風邪や喉の調子が悪い時は、ゴホッゴホッと咳が立て続けにでて苦しい日が続いてしまいますよね。咳が多くなってしまうと、呼吸が上手くできなくなり生活するのも苦しくなることがあります。特に、寝る前に咳が発生するとなかなか眠りにつけなくなってしまうので、十分な睡眠を取れなくなりますよね。
病気が完全に治るまでの間は、咳をなんとしてでも抑えたいと考える人は多くいます。どのようにすれば咳を緩和出来るのでしょうか?
今回は咳を止める方法についての記事を書いています。咳に悩まされたり、なんとかしたいと考えている人はぜひ読んでみてください!
咳の仕組み
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まずは、どういった仕組みで咳が出るのかを知っておきましょう。
・役割
咳は、空気の通り道に入ったものを取り除いたり、侵入したものを排出しようとする働きがあります。咳をすることで、体を守っているのです。
咳をしないと、喉に細菌やウイルスが簡単に侵入してしまうので、生きるためには欠かせない役割があるので、咳が出るのは悪いことではありません。
・体に負荷がかかる
咳をするときに出る空気はとても速く、台風の時の風よりも速いといわれています。この風力により、喉に侵入した異物を体外に排出しています。
そんな勢いのある風を体から出しているので、体に大きな負荷がかかります。肺を多いっきり圧迫することになるので、周りの筋肉が強く収縮します。そのため、咳を多くしているとろっ骨が折れてしまう場合もあるので注意しましょう。
・夜になると咳が多くなる
日中はそんなに咳が出ることはないのに、夜になると咳の回数が増える経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?
夜寝る前などは体がリラックスした状態になるので、自律神経の「副交感神経」が優位な状態になります。副交感神経が優位になると気道が狭くなってしまい、喉が過敏になっているので少しの刺激でも咳が発生しやすくなってしまうのです。
咳を止める方法
では、咳を止めるにはどうすれば良いかを紹介します。
①部屋を加湿する
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咳を止めるには、喉の異物を除去する必要があります。一般的に風邪を引いた時に、喉に侵入する異物は「痰」が多いといえます。痰は乾燥した空気だと排出しにくくなってしまうので、加湿器を使って寝室などの湿度を高める必要があります。
加湿器がない場合に部屋を加湿する方法としては、
・濡らしたタオルを干しておく
・霧吹きで部屋に水をまく
・水を張って部屋に置いておく
などが挙げられます。理想的な湿度は70%前後だと言われております。これ以上高くしてしまうと、ウイルスやカビが増えやすくなってしまうので注意しましょう。加湿器があった方が湿度を調整出来るので便利です。
②温かい飲み物を飲む
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風邪を引いて発熱しているときは、ついつい冷たい飲み物が欲しくなりますが、冷たい飲み物は避けましょう。喉が冷えてしまうと免疫力が低下してしまう他、気管に刺激を与えて縮んでしまうことで咳が多く出ることになってしまいます。
そういった理由から飲み物は温かいものにしましょう。温かい飲み物を飲むことで、蒸気が発生して喉の乾燥を防ぐ効果が高くなります。オススメは
・生姜湯
・緑茶
・紅茶
などが殺菌効果を含んでいるので、咳を止めるには効果的でしょう。ただし、あまりに高い温度にしてしまうと、喉の粘膜に負担をかけてしまい、痰が発生して咳が増えてしまう恐れがあるので注意してください。
③咳に効果のあるものを食べる
咳を早く止めたいときは、喉に効果的なものを食事から摂取しましょう。
咳を止めるのに効果のある食べ物を紹介します。
・にんにく
にんにくには殺菌効果と消炎効果が含まれているので、風邪を引いた時にはもってこいの食材です。去痰効果も期待できるので、咳を止める効果も非常に期待できます。
火を通すと効果が薄くなってしまうので、生で食べた方が良いでしょう。すりおろしたニンニクを食材に混ぜて一緒に食べるなどして、できるだけ生で摂取してください。ただし、過度に摂取してしまうと胃に負担がかかりすぎてしまうので注意してください。
・はちみつ
喉に良い食べ物といえばはちみつを想像する方も多いのではないでしょうか。はちみつにも、殺菌効果や去痰効果があるので咳を止めるには効果的な食材です。
はちみつをコップにスプーン一杯分入れ、お湯でといで飲むだけでも十分な効果を得ることが出来ます。レモンなどを絞ることで飲みやすくなります。
詳しい効果や、レシピは咳止めはちみつの恐るべき効果とは?大根やレモンと一緒に!の記事に詳しく書いてあるので読んでみてください!
・生姜
生姜には殺菌作用があるので、喉に侵入したウイルスを除去し咳を止める効果が期待できます。
こちらもなるべく生のまま摂取したい食材になるので、他の食事などと一緒に薬味として取り入れるのがオススメです。
・大根
大根に含まれる成分に、殺菌作用と去痰作用があるので咳を止める効果が期待できます。
こちらも生のまま摂取した方がより高い効果が期待できるので、大根おろしにして焼き魚などと一緒に摂取するのが良いでしょう。はちみつと組み合わせた、はちみつ大根は喉のトラブルには非常に高い効果があるのでオススメです。
以上になります。他にも喉に効果のある食べ物はたくさんあるのですが、特に効果的なものを紹介しました。積極的に摂取することで、咳が止まるのが早くなります。
また喉の水分を奪ってしまう、辛すぎるものやアルコールなどはなるべく控えるようにしましょう。これらを多く摂取してしまうと、痰が発生して咳が長引く原因になってしまいます。
④部屋を掃除する
上記で紹介したように、喉に異物が入ることで咳が発生します。部屋を掃除していないと、ホコリが多く舞ってしまうので咳が発生しやすくなってしまいます。
目に見えない程の小さなホコリが空気中に存在するために、無意識にホコリを吸い取っている可能性が考えられます。咳が発生する前から、こまめに部屋を掃除することで咳が発生するのを防ぐ事もできます。
⑤首を温める
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首にある「大椎」というツボを温めると、咳を止める効果があるとされています。
大椎の場所は、首を曲げた際に、後ろ側で一番突き出る骨の下にあります。咳止めの効果のほかに、喉の痛みや風邪の初期症状を改善する効果が期待できるので、積極的に温めましょう。
さらに、首を暖めることで喉も温まるので痰が切りやすくなるために、咳が止まりやすくなります。温める際は火傷をしないように気をつけましょう。
⑥ツボを押す
咳止めに効果のあるツボを押して、症状が改善するのを早めましょう。ツボを押す際は、強い力で押すのではなく、指の腹の部分を使って適度な力で押しましょう。押して離してを5分間ほど繰り返すことで効果が現れ出します。
では、咳止めに効果のあるツボを紹介します。
・天突(てんとつ)
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天突は首の付根の鎖骨付近にあるツボです。強く押しすぎると気管を圧迫して苦しくなってしまうので注意してください。喉のトラブル全般的に効果のあるツボです。
・孔最(こうさい)
腕の内側の部分にあるツボです。咳止めに効果があり、強い咳をしてる時には高い効果が得られるので押してみましょう。
・尺沢(しゃくたく)
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肘が曲がる部分に存在するツボです。痰が絡んでいる咳をしている時に高い効果を得ることができます。
以上が、咳を止める効果のあるツボです。効果は個人差があるので、全く効かないという場合もありますが、ツボを押す分にはお金もかからないので試しに押して見る価値はありますよ!
⑦薬を飲む
どうしても咳を早く止めたいという場合は、薬を服用しましょう。症状によって薬の選び方が変わってくるので注意してください。
・痰が絡むとき
風邪を引いている時は、痰が絡む咳が発生する場合が多くあります。痰が絡む咳が発生しているときは、去痰効果のある成分を含んだものや、気道を拡張させる効果のある薬を選びましょう。
・痰が絡まないとき
風邪が治りかけの時や、咳だけが発生しているときがあります。つまりただの咳だけが発生している場合は、咳中枢に効果のある鎮咳薬を選びましょう。
この様に咳の症状で薬の選び方が変わってきます。自分の咳の症状を確認してから薬を選択してください。分からない場合は薬剤師さんに相談すると良いでしょう。症状に見合った薬を選んでくれます。もちろん薬を服用するときは、決められた量と時間を守るようにしてください。
⑧しっかり休む
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咳が発生しているときは、体をしっかり休めることに集中しましょう。
風邪を引いている場合は、風邪を治さない限りは咳がいつまでも続いてしまうので、まずは病気をしっかり治すことが優先されます。他のことにエネルギーを使ってしまうと、体が治療に専念出来なくなるので治るのにも時間がかかってしまいます。十分な睡眠を取って、栄養のあるものを食べるなどして風邪を治しましょう。
まとめ
咳を止める方法
・部屋を加湿する
・温かいものを飲む
・喉に良いものを食べる
・部屋を掃除する
・首を温める
・ツボを押す
・薬を飲む
以上が今回の記事のまとめになります。
咳は一度出だすとなかなか止まらなくなってしまいます。上記で紹介した方法を試して、咳を止めましょう。ただし、風邪を引いてる場合は風邪を治さない限りは咳が長く発生してしまいます。まずは自分の体を治すことを考えてください。
それでも咳が続く場合は、一度病院へ行って医者に相談しましょう。他の病気が発生している場合もあります。
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