生理が近づくと、女性の人は太りだすという話を聞いたことや、実際に体験したことがある人も多いのではないでしょうか。
生理前になると、イライラしたり不安になったりすることはよくあります。食事も量も増えてしまって、食べ過ぎたことにまたイライラしてしまう、、、そんな悪循環に陥ってしまって後悔を繰り返している人もいるはずです。
特にダイエットの時期などはこの生理前の体重の増化が関係して上手くダイエット効果が感じられず以上に食事制限を行ってしまうことなどが原因で生理不順や栄養不足などの問題につながってしまう可能性もあります。
今回は、生理前に太ることについての記事を書いています。
生理前に太るのってどうしてなの!?その詳しい原因やタイミングについて知りたい方や自分が太るのは異常なのだろうかなど、そんな悩みをお持ちの方は是非読んでみてください!
生理前に太りだす時期について
生理前に太るというのは、よく聞くんだけれど、実際に体に変化があるのっていつくらいからなの?という疑問をお持ちの方も少なくないはずです。
生理は主に、3つの周期から成り立っています。
①生理中
②生理終わり〜排卵開始
③排卵終了〜生理前
この3つの周期でいうと、③の排卵終了〜生理前の期間が一番太りやす時期だといえます。生理開始の10日前〜生理が始まる時期というのが一番太りやすくなります。
月経前症候群(PMS)の時期
特に生理前の時期には月経前症候群(PMS)という、生理の前の身体のホルモンのバランスの変化などが影響して身体に様々な異常症状が発生する時期があります。
この時期には頭痛や、身体のむくみや下半身のだるさなどの多くの症状に加え体重の増加も発生します。この症状は生理が始まると徐々に軽減していきます。
この月経前症候群(PMS)の問題は生理前の2週間〜生理開始くらいまでの期間に継続的に発生します。一般的な人では10日前〜1週間程の期間に発生しやすい問題になります。この働きは女性ホルモンの増減などが関係し身体に影響を及ぼしている問題と考えられているもので、個人差が大きくあり全く症状のない人も居ます。
症状のひどい場合は症状は多岐にわたり、身体症状を始め、肌症状、精神症状、持病の悪化、血糖値の変化などの多くの問題が引き起こります。
生理前に太る原因について
生理前に太る原因を把握することで、太ることを予防できます。自分がなぜ生理前に太ってしまうのかを知っておきましょう。
また太ってしまったとしても、一時的に体重が増加してしまっているだけでまた元の状態に戻る問題でもあるということを知っておき冷静に対処していきましょう。
体が様々な成分を溜め込もうと働くため
生理が近づくことで、体の体質が変化して水分や栄養分などを蓄えようと働く体になるために、太る場合があります。
生理が近づくと、ホルモンバランスが変化してしまい、黄体ホルモンの分泌量が一時的に多くなります。黄体ホルモンの分泌が増えると、生理により起こる出血などで体のエネルギーが不足しないようにと、栄養分や水分を体に溜め込む体質になります。
そのため通常の状態であれば、体外に排出される量よりも、多くの成分が体にプラスされるため、体重が増えることがあります。また、むくみや便秘を同時に起こすこともあります。個人差はありますが、平均的に2キロ前後太ることが一般的なようです。
しかし、これは生理前の一時的な現象であるPMS(月経前症候群)であるために、生理が始まると徐々に元の体重やスタイルに戻るので、あまり不安になる必要はありません。逆にこの時期に痩せてしまうことのほうが身体の機能としては問題なので注意しましょう。この時期にどんなダイエット方法を行ったとしても食い止めることは難しいことを知っておきましょう。
食欲が促進されるため
こちらも、生理前に起きる月経前症候群により、一時的に食欲が旺盛になってしまい、いつもよりも多くの食事量を食べてしまい太ることがあります。
これは、黄体ホルモンである「プロゲステロン」の分泌が活発になるためです。これを黄体期と言います。プロゲステロンが分泌されると、体内の血糖値が低下してしまいます。そうなると、血糖値を安定させようと体が働くために、「アドレナリン」の分泌量が多くなり、食欲が増してしまうのです。アドレナリンには、食欲促進効果があるためです。
また、月経前症候群により情緒不安定になってしまい、ストレスを感じる人が多くいます。そのために、甘いものを食べて気分を落ち着かせようとし、ケーキやお菓子などをたくさん食べる人もいるのではないでしょうか。
こういったことが原因で、体重が増加して太ってしまう人は多くいます。食欲が増してしまうのは一時的なものですが、食べることで増えた体重は、原因①のような一時的なものでは無く、そのまま太ってしまうことに繋がります。
生理前に食欲が旺盛になってしまうことを把握しておけば、我慢できる場合もあるので、食べ過ぎには十分注意しましょう。もしこの問題で体重が増加してしまっている場合は生理が終わっても落ちない体重の変化になりますので、注意しましょう。
運動不足になるため
生理前になると、集中力の低下ややる気の低下などが現れることが多くあります。それにより体を動かすのが面倒になってしまい、運動不足になってしまうことも太ってしまう原因になります。
ホルモンバランスの変化により、ただでさえ新陳代謝が低下して、余分な水分や老廃物が溜め込まれている状態になっています。そんな時期に体をあまり動かさないと、排出する力がどんどん弱くなってしまうので、むくみの発生率が高くなるのです。
一時的なものだからといって放置するのではなく、生理前のむくみを避けるために、なるべく体をテキパキと動かして少しでも、無駄なものを体に溜め込まないようにしましょう。
またホルモンのバランスの変化により代謝の低下も引き起こり、体内の水分と塩分のバランスが崩れることでもむくみが引き起こりやすくなります。代謝が低下すると脂肪分が燃焼されにくくなるので結果的にむくみが発生しやすくなり太ってしまいます。
生理前に太るのを予防する方法
では、太りやすい生理前の時期をなんとかやり過ごす方法を紹介します。もちろん無理をするのは禁物ですが、自分のできる範囲で予防してみましょう!
もし体重が増えてしまっても、生理が終わった時に元の状態に戻るために出来ることや生理中や生理前から始められるむくみ対策などの方法を紹介しますので是非参考にしてみてください。
食事を意識する
生理前の食事を意識することで、体に余計に溜め込んだものをうまく排出できる場合があります。
まずは、食べる方法についてです。
通常であれば、1日3回お腹が空いたら食事を行います。しかし、生理前の空腹の状態は、食欲が増してついつい食べ過ぎてしまうことが多くあります。なので、空腹状態を作らないようにするのがポイントになってきます。難しいかもしれませんが、少ない量の食事を何回かに分けて食べたほうが、食べ過ぎてしまうのを防ぐことができます。そこでお腹いっぱいになっては、元も子もないので、空腹がしのげるくらいの量にしてください。
さらに、食べるものも意識してみましょう。
生理前にぜひとも食べたいのが、PMSに有効とされている「ビタミンB6」水分などの排出を促進する効果のある「カリウム」セロトニンを作成する「トリプトファン」の3つの成分です。
- (ビタミンB6) にんにく・まぐろ・きな粉・かつお・塩シャケetc
- (カリウム) にぼし・するめ・ひじき・のり・ピスタチオetc
- (トリプトファン) たらこ・ぶり・ナチュラルチーズ・ゴマetc
以上になります。これらをバランスよく摂取するようにしてください。また、甘いもの動物性脂肪の多いものは、脂肪分が多かったり、食欲を促進する効果があるのでなるべく避けるようにしてください。
食事をする際は、噛む回数を意識的に増やしてみましょう。噛むことで満腹感を感じる満腹中枢を刺激することができます。
運動をする
体のむくみが発生して太る原因にもなります。むくみを解消するために、運動を行うことも解消法として効果的だといえます。
運動を行うことで、血行を良くし、新陳代謝を高めることができます。代謝が良ければ、体に余分に溜め込んだ水分や老廃物を排出する力が高まるので、水分による体重増加を防ぐことができます。
また、運動をすることで、PMSの症状を緩和することができます。ストレスを発散する効果もあるので、イライラして食べ過ぎるのを防ぐ効果も期待できます。
さらに、生理前になると「セロトニン」の分泌が少なくなってしまうのですが、運動をすることでセロトニンの分泌を促すことができます。セロトニンが分泌されれば、イライラしたり落ち込んだりすることが少なくなるので、生理前でも落ち着いて生活することができます。
激しい運動は必要ありません。ジョギングやランニングなどの有酸素運動を、1日30分〜1時間行うだけで十分です。実際に効果が現れてくると、運動するのが楽しくなってくるはずです!根気強く頑張りましょう。
入浴する
生理前に太るのを防ぐために、シャワーではなくしっかり入浴するという解消法もおすすめです。
入浴をすることで、血行を促進し新陳代謝を高めることができます。運動の時と同じく、体のむくみを解消するには、入浴をするのが一番効果的なのです。入浴をしてリラックスをしているときは、手足にたまったむくみを排出しやすくなります。ふくらはぎやのマッサージなどを積極的に行いましょう。
オススメは、あまり温度を高くせずに、ぬるま湯に長時間浸かるようにすることです。少しづつ体温を上げることで、副交感神経を優位にできるので、リラックス効果を高めることができます。
むくみの解消方法は、ふくらはぎにむくみが出来る6つの原因と改善方法についてや、妊娠中や産後にできるむくみの3つ原因と4つの解消方法とは!に詳しくかいてあるので、読んでみてください。
豆乳ダイエット方法
生理前に起こる月経前症候群(PMS)の溜め込みの問題を防ぐために出来る有効なダイエット方法があります。生理前にもどうしても体重を増やしたくないと言う人におすすめなのがこの豆乳を使った豆乳ダイエット方法になります。
豆乳には大豆サポニンや大豆イソフラボンと呼ばれる女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンに似ている働きをする成分が含まれています。この成分が身体の女性ホルモンの足りていない働きを補ってくれて、水分量の調整や余計な水分などの蓄えすぎを防いでくれます。
豆乳には無調整豆乳と調製豆乳が存在しますが、若干無調整豆乳がイソフラボンなどの数値は上回っていますが殆ど変わりません。調整豆乳の方が味が調整されて飲みやすい、無調整豆乳は健康に良さそうな味がするくらいです。
また豆腐などの原材料でもある大豆製品ですのでカロリーも非常に低い点も最適な理由ですね。
飲む量について
この豆乳を生理前の体重の変化や体調の変化が起こるタイミングに合わせて1日200ml程の量を目安に飲むと効果があります。
もし便秘などの問題がある場合は合わせて食物繊維を多く含んでいる野菜やイモ類や根菜などを多く食べると腸内のお通じも良くなり更に溜め込みの問題は回避されるでしょう。大豆類、きなこや豆腐や納豆や豆乳などにも食物繊維は含まれていますがイソフラボンは摂りすぎると乳がんや子宮がんなどの問題を引き起こすことにも繋がるので1日70mg〜75mgの摂取量を超えないように注意しましょう。