介護職を辞めたいと思う理由で多いのは?タイミングや辞め方を知ろう!

今、多くの高齢者が介護職を必要としています。介護職は、とても遣り甲斐のある仕事です。でも、時には泣きたくなるほど辛い仕事です。自分から希望して介護職に就いた人も、仕方なく介護職に就いた人も、「辞めたい」と考えることがあります。

でも、「辞めたい」と思っても、簡単に辞めることはできません。職場の仲間の負担増やお世話している高齢者、転職先のことなど考えると、ためらってしまいます。

介護職を辞めたい理由と辞めるタイミング、辞めた後の転職先についてお伝えしますね。

介護職を辞めたい理由とは?

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現在、日本は高齢化社会が進行しています。2013年の時点で、65歳以上の高齢者は総人口の25%以上を占めます。出生率が低下したまま総人口の減少が続いているので、65歳以上の高齢者の割合は増えるばかりです。しかも、認知症の高齢者も増加しています。2012年時点では7人に1人が認知症を発症しています。

高齢化社会では、介護職の必要は高まるばかりです。介護職を養成する専門学校や福祉大学・大学の福祉科も増えています。でも、介護は遣り甲斐のある仕事ですが、本当にキツイ仕事です。「介護職を辞めたい」と考える人が少なくありません。

[介護職を「辞めたい」と思っている人は多い]

現在介護職に就いている人で「辞めたい」と思っている人は少なくありません。他に就職先が見つからなくて仕方なく介護職に就いた人も、福祉大学を卒業して念願の介護職に就いた人も、頭の中が「辞めたい」という思いでいっぱいになってしまいます。

介護職は3K(きつい・汚い・給料安い)の代表の1つです。排泄物処理(お下の世話)など、時には泣きたいほど辛い仕事です。辞めたくなるのも無理はありません。

イメージと実際のギャップが大きい?

介護職では、勤続年数1年未満の正規職員の離職率は33%、1~3年未満で36%弱です。中には3ヶ月で辞めてしまう人もいます。特に新卒の人が辞めやすいと言います。

就職前に考えていた介護職のイメージと実際に介護職に就くのとでは、ギャップがありすぎます。頭では「キツイ仕事だが、高齢者の役に立てる」と思っていても、実際にやってみると「こんなはずではなかった」と思うことが多くなります。そして「もう辞めたい」と思ってしまうのです。

[介護職を辞める理由は?]

介護職を辞めたいと思う理由は、人間関係と職場の運営への不満です。

①仕事内容に比較して給料が低い

介護職は重労働です。移乗介助では1日に何度も自分より重い体重の人を抱え上げます。排泄介助(お下の世話)を1日に何回もしなければならず、泣きたくなることもあります。利用者に暴言を吐かれたり暴力を振るわれたりすることもあります。

介護職の平均年収は約300万円

キツイ仕事内容に比較して、介護職の給料は低いと言えます。2013年の調査では、平均月収は約22万円で全産業の平均より10万円ほど低くなります。年収は約300万円です。2015年から介護事業者の介護報酬が引き下げられるので、介護職の給与・賞与が上がる可能性はあまり見込めません。

仕事内容に見合う報酬を得られないと、やる気を失う

仕事内容がきついのにそれに見合う報酬が得られないと、人はやる気を失います。自分が一生懸命頑張っているのに、少しも評価されていないように思ってしまいます。

男性は結婚生活が不安になる

平均年収300万円では、男性は結婚して妻子を養っていけるのか不安になります。実際、男性の収入だけでは、生活は楽ではありません。

②勤務が不規則で休みが少ない

介護施設は利用者にとっては24時間過ごす家です。介護職は24時間対応できるように、勤務がシフト制になります。夜勤・日勤・早出・遅出など、勤務が不規則になります。慢性的な人手不足に悩む小規模な施設では、16時間勤務という長時間勤務もあります。

休みも月に8~9日程度で、他の企業より少ないようです。土日・祝日も休みにならない可能性があります。GWも年末年始も関係なく、勤務しなければなりません。夏休みの長期休暇を取ることも難しく、旅行に行くこともできません。

不規則な勤務と少ない休みのために、健康を損ねる人もいます。

③職場の人間関係のトラブル

介護職の現場には多くの人が働いています。介護職に対する理想・熱意・価値観は人によって違います。性格もさまざまですから、中には自分と合わない性格の職員もいます。介護職はチームワークが大切です。考え方や性格の違う人とは、チームプレーがやりにくくなる可能性があります。チームプレーが巧くいかず仕事に支障が生じると、ストレスが増えます。

女性の多い職場は女同士のトラブルが起きやすい

介護職は女性が多数派です。介護施設職員の73%以上が女性です。女同士のトラブルが起きやすく、仕事に支障を来たす可能性があります。

事業経営者や上司とトラブルが起きる

施設の経営者や上司と介護に対する理念や価値観が異なると、人間関係のトラブルが起きやすくなります。介護事業者の経営理念や経営方針についていけず、ストレス過多になります。

介護施設の上司が余計な仕事を押しつけることがあります。優先すべき仕事があることを言っても、上司は聞く耳を持ちません。介護職の負担が大きくなるばかりです。

④利用者の暴言・暴力・人間関係

介護施設の利用者の中には、気難しくて何をしても気に入らない高齢者がいます。感謝の言葉など一言もなく、暴言を吐きます。介護職の心を傷つけ、精神的ダメージを与えます。

認知症の高齢者は暴力を振るう可能性がある

特に認知症を発症した高齢者は自制心がなくなり、酷い暴言を吐く傾向があります。認知症の症状とわかっていても、介護職の心が折れます。時には、暴力を振るう可能性があります。高齢者の暴言と暴力で、身体も精神もボロボロになる介護職が少なくありません。

気の合う利用者と気の合わない利用者がいる

施設を利用する高齢者の中に、介護職と気の合う人と気の合わない人がいます。気の合う高齢者の介護は苦になりませんが、気の合わない利用者の介護はトラブルを起こしやすくなります。介護者は、気の合わない利用者との人間関係に悩むようになります。

⑤身体と精神の健康を損ねた

介護職への情熱もやる気もあるのに、介護職を辞める人がいます。身体と精神の健康を損ね、これ以上重労働に耐えられなくなったためです。

若い時は健康で体力も気力も十分にあった人でも、年を取るにつれて体力が衰えます。体力が衰えると、精神的にも疲れやすくなります。年齢が上がるとともに、介護職を続けるのが難しくなります。

腰痛・自律神経失調症など

介護職は女性が多数派ですが、女性の身体には負担が大きすぎる仕事が多すぎます。介護職の多くが腰痛に悩んでいます。突然ギックリ腰を発症する人もいます。

不規則な勤務・少ない休み・人間関係のトラブルなどからストレス過多になり、自律神経失調症になる介護職が少なくありません。

心の余裕を失う

職場の人間関係や利用者の暴言で、介護職の心はボロボロに傷つきます。施設利用の高齢者の死に立ち会うことも多く、死の恐怖や悲しみを乗り越えられない人もいます。

介護職は重労働のため、心の余裕を失います。時には介護している高齢者にきつい口調で話したり、大声でどなったりすることもあります。そのため、自分を責めて自己嫌悪になり、落ち込んでしまう可能性があります。

⑥他にしたい仕事がある

他に就職先がないため介護職に就いた人は、「介護職は思ったより辛い」とわかればすぐに辞めたくなります。自分が本当にしたい仕事の就職先を見つける方がいいでしょう。

介護職志望の人でも実際に介護の仕事をすると、自分が描いていたイメージと異なりガッカリすることがあります。他にやりたい仕事が見えてきて、介護職を辞めたくなります。

介護職を辞めたくなったらどうする?

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介護職を辞めたいと思ったら、次に取る方法は3つあります。①は他の業界・業種・職種への転職 ②は他の介護施設・介護事業所への転職 ③現在の職場環境の改善 です。

転職活動を始める前に、「なぜ介護職を辞めたいのか?」「介護職の何が自分に向いていないのか?」「自分の力を発揮できるのは、どのような仕事か?」をよく考えます。自分の適性を見極めてから、①②③のどの方法を取るか決めます。

①他の業種・職種へ転職する

介護職は3K(きつい・汚い・給料安い)あるいは4K(きつい・汚い・給料安い・危険)の仕事ですから、「介護や福祉とは全く関係のない業界で仕事をしたい」と思う人が少なくありません。でも、20代前半の若い人なら他の業種・職種に転職することも可能ですが、30歳近くなると難しくなります。年齢が上がるにつれて、他業種・他職種への転職が難しくなります。

事務職へ転職する

介護職で体力を使い果たした女性は、事務職を希望することが多くなります。最近は介護職でもパソコンスキルがある程度必要とされます。たいていの介護職の女性は、wordやexcelができます。でも中途採用の場合、即戦力となることが要求されるので、無資格・未経験の人は採用されにくくなります。派遣社員かパート・契約社員など非正規社員になることが多いようです。

工場勤務

施設の職員や利用者との人間関係のトラブルに悩んだ介護職は、人との関わりが少ない工場勤務に転職することを希望します。雇用条件の良い大手企業では、正社員として採用される可能性は極めて低く、期間従業員や契約社員など非正規雇用になります。中小企業は慢性的な人手不足になやんでいるので、正社員として採用します。しかし、経営が不安定だったり待遇が悪かったりする可能性があります。

介護職の経験しかない人は即戦力にならない

この他にも営業職などいろいろな職種がありますが、大手企業でも中小企業でも中途採用するのは即戦力になる人です。介護職の経験しかないと、他の職種では即戦力になりません。「介護職から我が社に転職する理由が、よくわからない」「仕事がきつかったら、すぐに辞める」などと思われます。書類選考で不採用となる可能性があります。

②他の介護施設・介護事業所へ転職する

「介護職を辞めたい」と思ったら、「なぜ介護職を辞めたいのか?」「介護職の何が嫌なのか?」を冷静に客観的に考えてみます。「腰痛で高齢者を抱え上げられない」「排泄介助に耐えられない」などの理由であれば、難しくても他の業種・職種に転職する方がいいでしょう。でも、給料や勤務体制や職場の人間関係などが原因で辞めたいのなら、自分の希望する条件に合う介護施設・介護事業所に転職することをオススメします。

介護業界は慢性的に人手不足です。どの介護施設でも介護事業所でも「即戦力となる介護経験者や有資格者」を求めています。専門学校や大学で学んだ知識・スキルや今までの経験を活かすことができます。転職理由も「スキルアップしたい」「自分の資格をもっと活かしたい」などが使えます。

介護施設に転職する時の注意ポイント

せっかく現在の職場から転職するのですから、「辞めたい理由」をよく考えて転職先を選ぶようにします。転職する時の注意ポイントは6つです。

1.給料・手当

男性でも女性でも給料は最重要ポイントです。基本給が低く、各種の手当で給与総額を調整している施設は要注意です。残業手当・賞与・退職金は基本給が基になります。基本給が平均的な水準で、どのような手当が付くのかを確認します。

残業手当が一律○○円と決まっているのは、かなり長時間の残業をさせられる可能性があります。資格手当や夜勤手当は企業によって異なります。必ずチェックします。

2.昇給・賞与

求人票・求人広告の昇給・賞与の欄には前年の実績を載せます。今年・来年はどうなるのか、確認します。

3.創業

介護施設・介護事業所の創業はいつか、確認します。創業して年数が経っていれば、安定して運営されていると思われます。創業2~3年では、試行錯誤の最中です。制度が度々変わったり残業が多くなったり、休みが取れなかったりする可能性大です。

4.事業内容

就職先の事業内容も確認する必要があります。介護施設と訪問介護事業の両方を経営している会社は少なくありません。病院・育児施設・食事配達など多角的に経営規模を広げている企業もあります。その場合、企業グループの中で適職を見つけることもできます。

多角経営する大規模な会社は安定して、待遇が良いケースもあります。しかし、手を広げ過ぎると、資金的に苦しくなる可能性もあります。企業情報を集める必要があります。

5.施設長の人柄

介護施設は施設長の人柄が大きく影響します。明るく前向きな言動が多く、職員にも利用者にも細かい気遣いができる人は、良い施設長になります。もちろん、介護に対する理念と情熱を持ち、リーダーシップがある人です。

6.施設の雰囲気

介護施設の雰囲気は、施設長の人柄と勤務条件で変わります。無理なシフトや長時間残業などで疲れきっていれば、疲労や不満が職員の顔や態度に現れます。職員の間で人間関係のトラブルが絶えないと、どことなく雰囲気が悪くなります。施設の設備なども確認しておきます。

③現在の施設で職場環境を改善する

給与・賞与など待遇面で不満がなければ、現在の介護施設で職場環境を改善します。自分でどんなに努力しても職場の環境を改善できない時は、他の介護施設・介護事業所に転職することをオススメします。

1.自分で仕事量を管理する

介護の仕事は手を抜くこともできますが、逆に手をかけると際限がなくなります。自分で重労働にしてしまう可能性があります。

過剰サービスはしない

介護の仕事に使命感や熱意を持っている人ほど、張り切りすぎて過剰サービスをする傾向があります。施設利用者が喜んでくれると、「もっと○○してあげたい。もっと喜ばせたい」と考えます。自分で自分の仕事を増やします。

介護の職場ではやるべき仕事が山とあるのに、職員も時間も限られています。1人が過剰サービスをすると、他の介護職の仕事を増やす可能性があります。そのことが原因で、人間関係にヒビが入ることもあります。

自己満足しない

汗を流してクタクタに疲れると、「仕事をした」という気になります。簡単にすませることのできる仕事を、わざわざ手間と時間をかけてする人がいます。自己満足にひたって、自分の体力や精神力が限界に来ていることに気づきません。仕事は合理的に行います。

雑な仕事で二度手間をかけない

仕事が多くて時間がない時は、つい手を抜いて雑になります。でも、雑な仕事はミスが多く、後でやり直す必要があります。結局、二度手間になり、仕事量が増えるだけです。どんなに忙しくても、するべき仕事は手を抜かず丁寧にします。

2.女同士は上手に付き合う

介護職は圧倒的に女性が多いので、女性同士のトラブルが起きやすくなります。女性同士の付き合いを上手にすると、それだけでも職場環境が良くなります。他の施設に転職した場合も、女性職員と上手に付き合うと早く職場に溶け込むことができます。

お局様には頼ると同時に「やる気」を見せる

介護施設に長年在籍して職場を取り切る女性、いわゆる「お局様」はプライドが高く頼りにされるのが大好きです。仕事の相談を持ちかけて頼りにするとともに、やる気を見せます。「利用者さんに○○と言われました。どうしたらAさんのように上手にできるようになるでしょうか?」などと相談します。

特定のグループや派閥に入らない

女性の多い職場では、特定のグループや派閥ができます。グループや派閥に入ると、トラブルが起きやすくなります。意固地に独りでいる必要はありませんが、休憩や通勤は独りでするようにします。たまにおしゃべりの輪に入ります。飲み会など業務外の誘いは、3回に1回程度応じます。だれにでも笑顔と明るい挨拶を欠かさず、確実に仕事をします。

悪口や噂話には参加しない

女性は他人の悪口や噂話をするのが好きです。否定すれば、「感じ悪い人」と思われます。同調すれば、「Bさんが○○と言っていた」と悪口や噂話の張本人にされたり尾ひれをつけて広められたりします。悪口や噂話は、「そうなの。知らなかった」と聞き流すようにします。意見を求められたら、「どうかなあ。わからないなあ」と応じます。

自己開示は相手に合わせて

心理学では「自分の内面をさらけだすこと(自己開示)によって、相手が好意的になる」と言います。特に女性は、プライベートな情報を共有すると仲間意識が強くなります。

でも、自分から積極的にプライベートな話をすると、周囲の女性から嫉妬されたり噂のタネにされたりします。相手が話した範囲で、自分のプライベートな情報を開示します。

3.休みをしっかり取る・ストレス解消に努める

介護職の人は職場の仲間に遠慮して、なかなか休みを取りません。でも、心身をしっかり休めないと、精神と身体の健康が保てません。心身ともに疲れきっていると、介護している高齢者にきつく当たるようになります。遠慮しないで休みを取り、身体も精神も疲労回復させます。旅行に出かけて気分転換するのも効果的です。

職場外の友達と思いきりおしゃべりしたり、おいしい物を食べたりショッピングしたりして、ストレスを解消するようにします。散歩やヨガやジャズダンスなどで身体を動かしたり、カラオケで大声を出して歌ったりするのもストレス解消法です。

休みが取れない・ストレス解消の暇もない職場なら、転職することをオススメします。

介護職を辞めるタイミングは?

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介護職を辞めたいと思っている人は沢山います。でも、いざとなると、なかなか辞める決心がつきせん。介護職を辞めるには、タイミングと踏ん切りが必要です。

[なぜ介護職を辞める決心がつかないの?]

介護職の人は職場が人手不足であることを身に沁みてわかっています。自分が辞めると、職場の仲間のシフトがきつくなったり仕事量が増えたりすると知っています。仲間に迷惑をかけたくないという気持ちから、なかなか辞める決心がつきません。

介護施設を利用する高齢者は介護職の人たちを頼りにしています。自分が辞めると利用者に迷惑をかけると思い、辞める決心がつかない人もいます。

でも、自分自身の人生です。心身の健康を損ねるようなら、他の介護施設・介護事業所に転職したり本当にやりたい仕事に就いたりすることをオススメします。

[介護職を辞める6つのタイミング]

介護職を辞めるタイミングは6つあります。

①3ヶ月分の生活費を貯めることができた時

男性も女性も介護職を辞めれば、無収入になります。共稼ぎをしている女性も、自分の収入がなくなれば家計が苦しくなります。自己都合退職の場合、失業保険の給付金がもらえるのは退職した3ヶ月後からです。3ヶ月分の生活費を貯めていれば、当分資金面の心配をしないですみます。腰を据えて転職活動をすることができます。

②賞与が出た後

たいていの会社では、7月(6月)と12月に賞与が支給されます。介護職を辞めるのは、賞与が出た1ヶ月後にします。

賞与は正当な労働報酬ですから、受け取ってから退職しても後ろめたく思うことはありません。でも「賞与をもらって逃げた」などと悪口を言われないためには、1ヶ月後に退職申告をするようにします。

できれば、3ヶ月分の生活費を蓄えた上に賞与をもらって辞めるようにします。

③組織体制が変更された時

介護施設の組織体制が変更されると、施設長・上司・同僚が変わる可能性があります。今までの職場と変わるので、辞める決心がつきやすくなります。

④違法医療行為を強要された時

2012年の法改正により、介護職も一定の講習を受ければ一部の医療行為(痰の吸引・経管栄養)ができるようになりました。しかし、介護施設の中には人手不足を理由に、講習を受けていない介護職に医療行為を強要することがあります。上司に強制されて違法医療行為をした介護職は、検察に書類送検されます。介護職の経歴に傷がつきます。

断っても違法医療行為を強要されたら、経歴に傷がつく前に辞めます。

⑤私生活や心身の健康面に問題が起きた時

下記のような状態は、心身の健康が損なわれている兆候です。

  • 仕事の後や休日も、仕事のことで頭がいっぱい
  • 休日明けに出勤するのが苦痛でたまらない。頭痛や吐き気がする
  • 苦手な同僚や先輩が気になって眠れない
  • 苦手な利用者のことを考えると涙が出る
  • 家族や恋人に仕事のグチばかりこぼす。他に話題がない
  • 食べられない・眠れない
  • 理由もなく涙が出る・泣きたくなる
  • 腰痛が酷い
  • 身体を動かすのもおっくう。いつも疲れている

このような状態では、私生活もうまくいかなくなる可能性があります。思いきって、介護職を辞めることをオススメします。退職して、心身をゆっくり休めます。

⑥介護職が生活費を稼ぐ手段としか思えなくなった時

介護職に就いた当初はやる気も熱意も十分あり、仕事の遣り甲斐も感じていたのに、いつの間にか「生活費を稼ぐ手段」としか考えられなくなる人がいます。「仕事は生活費を稼ぐ手段」と割り切って考えられれば、それも一つの価値観です。でも、「自分自身が虚しい」「自分は何のために生きているのか?」などと考える人もいます。

自分自身が虚しいと感じるならば、転職を考えるのも一つの方法です。

[介護職を上手に辞めるポイント]

介護職を辞める決心がついたら、上司や同僚にできるだけ迷惑をかけないように上手に辞めます。下手な辞め方をすると、次の転職に悪影響が出る可能性があります。社会人らしくマナーを守って退職します。

①退職は少なくとも1ヶ月前に申告する

退職する時は、少なくとも1ヶ月前に上司に申告します。1ヶ月前に申告すれば、介護施設でも求人募集を行い人手を確保しやすくなります。2ヶ月前に退職予告すれば、仕事の引継ぎもできます。

②退職理由を聞かれても会社の批判はしない

上司に退職理由を聞かれたら、「一身上の都合」と応えます。人間関係のトラブルや勤務条件が原因で辞める場合も、本当の理由は言わないようにします。介護施設の運営方針に問題があっても、会社の批判は決してしないようにします。

まとめ 介護職に就く時は慎重に考えて

日本は超高齢化社会ですから、介護職の必要は高まるばかりです。介護業界は慢性的な人手不足に悩み、常に知識・スキル・経験のある即戦力となる人材を求めています。介護は遣り甲斐のある、社会の役に立つ仕事です。

しかし、介護は「きつい・汚い・給料安い」仕事です。時には危険なこともあります。体力も精神力も要る仕事です。不規則な勤務や重労働でストレスが溜まります。施設を利用する高齢者に暴言を吐かれたり暴力を振るわれたりします。心身ともにボロボロに傷ついて、介護職を続けられなくなることもあります。仕事内容がきついのに、それに見合う報酬を得ることができません。平均的な年収は300万円程度で、男性は結婚するのが不安になります。介護職は女性が圧倒的に多いので、女同士のトラブルが起きやすくなります。

このような理由で、介護職を辞めたくなる人は少なくありません。でも、介護職を辞めたいと思っても、職場の仲間や利用者に迷惑をかけるので、なかなか辞める決心がつきません。

辞める決心をしても、他の業種・職種に転職するのは難しくなります。中途採用は即戦力となる人材を求めるので、介護職の経験しかない人は書類選考で不採用になる可能性大です。転職先は、介護業界に求めることが多くなります。

介護職に就く前に、介護職の意義ときつい仕事内容を改めて確認する必要があります。自分に介護職に耐えうる体力と精神力があるか、本当に介護職に就きたいのか、慎重に考えることをオススメします。

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