学校を卒業して社会に出ると、「学生」から「社会人」になります。学生から社会人になると、何もかも違ってきます。学生と社会人の最も大きな違いは、自由と責任です。時間の使い方・目標・評価なども学生と社会人では違います。
採用試験の面接で「学生と社会人の違い」について聞かれるのは、社会人になる覚悟を確認するためです。
学生と社会人の違いは何か?面接で学生と社会人の違いを聞かれた時の答え方、良い社会人になるための心構えについてお伝えしますね。
学生と社会人の違いとは何か?
学生とは高校・専門学校・大学など学校に在籍している人です。社会人とは、社会に参加して自分自身の役割を担って生きている人です。日本では、普通、学校を卒業して何らかの仕事に就いた人を「社会人」といいます。会社員や公務員だけでなく、画家や作家などの自由業や職人など個人営業の人もアルバイターやフリーターも社会人です。
学生と社会人は何もかも違います。学生はたいして大きな自己責任も負わずに自由に生きることができます。社会人は重い自己責任の上に組織責任を負う可能性もあり、自由気ままに生きることはできません。学生と社会人の最も大きな違いは、責任と自由です。その他にも、時間の使い方・目標の達成・評価のされ方など多くの違いがあります。
①学生には自由という特権がある
学生と社会人の大きな違いは、学生には自由という特権があることです。学生には「したいことをする自由」と「したくないことをしない自由」があります。
「勉強をしたくない」「課題をするのが面倒」「授業に出たくない」と思えば、しなくてもすみます。落第したり成績が悪くなったりしても困るのは自分だけです。
学生は仲間というヨコの人間関係だけで生きられる
学生時代は気の合う人とだけ付き合う自由があります。気の合う仲間とだけ付き合い、嫌いな相手や気の合わない人とは口を利く必要もありません。ほぼ同年代の人としか付き合わないので、人間関係の幅が狭くなります。
怠けたりサボったりして失敗しても、仲間に迷惑をかけるだけです。学生はヨコの人間関係が生活の基盤なので、自由気ままにしたり常識はずれな言動をしたりしても許されます。
社会人は人間関係を選べない
社会人には人間関係を選ぶ自由がありません。社会とは世代・年齢・性格・能力などが異なる様々な人間の集まりです。会社や役所などの職場にもいろいろな年代や経歴の人がいます。仕事の関係で、先輩・上司・取引先・顧客など目上の立場の人とも付き合います。最近は、職場に外国人がいる可能性もあります。
社会人になると、年齢・性格・性別・立場・価値観・育った環境の異なる人たちと仕事をします。価値観や考え方が違う人・苦手な人・嫌いな人とも上手にコミュニケーションを取る必要があります。嫌いな人や苦手な人を避けていたのでは、仕事ができません。
社会人は協調性が重要と知っている
社会人は仕事をする上で協調性が重要であることを知っています。協調性がないと、会社の同僚・先輩・上司と協力して仕事を進めることができません。取引先など外部の人たちとも良好な人間関係を築いて、仕事の成果を上げるようにします。
社会人は時間を自由に使えない
学生時代は好きなように時間を使えますが、社会人になると時間を自由に使えなくなります。企業や役所に勤めると、勤務時間に縛られます。正社員でも契約社員でも派遣社員でも同じです。社会人は、通勤時間も含めると仕事に拘束される時間が生活時間の大半を占めます。
社会人は休日や余暇を大事にする
社会人は少々体調が悪くても会社を休むことはできません。ですから、休日や余暇が楽しみになります。社会人は学生のように好き勝手に時間を使えないので、休日や余暇など仕事に拘束されない自分の時間を大事にします。自分の自由な時間に、趣味を楽しんだり家族や友人と過ごしたりします。
②社会人は責任が重い
学生も自分の行動には自己責任を負います。でも、学生は親の監督下にあるので、最終的には親も責任を取ります。社会人になると、全ては自己責任です。
堅実な会社の正社員となり安定した収入を得る生活よりも、人間関係のわずらわしさが少ない契約社員や派遣社員になる道を選ぶのも自由です。収入が低く不安定な生活になっても自己責任です。自由時間の多いフリーターになるのも本人の自由ですが、将来生活に困っても自己責任です。社会人にも自由はありますが、重い自己責任を負う覚悟が必要です。
社会人は自己責任と組織責任を負う
企業や役所など組織に所属する社会人は、重い自己責任とともに組織責任を負うことになります。学生は大きな失敗をしても、自分で責任を取れなければ親に助けてもらえます。会社や役所に勤める社会人は、自分の失敗が組織全体の責任になる可能性があります。個人の失敗の責任を組織全体で負うのが組織責任です。もちろん、失敗した本人の自己責任は免れません。
新入社員も会社という組織の一員です。会社を代表していますから、新入社員が失敗した責任は上司をはじめ会社全体でとります。新入社員は自分の言動が会社のイメージや信頼に直結することを自覚する必要があります。
社会人は恋愛にも責任を負う
大学時代は、自分の気持ちだけを考えて恋愛できました。社会人になると、恋愛にも責任が生じます。相手の気持ちや結婚の可能性も考えて行動する必要があります。結婚すれば、家族に対する責任も生じます。
③社会人はプロ意識が強い
学生の本業は勉強・学業です。アルバイトなどは副業でしかありません。社会人の本業は仕事です。社会人は仕事をして報酬を得ています。報酬を得ている以上、社会人は仕事のプロです。プロ意識を強く持つ必要があります。
社会人は100点満点が当然
学生時代は60点取れば可、80点取れば優秀とされます。1つ2つのミスは問題になりません。社会人の仕事には些細なミスも許されません。社会人の仕事は100点満点が当然です。社会人は仕事で120点150点を取るように努力します。
社会人は社会に貢献する
社会人は仕事をして報酬を得ていますから、社会に貢献する義務を負います。納税も義務の一つです。企業に勤める社会人は会社に貢献して業績を上げます。会社の業績が上がれば、地域が活性化し景気が上向きます。社会全体の経済が活性化します。
④社会人の評価は仕事の成果
学生は知識やスキルを習得すれば評価されます。テストの成績が評価の基準です。社会人の評価基準は仕事の成果です。仕事で結果を出す力が評価されます。
どのような能力が評価されるか?
社会人が評価される仕事の能力とは下記の通りです。
- 仕事を円滑に進めるために、事前に情報収集を行ったり関係者に根回ししたりして段取りをつける
- 自分のミスを認めて謝罪し、同じ失敗を繰り返さない。失敗の経験を次に活かす
- 人に教えてもらわないでも自分から仕事を覚える
- 仕事の目標を設定して計画を立て、計画通りに実行する
- 仕事の約束や納期を守る
- 対応が速い。すぐに行動を起こす
- 周りの人と協力して仕事の目標を達成できる。協調性がある
社会人の評価は曖昧で正解がない
学生は主として学業の成績で評価されますから、評価の基準が明確です。しかも、学業にはたいてい正解があります。しかし、社会人の仕事は正解かどうかわからないことがあります。その時は間違っていると思っても、長い目で見ると正しいとわかるケースもあります。自分の仕事が相手によって与える影響が違う可能性もあります。
社会人は自分で正解を見つける
学生は先生や教科書が正解を教えてくれます。社会人は自分でよく考えて、何が正解かを判断します。
社会人は自分で評価の基準を考える
社会人は「仕事の成果で評価される」と言いますが、「仕事の成果」という評価基準は曖昧です。企業側も「適正な評価」「明快な評価」をしようと努めていますが、難しいようです。
社会人が高い評価を望むならばが、会社が要求する価値の核心や仕事の内容の本質を的確に把握して、上司など相手の心を大きく動かすようにします。他人が適性と決めた評価基準に従って行動するのではなく、求める本質を見極めて相手の心を動かすのが社会人の世界です。
⑤社会人は人生の目的・ゴールを自分で決める
学生も社会人も人生について考えます。学生は人生を漠然と考えています。人生に夢や理想を持っていますが、リアリティに欠けています。
学生のゴールは卒業・就職
学生の目的・ゴールは学校を卒業して就職することです。しかし、「大学を卒業して就職する」ことが人生のゴールである人は、就職して間もなく「5月病」になったり20歳過ぎたばかりで「燃え尽き症候群」になったりする可能性があります。
社会人は目的・ゴールを自分の責任で決める
社会人はリアルな人生設計を考え、様々な想定をしながら着実に人生を歩みます。リアルな人生設計の中で、自分の意志と責任で人生の目的やゴールを設定します。
人生の目的・ゴールがなくても、人は生きていかれる
社会人の中には「人生の目的はお金」という人がいます。もちろん、お金は生きて行くために必要不可欠です。お金がなければ自立した生活はできません。でも、生活費を稼ぐだけが人生では、少し虚しいように思われます。
人生の目的やゴールがなくても、社会人として生きていくことはできます。でも、それで本当に満足しているかどうかは、わかりません。
人生の目的・ゴールを持つ社会人は変化や危機に強い
自分の目的やゴールをはっきり持っている人は、自分のするべきことが明確にわかっています。周囲の人たちから高く評価されます。社会の変動や危機に対しても、臨機応変に対処できます。状況に合わせて、目的やゴールを変えることもできます。
「人生の目的やゴールをどう設定するか」「目的やゴールを持たないで生きるか」を決めるのは、本人の責任です。それが社会人の世界です。
⑥社会人はマナーとモラルを守る
学生は気持ちの通い合う仲間としか付き合いませんから、ルールやマナーを必要としません。常識に外れた行動をしても、周囲の人たちに受け入れてもらえます。言葉も仲間同士のタメ口でOKです。
社会人は、考え方も価値観も主義主張も違う様々な人と接しながら生きて行きます。人間関係のトラブルを避けるためにマナーが必要です。マナーは社会の潤滑油です。社会にはいろいろな立場の人がいるので、言葉の使い方にも気をつけます。適正な敬語を使う必要があります。
モラルとは、社会人として守るべき法律以前の行動の規範です。社会人の人格とも言えます。会社との契約や人との約束を守ることは、社会人として最低のモラルです。モラルを守ることで、社会人としての信用が増し周りの人たちから信頼されます。
面接で「学生と社会人の違い」を質問されたら?
就職活動をしている学生(就活生)は、採用試験の面接で「学生と社会人の違いは何だと思いますか?」という質問をされる可能性があります。
人事の責任者や採用担当者・面接官は、「学生と社会人の違い」を質問して就活生の持つ働きくことに対するイメージを把握し、仕事に対する価値観や考え方を知ろうとします。社会人になる自覚に欠け学生気分のままで入社されては、会社の業務に支障や不利益が生じます。面接で、就活生の社会人になる覚悟を見極めようとします。
[学生と社会人の違いについて、よく理解する]
就活する学生は、前述の「学生と社会人の違いとは何か?」や就職サイトの記事を参考にして学生と社会人の差をよく理解しておきます。人間関係などの関連記事も参考になります。
インターンがオススメ
学生と社会人の違いを身をもって知るには、インターン(インターンシップ)がオススメです。実際に就職する前にインターン生として会社で仕事をする制度で、未知の世界を体験できます。実際に就業の経験をすることで、「仕事とは何か」「社会とは何か」を知ることができます。自分の適性がわかり、職種を選ぶ助けになります。
インターンをするのは就活する前の3年生が多いようです。就職活動の一環としてする学生もいます。エントリーシート(ES)や履歴書には、インターンの経験があることを必ず書きます。
[回答のポイントは責任と社会貢献]
面接で面接官から「学生と社会人の違い」を質問されると、多くの就活生が「責任と社会貢献」と答えています。「責任」は回答のポイントになります。「社会貢献」は「志望企業に対する貢献」です。
会社側は、応募してきた就活生が「どれだけ会社の役に立つか?」「会社に対する責任をどう考えているのか?」を知りたいのです。会社の質問の意味を正確に把握して的確な答えをすることが、面接のポイントです。
その他、「自由」「人間関係」「評価」などについての違いを述べることもできます。
的を絞って回答する
学生と社会人の違いはいろいろありますが、面接で全部述べようとすると時間がかかります。何を言いたいのかわからなくなり、面接官をウンザリさせるだけです。面接の話は要領よく簡潔にします。責任・社会貢献・人間関係・自由・評価などの違いの中から1つか2つに的を絞って、答え方を考えます。
[「学生と社会人の違い」の回答例]
面接官から「学生と社会人の違いは何だと思いますか?」と質問された時の回答例です。
学生と社会人では、責任が違う
学生と社会人の違いはいろいろあると思いますが、一番大きい違いは責任の重さだと思います。学生時代は親の庇護下にいますから、自分で責任を取るといっても限られています。失敗しても謝罪すればすみます。重大な失敗をした時は、親に助けを求めることもできます。
社会人になれば、お金も時間も自分自身も自分の責任で管理しなければなりません。失敗すれば、会社や周りの人に多大な迷惑をかけることになります。勤めている会社に被害を及ぼすこともあります。謝罪するだけではすみません。失敗に対処するだけでなく、同じ失敗を繰り返さないようにする方法を考えて実行しなければならないと思います。
社会人は報酬を得て会社に貢献する
学生と社会人の違いはいろいろあると思います。一番大きな違いは、仕事をして報酬を得ることです。学生はお金を払って知識やスキルを身につけますが、社会人は自分の知識やスキルを役立ててお金をもらっています。
社会人は仕事をして報酬を得ています。報酬を頂いている会社に対して貢献する義務と責任があると考えます。ですから、指示されたことを正確に成し遂げることはもちろん、自分から主体的に考えて自分の能力や知識やスキルを会社のために役立てるようにしなければならないと思います。
良い社会人になるためには?
就職活動を成功させて志望する会社に就職できても、それがゴールではありません。採用が内定した時から、社会人としての新生活がスタートします。
学生と社会人の違いを知って「社会人になるのは大変だ」と、就活の熱が冷める人もいます。でも、社会人になると学生とは違う自由があります。自分で最後まで責任を取る覚悟さえあれば、親の許可を得る必要もなく自分の意志で好きなように生きられます。お金も時間も自分で管理して、生活できます。結婚も自由です。
社会人としてより良い新生活を始めるための心構えを4つ紹介しますね。
①自分の仕事を好きになる
社会人にとって仕事は大事です。仕事をして報酬を得るから生活することができます。好きな会社で好きな仕事をしてお金を稼げれば、満足できて幸福になれます。報酬が良くても嫌いな仕事をするのでは、毎日が不満だらけで不幸です。
就活して志望企業や職種を選ぶ時は、「一生続けられる仕事かどうか?」「その仕事を好きになれるか?」「勤める会社が好きになれるか?」をよく考えます。「とりあえず採用してくれる会社に入ろう」などと考えて就職すると、長続きしない可能性が大です。長続きしても、ただ生活費を稼ぐだけの日々になります。
②仕事の仲間を尊敬する
毎日楽しく働くためには、尊敬できる仲間と一緒に仕事をすることです。尊敬し信頼できる上司・先輩・同僚と一緒に仕事をすれば、職場の環境も良くなり仕事に対する意欲もわきます。
まず自分が謙虚になる
上司や先輩を尊敬するためには、まず自分が謙虚になることです。入社して1~3年は、会社など組織に対して1円の利益も生みません。先輩や上司に指導してもらったり助けてもらったりするばかりの上、先輩や上司が生み出した利益を分けてもらって毎月の報酬を受け取っています。
自分が1人前に仕事ができないことを自覚して、少しずつできることの範囲を広げていくようにします。自分が謙虚になると、先輩や上司の努力や苦労を素直に認めることができます。
感謝の気持ちを素直に表す
新社員は会社から報酬を受け取りながら、研修を受けたり実地訓練を積んだりして仕事を覚えていきます。毎日、先輩や上司から仕事の仕方について細かい指導を受けます。新社員は会社や先輩・上司に感謝する気持ちを常に忘れないようにします。
会社や周りの人たちへの感謝の気持ちを素直に言葉や態度・表情に表します。感謝の気持ちが伝われば、先輩や上司と良好な人間関係を築くことができます。先輩や上司が喜んで指導してくれると、新入社員は仕事の上でも内面的にも成長することができます。
③自分の感情を適切にコントロールする
日本の企業では、協調性を重視します。どんなに有能な人でも自分独りだけでは、仕事の成果を上げることはできません。職場の仲間と協力してこそ、目標を達成することができます。会社など職場では良好な人間関係を構築することが大事です。取引先やお客など社外の人間ともできるだけ良好な人間関係を築くようにします。
相手の気持ちを思いやり、自分の感情を適切に抑える
学生時代は自分の感情のままに話したり行動したりできますが、社会人は自分の感情を剥き出しにすると周りの人の信頼を失います。すぐに怒ったり不機嫌になったりしないように気をつけます。
自分の感情をコントロールするためには、常に相手の気持ちを思いやるようにします。相手の立場に立って考えるようにします。
自分の感情を抑えすぎると、業務に適応できなくなる
自分の感情を抑えすぎるのも、社会人としてはNGです。理由は、感情を抑えすぎるとストレス過多になり、業務に適応できなくなる可能性があるからです。意識して適切な感情表現をするようにします。
新入社員でも言葉の使い方を工夫して、自分の感情や意見を周囲の人たちに伝えることが大事です。黙っているだけでは、周囲の人とコミュニケーションがとれません。
④社会人としてのマナーを身につける
新入社員は、社会人としてのマナーを身につけることが大事です。マナーとは、敬語などの言葉の使い方・挨拶・服装・勤務態度・人付き合いなどのことです。ビジネスマナーは仕事をするために必要なマナーで、電話応対・接客・紹介・メールなどあらゆるビジネスシーンで必要となります。
マナーの基本は相手を尊重し思いやる気持ち
マナーの基本は、相手を尊重して相手の気持ちを思いやることです。相手が不快な思いをしないように気を遣うことです。正しいマナーで人に接すれば、その人との間に信頼関係を築くことができます。
新社会人はマナーを守れるだけで信頼される
学校を卒業したばかりの新社会人でも、挨拶・服装・勤務態度・言葉遣いなどのマナーがしっかりしていれば周りの人たちから信頼されます。先輩も上司も「なかなかしっかりした新人が入って来た」と歓迎します。
新社会人はマナーを間違えることもあります。でも、相手を尊重して思いやる気持ちが根底にあれば、多少のマナー違反は相手も許してくれます。
就活は社会人になる準備
学生にとって就職活動は社会人となる準備です。志望企業へのエントリーシートや履歴書など書類を提出する時も面接を受ける時も、マナーをしっかり身につけておくことが大事です。
まとめ 学生と社会人の違いは責任の重さにある
学生と社会人の違いは、自由さ・時間の使い方・評価の基準・人間関係・人生の目的などいろいろあります。一番大きな違いは、責任の重さです。
学生は社会人と違い、自由という特権があります。気の合う仲間とのみ付き合い、自分のしたいことだけをします。「したくないことはしない」自由があります。時間も自由に使えます。常識・マナー・ルールに少々外れた言動も許されます。
社会人にも自由はあります。どのような生き方をするのも、どんな仕事をするのも仕事をしないのも本人が決めることです。でも、社会人の自由には重い責任がともないます。学生は親の監督下にあるので、最終的には親が責任を負います。社会人は最後まで自分で責任を負う必要があります。何をするにも自己責任で行います。
社会人となり企業や役所など組織に所属すると、自己責任だけでは済まないこともあります。社会人は仕事をして報酬を受け取りますから、報酬を支払う相手に対しての責任や義務が生じます。会社に勤める社会人は、会社に対して責任と貢献する義務を負っています。失敗すると個人が責任を取るだけではすまず、会社など組織全体で責任をとります。社会人は自己責任と組織責任を負うことになります。
社会人は仕事に対する評価の基準も自分で決めて、評価する相手の心を動かします。相手がどう評価しても、その責任は自分自身がとるしかありません。
どのような人生設計をして人生の目的を決めるかは、本人の自由です。ただし、社会人は自分の決めたことに対する責任を最後まで取らなければなりません。
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