バリウムの副作用とは?防ぐ方法を知っておこう!

みなさん、バリウムをご存知でしょうか。よく、人間ドックで胃の中を検査する際に用いられますよね。ですが、胃の検査には胃カメラを用いた検査もありますので、バリウムを人間ドックで使用されない方も居るのでしょうか。

本日は、バリウムとはどういったものか、バリウムを使用することによって体にどのような悪影響があるのかをお伝えできればと思います。実際にバリウムを使用したことのある患者に引き起こった副作用についていくつかの症例を紹介していきます。

なんとバリウムを飲んだことにより年間で5人ほどの死者が出ていることをご存知でしょうか?なぜこのような問題が引き起こるのでしょうか。

これから人間ドックを受けられる予定のある方、人間ドックに興味のある方にはぜひとも参考にしていただけたらと思います。

バリウムとは

牛乳

まずはじめに、バリウムがどのようなものであるかを説明します。

バリウムとは、胃や腸といった消化器官をレントゲン検査を用いて撮影をする際に使用されるもので、Ⅹ腺による撮影を補助するものです。

バリウム主成分は、硫酸バリウムです。硫酸バリウムはX線を吸収する性質を有しています。消化器官はⅩ腺を吸収することができないので、レントゲン撮影ができないのですが、消化器官内に硫酸バリウムが満たされると、Ⅹ腺を吸収してくれるようになるので、消化器官のⅩ線撮影が可能となります。さらに粘膜内の凹凸にバリウムが入り込み影が出来ることでがんの症状が発見できる。(しかし早期のがんでは凹凸は確認されないので早期のがんは発見できない)

バリウムは、水とともに飲み込んだり、消化器官に直接注射しますが、食道、胃袋、十二指腸、小腸、大腸といった消化器官をエックス線撮影をする際に使用されます。

バリウムを飲む前に発泡剤を飲んで胃を膨らましてから造影剤であるバリウムを飲み検査を行います。

バリウムX線検査は時代遅れ

バリウムX線検査は30年以上前の理論による検査方法になります。今では年間1000万人以上の人が健康診断や人間ドッグなどでバリウム検査を受けています。

当時1950年代頃日本での死因が最も高かった胃がんの検査のためにX線による検査技術の研究が進み、1962年に入り東京に国立がん研究センターが設立され広く検査が行われるようになりました。バリウムを用いた二重造影法と言う技術は日本で開発された検査方法です。

しかし今では検査方法としては他の内視鏡検査(胃カメラ)や、検便検査での胃腸の環境を調べる方法に比べて非効率的で、デメリットも多い事が問題視されています。実際に自分が病院に関係する専門家や医師である人はバリウムでの検査を受ける人は居ないと言うくらいの代物なんだそうです。

年間新たに発見される胃がんの患者13万人のうちバリウムX線検査で発見される胃がんの患者は6000人という非常に低い結果になっています。(2013年度調べ)

一時は胃がんの検査に広く貢献したバリウム検査ですが、現代に置いては時代遅れ感を拭えません。X線の放射により8枚もの写真を撮る上での一時的に浴びる被曝量の問題も挙げられています。日本人の75歳以上のがん患者の3%ほどは医療被爆の可能性も示唆されています。

バリウムの副作用

腹痛 原因

では、バリウムの副作用を具体的に紹介します。注意点となる症状にはこれらの症状が挙げられます。

アレルギー反応

バリウムの主成分は硫酸バリウムという金属です。そのため、金属アレルギーを有している方がバリウムを飲んでしまうと、体の中でアレルギー反応が生じてしまいます。

主なアレルギー反応としては、かゆみや痛みといったものが挙げられます。しかし、重篤な方となると、反応が強すぎて最悪死にいたる危険性もあります。ですから、アレルギー体質な方は注意が必要です。

バリウムの服用によって生ずる金属アレルギーは、全身型金属アレルギーと呼ばれるものです。

全身型金属アレルギーの特徴は、バリウムが体内に入った後、体外へ分泌される汗等が皮膚に付着して、それが原因でアレルギー反応が生じてしまうのです。

アナフィラキシーショック

アナフィラキシーショックは短時間の間に全身にアレルギー症状が引き起こることで生命の危険を脅かす可能性のある症状です。

めまい、異常発汗、血圧低下、意識消失、蕁麻疹、呼吸不全、顔面紅潮、全身のかゆみ、顔面蒼白などの症状が複数現れます。これらの症状が次第に強くなり、危険な場合は早急に救急車を呼びましょう。薬物などでのアナフィラキシーショックが起こった場合は5分後に心臓停止の危険性があります。

実際に2012年に50代女性がバリウム検査後に気分が悪くなりその後死亡したケースが報告されていま。さらにこの問題をもみ消そうと働く動きもあったものとして問題視されています。

便秘症

バリウムと便秘症とは、一見関係ないように思えますが、バリウムの副作用として便秘症を引き起こす恐れがあり、注意が必要です。

バリウムの主成分である硫酸バリウムは金属ですので、本来、体内に吸収される性質を有していません。そのため、バリウムの排泄が上手くいかず、消化期間内でバリウムが固まってしまうと便秘になってしまいます。

また、バリウムが腸内で固まって、それが長時間継続してしまうと腸閉塞を発症する恐れがあります。本来バリウムが体内に吸収されるという特質がありませんので、バリウム検査を行った後は、排便により体外に排出する必要があるのです。

そのため、バリウムを飲んだ後に便秘症が長期間継続するとバリウム便秘の期間が長ければ長いほど、腸閉塞を発症する恐れが高いので、注意しなければなりません。

腸閉塞とは、口から摂取した食べ物や飲み物が、消化器官で適切に消化、排泄されず、省庁や大腸に残留してしまった状態を指します。腸閉塞となると排せつ物が長期間滞在することになるので、お腹が膨らんでしまい、腹痛を生じさせます。

また、適切に排泄されることがなかった食べ物をなんとか排泄するため、一度取り入れたはずの食べ物が逆流してしまい、結果嘔吐をする恐れがあります。この嘔吐物は、便が排泄できないため、変わりに排出されるもので、便のにおいとよく似たものとなります。

腸閉塞を放っておくと、消化器官の壊死が生じてしまい、最悪死にいたる恐れがあります。

吐き気

バリウムの添付文書にも書かれていますが、バリウムを飲むことによる吐き気は一般的な症状になります。空っぽになった胃の中に食物でない物が入ってくるので、胃部の不快感が高まり吐き気が発生します。

昔はバリウムはあえてまずく作られていて胃酸の働きや胃の活動を弱め検査をしやすくする効果を見込んでいました。なので更なる不快感や吐き気の症状が強かったと思われます。

近年ではイチゴ味やチョコレート味などの様々な味のバリウムも誕生しており飲みやすさの改善は行われているようです。しかし、味を美味しくしてしまうと胃の働きを押さえる効果が失われるので、高い検査効果を得ることが出来ない問題が出てきてしまう欠点があります。

消化管穿孔

バリウムの影響で腸や消化管に穴が空いてしまう症状です。自覚症状としては吐き気、嘔吐、食欲不振、吐血、下血、急激な腹痛などの症状があります。

胃や十二指腸に穴が空いた場合は痛みなどの症状が強く現れますが、小腸や大腸に穴が空いた場合は自覚症状が弱いこともあり、長期的に放置していしまいそれにより症状が悪化してしまい腹膜炎や敗血症などの症状に発展する可能性があります。

ブスコンパによる副作用

ブスコンパとは、バリウム検査をする際に、バリウムを飲む前に注射される薬剤を指します。

ブスコンパが体内に入ると、胃液の分泌を一時的に減少させ、消化器官の活動を停止させる副交感神経遮断の機能を持ちます。ブスコンパが注射される理由は、消化器官のレントゲン撮影を効果的に行うためであり、出来るだけ広範囲の撮影を成功させるために用いられます。

しかし、ブスコンパに弱い体質の方は、吐き気や緊張性の頭痛、神経遮断を原因とするふらつきを生じさせます。

これらの症状は検査後すぐに不快感から発生し徐々に強くなります。もし異常な傾向が感じられたらすぐに病院に戻り検査を受けましょう。

バリウムの副作用を防ぐには

腹痛

では、バリウムによる副作用を防ぐためには、具体的にどのような方法をとればよいのかを紹介します。

バリウム検査ではなく胃カメラ検査を活用する

まず考えられるのが、バリウムを使用せず、胃カメラによる消化器検査を実施すれば、体内にバリウムが入ることがないので、バリウムによる副作用を防ぐことができます。

胃カメラによる検査の大きな特徴は、レントゲン撮影と異なり、消化器官を実際の英条で見ることができるので、より的確に病原体等の発見が可能です。また、消化器官にできたポリープ等の異物については、進行段階にもよりますが、胃カメラ検査に伴って切除をすることができますので、早急な治療にも対応できます。

しかし、胃カメラ検査は、バリウム検査に比べて料金が高くなっているので、あまりお金をかけたくないという方にとっては不向きでしょう。また、胃カメラ検査の際は麻酔を施しますので、麻酔が切れるまでは飲食をすることができません。

また、胃カメラ検査は、長い検査時間を要しますので、集団検診のような場合には、全ての人を胃カメラ検査をすることができなくなる恐れがあります。さらに、胃カメラの消毒が不徹底であると、消化期間内で感染症を引き起こす恐れがあります。

下剤を正しく服用する

バリウム検査がなされた後、処方箋として下剤が渡されることがありますが、この下剤を正しく服用することが、バリウムによる便秘症等を予防できる直接的な対策です。

それぞれの方の体質にもよりますが、下剤を服用して5時間程度で便が排出されるのがほとんどです。また、便にはバリウムが含まれるので、便が白くなるのも特徴です。これも体質に由りますが、大体2回から3回の排出によって、バリウムがすべて体外に出ます。

しかし、下剤を服用しても便が排泄されない場合は、医療機関での診察を受ける必要があります。これを放置すれば腸閉塞を生じさせる恐れがあるので、出来るだけ早く相談しましょう。

また、医者からより強力な下剤を処方されることがありますので、正しい用法で服用すれば輩出を促せるでしょう。

水分をたくさん取る

バリウムは、体内の水分を吸収する性質を有しています。そのため、バリウムが排泄するために必要な水分が体内に蓄えられていない状態が生じてしまいます。

そのため、なかなか便が排出されない方は、水を積極的に飲んでください。そうすれば便の硬さも柔らかくなって、よりスムーズに排出することができます。

水分は、1日2リットル程度の水を飲むことが理想的です。しかし、水分であれば何でもいいのではなく、カフェインが含まれていない飲み物を飲むことが大切です。

緑茶やコーヒーに含まれるカフェインには利尿作用があります。そのため、便の排泄を促すために必要な水分が大腸まで到達せず、尿として排出されてしまいます。そのため、カフェインの含まれる飲み物をたくさん飲んでも、便の排泄には効果的ではありません。

ですから、水を摂取することが重要です。しかし、味のない水を2リットルも飲むのが苦痛という方には、麦茶といったカフェインが含まれていない飲み物で代用してみてはいかがでしょうか。詳しくは、バリウムが出ない時の対処方法とは!水分や食事を改善?を参考にして下さい!

便秘対策を徹底する

バリウムが副作用を及ぼすのは、体外にバリウムを含んだ便が排出されないために生じます。ですから、日ごろから便秘対策をして、バリウムを含んだ便を排出されるような体を維持することが、バリウムによる副作用を防ぐことができます。

まず、食事についてですが、食物繊維を豊富に含んだ食べ物を積極的に食べましょう。食物繊維には2種類あり、水に溶ける水溶性食物繊維、水に溶けない不溶性食物繊維が挙げられます。

野菜類や海藻類といったものに含まれているのが水溶性食物繊維で、腸内の有害物質の排出を促してくれます。
穀物や大豆等には不溶性食物繊維が含まれています。不溶性食物繊維は、ビフィズス菌に代表される、腸内の善玉菌の栄養源になります。そのため、不溶性食物繊維を摂取することで、腸内細菌を増殖するため、良好な排便を期待できます。

このように、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とでは、腸に働きかける効果が異なるので、バランスのとれた量を摂取することを心がけてください。

また、適度な運動もお勧めです。運動によって新陳代謝が上げると、体内の臓器が活発な運動をしてくれます。便秘の大きな原因が、大腸にある便を排出する機能が低下するために生じますので、体の代謝を促進して、腸の動きをサポートすることは重要です。

さらに、ストレスにも気を付けてください。体に過度なストレスがかかると、自律神経が乱れて、臓器の正常な活動が維持できません。そのため、体内の便を排出しやすくするには、ストレス対策をして、自律神経を整えることも効果的です。

まとめ

バリウムとは、消化器官をⅩ腺によるレントゲン撮影をする際に使用される、硫酸バリウムを主成分とする金属です。

そして、バリウムを飲むことで生じる副作用としては、金属アレルギーによるアレルギー反応、便がバリウムによって過度に硬くなることによって生じる便秘症、さらに、バリウム検査において使用される、消化器官の活動をとめるブスコンパによる頭痛等が挙げられます。

そして、バリウムの副作用を防ぐための対策としては、バリウム検査を避け胃カメラ検査を実施する、検査後に処方される下剤を正しく服用する、また、水分を積極的に飲むことが挙げられます。

また、食物繊維を積極的に取り入れたりして、便秘にならないよう体を整えることも、バリウムによる副作用を防ぐには効果的です。

みなさんも、バリウムの危険性を踏まえたうえで、検査で服用した場合は正しい方法で排出できるよう心がけてください。

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