女性の社会進出が進み、まだまだ不十分なところもありますが、社会のおける男性と女性の関係性はフラットになりつつありますよね。とはいえ、男女関係つまり恋愛や結婚となると、どうしても人間の男性と女性という生物的・本能的な部分が大きく影響するようです。
例えば、多くの女性は、彼氏や夫である男性に守ってもらいたい、と思うことがあると思います。一方で、多くの男性も、彼女や妻である女性を守ってあげたい、という感情に駆られることがあるのです。
このような男性の女性に対する「守ってあげたい」という気持ちは庇護欲と呼ばれ、男性の本能的な欲求の一つだとされています。それゆえ、恋愛関係や夫婦関係を長く良好に保つには、女性が男性の庇護欲を上手く刺激することが大切になるのです。
そこで今回は、男性における庇護欲の概要、そして男性の庇護欲を掻き立てる女性の傾向や特徴などについて、ご紹介したいと思いますので参考にしていただければ幸いです。
男性の庇護欲とは?
そもそも男性の本能的な欲求の一つとされる「庇護欲」とは、どのような欲求のことなのでしょうか?そこで、まずは男性の本能的な欲求の一つとされる「庇護欲」について、改めて確認してみたいと思います。
「庇護欲」の辞書的意味
「庇護欲」という言葉の意味について、いくつかの国語辞書を調べてみると、基本的に次のような意味を有することが分かります。
- 庇護したいという欲望
- 自分より弱い存在を、自分が守ってあげたいと感じる欲求。
そもそも「庇護」という言葉は、保護・庇うこと(かばうこと)・守ること、と言い換えることができます。つまり、「庇護」とは、庇って守ること、を意味します。
ですから、「庇護欲」とは、自分より弱い存在の人を自分が庇い守ってあげたいという欲求、を意味するのです。
男性の庇護欲とは?
このように庇護欲とは、簡単に言ってしまうと、自分より弱い人を守ってあげたいという欲求のことです。そして、男性における庇護欲とは、自分より弱い存在である女性を守ってあげたいという欲求だと言えます。
ただし、男性の庇護欲は全ての女性に対して生じるのではなく、基本的に特別な好意を抱いた女性に対して生じます。男性が特定の女性に対して好意を抱くと、男性の本能として庇護欲が湧き出てくるのです。
このような男性の庇護欲は、太古の昔の狩猟時代であれば、筋力で劣る女性を体を張って危険から守ることです。しかしながら、現代男性の庇護欲は、より広い意味で女性を守ってあげたいという心理であり欲求です。例えば、男性が恋愛感情を抱く相手女性の困っている姿を目にして助けてあげたい、男性が好意を抱く恋愛対象の女性が天然女子やドジっ子で見ていられないから自分が面倒を見てあげたい、といったケースです。
男性の心理と庇護欲
このように男性は、好意を抱いた女性や恋愛相手の女性に対すると、本能的な欲求の一つとして庇護欲を掻き立てられます。そのような男性の庇護欲は、男性が相手女性にしてあげたことを喜ばれたり、相手女性から頼られたり、相手女性から甘えられたりすることによって満たされます。
しかしながら、相手女性のタイプや性格などによっては、そのような男性の庇護欲・庇護欲求が満たされないケースも現れます。そもそも庇護欲に限らず、どんな欲求であっても、欲求が満たされない場合は不満が生じます。男性の庇護欲が満たされないと、男性は相手女性との関係に物足りなさや不満を感じてしまい、徐々に相手女性への好意が冷めて心が離れてしまうのです。
例えば、仕事ができるキャリアウーマンが容姿や見た目も魅力的でモテそうなのにもかかわらず、婚活をしてもなお結婚できずにいるケースです。この理由は、女性が容姿やファッションから仕事ぶりまで何をするにも完璧すぎて、男性の庇護欲が掻き立てられずに恋愛対象外となってしまうからだと言えるでしょう。
また、せっかくカップルとなっても女性が男性に頑張って尽くしすぎると、やはり男性の庇護欲が満たされず、男性の心が離れて別れるというケースもあるようです。
男性の庇護欲を掻き立てる女性の傾向や特徴
このように男性の庇護欲は、特定の女性に対して特別な好意を抱き、その女性を守ってあげたいという欲求のことです。そのため、女性が男性の庇護欲を上手く刺激することが、恋愛関係や夫婦関係を長く良好に保つ方法の一つと言えるでしょう。
そこで、男性の庇護欲を上手く刺激して男性に守ってあげたいと思わせる女性に見られる傾向や特徴について、ご紹介したいと思います。
体格が小柄で華奢である女性
男性の庇護欲を掻き立てる女性に見られる傾向の一つに、体格が小柄で華奢に見えることが挙げられます。
そもそも男性の庇護欲とは、前述したように自分より弱い存在である女性を守ってあげたいという欲求です。それゆえ、体格が小柄で華奢な女性に対して好意を抱き、男性が守ってあげたいと思うことは、まさに本能的な男性の庇護欲が現れるケースだと言えるでしょう。
加えて、体格が小柄で華奢な女性は、女性自身が意識するしないにかかわらず、体格が小さいことによって男性を頼る場面が多くなります。例えば、筋力が弱いので瓶のフタが開けられずに男性にお願いしたり、収納場所が高くて物の出し入れが困難なため男性にお願いする、といったケースです。このように女性が男性に頼ることが、より男性の庇護欲を刺激しているわけです。
体格の大小は自分の努力で何とかできるものではありませんが、体格が小柄であることがコンプレックスとなっている女性は、むしろその小柄さが男女関係においては有効な武器となる可能性があることを再認識すると良いのではないでしょうか。
性格が素直すぎる女性
男性の庇護欲を掻き立てる女性に見られる特徴として、やや天然な性格で少し抜けていることや性格が素直すぎることも挙げられるでしょう。
やや天然系な性格の女性は、少し抜けているところや思わぬドジっ子ぶりなど、危なっかしく目が離せません。また、性格が純粋で素直すぎる女性は、現代社会の中で簡単に騙されそうな印象やイメージを周囲に与えます。それゆえ、このようなタイプの女性は、男性の自分が守ってあげたいという庇護欲を掻き立てるのです。
また、男性の庇護欲とは直接的な関係はありませんが、このような女性の素直さは非常に男性受けが良く人気があります。というのも、素直な女性は、例外もあるにせよ、一般的には一緒にいても人の悪口や陰口を話すことが少ないからです。
ですから、天然系な性格を装うのは行き過ぎだとしても、日々の生活の中で素直でいることを心掛けることは、男性の庇護欲を刺激する可能性があると言えるのではないでしょうか。
甘えることが上手い女性
男性の庇護欲を掻き立てる女性に見られる傾向の一つに、男性に対する甘え方が上手いことも挙げられます。
男性の庇護欲が満たされる場面として最も分かりやすいのが、女性から頼られて男性がそれに答えることです。もちろん一部には例外があるかもしれませんが、基本的に女性から頼られて嬉しくない男性はいないと言えるでしょう。なぜなら、女性から頼られると男性の庇護欲も満たされますが、男性としての自尊心も同時にくすぐられるからです。ですから、女性が男性に甘えることは、男性の庇護欲を掻き立てる方法として、女性の誰もが実践できるものだと言えるのです。
ただし、一口に男性に甘えると言っても、男性にも様々なタイプがいるので、男性のタイプを見極める必要があるでしょう。例えば、昔気質の男性であれば、猫撫で声でぶりっ子のような感情表現の典型的な甘え方でも良いかもしれません。しかし、現代の草食系男子であれば、そのような典型的な甘え方だと逆効果で引かれてしまうかもしれません。むしろ、より自然体で友達感覚な甘え方のほうが良いでしょう。
何に対しても一生懸命な女性
男性の庇護欲を掻き立てる女性に見られる特徴の一つとして、何事に対しても一生懸命に取り組もうとする姿勢も挙げられるかもしれません。
そもそも女性だけに限らず、物事に真摯に取り組み一生懸命に努力する姿は、男性女性関係なく周りの人たちの心を動かす力を持っています。そのようなところに加えて、女性が困難に立ち向かいつつも笑顔を絶やさず健気に一生懸命に頑張っている姿を見ると、多くの男性は庇護欲を掻き立てられて女性を手助けや応援したくなってしまうのです。
不思議なもので、同じ作業をしていても、そつなく簡単にこなしてしまう大人な女性の方が、客観的に有能だということは男性も認識しています。しかしながら、同じ作業をしていても、「大変だよ」と言いつつも一生懸命に奮闘している女性のほうが、周囲の男性に努力家の印象を与えて応援したいと思わせるのです。同性の女性からすれば、単なる依怙贔屓(えこひいき)に思われるかもしれませんが、男性にそのような意識はほとんどありません。というのも、このような男性の対応や行動は、ひとえに男性の本能的な庇護欲に由来するものだからです。
まとめ
いかがでしたか?男性における庇護欲の概要、そして男性の庇護欲を掻き立てる女性の傾向や特徴などについて説明してみましたが、ご理解いただけたでしょうか?
たしかに、女性の社会進出が進んで、社会における男性と女性の関係性は、以前と比べると大きく異なる状況となってきています。もちろん、まだまだ女性が活躍するには不十分なところもあるでしょう。
しかしながら、男女関係という部分では、どうしても男性と女性の間の生物的かつ本能的なギャップは無くなりません。生物的には男性はオスであり、女性はメスであるため、その性差に由来する本能的な欲求は、いかんともしがたいのです。
男性の庇護欲も、そんな男性の本能的な欲求の一つです。ですから、本記事などを参考にして、男性の庇護欲とはこんなものだと理解したうえで、女性が上手くコントロールすることができれば、恋愛関係や夫婦関係にも良い影響をもたらすのではないでしょうか。