大腸検査の費用って?検査内容や大腸ファイバー以外の方法も紹介!

大腸の検査というと場所が下半身になるので、特に女性には精神的な負担が大きい検査として知られていますが、今回は、この大腸の検査費用について詳しく調べてみることにしました。

保険適用なのか、保険適用外か?または個人クリニックと公的機関の病院との検査費用の違いについても考えてみましょう。それと同じように、大腸の検査を含めて検査の種類ついても見ていきますね。

大腸の検査

消化器官

大腸の検査とは、「大腸の心配がある時」と「経過観察のため」もしくは「定期健診」に行われることが多い検査になります。

大腸に心配があるということは、自覚症状が出てきていると思いますが、中には「周りに言われて受けてみたら大腸の病気だった」ということも実際によくあります。

では、実際の大腸検査では、どんな人が適用となるのでしょうか?

大腸検査の適用

大腸の検査の適用となるのは次にあげる症状がある場合が多いです。では、どんな場合に医師は、大腸の検査を勧めるのでしょうか?少し具体的に見ていきますね。

便秘

便秘は、本人が苦痛と感じるか、何とも感じないかによって違うものです。一日でもお腹が張るとか苦痛を感じるならば、便秘と考えます。

しかし、病院が病的だと感じるラインは、3日以上のようです。また、便秘と下痢を繰り返すのも良くありません。

腹部膨満

お腹が大きくなったり、張るような苦痛がある場合には、良くない病気が隠れていることがあります。お腹に腹水が溜まっても、腹部の膨満感があります。続くようなら、詳しく検査をしてもらいましょう。

ガスが溜まっている、腸の動きが悪い、などの病気の可能性も出てきますが、女性の場合でしたら子宮の病気の可能性も考えられます。

出血

お手洗いの際に、明らかな出血が認められた場合には、大腸からの出血の病気(癌や潰瘍性大腸炎など)と他の病気(切れ痔など)の区別をする必要があります。どこからの出血か調べておかないと、「経過を見て良いもの」と「早急に治療を開始しないといけないもの」があります。そのために患部の特定を急ぐのですね。

その時の便の色と量は、記録しておくと診察の時に役立つ時があります。ですが、もちろん大量の場合や頻回の場合には、急いで病院に行く必要があります。

腹痛

腹痛の場合には、迷わずに病院に行きましょう。ひとくちに腹痛と言っても原因となる疾患は、たくさんあるので素人判断するのは避けておきましょう。激痛の場合には、全身状態が悪いようなら救急車を呼ぶことも考えましょう。意識がはっきりとしている場合には、とりあえず痛み止めを使用して、落ち着いてから検査になることがあります。

上記のような症状があり、便潜血検査で陽性か、その疑いがある人が適用範囲となることが多いようです。どれも辛い症状ですが、大腸の中のバランスが悪くなっていることが続くと、このような病気が心配になります。

では、適用になった場合には、どのような順番で検査が進むのかを見ていきましょう。

大腸検査の前処置(数日前)

検査の3日ほど前から、消化の良い食べ物に切り替えていくことから始まります。これは検査の当日に、完全に大腸から内容物をなくしておくための準備になります。

油の多いスナック菓子などは、控えるようになります。あと繊維の多いものも、大腸に残りやすいので控えるようにしていきます。

検査の前日

早めに夕飯を済ませて、食べ物は検査が終わるまでは、お水だけにして食べないようになります。これをきちんと守ってないと、大腸に食べ物のカスが残ったままになり、正確には診断が出来ないこともあります。

おそらく軽い下剤の服用があるでしょう。食べるなと言われたら、急に食べたくなってしまうものですが、検査が終わるまでの辛抱なので我慢をしましょう。

検査の当日

検査の時間に合わせて、大腸の中を洗浄するための液体を2リットル飲みます。最近は、病院だと緊張をしてしまうので、それを和らげるためにも、自宅で飲んでくることも出来るようです。洗浄液は、少しづつ飲むのですが、指示に従った方法で服用して、万が一不安がある時には病院に連絡をします。

しっかりと便を出し、病院に移動をしてから、確認をしてもらいます。検査が出来る状態だと判断されたら、検査室に入るようになります。

鎮静剤の使用

この時に、痛みに抵抗がある人は、眠ったままで大腸検査が受けられる病院もあります。眠くなるような薬を点滴でいれていきます。意識はあることが多いのですが、ぼんやりとして記憶にない場合が多いようです。帰宅の際に、危険なので出来るだけ、誰かに付き添ってもらいましょう。

大腸検査(大腸ファイバー)

大腸内視鏡は、前処置として腸の動きを止める注射をしたり、カメラを入れる局部に麻酔のゼリーを付けてカメラを挿入しやすいようにします。そのため、肛門からの挿入等で不快感を伴いますが、患部を直接見ることが出来るので診断がつけやすくなります。

ポリープなどが見つかったりすると、その場で処置ができる場合もあります。実際に大腸にカメラが挿入されてからは、2~30分くらいで終了することが多いです。(医師の技術力も多少は影響してきますね)

大腸検査が終了すると、お腹の中の空気をしっかりと出して、お腹の張りが気にならなくなれば食事が出来るようになります。しかし、食事を抜いていることを考えて、大腸には刺激のいかない食べ物を選びましょう。

大腸検査の結果

病院にもよりますが、検査が終わったらすぐの場合もあるし、後日という場合もあります。自分の大腸の中の状態を撮った画像を見ながら、説明をしてもらいます。

大腸の検査の結果によって、経過観察と治療のどちらかに分かれるので、医師の指示に従いましょう。

では、その大腸検査の費用について、見ていきます。

大腸検査の費用

医療費

大腸の検査は、先ほどの検査適用か、そうじゃないのかによって若干変わってきますが、ここでは平均でお話をしていきますね。そもそも、大腸の検査は保険が使えるのでしょうか?

大腸の検査費用(大腸内視鏡、大腸ファイバー)

「便潜血検査」などで大腸に異常が疑われる場合には、健康保険が適用となるので3割負担の場合だと、6,000〜9,000円ほどで大腸の検査を受けることが可能となります。

しかし大腸の異常を疑われる場合だと、詳細な検査を必要としていることが多いので組織検査を行うことが考えられます。大腸検査で組織検査を一緒に受けた場合でも、10,000〜16,000円くらいで受けることが可能のようです。

住んでいる場所や、保険の種類、それから病院の種類などで、実際に大腸の検査を受けた人でも意見は多少は違ってきます。それらを考慮すると全国的な平均では、15000~20000円くらいあれば大丈夫のようです。(経済的に心配なときには、前もって聞いておくと教えてくれる場合もあります)

大腸の検査って保険は使える?

大腸の検査で保険が使えるのは、「大腸の検査適用と医師が判断した場合」に、保険適用となります。自分の希望だけでは、大腸の検査を保険適用で使うことは、難しいのですね。

大腸検査が保険適用外の時の費用

便潜血検査で潜血が認められず、血液検査などでも異常がない時には、医師は大腸検査を勧めないことになります。

この時には、保険適用外となりますので、2~3万円での費用となります。

どうしても保険を使って、大腸の検査をしたいのであれば、個人のクリニック等で「どうしても大腸の様子が心配なので、大腸の検査をしてほしい」と相談してみるのも良いかもしれません。どうしても大きな病院では、患者数が多いために、なかなか相談に乗ってもらえないことが多いからです。

大腸の検査(大腸ファイバー)ではない方法

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便潜血検査の費用

行政で行っている健康診断では補助があり、無料となったりしますが、行政の補助がない場合でも1,000〜2,000円で検査を受けることが可能となります。

これは、一般でいう検便のことです。見た目だけでは、分からないくらいの出血も、この検査で隠れた出血や大腸がんなどの怖い病気を発見する、きっかけとなる大事な検査なのです。

PET-CT検査

多岐にわたる、がん診断を一度にできることで知られるPET‐CTは、大腸がんの場合にも効力はあります。しかし、PET-CT検査は、10万円程度と高額になります。これは、いまの日本では保険が適用にならないためです。その他の理由をあげると下記のようになります。

  1. 転移を主に診断するために行われることが多い(炎症の強さを見たりもします)
  2. 微量な放射能を身体に注射して入れて行うのですが、病院が予約をして放射能を注文するためにキャンセルが出来ないことも多いのです。

大腸以外の心配がある場合には、医師との相談になりそうですね。

 S状結腸内視鏡検査

大腸がんが見つかりやすい場所である、S状結腸と直腸を検査します。この場合には、保険適用3割負担の場合は、3,000円程度になります。

これは、大腸検査と方法は同じなのですが、大腸カメラを入れる挿入の深さが違います。全大腸を診るためには、先ほどのように数日かけての準備が必要になり、身体的にも精神的にも負担が大きくなります。

これに対して、S状結腸と直腸の場合には浣腸などの処置だけで済むので、負担が少ないといえますね。

注腸検査(大腸バリウム検査)

肛門から点滴のような感じで、バリウムを入れながら検査をします。この場合には、保険適用3割負担の場合は、4,000円程度になります。

しかし、異物や空気を入れるという身体的負担が大きいわりには、小さな早期がんの発見がしにくい等、デメリットが多いのです。そのためにメインの検査が大腸ファイバーという、大腸検査に変わってきましたが、現在でも必要に応じて行われることがあります。

まとめ

では、今日のまとめです。

  • 大腸検査の保険適用範囲となるのは、便潜血検査などで異常があり、医師に勧められた人
  • 大腸の検査は、カメラで患部を直接見ることが出来るので診断がつけやすくなる
  • 全国的な平均では、15000~20000円くらいあれば大腸の検査を受けることが可能
  • 大腸の検査で、保険適用外になるのは便潜血検査などで異常がなく医師に勧められない人
  • 便潜血検査は、大腸がんなどの怖い病気を発見するきっかけとなる大事な検査

大腸の検査には、精神的な負担も含めて多くあるので大変だとは思いますが、もし医師に勧められている場合には、受けた方が良いと思います。検査で、病気をはっきりさせてしまった方が気持ちが楽になることもありますからね。

  
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