最近自己完結型の若者が増えています。あなたの周囲にも自己完結型の人はいませんか?もしくはあなた自身が自己完結型の人間かもしれません。
人間関係型は人間関係を築くのが苦手で、学校や職場でも浮いてしまいがちです。そのため、自己完結型であると自覚している人はその性格を直したいと思っています。
もちろん自己完結型の人にも良いところがあるのですが、周りの人からはマイナスなイメージを持たれがちです。今回は自己完結型の人間の特徴や自己完結型の性格の直し方をご紹介します。
自己完結型の9つの特徴
では自己完結型にはどのような特徴があるのでしょうか。
①被害妄想が強い
自己完結型は被害妄想が強く、1人で勝手にいろいろなことを妄想して、相手の気持ちを決めつけてしまうところがあります。
例えば、友達と遊ぶ約束をしていた日に友達の体調が悪くて行けなくなってしまったときに、「大丈夫?」と相手には気を遣いつつも頭の中では「本当は自分と遊ぶのが嫌でドタキャンしたのかも」などと勝手に被害妄想してしまうのです。
思い込みが激しく、普通なら「体調が悪いのならしょうがないよね」と思うはずなのに、そのように考える余地が無いのです。そして、自分に余裕がなく、相手を思いやることもできないため、自分の納得がいくまで相手のことを責め立ててしまうのです。
②自分の考えを相手に押し付ける
自己完結型の人は自分の考え方が最も正しいと自信を持っています。その考えが合っていても間違っていても、「私の考えが一番正しい」となってしまい、それを他の人に押し付けようとするのです。
普通であれば、「価値観は人それぞれなのだから、あまり余計なことをしないようにしよう」と思うところなのですが、自己完結型の人は口を挟まずにはいられません。「そんなやり方をしたら絶対に失敗する!私が言って直させよう。」と使命感のようなものを考えてしまうのです。
そのため、自分の言うことを聞かない人に対しては「なんで私の言うことが聞けないの!あなたのためを思って言っているのに!」と押しつけがましく相手に迫ります。このようにされた相手が不快に思っていることすら気づいていないため厄介です。
③友達が少ない
自己完結型の人間はコミュニケーション能力に乏しく、良い人間関係を築くのが苦手なため、友達が少ないという特徴があります。普通の人であれば、お互いについて知ろうとして理解もするのですが、自己完結型の人は相手のことを知ろうという気が無く、コミュニケーションを取るのがとても苦手なのです。
単に対して興味がなく、分かり合う気もありません。自分に自信があり、自分が一番偉いという心理を持っているため、周りの人間も「この人とコミュニケーションを取るのは無理だ」と思ってしまうのです。
相手の人が戸惑っていたとしても、自己完結型の人は自分が悪いという意識すら持っていません。そのため、態度や考え方が改善することがなく、気づいたら周りに人がいなかったと言う事になってしまうのです。
④会話が一方的になってしまう
自己完結型人間はいつも自分の世界にいることがいることが多いです。誰かが話しかけたとしても、自分の世界に浸っていて上の空でいるため、学校や職場で「なんか不思議な人だな」と思われてしまうのです。
また、自己完結型の人たちは、人に対して興味がありません。そのため、思いやりがなく、自分が話したいことを自分が話したいタイミングで話すというマイペースなところがあります。そのため、会話が一方通行になってしまい、言葉のキャッチボールをすることができないのです。
会話のキャッチボールが出来ないと、相手は意志疎通が図れないと感じてしまい、嫌われてしまいます。それなのに自己完結型の人間は嫌われている理由が分からず、空気を読まずに一方的に話をしてしまうのです。
結果として1人ぼっちになってしまうのです。
⑤人の話に耳を傾けることができない
自己完結型の人はプライドが高く、自分の考えが絶対と思っているため、他の人の考えを受け入れられないという特徴があります。そのため、自己完結型の人は相手のアドバイスを素直に聞くのがとても苦手です。
せっかく親身になって、相手が助言してくれたとしても、自己完結型の人は受け入れることができずに反発してしまいます。もし自分が間違えていたとしても、ムキになって他の人を拒絶してしまいます。
その結果周囲から孤立してしまうのです。
⑥勘違いや早とちりが多い
自己完結型の人は自分が一番正しく、周りは間違っていると思っているため、人の話を受け入れることができません。そのため、思い込みが激しく、勘違いや早とちりをしやすいという傾向があります。
普通の人であれば、仕事をしていてこれでいいのか不安になったら上司に聞いてみたり、友人に会ったときにその友人に元気が無かったら「悩みでもあるのかな?話を聞いたほうが良いかも」と相手に聞いてみようとします。
しかし、自己完結型の人は常に自分の中で考えて結論を出してしまいます。他の人の話を聞くことなく、「この方法でやれば大丈夫だ」「あの子が元気ないのは私と会うのが嫌だからだ」などと結論づけてしまうため、勘違いをしてしまうのです。
⑦集団行動が苦手
自己完結型の人は「自分が一番正しい」と思い込んでいるため、協調性が無く、集団行動が苦手な人が多いです。周囲の人とコミュニケーションを取るのが苦手で、プライドが高い自己完結型の人は周囲の人を見下しているところがあります。
しかし、学校や会社など社会人になってから、協調性は必要不可欠です。そのため、協調性のない自己完結型の人はいつも集団の中で浮いてしまうのです。その反面、自己完結型の人は優秀な人が多いです。自分に自信があり、自分ひとりでできる仕事や勉強であれば結果を残すことができるのです。
デメリットが目立って、社会でも馴染めないため、チームで行う仕事は苦手なのですが、1人で行う仕事なら力を出すことができる人が多いのです。そのため、職人やフリーライターなど1人でできる仕事に絞って就職をするとうまくいくことが多いと言えます。
⑧仕事ができる
自己完結型の人は人から嫌われる傾向がありますが、実は仕事ができる人が多い傾向があります。信念を持ち、自信満々で、自分の意見をしっかり持っているということは仕事ができる人にはなくてはならない条件です。
自己完結型の人は、集団で仕事をするのは大の苦手ですが、1人で行う仕事や研究などは力を発揮しやすいという特徴があります。
どちらにしても、自分が社会の中で活躍するには自分がどのような人間なのか自分自身でわかる必要があります。自分は自己完結型の人間であると気づくことができれば、短所は改善して、長所は伸ばすことができるのです。
⑨結婚できない人が多い
結婚することは恋愛をするよりも自己完結な考え方ではうまくいきません。他人と生活をすることは想像以上に難しいものです。価値観が合わずに喧嘩になった時は、お互いにが納得がいくまで話し合う必要があります。
しかし自己完結型の人は1人で物事を考えてしまう思考の持ち主のため、問題解決を自分の中だけでしてしまいます。それは問題解決能力があるとは言い難く、結局うまくいかないのです。
あまりに自己完結的な思考を持っていても、たとえ結婚をしたとしても離婚してしまう可能性が高いのです。むしろ結婚に至る前に恋愛関係でなくなってしまうことも多いのです。
自己完結の直し方って?
もし自己完結をしてしまうことを自覚していて直したいと思っているのであれば、自己解決に対して問題意識を持って改善策を練る必要があります。
自己完結的な思考がひどいと、意識をしているだけではなかなか治りません。自己完結を直すには自分から行動する必要があるのです。ここでは自己完結の直し方を紹介します。
①人間観察をする
もしコミュニケーション苦手で話しかけづらいという人はまず周囲の人を観察してみましょう。その時にもし誰か困っている人がいたら手を差し伸べてみましょう。
いつも自分の世界に浸っている自己完結型の人は注意力や集中力が散漫していて、周囲の人や状況が見えていません。
そのため、まずはよく集中して周りの人が何をしているのか、今はどんな状況であるのかをよく観察しましょう。
②人の話をよく聞く
自己完結型の人は独特の価値観を持ち、固定概念にとらわれているため周りの人の話を受け入れることができません。そのため、その性格を直したいのであれば、まずは相手の話をよく聞くようにしましょう。
ただし、自分の頭の中で考えて決めるだけでなく、色々な人の話を聞かないという想いが強すぎるとかえってストレスになってしまうため、「価値観なんて十人十色。色々な意見があって参考になる」くらいのスタンスでいたほうが楽でしょう。
相手の話をよく聞いて理解することはとても大切なことです。色々な意見や考え方などを聞いていると、行き詰ったときなどに、「そういえばあの人はあんなことを言っていたな…」などと思うようになるでしょう。
いくら時間をかけてもいいので、まずは人の話をよく聞ける人間になりましょう。
③固定概念に縛られない
自己完結型は固定概念に縛られており、「こうでなければならない」などと思い込んでいることがあります。自分でなんでもしないといけないと思い込んでいるのです。自己完結ばかりしているため、ストレスをためやすく、これくらいは自分で解決しないとと強すぎる責任感が自己完結型の人を縛り付けているのです。
ちょっとしたことでも周囲の人に相談するようにして、自分1人で抱え込む必要はないと自分自身に言い聞かせるようにしましょう。最初はなかなか難しいかもしれませんが、相談されて嫌な人はいませんし、逆にいつも自分で解決するような人が自分を頼ってくれて嬉しいと思うでしょう。
最初は相談することが怖いと思うかもしれませんが、自分で考えてばかりでは何も変わりません。話を聞いてもらったときに言われた意見やアドバイスを鵜呑みにする必要はなく、1つの意見として受け入れる姿勢が大切なのです。
④プライドを捨てる
プライドが邪魔をして相手の意見を受け入れられない場合は、今すぐそのプライドは捨てましょう。その高すぎるプライドのせいで自分が苦しんでいる可能性が高いです。
そのプライドのせいで大きなミスをしてしまう可能性があります。プライドを捨てることは簡単ではありませんが、そのプライドのせいで自分が苦しんでいると認めることが大切です。
まとめ
自己解決型の人はコミュニケーションをすることが苦手で、友達をいない、結婚もできないでデメリットしかないと思われがちですが、仕事ができる人が多いため、短所を改善して、仕事での頑張りや努力はどんどんと伸ばしていくことで、素敵な人間になることでしょう。
本当は良い所もあるのにその性格が邪魔をしてしまっているのです。もし自己解決の性格を直したい場合はまずは周りの人をよく見るところから始めてみましょう。そこから人付き合いをしていくことで自己解決の性格はある程度改善することができるでしょう。
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