周りに必ず1人はいそうな「ひねくれ者」。振り回されたり、嫌な思いをさせられたりしていませんか。
1人勝手にひねくれているのならいいのですが、ひねくれ者のせいで、トラブルに発展したり人間関係にひびが入ったりすることもあります。避けたくても職場や学校、サークルなどで一緒のことも多いですよね。
そして仕事を一緒にしなければならなかったり、作業をしないといけなかったりすることもあるでしょう。そんなときはうまく対応して乗り越えないといけません。
一方で自分が実は「ひねくれ者」であるかもしれません。知らないうちに人を傷つけたり、周りの人を困らせたりしているかもしれません。もしかしたらもう気づいていて「治したい」と思っているかもしれませんよね。
そこで、そんなひねくれ者の心理的特徴や性格、対応方法、治す方法はあるのかなどを探ってみました。ご参考にしてくださいね。
ひねくれ者の特徴とは?
ひねくれ者とはどういう人なのでしょうか。女性にも男性にもいる「ひねくれ者」、どういう人かその特徴を見てみましょう。
ひねくれた人にすべて当てはまるわけではありませんが、こういった特徴を持つ人が多いようです。どのような心理なのかも探ってみましょう。
何事も素直に受け取れない
どんな些細なことも素直に受け止めません。「おいしいラーメン屋さんがあるよ」といっても「チェーン店だからたいしたことないでしょ」と言ってみたり、みんなで飲みに行こうと言っても「どうせたいした店もない、おいしくない」などと言ってみたりして周りをしらけさせてしまいます。
話題になっているスポーツなども、「みんな騒いでばかばかしい」「くだらない」といった受け止め方をします。
褒められても喜ばない
人から褒められてもまったく喜びません。「素敵な服だね」と言われても「どうせ、安物だと思っているくせに」という否定的な答えをします。どんなに褒められても嫌味にとらえてしまうのです。
また、何かで好成績をとって賞賛されても「別にたいしたことないし」などと決して喜ぶことはありません。
失敗を恐れている
実は結構失敗を恐れています。ですから「こんなことできてもたいしたことはない」とか「ばかばかしくてやっていられない」などの予防線を張っているのです。
失敗をすることは人にバカにされてしまうこと、と思い込んでいます。人にバカにされることはひねくれ者にとって、許しがたいことなのです。
他人にどう見られるかを気にする
他人に弱みを見せたくない、失敗したところを見せたくないと思っています。そのため自分が他人にどう見られているか、どう評価されているかを気にして恐れています。
普段はそんなそぶりも見せませんが、本音や本当の気持ちを悟られないようにして嫌なことを言うのです。
「どうせ…」が口癖
「どうせ俺なんて」「どうせ私なんて」が口癖です。「どうせ自分がここにいたってみんな面白くないでしょ」と言って周りをしらけさせたり困らせたりしています。
気づかないうちに言っていることもありますし、周りの困惑する顔を見るのが面白くてわざと言っている時もあります。
一生懸命やる人を笑う
何かのイベントや行事で、一生懸命に取り組む人を笑ったり馬鹿にしたりします。「むきになっちゃってばかみたい」と言ってみたり、言わなくても思っていたりします。
上の人に咎められても、反抗的だったりスルーしたりします。また上の人の目の届かないところや耳に入らないところで発言するので気づかれないこともあります。
プライドが必要以上に高い
実は大変プライドが高く、恥をかかされた、などがあると烈火のごとく怒ることがあります。プライドが高く、自信があるようでいて実は自己肯定感が低いことが多いです。そこを突かれるような出来事で、プライドを傷つけられると許せなくなってしまうのです。
自分ができると思っていたことを、他の人がもっとうまくやったなどでプライドが傷ついてしまいます。
人を中傷したがる
ネットなどでやりがちですが、他人を中傷することがあります。SNSでやたらとけんか腰に絡んだり、相手のあら捜しをしたりします。
当然険悪になるのですが、謝ることはなくむしろ相手を馬鹿にしてしまいます。匿名をいいことに、ストレスを解消していることもあります。
他人が喜んでいると、面白くない
他人にいいことがあって喜んでいる、他人が成功した、などを目の当たりにすると面白くないのです。
痛い目に合えばいいのに、とか、あんなに喜んでくだらないなどと思ってしまいがちです。嫉妬心が強いということが言えます。
疑り深い
素直に受けて取らないことにも通じますが、大変疑り深いところがあります。人を信じることもありません。
「あの人は陰で実は悪口を言っているのでは」「口ではいいこと言っているけれど本当は馬鹿にしているのでは」などと他人の言動や行動に裏があると疑っています。上司や教師に対しても、本当はたいしたことがないくせに、などと思ってしまいます。
友達が少ない
ひねくれた人は、嫌味を言ったり素直にならないので当然友達は少ない、あるいはほとんどいないということになります。
心からいろいろなことを話せる相手もないため、ますます他人を疑う気持ちや馬鹿にする気持ちが強くなってしまいます。親切な相手のことも信用しないので、その結果人が離れていってしまうのです。
人のせいにしたがる
失敗やトラブルなど、とっさに人のせいにする癖があります。自分に悪いところがないか考える前に「あの人が悪い」「あなたが悪い」と思ったり発言したりするのです。
自分のせいかもしれない、ということにならないためにとっさに自分の身を守っているのです。
ネガティブ思考を持つ
でなんでもマイナスの方向に考えてしまう癖があります。「どうせ」という口癖にもつながりますが、なにかあっても「こんなこと大したことじゃない」と思ったり、褒められても「心から思ってもいないくせに」とマイナスのことばかり考えてしまうのです。
ひねくれ者に恋人ができた時は、特にネガティブになり愛してるといっても嘘だろうとか、他に好きな異性がいるに違いないなとと疑ってしまいがちです。
人を傷つけることを平気で言う
プライドが高く自分が傷つくのを恐れるため、人を傷つけることを平気で口にします。相手より優位に立ちたいときも、人を傷つける発言をします。
恋愛関係にあっても相手に傷つけることを言ってしまい、取り返しのつかないことになる場合もあります。ですからなかなか異性関係はうまくいかない傾向にあります。
イベント嫌い
親睦会や飲み会、クリスマスなどイベントを嫌います。もちろんめったに出席もしません。「みんなではしゃいでくだらない」「あんなイベントつまらない」ということを心の底では思っています。またイベントに出る人を小馬鹿にするところもあります。
実はイベントで自分が浮いたり、話す相手がいないなどのプライドを傷つける出来事に遭遇するのを恐れている、ということから来ています。自分自身が傷つきたくないので、先に嫌味をいってイベントにでないのです。
またイベントをつまらないという否定することで、自分がこのイベントに出ないことを「正当化」するのです。みんなが喜ぶイベントには出ないことで「自分は他の人とは違う特別な人間だ」と思いたい一面もあります。
嫉妬と恐怖心
ひねくれ者が批判したり、嫌味を言ったりするのは実は他人への嫉妬新が隠されています。楽しそうにふるまう人たちに思わず嫉妬してしまうのです。
また、自分が嫉妬心を持ったり、プライドが高いというころを悟られることに恐怖心も抱いています。嫉妬や恐怖心には実はコンプレックスが隠されているのです。気持ちと正反対の行動をとる人は本来の自分を認めたくなくてそのようにふるまい、自分を相手より優位に立たせようとしています。
ひねくれ者に対応するには?対処法をご紹介
こんなひねくれ者には嫌な思いをさせられたことも、1度や2度はあるのではないでしょうか。傷ついたり腹が立ったりしますよね。
付き合わなければいいのですが、そうもいかないことは多いものです。こういったひねくれ者にうまく対応するには、どうしたらいいのでしょう。
嫌味を言われても相手にしない
まずは相手にしないことです。嫌味や傷つくことを言われても反応をしない、これが一番効果的です。返事もしなければ反応もしない、表情も変えないのです。
ひねくれ者としては「無視をされた」ということで、プライドが傷ついていますがまた無視をされるかもと思い、言ってこなくなる可能性が高いです。何か言って来たら次の方法をとってみてください。
ひねくれ者には何を言われても傷つく必要はありません。向こうの言葉に一喜一憂しないようにしましょう。勝手にひねくれ者が思っているだけなのです。ましてや自分が反省する必要などなく、その理由もありません。ダメージを受ける必要はないのです。
否定しないが同意もしない
何か言われたときは、「あなたはこう思っているんですね」と向こうが言った言葉をそのまま繰り返します。「あなたはこんな行事くだらないと思っているんですね」「あなたは私のせいで失敗したと思っているんですね」と。
こちらからは「否定」も「肯定」もしません。「私じゃありません」と否定する必要も「そうです、私のせいですよね」と肯定する必要もないのです。冷静に、そのまま確認してみましょう。そして一言わかりました。で終わらせてしまいます。向こうがイライラしても怒ってきても、それはこちらには関係ないのです。
一度戦ってみる
戦うといったら大げさですが、腹を割って話してみるという手もあります。ひねくれ者の発言や行動、態度にいい加減イライラしたり傷つけられていたら、一度やってみるのもいいかもしれません。
もしかしたら修復もむずかしくなるかもしれませんし、馬鹿にしてくるかもしれません。しかしこちらの言いたいことをはっきり伝えることも必要なことがあります。
もしかしたら、本音が聞けることもあるかもしれません、何もせずにいるより進展が望めます。
あえて褒めてみる
嫌味を言われたときは嫌な顔をせず、「そういう見方もあるんですね、鋭いですね」など褒めてみましょう。普段は周囲の人たちに嫌がられているように言ったのに、肯定的に受け止める人もいるんだと驚き困惑するでしょう。
ちゃんと認めてくれる人もいる、世の中にはいろいろな見方をする人もいるということに気づく可能性もあります。嫌味に対して褒めてみるという心理的テクニックです。
懲りずに誘い続ける
飲み会などイベントに、断れても誘い続けてみます。この人にはイベント嫌いとか、嫌味が通じない、ということをわからせるのです。出ないとわかっていても声をかけ続けると、ひょっこり来る可能性もあります。出席したら、ごく普通に対応することが大切です。
たとえひねくれ者としても、社会はきちんと対応し周囲の人も対応するのです。誘われて本心は悪い気がしないはずです。
どうしても一緒になにかやらないといけないときは
ひねくれた人と一緒に何かやるのはできれば避けたいですよね。しかし仕事やサークルなど、どうしても避けられない場面はでてきます。
そういう時はになにか共通の目標や課題を用意すると、少しは楽になります。ひねくれていても仕事はするでしょうから、共通の目標や課題には取り組むはずです。一緒に何かやっているうちに本音や心のうちが見えてくることもあります。期限付きだと思って乗り越えていきましょう。
何かあったときにこちらのせいにされないよう、しっかり記録しておくなどの対応は忘れないようにしましょう。
ひねくれ者になった原因は?
誰もが最初からひねくれ者だったわけではありません。そうなってしまった心理的理由があるはずなのです。
自分ももしかしたらひねくれ者かも、という方は各項目に当てはまることはないか見てみてくださいね。
過去に信じていた人に裏切られた経験
昔信じていた人に裏切られた、そのショックから抜け出せないまま来てしまいひねくれ者になってしまった場合があります。このタイプは、前からひねくれ者だったわけではないので、何かのきっかけでひねくれ者ではなくなることが期待できます。
いじめを受けた
小さいころや大人になってからでもいじめを受けていたことが原因の場合があります。いじめのため、なかなか人を信じることができず結果としてひねくれ者になってしまうことがあります。どうせいじめられるから、と最初からひねくれ者として行動している可能性があるのです。ここでは誰もいじめないということがわかれば、打ち解けてくるかもしれません。
子供のころ親が認めてくれなかった
子供のころ、親がなかなか褒めてくれない何をやっても認めてくれないという環境で育った場合、自己評価が低くなってしまいます。また自分の存在意義が分からず自信も持てないでいるのです。自分に自信がもてず、ひねくれた対応や行動をすることで自分を守っているのです。
実は認めてほしいという気持ちや甘え
子供のころの環境やいじめなどから、あまり自己評価は高くありません。しかし本当は誰かに認めてほしいという気持ちがあります。その気持ちを悟られるのは、プライドが高く許せないため隠そうとしてしまうのです。
他人に隠したい、悟られたくないという気持ちが、ひねくれ者としての行動や言動に現れてしまっています
ひねくれ者を治したい
自分がひねくれ者で、治したいと思う人もいるでしょう。いろいろなことを試して、ひねくれ者からの脱出作戦を試みてくださいね。
自己肯定感を持つ
まずは自己肯定感を持つことです。簡単ではありませんが、嫉妬したり失敗してもいいんだと思うことが大切なのです。長い人生、誰でも失敗するし嫉妬もするのです。
小説やエッセイなどを読めば、嫉妬したり大きな失敗をしている人がたくさんいることに気づくはずです。どんな状況でも「自分はこれでいい」と自己肯定感を持つことが大事です。自分を認めるのは他人ではなく自分なのです。
日記を付ける
自分の思いや言動を、日々の日記につけてみます。どんなことがいやだったか、なんであのイベントがいやだったかなど書いておきます。あとで読み返すと「自分はなんでこんなことを思ったのか」と冷静に見ることができます。
そのうち自分のネガティブに考える癖などが見えてきます。癖が分かればネガティブに考えないよう、自分で心理的対処法ができるようになっていくはずです。
新しい場所に行ってみる
知らないばかりサークルや、コミュニティに思い切って行ってみます。新しい社会に身を置いて人間関係を築くと、今までとは違う自分が見えてきます。
そこではひねくれ者にならないように、気を付けてみましょう。ぐっと進化した自分に気づくことができるはずです。
まとめ
「ひねくれ者」が周囲にいると、雰囲気が悪くなったり不愉快なことを言われたりとあまりいいことはありません。しかしいちいち気にしていると、ストレスもたまりますし身も持ちませんよね。
ひねくれた人は、本当は恐怖心を抱いている弱いところのある人なのだ、ということを認識しておきます。嫌なことをいうのはその予防線である、と理解すれば相手にせず聞き流すことができるようになります。
ひどいひねくれ者でもなにかのきっかけで、打ち解けることができる場合もあります。いつも淡々と接して振り回されないようにしましょう。
また自分自身がひねくれ者、という場合は素直になり自分自身を認める、ということを目指し少しずつ自分を変えていきましょう。
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