カリウムを過剰摂取した時の症状は?予防方法も紹介!

突然ですが、問題です。

Q:「野菜をたくさん食べて、カリウムをたくさん摂ること」は、健康に良いことでしょうか、悪いことでしょうか? 

A:答えは、「ほぼ100%、体に良いことですが、たまに体の害になる」です。

なぜ冒頭にこんな問題を出したかというと、これから「カリウムの過剰摂取による健康障害」について解説するからです。しかし、カリウムが害になることは、極めてまれです。それどころか、現代人はカリウム不足によって健康を害することの方が深刻なのです。

「カリウムは、健康人には超GOOD」しかし、「カリウムは、腎不全には超BAD」と覚えてください。ここでは「カリウム超BAD」の話をしますが、もしあなたが健康であれば、この記事を読んだ後に「カリウムって怖い。もう摂らない」とは、絶対に考えないでください。

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高カリウム血症の症状

野菜

腎臓が機能しないことを、腎不全といいます。腎不全の人が、カリウムを過剰摂取すると「高カリウム血症」という病気を引き起こします。血液内のカリウムの量が多くなる病気です。

突然死

悪魔

最初に、症状の中でも、最も怖い話からします。腎臓の機能が失われ、人工透析を受けている人が、カリウムを医師が指示した量以上摂ると死んでしまいます。死因は、不整脈や心室細動、心臓麻痺といった心臓病です。

腎不全の人にとって、カリウムは「毒」です。「毒のようなもの」といった薄めた表現ではなく、「毒」なのです。カリウムの毒にやられるのは、心臓です。カリウム過剰摂取による心臓病では、突然死する場合が多いです。

筋肉の異常

カリウムの過剰摂取の症状その2は、筋肉の異常です。動こうと思っても、うまく動けなくなります。手や足に力が入らなくなることもあります。脱力感も症状のひとつです。

カリウムは、筋肉の動きを正常に保つ働きを持っています。その働きは、とても微妙なバランスの上に成り立っているので、カリウムの量が狂うと、カリウムの筋肉を正常に保つ機能が損なわれるのです。

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高カリウム血症の原因

では、高カリウム血症になる原因を紹介します。

腎不全

おしっこ

これまで「腎不全の人が高カリウム血症になる」と説明してきましたので、「高カリウム血症の原因は腎不全」といわれると、「当たり前では?」と思われるかもしれません。ここでは、なぜ腎臓が機能しなくなると、カリウムの数値が極端に高くなるのか、について解説します。

カリウムを摂ることは健康に良いこと、健康な人は野菜を大量に食べても大丈夫です、と説明しました。それは、大量にカリウムを含む食べ物を食べても、体が「あ、カリウムが多すぎる」と判断したら、カリウムが尿の中に排出されるからです。人の体には、カリウムの量を一定以上増やさない機能が備わっているのです。

腎不全の人は尿を作れないので、カリウムを尿の中に捨てようにも、捨てられないのです。体の外に出ることができないカリウムは、体内にとどまるしかなく、心臓を害するほどのカリウム濃度になってしまうのです。

カリウムの摂り過ぎ

「高カリウム血症の原因は、カリウムの摂り過ぎ」こう聞かされても、「当たり前じゃないか」と思われると思います。しかし、高カリウム血症の人が、誤ってカリウムを摂り過ぎてしまうことは、実際に多数発生しているのです。

命にかかわる一大事なのに、しかも、医者からきつく「カリウムを摂り過ぎないように」と注意されているのに、どうしてそんな間違いをおかしてしまうのでしょうか。

  • バナナはNG
  • 鶏肉もNG
  • スポーツドリンクもNG
  • 生サラダもNG
  • 野菜ジュースもNG
  • みかんもNG
  • スイカもNG

バナナ

いずれもカリウムが多く含まれている食材なので、腎不全の人、人工透析を受けている人は、これらの食べ物がNGなのです。

しかし、もう一度、食材を見てみてください。いずれも「健康に良い」とされる食材ばかりです。野菜ジュースや生サラダは、健康的な食べ物の代名詞のようなものです。脱水症状の予防のために、スポーツドリンクを飲むよう勧められますし、牛肉よりは鶏肉の方がヘルシーといわれています。「朝バナナダイエット」が一時、はやりました。スイカにいたっては、「腎臓に良い」と言われています。そのスイカすら、腎臓が悪い人にはNG食材になるのです。

高カリウム血症を引き起こす食べ物は、ことごとく、健康食品なのです。なので、病院からNG食材について1度や2度くらい説明を受けただけでは、覚えきれるものではありません。それでつい、NG食材に手を出してしまうのです。

人工透析は始めたばかりの人が間違ってNG食材を食べて突然死した、という事例はたくさん報告されています。

細胞からの漏れ

カリウムは通常、細胞内にとどまっています。ところが、なんらかの異常で、細胞の外に漏れ出てしまい、それで血液中のカリウム濃度が上昇し、高カリウム血症が生じることがあります。

「なんらかの異常」とは、代謝性アシドーシスや、高血糖、ジゴキシン中毒といった病気のことです。さらに、激しい運動によって、細胞からカリウムが漏れることも、まれではありますが発生します。

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高カリウム血症の治療と予防

高カリウム血症になった場合の治療方法を紹介します。また、発生させないためにはどのようなことを心がければ良いのでしょうか。

カリウムの少ない食事

健康な人のカリウム摂取目標は、1日2000~2500mgです。一方で高カリウム血症の人や腎不全の人は、1日1000mg以下にしなければなりません。

腎臓病食」という、カリウムの量を極力抑えた特別なメニューが発売されています。近くのスーパーで見かけることはないと思いますが、インターネットや通販で簡単に買うことができます。一般の方も買うことができます。

どうしてこんな特別な食べ物が売られているかというと、健康的な食材を使ってカリウムを極力減らすメニュー作りは、とても手間がかかるからです。高カリウム血症の人や、腎不全の人でも、野菜は摂らなければなりません。しかし、野菜の中のカリウムを体の中に入れることはできません。そこで、野菜を長時間、流水にさらしたり、煮たりして、カリウムを除去します。

こうした手間がかかるため、「腎臓病食」は高額です。

塩分の少ない食事

人の体には、カリウムを多く摂ると、ナトリウムを体の外に出す機能が備わっています。「大量のナトリウム=塩分の摂り過ぎ=高血圧」はご存じだと思います。なので、ナトリウムを追い出すカリウムを摂取することは、高血圧を抑える効果が期待できるのです。

しかし高カリウム血症の人や腎不全の人は、カリウムを摂れません。なので、カリウムを外に出すこともできません。ということは、高カリウム血症の人たちは、高血圧になりやすいのです。

そこで、高カリウム血症になると、塩分摂取も厳しくなります。調理の世界では、「塩はうまみを引き出す」と言われています。塩気が極端に少ない食事は、おいしくないといえます。それが我慢して食べなければならないのですから、そのつらさは想像に難くないでしょう。

薬での治療

高カリウム血症の治療では、薬で体内のカリウムを吸着して、便や尿ととも体の外に排出することもできます。ただ、便秘という副作用が報告されています。

さらに、不整脈のリスクが高まるので、グルコン酸カルシウムという薬も用いられます。酸性に傾いた血液を中和する重曹が処方されることもあります。

人工透析

人工透析は、血中のカリウムを取り除くために行います。さらに人工透析は、体内の毒素や余計な水分も体の外に出すことができます。

人工透析をしないと体がむくみますが、これは水分が尿として排出されないためです。

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まとめ

活力

高カリウム血症は、腎臓が悪くなることで発症します。腎臓が悪くなるのは、糖尿病が原因になることが多いです。糖尿病の原因は、食生活の乱れ、特に野菜不足が指摘されています。

つまり「野菜不足→高カリウム血症」というわけです。なのに、高カリウム血症になると、野菜がNGになるのです。

病気は病気を呼ぶ」といいます。ある病気を引き起こすと、その病気に関係ない部位が異常をきたし、そこも病気になる、という意味です。高カリウム血症がまさにそれに当てはまります。

生野菜や野菜ジュースが禁じられた状態で、健康を維持するには、医療の力を最大限活用しなければならないでしょう。それでも、人工透析を受けている人の寿命は、5年とも10年といわれています。

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