「几帳面な人」というと、身の周りがきれいに片付いている・約束をしっかり守る・規則正しい などというイメージがありますよね。ズボラな人やだらしない人は、少しでも几帳面になりたいと考えます。
几帳面すぎると、人によっては威圧感を感じることがあります。また、「几帳面で真面目な人はうつ病になりやすい」とも言われます。几帳面な人とズボラな人の恋愛は、ちょっと厄介ですね。
几帳面な人の長所と短所・几帳面になる方法・几帳面な人が遭いやすいトラブルについてお伝えしますね。
几帳面な人とは?
几帳面な人の性格には「細かいところまで、きちんとしている」「決まりや約束をしっかり守る」という特徴があります。
几帳面なことは長所ですが、短所になることもあります。
[几帳面の意味]
「几帳面」とは、本来は「角柱の角につけた面」のことです。几帳の柱によく使われたことに由来します。角柱の角を落として面を施す方法は平安時代から行われていましたが、時代が下るとともに面の取り方が小さくなっています。江戸時代は平安時代の半分以下です。
几帳は、台に柱を立てて帳(とばり)をかけた間仕切り家具です。平安時代から使用されています。
現代における「几帳面」の意味
「几帳面」とは「物事を細かいところまできちんと行う様子」「決まりや約束に適うように、物事を正確に処理する様子」という意味です。国語辞典や辞書には、前述の「几帳由来の意味」の次に表示されています。
英語では、 methodical(整然とした)・precise(正確な)・scrupulous(細心な 周到な)という単語が「几帳面」を表す時に使われます。regular(規則正しい) も使われます。「几帳面な性格」の英訳はmethodical nature、「几帳面な秘書」はscrupulous secretary となります。
几帳面の反対語
几帳面の反対は「ズボラな」「だらしない」です。「ズボラ」とは「守るべき約束を守らず、するべき仕事をしない様子」です。「だらしない」とは「生活態度や物事のやり方に望ましい秩序が認められない様子」です。
[几帳面な人の長所]
「几帳面」と言われる人の性格の良い面の特徴です。
①物事を始める前に徹底的に準備を整える
几帳面な人は、ある意味では完璧主義です。仕事など何か物事にとりかかってから、「あれがない」「これが足りない」「この点がよくわからない」という事態になることがガマンできません。そうした事態になったために目標を成し遂げられないことに苦痛を感じます。準備が完璧に整っていないことが、ストレスになります。
几帳面な人は計画性がある
几帳面な人は用意周到です。計画性があります。細かい点まで調べ上げて計画を立てます。必要な物を全て揃えてから、仕事を始めます。完璧に準備が整ってから作業を始めるので、計画通りスムーズに進行できます。会社でプロジェクトチームを組む時には欠かせない人間です。
責任感が強く完成度の高い仕事をする
几帳面な人は責任感が強く、完成度の高い仕事をしたがります。いい加減なところで妥協しません。
几帳面な人は遊ぶ時も計画的
旅行に行く時も、乗り継ぎの時間・観光名所・土地の名物・土産品などをきちんと細かく調べます。行き当たりばったりということはしません。何事も細かく計画を立てて行動します。
几帳面な人は計画的に貯金する
几帳面な人は衝動的に買物することはめったにありません。自分の欲しい物・必要な物をよく考えて、貯金して買います。結婚や独立に備えて計画的に貯金します。
②整理整頓が得意
几帳面な人は、自分の周囲の環境についても頭の中についても整理整頓を心がけます。
家庭でも職場でも整理整頓
几帳面な人は乱雑な状態が苦手です。「散らかっていて何がどこにあるかわからない」という状態がストレスになります。家でも職場でも、自分自身の周囲の環境をきちんと片付いた状態にします。自分の部屋や職場の机の中も上もきれいに整えて、物が散らばっていることがありません。書類等もきちんと整理して管理します。使用した物は必ず元に戻します。
頭の中も整理整頓
几帳面な人間は、頭の中も整理整頓しています。仕事や勉強についても整理整頓を怠りません。あらかじめ計画を立てて行動しますから、常に計画の進み具合をチェックします。「いつまでにどういう仕事を片づける必要があるのか?」「次の会議で必要な資料は何か?どんな準備が必要か?」などを、きちんと把握しています。
几帳面な人は周りの人の役に立つ
プロジェクトチームに几帳面な人がいると、仕事の納期遅れなどは起こりにくくなります。仕事の状態をきちんと管理しているので、納期遅れの可能性があれば早めに指摘できます。
書類や道具が整然と保管・管理されているので、だれも「何がどこにあるのか?」迷うことはありません。職場に几帳面な人が1人いるだけで、作業がスムーズに進みます。几帳面な人は周りの人たちの役に立ちます。
③礼儀正しい
几帳面な人は礼儀正しく振る舞うので、会社や近所の人たちとの人間関係がスムーズです。几帳面な人は、社会の規則や決まり事を尊重します。言葉や態度が丁寧です。周囲の人たちに好感をもたれます。
ちょっとした約束でも必ず守ります。季節の挨拶や礼状を欠かすことがありません。昔からの伝統行事を大事にします。時間厳守です。常に「5分前」には準備が整い、待合せの場所に来ています。
[几帳面な人の短所]
物事には必ず2つの面があります。几帳面は長所ですが、短所になることもあります。
①周囲の人に威圧感を与える
几帳面な人は常にきちんとして、いい加減なところがありません。仕事は丁寧で礼儀正しく、季節の挨拶を欠かさず約束事はしっかり守ります。しかし、世の中にはズボラな人間やいい加減な人が少なくありません。ズボラな人やだらしない人は、几帳面な人に劣等感を覚えるようになります。
几帳面な人自身は自然に当り前に振る舞っているのですが、周りの人間が威圧感や圧迫感を感じる可能性があります。家族や職場の同僚・後輩が息苦しく感じることがあります。
時にはズボラな面を見せる
「昨日の日曜日は何をするのもめんどくさくて、1日中パジャマで過ごしちゃった」などと、特に問題のない場面でズボラな面を見せることも必要です。人間性が感じられて、相手も気を楽にして付き合えます。さらに対人関係が良くなります。
②自分にも他人にも厳しい
几帳面な人は完璧主義なところがありますから、いい加減な態度や仕事を嫌います。自分自身に厳しい要求をするのは当然ですが、職場の仲間など他人にも厳しくなります。いい加減な仕事ぶりやズボラな態度にイライラします。
しかし、大雑把な計画を立てただけで物事に取り組み、成り行きに応じて方法を変えることが得意な人もあります。準備を完璧に整える前に行動する人もいます。そういう人は、几帳面な人の言うことや仕事ぶりを負担に感じます。
相手の気持ちを思いやる
几帳面な人は職場の仲間や家族など相手の気持ちを思いやるようにします。相手のやり方を受け入れた上で、自分の考えを伝えるようにします。
③柔軟に対応できず緊張する
几帳面な人は用意周到で準備万端整えてから行動します。自分の立てた計画通りに物事が進行している時は、モチベーションを高く維持して冷静に取り組むことができます。しかし、突発的な出来事や想定外の状況が起こると、柔軟に対応することが難しくなります。
準備ができていないことやよく知らないことがストレスになり、緊張します。緊張して上がり症になる可能性もあります。緊張すると実力を発揮できません。
デモンストレーションやプレゼンテーションなどで思いもかけない質問をされたり、予想もしなかった事態になったりすると、几帳面な人は頭の中が真っ白になることがあります。融通が利きません。柔軟に対応できず、緊張が高まるばかりです。感情に走り、気持ちが落ち込んでしまう可能性があります。
完璧な人間はいないと考える
想定外の事態でパニックになりそうな時は、「完璧な人間などいない」と自分に言い聞かせます。「世の中、なるようになる」と開き直ります。冷静さを取り戻して、対処方法を考える余裕が生じます。
几帳面になるには?
几帳面な性格は長所にも短所にもなりますが、ズボラでだらしない人よりも周囲の信頼を得られます。
上司からも同僚からも頼りにされ、大事な仕事を任せてもらえます。
[几帳面になる方法]
几帳面になるポイントは、時間厳守・用意周到・整理整頓です。
①時間に正確になる
始業時間・待ち合わせ時刻・アポイントメント時刻・納期・提出期限など、約束した時間を正確に厳守します。時間にルーズな人は几帳面にはなれません。
出勤時刻やアポイントメントや待ち合わせは、「5分前の精神」を実行します。約束の時刻ギリギリに駆け込むのではなく、5分前に到着して気持ちの準備を整えます。
納期や提出期限も少し余裕があるように計画を立てます。期限ギリギリでは、ミスを見直す時間がありません。
②物を置く場所を決めて、使用後はすぐ定位置に戻す
自分の部屋や会社の机をきちんと片付けるようにします。家でも職場でも物を置く場所を決めて、使った後はすぐに定位置に戻します。
自分の部屋や会社の机を整理整頓する
自分の部屋は定期的に掃除し、物を出しっぱなしにしません。きれいに片付いた部屋は心地良く、気持ちの良い時間を過ごせます。
会社の机は中も上も周囲もきちんと整理します。他人が机の引き出しを開けても、一目で何が入っているかわかるようにします。書類はファイルして管理します。外出したり帰宅したりする時は、机の上に何も無い状態にします。
鞄やバッグの中もポーチやバッグインバッグなどを使用して、中身を整理します。
整理整頓を生活の習慣にする
整理整頓が日常の習慣として身につくと、物が散らかっている状態が不快になります。
③仕事は常にダブルチェック
提出書類や会議の資料・プレゼンの準備などは、必ずダブルチェックしてミスしないように確認します。些細な仕事にも手を抜かないで、真剣に取り組むようにします。
些細なことにも手を抜かないでいると、細かく神経を遣うようになります。仕事に真剣に取り組む姿勢やミスのない完成度の高い仕事ぶりを見ている上司や同僚は、「あの人は几帳面だ」と言うようになります。「几帳面だ」と言われると、それに相応しい態度や行動を取るようになります。
④計画を立てて行動する
物事をする時は、目標を定めて計画を立てます。計画に従って行動すれば無駄がなく、時間にゆとりができます。時間を有効に使えます。
行動の優先順位を決める
仕事をするのに必要な事柄を書き出して、優先順位を決めます。優先順位の高いことから取りかかります。「いつ何をすればいいのか?」が明確になるので、迷いません。
前日に予定を確認して準備する
仕事の優先順位が決まれば、予定が立てられます。明日の予定を確認して、準備を整えることができます。準備がしっかりできていれば、仕事はスムーズに進みます。
予定は週単位・月単位で組む
前日に予定を確認するためには、1週間の予定が決まっている必要があります。週末には仕事など物事の進み具合を見て、次の週の予定を立てます。月末には、その月の計画の進行状況に応じて次の月の計画を見直します。
予定は必ず実行する
いろいろな事情で物事が計画通り予定通り進まないことがあります。「まぁ、これぐらいでいいや」と安易に妥協してしまうと、目標を達成することはできません。ズボラでだらしない性格に戻ってしまいます。多少のズレが生じても、立てた予定は必ず実行します。
[履歴書の長所に几帳面と書きたい時は?]
就職活動や転職の履歴書の長所の欄に「几帳面」と書きたい時は、もう少し具体的な内容を書きます。
「計画性がある・慎重・約束や時間を厳守する・責任感が強い・引き受けたことは最後までやり通す・身の周りの整理整頓が得意」などと書く方が、相手にわかってもらえます。
[几帳面な人とズボラな人が恋愛したら?]
几帳面なタイプとズボラなタイプが恋愛する可能性は大いにあります。几帳面とズボラは全く反対の性格ですから、反発するより引き付け合うことが多いのです。
几帳面はズボラの世話を焼く・ズボラは几帳面を尊敬する
几帳面な人は自分の部屋や周囲(自分のテリトリー)をきちんと整理整頓しておくのが好きですが、自分と関係のない他人がグチャグチャ散らかっているところに居ても気にしません。
几帳面な人は世話焼きで人の役に立つことが好きな傾向があるので、ズボラな人の世話を焼くことがイヤではありません。むしろ、快く世話を焼きます。
ズボラでだらしない人は几帳面な人に憧れ、尊敬しています。几帳面な人の礼儀正しい態度に好感を持ちます。
お互いにテリトリーを侵されるとイライラする
几帳面な人がズボラな人と一緒のチームで仕事をするなど関係ができると、イライラすることが多くなります。一緒に仕事をする部屋が散らかっている・提出期限や約束時間を守らない・書類や資料が管理できない等々、ズボラな人が几帳面な人のテリトリーを侵害するためです。
ズボラな人は几帳面な人と一緒に仕事をすると、あれこれ口やかましく言われるので圧迫感を覚えます。息苦しくなります。これもテリトリーの侵害です。
几帳面な人とズボラな人が恋愛すると、仕事よりもっと親密な関係になります。お互いのテリトリーを侵害することが多くなります。同棲すると、なおさらです。
几帳面な人は「部屋を片付けろ」「待ち合わせの時間を守れ」などと細かく注意します。ズボラな人は「自分のことは放っておけ。好きにさせろ」と言い返します。
几帳面とズボラの恋愛がうまくいく方法
几帳面とズボラのカップルはお互いにちょっと気を遣えば、うまくいきます。
①必要以上に几帳面さをアピールしない
ズボラな人は几帳面な人に憧れ、尊敬しています。几帳面さを相手にアピールする必要はありません。大人になってからの性格は直りにくいものです。几帳面な人が細かく注意することをうるさく思うだけです。
相手のズボラな面以外の長所に目を向けて、おおらかな態度で接するようにします。もちろん、自分の几帳面な態度や性格を直す必要は全くありません。
②ズボラな人は几帳面な人を思いやる
ズボラな性格はなかなか直るものではありませんが、几帳面な相手を思いやって直す努力を示します。デートの時間を守る・だらしない服装で出かけない・几帳面な人の部屋を散らかさない程度のことならば、それほどストレスがかからずにできます。
③開き直りはお互いにNG
ズボラな人が決してしてはいけないことが、開き直りです。「自分はこういう性格なのだから、これでいいのだ」と開き直ると、几帳面な相手は怒ります。「自分も几帳面になりたいと思うけれど、なかなかうまくいかない」という態度を取ると、几帳面な人は喜びます。「自分は几帳面すぎて、周囲の人が息苦しくなる。少しズボラな方が気楽に付き合える」などと、几帳面な人も思いやりを示します。
几帳面な人はうつ病になりやすい?
几帳面な人は真面目で完璧主義です。仕事熱心で、めったに失敗やミスをしません。そうした性格とうつ病には関係性があるようです。もちろん、几帳面な人がだれでもうつ病になることはありません。
ただ、ほんの小さな出来事がきっかけでうつを発症する可能性があります。そのことを知っていれば、自分で自分の感情をコントロールできます。
[些細なことから気分が落ち込む]
几帳面な人は責任感が強く、どんな困難な仕事でも最後までやり遂げます。仕事に関係する情報を集め、念入りに準備します。ミスや失敗をすることは、めったにありません。
しかし、人間ですから、何事も完璧ということはあり得ません。不可抗力による事故や突発的な出来事などで想定外の状況になり、作業が中断されることもあります。失敗やミスをすることもあります。一生懸命取り組んだ仕事を正当に評価してもらえないこともあります。
失敗やミスをすると自分を責める
そうした時、几帳面で真面目な人は自分を責めます。何もかも自分が無能なせいだと思い込みます。自分に自信を失い、気持ちが落ち込んでしまいます。虚無感にとらわれ、生きている意味もないように感じます。
些細なミスで自信を失う
ある几帳面な女性は、招待状の文言をまともに受けて結婚式に平服(普段着)で出席しました。他の招待客が全員華やかな正装だったので、女性は自分の馬鹿さ加減を責めて引き籠りになってしまいました。
几帳面な人には、些細なミスが大きな衝撃を与えます。たいていの人が笑って済ませる失敗やミスでも深刻に受け止め、自信を喪失します。ネガティブ思考・マイナス思考に陥ります。心を病み、精神の平衡を保つことができなくなります。
決まり事やルールにとらわれて精神の平衡状態を失う
几帳面な人は対人関係を大事にします。人間関係を巧く保つために、社会的なルールや職場の決まり事をきちんと守ります。家の中でも自分なりのルールを作って守ります。
ところが、ルールや決まり事やマナーにとらわれてしまうと、ルールや決まり事を守ることが第一になり柔軟に対応しなくなります。周囲の人たちが反発して対人関係が悪くなっても、頑固にルールを守ろうとします。
強迫性障害のようになる
強迫性障害の人は「どんなに洗っても手が汚れているように思われ、手を洗わないではいられない」「鍵をかけたかどうか心配で、何度も確認する。確認しても不安が消えず、外出できなくなる」という症状があります。ある行為の度が過ぎて、日常生活に支障を生じるようになるのです。
ルールを守らないと、仕事をはじめ何事もできないような気がします。ルールや決まり事を守っているかどうか不安で、他の事が考えられなくなります。
強迫性障害を放置すると、うつ病を併発する可能性があります。
完璧主義が度を超すと心の負担が大きくなる
几帳面な人は完璧に仕事をし、目標を完遂しようとします。嫌な困難な仕事にも全力で立ち向かいます。しかし、仕事熱心や責任感の強さや完璧主義が度を超すと、心にかかる負担が大きくなりすぎます。些細なことがきっかけで精神の平衡を失う可能性が大きくなります。
うつ病の原因は心因性ストレス
うつ病を発症する原因には、心因性のストレスが大きく関わっています。気の進まない嫌な仕事でもガマンを重ねてやり遂げると、心因性ストレス過多になる可能性があります。仕事が完成して緊張が解けた途端に、うつ病を発症する人もいます。
[几帳面な人が精神の健康を保つ方法]
几帳面な人は常に無理をしていることが多いのです。だから、些細なことで自信を失い、落ち込みやすくなります。几帳面な人は、多くの長所を持っています。
このことを自覚して、自分に自信を持ちます。それと同時に、心的ストレス過多になりやすく、うつ病と隣り合わせの状態であることも自覚します。自覚することで、自分自身をコントロールできます。
①完全な人間などいない
完全な人間などいないことを認識します。ミスや失敗をするのが人間です。「ミスや失敗するから、進歩する。失敗を乗り越えてこそ、人間性豊かな人に成長できる」と考えます。
②臨機応変が大事
念入りに準備することも大事ですが、むしろ臨機応変が大事です。想定外の出来事に直面したら、その場その場で対処すればいいのです。几帳面な人には、柔軟に対処できる実力があります。自信を持って事に当たります。
なるようになる
「ケ・セラ・セラ」「世の中はなるようになる」「明日は明日の風が吹く」と、楽天的に考えます。楽観主義者はうつ病になりにくいようです。
③他人の目を気にしない
几帳面な人は完璧主義で、他人の目を気にします。上司や同僚の評価を気にかけます。「人は人、自分は自分」と考えることがポイントです。
自分が一生懸命真剣に物事に取り組んだことは、自身が一番よく知っています。「よくやった!」と、自分を褒めることができればいいのです。
④たまにはズボラになる
心身ともに疲れた時は、無理をしないでズボラになります。たまにズボラになると、ズボラの良さがわかります。ズボラの心理が理解できると、人間関係に幅ができます。
一糸乱れずきちんと整った部屋よりも、少し散らかっている部屋の方が寛げます。人間も同じです。完璧に几帳面な人間よりも少しズボラな部分がある方が、気楽に付き合えます。
⑤気分が落ち込んだ時は無理をしない
うつ病・うつ状態は「疲れ切った心と身体がSOSを発している」と言います。気分が落ち込んで何もかも虚しいという虚無感に襲われた時は、かなり精神も身体も疲労している可能性があります。無理をしないで、ゆっくり休むことをオススメします。
休暇が取れたら、旅行などで気分転換するのも良いですね。
まとめ 几帳面な人は用意周到・整理整頓・礼儀正しい
几帳面とは「細かいところまできちんと物事を行う様子」「決まりや約束に適うように物事を処理する様子」です。
几帳面な人の特徴は、用意周到・整理整頓・礼儀正しいの3つです。この3点は長所です。几帳面な人は計画性があり、完成度の高い仕事をします。物事にかかる前に徹底的に準備をします。自分の身の周りも頭の中も整理整頓しています。書類はファイルして管理し、道具類は定位置に収納します。仕事の進み具合をチェックして予定を組みます。良好な人間関係を保つために、社会のルールや決まり事を守ります。礼儀正しく、時間に正確です。
しかし、几帳面なことは短所にもなります。几帳面な人は仕事熱心で責任感が強く、めったにミスや失敗をしません。ズボラな人やだらしない人は劣等感を持ちます。几帳面な人は周囲の人たちに威圧感・圧迫感を与えます。几帳面な人は自分にも他人にも厳しく、いい加減な仕事をする人にイライラします。用意周到ですが、突発的な出来事など想定外の事態に柔軟に対応することが困難です。緊張して実力を発揮できません。
几帳面な人は完璧主義ですから、些細なミスや失敗で自信を失い、自分を責めます。度を超した仕事熱心や責任感は心的ストレスとなり、心に大きな負担をかけます。些細なことをきっかけにして精神の平衡を失い、うつ病になる可能性があります。
几帳面な人は自分の実力に自信を持ち、物事を楽観的にポジティブに考えるようにします。
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