嫌われる人の特徴とは?嫌われるのが怖いと思っている人の心理や対処方法を知ろう!

人は誰しも対等であるはずですが、世の中には、なぜか好かれる人と、嫌われる人というのが存在します。あなたの周りにも、少なからず、そういったそれぞれの傾向を持った人がいるのではないでしょうか?

そしてそれは、男性、女性に関係せず、男女ともに、そういった傾向が見られます。職場の同僚や上司、友達、恋愛においても、人間関係が成立するということを考えると、やはり私たちが人と接しながら生きる以上、このような「好き、嫌い」は、いつ、どこででも発生しうると考えられます。

このうち、嫌われる人によく見られる特徴というのがあるのをご存知でしょうか。もしかすると、自分は嫌われる類の人間かも?と悩んでいる人もいるかもしれません。

そこで、ここでは、人を「嫌い」と感じるときの心理を紐解きながら、嫌われる人の特徴などをご紹介いたします。

人が人を嫌いになるとき

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まず、なぜ、私たちが人に対して「嫌い」という感情を抱くのかということについて、見ていきましょう。人は、どういうときに、相手に対して「嫌い」と感じるのでしょうか?

シャドーの投影

心理学的に「嫌いになる瞬間」を分析していくと、自分がコンプレックスだと感じているところと、同じようなものを相手に感じたときに、人を嫌いになる傾向があると言われています。

コンプレックスといっても明確に自覚できるものではなく、知らないうちに自分でコンプレックスだというふうに、潜在意識に刷り込まれている類のものを示します。

そう考えると、嫌いだと感じる人には、自分と何かしらの共通点があるのかもしれません。

反射反応

これは、明確に自分が「嫌いだ」というものがわかっている場合に起きるメカニズムです。例えば、自分が何かに対して嫌いだと認識したものを、相手が持っているとわかったとき、あるいは賛同しているとき、反射的にその人を「嫌い」だと認識してしまうパターンです。

そのとき、先にあげた「シャドー」の部分をその人が持っているかというのは、まだ別の問題になりますが、そういう人を見ると自己否定されているのだと感じてしまうことが起因していると考えられています。

嫉妬

誰かを妬ましく思った経験は誰にでもあるのではないでしょうか?仕事で自分よりも能力のある同僚へ、あるいは友人へ、または、容姿などを気にして、嫉妬心を抱くこともあるでしょう。

これは、自分と他人を比較して、自分にないもの(自分が欲しいと思っているもの)を相手に見出したときに生まれやすい感情です。相手が原因というよりも、自分の気持ちの持ち方の問題とも言えます。

軽蔑

あまりこういう場面には出くわしたくないものですが、人を軽蔑してしまうこともあるのが人間というものです。

道徳を反する言動をするのは、避けたいものです。

相手からの敵意、嫌悪を感じるとき

最初、自分はとくに嫌いだったわけではなくても、自分に対して敵意を抱いていたり、明らかに自分が嫌いなんだということを感じる人のことが、いつの間にか「嫌いな人」になっていることは、珍しくありません。

これは、ある種の自己防衛本能とも言えるでしょう。生きているものは、自分を傷つけようとする人には、嫌悪感を抱くものです。

嫌われる人の特徴は?

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このように、人が人を嫌いになるときには、相手だけではなく自分にも原因があることがわかります。ですので、一方的に相手だけを責めることはできませんが、なぜか、相手に良く思われないことが多いという人がいるのもまた、事実です。

では、そのような人たちには、どのような特徴が見られるのでしょうか。早速見ていきましょう。

自慢話が多い

嬉しいことがあったときや、頑張ったことが報われたときなど、思わず人に伝えたくなることがあります。「自慢」という意識がなくても、あまりにもそういう話が多ければ、それは自慢話という印象を与えても仕方ありません。

とくに、聞く相手にとって、興味や関心のない分野の話となれば、退屈極まりないことでしょう。また、自分は順風満帆のとき、相手が必ずしもそうとは限りません。もしかすると、自慢話をしているそのとき、相手は人生のどん底にいるような状況にいる可能性もあるのです。

自慢したいことがあるときには、少し控えめな話し方をするなどの、相手への気配りも忘れたくないものです。

悪口が多い

世の中にはいろんな人がいますので、自分とは馬の合わない人もいることでしょう。あるいは、前述の反射反応ではありませんが、自分と意見が異なる人には、どうしても敵対心を抱きがちです。

しかし、それを全て言葉に変えてしまうというのは、いささかナンセンスではないでしょうか。自分が人の悪口を聞くときのことを思い出してみると、あまり良い気持ちがしないことに気づくかもしれません。周囲の人もまた、それと同様なのです。

とくに、中学生くらいの思春期になってくると、悪口を耳にしたり、つい口にしてしまうことも増えてくるのではないでしょうか。様々な感情が芽生え始める時期ですので、仕方ないと言えば仕方ないことなのかもしれませんが、やはり、悪口は人を傷つけます。

また、BさんにはAさんの悪口を、AさんにはBさんの悪口を…という癖がある人も意外に多いので要注意です。度が過ぎると、信頼関係を失ってしまう可能性もあるので気をつけましょう。

そして、悪口とおなじように「陰口」にも要注意です。ヒソヒソ話をされて、良い印象を抱く人がいないのは容易に想像できます。交友関係を大切にするためにも、「相談」をすることがあっても「人を悪く言う」という行為はできるだけ避けたいものです。

マイナス思考

これは、性格も関係してくるかもしれません。あらゆる物事をマイナスに受け止める人は、「良くないこと」をキャッチするアンテナのみを発達させすぎている傾向があります。

自分の周りの人を見ても、同性からも異性からも好かれやすい人は、性格も明るく、笑顔が素敵で、表情も豊かな人が多いのではないでしょうか。

無理やり明るい性格になる必要はありませんが、マイナス思考な内容ばかりを口にしていると、相手も自然と暗い気持ちになってしまいます。10個マイナスなことが見えたのならば、そのうちの2つくらいは、プラスな考え方で捉える練習をしてみると良いかもしれません。

また、マイナス思考の人は、態度や言動もどこか投げやりになってしまうことが多いので、気をつけましょう。

人と距離を上手くとれない

コミュニケーションで気をつけたいのが、言語コミュニケーションなどの言葉に関連するものだけではありません。「パーソナルスペース」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?パーソナルスペースとは、誰もが持っている「侵入して欲しくない」と思う個人の縄張りのような空間を示します。

たとえば、満員電車や混み合った場所が不快に感じる人が多いのは、このパーソナルスペースに、見ず知らずの人が侵入していることが大きく関係しています。目安の距離感は以下のようになります。

  • 0~15cm:恋人や家族、夫婦など密接な関係の人ならば不快に感じない
  • 45~120cm:友人以上の関係性の人ならば、不快に感じない
  • 1.2~3.6m:同じ会社で働く同僚や、仕事の取引先の人など、知っている程度の関係性の人とベストな距離

同性の場合においてはもちろん、「男と女」という異性の場合はとくに気をつけたいものです。モテないどころか、敬遠される原因にもなりかねませんので、まだ知り合って間もない人と接する際には、適度なパーソナルスペースを保つように心がけましょう。

また、これは、物理的な距離だけに言えることではありません。心理的距離の場合においても同様です。誰にでも、踏み入って欲しくない部分や、あまり話したくないことというのは持っています。あまり無神経に土足で踏み込むようなことはやめましょう。

協調性に欠ける

みんなが一丸となって頑張ろうとしていることを、取り乱すような協調性のなさは、嫌われる理由の一つです。これは、会話や行動などあらゆることにおいて言えるでしょう。

楽しそうにしている会話の雰囲気を壊すような不満や文句などを突然発言したり、あるいは、みんなで計画して約束したにも関わらず、自分の都合でドタキャンするといった自己中心的な言動は、人を不快にさせてしまいます。

完璧主義者

なんでも完璧にこなさなくては気がすまないというタイプの人もいます。このような完璧主義者は、仕事などの面では素晴らしい能力を発揮できる反面、人を緊張させてしまうというデメリットがあるのも事実です。

また、このタイプの人は、自分では意識せずとも、他人を批判する傾向があります。批判は、悪口や陰口と同様に度が過ぎると、人に不快感を与えてしまいますので、要注意です。

嘘をつく

これは、問題外と言えるかもしれませんが、一応あげておきましょう。一度成立した友人との信頼関係を壊すような嘘を何度もついていると、嘘をつかれる立場になって考えれば、愛想を尽かされてしまっても仕方ありません。

「嘘も方便」という言葉はありますが、明らかに人を騙す要素のある嘘は、できるだけ控えたいものです。

言い訳ばかりする

人は、失敗するものです。いつも成功ばかりしている人など、おそらくどこを探してもいないのではないでしょうか。

しかし、自分の失敗を許せず、言い訳ばかりしている人も、周囲の人をうんざりさせてしまいます。言い訳を並べるくらいならば、「ごめんなさい」の一言を届けたほうが、聞く方としては潔いものです。

また、言い訳をする人に限って、同じ失敗を何度もするという傾向もあるようです。口で自分のミスをフォローする前に、失敗を成功の糧にできるよう、努力することも必要なのではないでしょうか。

自己愛性人格障害

この病名を始めて聞いたという人もいるかもしれません。これは、自己イメージが極端に低く、本来の自分では何の価値もないという思い込みから、いつも不安や劣等感に襲われてしまう病気です。

そのため、誰かから褒められたときなどにしかそれらを払拭することができず、常に自分の存在を認めて欲しいという気持ちが言動となって出てしまいます。

それは性格なのでは?という声も聞こえてきそうですが、れっきとした精神疾患として知られているのです。病気の人を「嫌われる」という分野にカテゴライズするのは、非常に心苦しいものですが、こういった言動が人を遠ざけてしまうということは事実だと言えるでしょう。

専門的なカウンセリングで、根気よく治療をしていく必要があります。また、周囲にこのような人を見かけたら、上手く距離を取りながら、適度なコミュニケーションを心がけましょう。

人によって態度が変わる

あなたの周りにも、こういうタイプの人がもしかしたらいるのではないでしょうか?この人にはすごく強気な態度なのに、ある人には下手に出る…など、人によって態度を変える付き合い方は、いかなる人間関係においても、決して良い印象は与えません。

人間関係には、多少なりとも利害関係が発生するものですが、これが如実に表れやすい仕事の面では、いつも以上に気をつけるべきと言っておいても良いでしょう。とくに、転職先などの新しい場所では尚更です。

偉そうな態度をとる

自分に自信があるのは良いことですが、自信があるからといって、人を見下すような態度をとることは避けたいものです。そういった傲慢さは、発言だけではなく、しぐさにも表れます。

自分に自信があるのならば、その心の余裕を、他人へのやさしい気遣いへ回したいものですね。

嫌われ者度チェック

ここで、嫌われる人によく見られる傾向を診断項目としてまとめてみました。以下に当てはまる項目が多い人は要注意です。当てはまるものにチェックして、診断してみましょう。

  • 些細なことでも損はしたくない
  • 誰とでも友達になりやすい
  • よほど親密な関係でない限り、結婚式には出席したくない
  • 利己的な性格だと思う
  • あまり人と喧嘩しない
  • 権力に立ち向かう気質だ
  • 敵が多いと感じる
  • 嫌いな人の方が好きな人の数よりも多い
  • はっきりとものを言う。またはそう指摘されたことがある
  • 人の幸せを素直に喜べない
  • 同窓会には呼ばれない
  • 親しい友達ができるまでに時間がかかる
  • 自分の予定が崩れるのが極端に嫌だ
  • 孤立しやすい傾向がある

当てはまるものが多かった人は、一度、自分の生活の中での言動や、周囲との関係性について、見直してみましょう。

逆のパターンもある?嫌われるのが怖い人

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世の中に嫌われる人がいるのと同じくらいいると言われているのが、人から嫌われることを極端に恐れる人です。このような状態に陥ることを「嫌われ恐怖症」とも呼んでいるようです。なかには、人から嫌われる夢まで見てしまう人もいるのだとか。

人は、他人と関係を持つとき、少なからずとも心理的報酬を得たいと感じるため、嫌われたくないという気持ちを持つことは決して不自然なことではありませんが、あまりにも気にしすぎると生きづらくなってしまいます。

嫌われるのが怖いという感情が大きすぎるという自覚のある人は、以下の対処法を試してみてください。

考え方を変える

「嫌い」という感情が生まれるのは、その人があなたのことを「気にかけているからこそ」生まれる感情です。「好き」の反対が「嫌い」だというその概念を一度見直してみましょう。本当に、「嫌い」は好きの反対なのでしょうか?おそらく、本当の「好きの反対」は「無関心」です。

どうでも良い人に関しては、嫌いという感情も湧かないことでしょう。万が一嫌われたとしても、それは、あなたが相手にとって、気にかけている人の一人であるという証拠なのです。

自信をつける

嫌われ恐怖症になる人は、何かしらの劣等感を持っている人が非常に多いと言われています。まずは「誰かに好かれる(あるいは嫌われない)ための自分」になる前に、「自分が良いと思える自分」になるよう、努力してみましょう。

考え方や行動、メイクやファッションなど、すべての“選択”が生まれる物事に対して、自分で判断し、自分で選択するのです。そうすることで、揺るがない軸ができ、人から嫌われるかどうかという問題は、最優先事項から除外されることでしょう。

嫌われたくない原因を明確にする

なぜ、自分は人に嫌われたくないと思うようになったのかという原因やきっかけを、改めて見つめ直してみましょう。

何かトラウマになるようなできごとがあったのではないでしょうか。あるいは、今後もそういうできごとがあるかもしれないと信じ込んでいるのではないでしょうか。

しかし、過去のことは過去に起きたことであって、未来とは別物です。まずは自分を客観的に見て、過去と未来という時制をしっかりと持ちましょう。

コミュニケーションすることを恐れない

人間関係における研究で有名な博士に、ゴットマン博士という人がいます。彼は、幸せな夫婦でさえも、解決しない問題(=争い)を約7割の夫婦が抱えていると言っています。

すなわち、喧嘩したから嫌いになる、自分の意見をぶつけ合うと、不仲になるというわけではないということです。

それらのやり取りを積み重ねて、関係性を育むことで、絆が深まるのです。嫌われたくなくて、自分の意見を言えない人や、喧嘩になるのをできるだけ回避するために、いつも四苦八苦している人は、一度、考え直してみましょう。

そもそも、自分の意見を言って嫌われるような人とは、それほど深い関係になる必要はないのかもしれません。それよりも、喧嘩をしながらも、ずっとあなたを理解しようとしていくれる人を大切にする方が、重要なのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。嫌われる人、嫌われるのが怖い人、世の中には本当にいろいろな人がいるものです。

一つだけ言えるのは、いかなる場合においても、私たちが生きていく限り、必ず「対人関係」が発生するということです。自分がどのように人と接するのかで、その関係性は良くもなり、悪くもなります。

嫌いな人ができた場合には、相手に対して嫌悪感を抱くだけではなく、自分にも同じようなところがないかを確認してみるといった思考につなげることができれば、ただ単に「好き、嫌い」といった関係性では見えなかった、新たな関係性を築けるかもしれません。

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