状の緩和、改善の対策を心がけることが大切です。

赤ちゃんにあったスキンケア

5赤ちゃんアレルギー

赤ちゃんの肌は、皮膚がとても薄く敏感なので、肌が荒れた状態でいると、そこから、アレルギーの原因が発症することもあります。食べ物アレルギーも、始まりは皮膚アレルギーが原因となることもあるので、スキンケアはとても重要です。

赤ちゃんを洗うときは、良く泡立てた泡で、ボディータオルやスポンジは使わずに、ママの手で優しく泡をのばしていくように洗います。赤ちゃんの皮膚は、くびれがとても多いので、肘や首元も、良く伸ばしながら洗います。

良く泡を流したら、優しくタオルで押さえるようにして、水気をとります。皮膚がまだ少し湿っている状態のときに、保湿液をたっぷりつけてあげましょう。皮膚を乾燥させないことが大切です。

このような、スキンケアを6か月間位しっかりと行うと、皮膚アレルギーや、アトピー性皮膚炎の症状の緩和、改善がみられることもあります。毎日の生活の一部なので、お風呂タイムや、身体に保湿液をぬるときの赤ちゃんとの時間は、ママと赤ちゃんのスキンシップの時間として、赤ちゃんにとっても心地いい時間となるように、大切に過ごしていきたいですね。

まとめ

赤ちゃん用の、敏感肌・アレルギー肌用のスキンケア商品が多数市販されています。市販されているもので、合わないときは、病院でその赤ちゃんの肌に合ったスキンケアについて相談してみてもいいでしょう。

ベビーフードやミルクもアレルギー用のものがたくさん出ています。それだけ、アレルギーの赤ちゃんも多いということでしょう。アレルギーは、一つ間違えば慢性化したり、別の病気を招く原因にもなりかねないのも事実ですが、未熟な赤ちゃんの身体におきる成長過程の一つとして起こる事も事実です。大切なのは、一人で抱え込んで悩んだり、自己判断で軽く考えすぎたりせず、かかりつけの病院との連携のもとで、赤ちゃんの状態をしっかりと把握したうえで、赤ちゃんの成長を見守っていくことでしょう。

  
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