今の時期、忘年会や新年会などの飲み会で予定がいっぱいな人も多いと思います。心から行きたいと思える飲み会もあれば、行きたくないと思う飲みの誘いもあります。
仕事の付き合いや上司、先輩の誘いなどは特に断りづらく、関係性を崩さないためにもイヤイヤOKを出している人もいると思います。
今回は「その理由なら仕方ないよね」と思えるような飲み会の上手な断り方についてご紹介します。
飲み会の断り方について
「行きたくないな」と思う飲み会と言えば、会社の飲み会が多いと思います。友達同士の飲み会であれば仕事を理由にして気軽に断れる事が多いです。しかし、仕事場で上司や先輩などから誘われると仕事を理由にした断り方が出来ない為、断る理由を考えないといけません。
飲み会は仕事の一環としての考えも働き、行かなければ行けない気分にもさせられます。ここでは、会社の飲み会のメリット、デメリットや飲み会を断るとどうなるのか、また定番の飲み会の断り方についてご紹介します。
会社の飲み会
皆さんは飲みニケーションという言葉を聞いたことありますか?これは、会社で行われる人間同士のコミュニケーションの1つで、お酒を「飲む」と「コミュニケーション」が合わさった言葉です。
職場によっては、お酒好きの方も多くいて、新入社員の歓迎会、転職祝い、忘年会、新年会、給料日後など何かと理由をつけて頻繁に飲み会を開催しようとする人もいます。
メリット
この活動は主に社会人や大学生などの大人同士が行うもので、お酒の力を借りて酔っ払った勢いで親密な会話をしたり、人間関係をより円滑にすることを目的として開かれています。その為、今まで部署が離れていて会話もした事なかった人とでも、気軽に話せるきっかけを作ることが出来ます。
今この飲みニケーションを積極的に行っている企業は増えていると言われており、会社によっては手当てが出るところもあるのです。人によっては飲み会に積極的に参加して上司に気に入られる事で出世できると考えている人もいます。
上司と親密になることで、出世候補として挙げられる事はありますが、実力が伴わないといけません。飲み会にばかり気を取られて次の日に影響でてしまった意味がない為、仕事に集中して、重要な飲み会の時だけ参加するのが賢いやり方と言えます。
デメリット
会社の飲み会はたまにであればいいですが、人によっては週1回ペースで誘われて行かなければいけない状況の人もいます。飲み会の場所に行って見ると、酔っ払った上司の説教や愚痴、栄光などを聞かされたり、酔った勢いもありセクハラやパワハラなどが起こる場所となる場合もあります。
あまり良いイメージのない会社の飲み会は、たまにであればまだ仕事と割り切れるものの頻度が高いと精神的にもダメージになります。また、飲みに出かけると次の日に影響が出ることもあり、次の日が仕事の場合は生産性も悪くなります。お酒が苦手な人やタバコのにおいも嫌な人にとっては、その場にいるだけでも苦痛に感じ悩みのタネになります。
飲み会を断るとどうなる?
会社の飲み会は、会社の人とのコミュニケーションの1つと考えている人が多いため重要な位置づけと思われている事も多いです。中には「仕事の延長上」や「上司のお酒の席に付き合うのは仕事の1つ」と考えている人もいます。
そんな考えを持っている人がいると分かっている中で、飲み会を断ってしまうと・・・
- 仕事がやりづらくなる
- 上司や先輩からの評価が下がる
- 同僚から白い目で見られる
- 自分の印象が悪くなる
などと考え、参加しない人は悪いと思ってしまう人もいます。しかし、きちんと断れば周りの人たちに「その理由だと、しょうがないね」と納得してもらえる方法もあるのです。周りからの評価や印象を気にしてばかりいると、いつまでたっても断ることができずに精神的な苦痛に変わってきます。
丁寧に断れば相手からの評価が下がることもありません。飲み会に参加しなくても人間関係を壊さないようにするには断り方、言葉選びに注意すれば問題ないのです。
定番、飲み会の断り方
社会人が使用している飲み会の断り文句としての定番と言えば、下記のようなものが挙げられます。
■一般的な飲み会の断り方
- 体調不良、仮病
- 先約がある
- 家族との予定がある
- 友達との予定がある
- 子供の用事がある(誕生日、習い事、勉強、受験、試験)
このような断り方をされると基本的には、相手に「それではしょうがない」と思わせます。しかし、何回もこのような断り方で断っていると、相手も「ただ行きたくないだけなんだな」と考え始めます。
上手に断るためには、相手との関係を壊さないように相手の事を気遣い、尚且つ飲み会よりも大切な約束があるという事を相手に認識してもらう事が重要です。
飲み会の上手な断り方
会社の飲み会は「参加して当たり前」や「仕事と同じくらい重要」などと見えないプレッシャーを感じてしまいます。会社の飲み会は断りづらく、断った後に罪悪感を感じる人も少なくありません。
ここでは、罪悪感なく尚且つ、相手と気まずい関係にならなように上手に断るポイントについてご紹介します。
社会的信頼のおける人を理由に付け加える
「すいません、今体調不良で・・・」という理由で飲み会を断る人もいますが、1回だけならまだしも複数回この手を使って断るのは難しいです。しかし、「今、医者から止められているんです」や「明日検査がありまして・・・」という事を付け加えるだけで、相手の飲み会を上手に断ることが出来ます。
言い訳としては、胃や腸などの消化器系や歯などに問題があることにしておくのが無難です。人間関係を構築できるいい機会であるにも関わらず、「行きたくない」とおもうのであれば無理していく必要はありません。無理して行くといつか、肉体的にも精神的にもダメになってしまいます。
体調不良というと、自分の判断で飲み会を断っているような受け取り方になりますが、社会的な信頼をおける医者という第三者を介することで、相手に「それならしょうがない」と納得させる事が出来ます。嘘をついたという罪悪感を感じるようであれば「お酒を飲んだら体に悪く、いつか医者に止められる体になりそうだから・・・」という予防医学だという考えを持つようにしましょう。
何が大切かを明確にしておく
日本は他の国と比べると有給消化も少なく、残業して夜遅くまで働いている社員も多くいます。一方、欧米諸国では仕事を頑張っている人もいますが、家族との時間も当たり前に大切にしています。
残業したり朝早く来てコッソリ仕事をするような姿勢は日本では評価されますが、欧米諸国では評価されません。仕事を思いっきり頑張るためには、プライベートの時間が充実していることも、とても重要です。
もともと、家族の為に仕事をしているにも関わらず、結局仕事が第一になってしまい家族との時間を作れていない人も多くいます。仕事は重要だけれど、自分の家族は飲み会や仕事よりも大切だという事を考え方を常日頃から持つようにしましょう。このように「プライベートと仕事の両方を大切にしたい」という考え方をもっている事で、家族やプライベートを理由にして上手に飲み会を断ることが出来るようになります。
具体例
上記のような考えを持っている上で、
- 家族との用事があるので・・・
- 友人が今大変な時期なんで・・・
- 両親との約束がありまして・・・
- 子どもが今重要な時期なので・・・
と言うと「彼はこういう考えの人だから、しょうがない」と思うようになります。他にも、女性の場合は「彼氏がとても心配症で飲み会に参加するのは禁止なんです」という理由でも問題ありません。
このような理由であると、周りも事情を察して出来るだけ誘わないようにしようと思います。
理由に価値を付け加える
断る際には、飲み会よりも重要な用事がある事を伝えると相手を納得させる事が出来ます。例えば、友人と遊ぶ用事があると伝えたとしても「仕事の飲み会のが重要だろう」と考える人も中にはいます。
その為、いかにその事が重要であるか一言付け加えるだけでも相手をすんなりと納得させることができるのです。
例文
例えば、友人と遊ぶ約束をしていた場合は「大学の友人と10年ぶりに会うので・・・」や「地方から友達が会いに来ているので・・・」などと、なかなか会えない人に会う用事があるという事を一言付け加えることで、その時間の重要さが増します。
他にも、「田舎から両親が出てきていまして・・・」というのも効果的です。次の日に「昨日、どうだった?」と聞かれることもあるので、その際に何を言ったのか忘れてしまわぬようにきちんと対応しましょう。
メールを使って断る
直接断りづらいという方の場合はメールを使って丁寧に断る方法もあります。その場合、メールの文章は簡潔に意思表示をして、尚且つ行きたいけれどその日は行けないんですという内容を付け加えましょう。
また、別の機会はまた誘って欲しいと思うのであれば、その旨も伝えましょう。
メール例文
・飲み会のお誘いありがとう御座います。せっかくお誘いいただいたのですが、先約があるので参加は遠慮させて頂きます。是非、皆さんで楽しんできてください。
・部長に誘っていただけるなんて光栄です。ありがとう御座います。ただ、最近胃の調子が悪く医者から止められており、お酒を控えています。とても残念ではありますが、今回は欠席させて頂きます。また、次の機会によろしくお願いします。
曖昧な断り方をしない
曖昧な断り方をしない事も上手に断るコツの1つです。「もしかしたら用事が・・・」「考えておきますね」などの返答は、参加するのか参加しないのか曖昧で、幹事や周りに迷惑をかけてしまいます。その為、曖昧にせずに理由を明確にして断ることが重要です。
参加しない言い訳をダラダラと書いたりする必要はありません。「その日はどうしても外せない家族との予定があっていけないんです。」などと詳細までは語らなくても行けないことと理由を明確にして伝えることが重要です。
最後はポジティブに終わらせる
「終わりよければ全てよし」ということわざがあるように、どんな断り方であれ終わりが良ければ関係をギクシャクさせることなく終えることができます。断った後に「お誘い頂きありがとうございます。また、是非誘ってくださいね」とポジティブな言葉を付け加えましょう。
お互い笑顔で終われば、いい時間として終えることができ、断った側も罪悪感を感じません。
相手に嫌われる断り方
先ほど、上手な断り方をご紹介しましたが、ここでは相手に嫌われてしまう断りか方についてご紹介します。どんな事をすると相手に嫌われてしまうのかを把握して、このような断り方をしないように気をつけましょう。
今、忙しいので・・・
「今、忙しいので・・・」という断り方をしている人を見かけることがありますが、このような断り方は相手の気分を悪くしてしまいます。このような曖昧な断り方は、秘密主義な人によく見られますが、秘密主義は行き過ぎると話していても全く面白みが感じられず相手を不快にさせます。
このような回答をする際には、何が忙しいのかが明確にする必要があり、「仕事が忙しくて今手が離せないんです」や「親の介護で今忙しいんです」などと理由を明確にしないと相手に不快感を与えます。
忙しいと一言で終わらせられると「こっちも忙しいけど、重要な飲み会を誘っているんだ」と思われてしまいます。飲み会は人とコミュニケーションを取る為に必要な場所でもあります。その為、飲み会よりも優先させなければいけない事というのをきちんと明確にすることで、相手を納得させることができるのです。
また、受け取り手によっては「今その仕事は重要ではない」と判断される場合もあります。上司が「その仕事は後回しでいいから、今から来なさい」と言われれば断る理由もなくなります。仕事を理由に断る場合は、誰がみても重要な案件でないと難しいです。
当日行けたら行きます
本当にその日の状況が分からずに、このように回答する場合は問題ありません。しかし、行きたくないというレスポンスを遅くしようと曖昧に回答するのは、嫌われるだけでなく信用をなくしてしまいます。
まずは、相手の気持ちになって考えて見ましょう。飲み会を準備する側は、人数を把握して店を予約しなければいけません。コース料理や飲み放題などのメニューを使った方が1人あたり回収するお金を把握しやすく、安く済むことが多いです。しかし、人数が把握できないといつまでたっても準備が立てることができません。
また、当日ドタキャンをするのも失礼に当たります。このように、準備する側に対しても迷惑がかかるので、相手の事を考えて断るのであればハッキリと早めに回答してあげるのが親切です。
すぐに断る
「今夜のみに行こうよ」と誘われた時に、すぐに「子供と最近一緒に遊んでないので、今日は一緒に遊ぼうと約束してるんです」などと断るケースに関しては問題ありません。誘った側も突然の誘いは来れない可能性がある事をある程度予測しているからです。しかし、数週間後の予定を聞かれてすぐに断るのは失礼になる場合があります。
誘われた際にすぐに断ると、相手を嫌っているという拒否反応を示していると捉われてしまうことがあります。特に、理由を明確にせずに、すぐに断る行為は絶対にしてはいけません。心の中で「行きたくないな」と思っていたとしても、すぐにハッキリと断らずに「その日は家族との用事があるのですが、調整できるか一度予定を確認してみますね」と調整してみようとする意志を見せます。
誘った方も調整しようとする誠意を感じられるので、自分が嫌われて断られているわけではないと思う事ができ、相手の気分を悪くすることはありません。
体調が悪い
「胃がちょっと荒れてて医者に止められているんです」や「歯の詰め物が取れて・・・」などこのような内容に関しては、他の人が見えない部分でもあるので問題ありません。しかし「体調が悪くて・・・」と曖昧にすると、翌日ケロッとしていたら嘘だというのがバレてしまいます。
風邪ひいてや体調不良などは、具合を悪そうにする演技も必要になってくるので、断る言い訳として使わないほうがいいでしょう。また、胃腸の問題に関してはよくある軽度のものが想像できますが、心臓や別の臓器を理由にすると、大事になりかねないので注意して使いましょう。
おわりに
今回の断り方は会社の飲み会についてメインにご紹介しましたが、友人関係や恋愛の場面での断り方にも活用することができます。行きたくない飲み会に行っても時間とお金を無駄にするだけです。
きちんと誠意のある断り方をすれば、人間関係も崩さずに断ることができるのです。言葉選びに気をつけて、相手の気分を害さないような断り方を身につけましょう。
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