不正出血が茶色なのは病気なの?原因を知って対処しよう!

不正出血は茶色や赤、黒い、鮮血っぽいなど体調や原因によって、いろいろな状態であらわれることがあります。どんな色でも生理以外で出血したものを不正出血といいます。

不正出血が茶色や赤色、状態など、いつもと違う感じがしたら、体になにか変化が起きているかもしれません。不正出血の原因や対処法などについて見ていきます。

不正出血とは?

不正出血1

月経の出血以外で、性器から出血することを不正出血といいます。

量が少ないもの、多いもの、おりものに混じっていたり、水っぽいこともあります。赤いもの、茶色いものもまとめて不正出血と呼びます。

不正出血の悩み

不正出血2

不正出血はもともと多くの女性が経験するトラブルです。下着が汚れたり、いつ出血するか分からない不安など、日常生活を快適に過ごすにはやや不便に感じることがあります。

自分でも気づかないようなストレスから女性ホルモンのバランスが崩れたり、激しい運動やスポーツをするだけでも出血をすることがあります。しかし、生理が重くなったり、毎月必ず不正出血がある、量が増えているといった症状があれば、なにかの病気が隠れているかもしれません。どんなときに、どれくらいの量が出るかなど、普段から注意して見ておくと、体調に変化があったときに気づきやすいかもしれません。

不正出血の原因として考えられる症状を取り上げますが、人によっては他に原因がある可能性もあるので、病院できちんと検査をしてもらいましょう。

不正出血の原因 【婦人科系の病気】

不正出血3

不正出血をともなう女性特有の症状には次のようなものがあります。

子宮筋腫

子宮は筋肉でできていて、鶏の卵ほどの大きさがあります。この筋肉にできる良性の腫瘍を子宮筋腫といいます。女性ホルモンが関係しているといわれ、閉経するまでは筋腫が大きくなったり、増える傾向にあります。そのため、閉経するとほとんどが小さくなります。

効果的な予防方法はまだなく、ピルなどで女性ホルモンをコントロールする、手術で子宮または、筋腫部分を摘出するなどの治療が行われます。

・症状

子宮筋腫の特徴的な症状は経血の量が増えることです。筋腫ができたり、大きくなることで子宮内膜の面積が増えるので、経血も増えてしまいます。生理がだらだらと続く、レバー状の塊が出る、不正出血が見られることがあります。出血が多いことで、貧血やめまい、立ちくらみ、排尿痛や排便痛がある人もいます。

子宮内膜症

子宮内膜症は、子宮ではない場所にも子宮内膜組織ができてしまう病気です。卵巣の中にできたものを卵巣嚢腫・チョコレート嚢胞、子宮の筋層にできると子宮腺筋症といいます。卵管、膣、膀胱、まれに肺や腸、おへそなどにもできることがあります。

子宮の組織と同じように活動するので、増殖や出血が月経周期とともに繰り返されます。そのため、お腹の中に出血した血が溜まったり、周りの組織と癒着をして生理痛や排便痛などさまざまな痛みを引き起こします

・症状

生理痛が強くなる、レバー状の塊が増える・大きくなる、などは子宮内膜症でよくみられる症状です。痛みが強く、重症化すると1ヶ月のうち、ほとんど毎日のように下腹部に痛みを感じる人もいます。排便痛や性交痛、排卵期のおなかの張りなどを伴います。生理がだらだらと続くこともあります。

子宮頸部びらん、膣炎

子宮頸部びらんは、20~30代のホルモン分泌が盛んな時期によくみられる症状です。病気ではありませんが、出血や、細菌の感染、炎症しやすいことがわかっています。運動後や性交後にびらんの部分から出血することはよくあります。

膣炎は、大腸菌やブドウ球菌などの常在菌に感染することで膣に炎症が起きている状態です。トイレの後に清潔にできなかったり、同じナプキンを長時間使っていると菌が繁殖しやすくなります。かゆみやかぶれ、おりものから悪臭がしたり、血が混じることもあります。

不正出血の原因 【女性ホルモン】

不正出血4

女性ホルモンに関わる症状から不正出血をすることもあります。

排卵

排卵期に出血がみられる理由は2つあります。排卵期は女性ホルモンの種類や量が大きく入れ替わるため、子宮内膜や体調が不安定になりやすいことと、排卵のために卵巣の一部が破れる際に出血することがあって、そのときの出血が子宮を通って膣から排出される場合です。

ピル

ピルを飲み始めた当初や、ピルを飲み忘れてしまったときなどに不正出血が起こることがあります。おおむね1~3周期ほどで安定します。不正出血の量が多かったり、副作用が強い場合は、ピルが体質に合っていない可能性があるので、医師と相談をして違う種類のピルに変えてもらうこともできます。

妊娠初期

妊娠の初期も比較的出血しやすく、生理が始まったと思ったら妊娠していた、ということはよくあります。妊娠に必要なホルモンが安定して分泌されるようになると出血も止まります。

いつもよりも生理が少なすぎる、ちゃんとした生理がなかなか始まらないというときは妊娠検査をしてみましょう。妊娠しているかどうかを確認するためには、妊娠検査薬を使うのが一番確実です。着床出血かどうかも、見た目だけでは判断できません。

不正出血の原因 【その他】

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不正出血の原因となることは他にもあります。

性交・運動

性交によって出血してしまうケースもよくあります。疲れていたり、夜更かし気味になったり、そのときの体調も影響することがあります。激しい運動をしたときや運動後に出血することもあります。どちらも子宮頸部のびらん部分からの出血のきっかけとなりやすいです。

性交の出血については、性交の後に出血が起きる原因は?症状や対処方法を紹介!の記事を参考にしてください!

性感染症

性感染症も不正出血の原因となります。おりものが急に増えたり、黄色や茶色・白っぽくなる、悪臭がするなどの変化があります。炎症が起きているところは出血しやすいので、おりものに血が混ざることもあります。かゆみ、痛み、性交痛や発熱、排尿痛、腰痛が現れることもあります。

性感染症を防ぐには、コンドームを使用し、性交前後はシャワーを浴びて清潔にすることを心がけてください。子宮や膣に傷あると、そこから感染しやすくなるので性交を控えましょう。おりものの変化や不正出血が気になるときは、病院を受診し、きちんと治療する必要があります。

ストレス、疲れ、冷え

ストレスや疲労で体が弱っていたり、イライラしていると自律神経が乱れやすく、ホルモンバランスも崩れてしまいがちです。子宮の状態も不安定になって、子宮内膜が剥がれやすくなります。ストレスや疲れを溜めないように、心も体もケアしていきましょう。

不正出血の対策

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不正出血が気になる場合は、放置をせず早めに病院で検査を受けておきましょう。原因を知った上で、適切な対策をとってください。

病院を受診し、原因をつきとめる

不正出血の原因を知っておくことは、自分の体と付き合っていくためにもとても大切なことです。なにかの病気が原因であれば、なるべく早く治療を始め、症状が改善するようにしていきましょう。

体に優しい日常生活を送る

不正出血の原因が病気などではない場合は、規則正しい日常生活を心がけましょう。冷え性や便秘を改善したり、栄養バランスのいい食事を心がける、夜更かしをしないなど、規則正しい生活を送りながら自律神経を整えましょう。

体を動かして体力をつけたり、免疫力を高めて、細菌やウイルスに負けない体を作りましょう。

清潔を保つ

体を清潔にしたり、性感染症に感染しないように気をつけましょう。ナプキンをこまめに取り替えたり、下着は毎日交換しましょう。性交の後は、お手洗に行ったり、体を清潔にしてから休むように習慣づけましょう。

老廃物を溜めない

女性特有の病気がある人は、自律神経の乱れから、血行やリンパの流れが悪かったり、むくみがちの人が多いようです。

子宮に暖かくて栄養のある血液を届けるためにも、体を温めたり、便秘や冷えを解消することはとても大切です。

まとめ

不正出血について、最後にまとめます。

不正出血が茶色いことはよくあるので、それだけで原因はわかりません。
不正出血はさまざまな原因があります。
もともと子宮は出血しやすいのが普通です。
不正出血が出るタイミングや、量などを観察しておきましょう。
量が増えたり、痛みが気になる場合は、病院で検査をしておきましょう。

生理痛のために毎月鎮痛薬を飲んでいたり、生理のたびに寝込んでしまうような状態であれば、なんらかの病気による可能性があります。妊娠のためだけでなく、自分の体やクオリティオブライフのためにも病院を受診し、早期発見、早期治療を心がけていきましょう。

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