胸が苦しい原因は?ストレスや病気との関係について

最近胸が苦しくて呼吸がしにくく感じる…こんなことがあると、心臓や肺に何か重大な病気なのではないかと心配になりますよね。

胸の苦しさと言っても、突然発作のように苦しさが生じたかと思ったらすぐに治まったり、あるいは長時間、数日に渡って苦しさが続く等様々かと思います。

そこで今回は、胸が苦しい時に考えられる原因や病気、対処法についてご紹介していきたいと思います。

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胸が苦しい原因①ストレス

心臓

それでは胸が苦しい時、どのような原因が考えられるのでしょうか。

強いストレスにさらされた時、あるいは長時間に渡ってストレスを感じている時、胸が苦しくなることがあります。

この場合、以下の病気が考えられます。

自律神経失調症

自律神経には活動時に働く交感神経と、休養時に働く副交感神経があり、適切な場面でスイッチを切り替えながら調整をしています。

ストレスを受けると交感神経が働きますが、この状態が続くとバランスが崩れ交感神経にスイッチが入ったままとなってしまいます。そうなるとイライラや憂鬱、様々な体の不調が現れますが、その中に胸が苦しい、息が苦しいといった症状も現れることが多くあります。

根本原因となっているストレスを解消する他、薬物療法や自律訓練法等で乱れた自律神経を整えることで回復していきます。

詳しくは、自律神経失調症とうつ病の違いって?症状や対処についてを読んでおきましょう。

パニック障害

電車の中やデパートの地下等、特定の場所で突然の動悸、激しい呼吸困難(過呼吸)に襲われる場合、パニック障害の可能性があります。

不安を感じる場所や、逃げられないと感じる場所で特に起こしやすいです。

「死んでしまうかも知れない」と思う程の過呼吸がありますが、必ず治まりますので安心して下さい。

酸素を吸い過ぎて意識が遠のいてしまう為、転倒防止として必ず座るか横になりましょう。

紙袋やスーパーの袋で口を覆って呼吸をしていると、早めに落ち着きます。パニック障害の場合も何等かのストレスや心因性の悩みが原因となっています。

心療内科等でカウンセリングや薬物による治療を行うことになります。また、発作を繰り返す場合は不安を和らげる為の頓服が処方される場合もあります。

うつ病

うつ病の場合も症状の一つとして胸が苦しくなることがあります。この他に食欲の減退、体重の減少、気力の減退、睡眠障害といった症状はありませんか。

この場合、うつ病である可能性が高いです。うつ病は気の持ちようではなく立派な病気です。

心当たりがあれば病院を受診し、早期治療を行うことで回復が早まります。

また、うつ病に気付いたら、無理をせず心と体をゆっくり休養させてあげることが非常に大切です。

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胸が苦しい原因②心臓の病気

胸が苦しい時、最も心配されるのが心臓の病気です。様々な病気がありますが、主なものは以下となります。

不整脈

心臓の病気だけでなく、ストレスや体質、生活習慣によっても不整脈が生じる場合があります。

不整脈には、脈が速くなる頻脈性不整脈、遅くなる徐脈性不整脈、脈が飛ぶ期外収縮の3つに大きく分けられますが、この中で期外収縮タイプに胸の苦しさが症状として現れることが多いようです。

期外収縮は病気ではなくよく見られる不整脈で治療の必要がないものが殆どですが、健康診断の心電図検査で恐らく指摘されると思いますので、危険な不整脈かどうかを医師に確認してもらいましょう。不整脈については、不整脈の原因とは?症状や治療方法も合わせて紹介!を読んでおきましょう。

心不全

心不全は病名ではなく、心臓の機能低下の状態を表します。

急激に悪化する急性心不全と、心筋症等の持病があり、長年症状があるものを慢性心不全と呼びます。

急性の方が突然強い胸の苦しさに襲われ、慢性の場合はなんとなく苦しいといった段階から徐々に現れるようになってきます。

最も大きな原因となるのが高血圧です。悪化すると心筋梗塞を引き起こし命の危険がある場合がありますので、必ず病院を受診しましょう。

狭心症、心筋梗塞

冠動脈の血流が悪くなり、一時的に心臓が酸欠状態となる狭心症と、それが悪化して冠動脈の血流が止まってしまうと心筋梗塞となります。

いずれも胸の苦しさがありますが、心筋梗塞ではかなり強い苦しさと痛みがあり、治療が遅れた場合最悪死に至ることがあります。

心不全と同様高血圧が原因となる場合が多い為、高血圧の人は症状が起こる前に治療や生活習慣、食生活を改善させることが必要です。

定期的な血圧のチェックと、高血圧の人は心臓ドッグを受けることをお勧めします。心筋梗塞については、心筋梗塞の前兆は?症状を知って適切な処置を!を参考にしてください。

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胸が苦しい原因③肺の病気

胸が苦しい場合、心臓の他に多いのが肺を原因としているケースです。

肺炎

肺炎はウイルスや細菌感染によって肺に炎症を起こす病気です。高齢者やストレス等によって免疫が落ちている人は特にかかりやすく、日本人の死亡原因第4位となっています。

肺胞に水が溜まり呼吸困難を引き起こしたり、炎症によって胸が痛む、また、咳や痰、高熱といった症状も現れます。

治療は薬物療法が中心となり、安静にして免疫を高めることで回復してきます。肺炎については、肺炎はうつるのか?種類によって変わる原因と予防方法を読んでおきましょう。

肺がん

風邪や肺炎と似ており、特に初期段階ではあまり症状が強くない為に見逃してしまう可能性が高いのが肺がんです。

ポイントとしては、熱が出ていないのにも関わらず、咳や痰、胸の痛みや苦しさが一か月以上続いている場合、肺がんを疑いましょう。

進行してくると物が飲み込みずらくなるといった症状も現れ始めます。

レントゲンにより発見が出来ますので、早期発見早期治療の為に、症状に心当たりがあったらすぐに病院を受診し、定期健康診断も必ず受けましょう。肺がんについて、肺がんの初期症状をチェック!咳や背中の痛みに要注意!を参考にしてください。

気胸

原因は明らかとなっていませんが、肺に穴が開き空気が漏れ、突然呼吸困難や胸の痛み、動悸、咳といった症状が現れます。

10~20代の痩せ型の男性に多い傾向のあり、特に喫煙やストレス、睡眠不足、激しい運動を行う等の生活習慣がある人に多く見られます。

殆どは片方の肺のみ起こりますが、稀に両方の肺で同時に起こってしまうと命の危険があります。

また、一度発症すると再発する可能性も高い病気ですので、禁煙をしたり、飛行機や登山等、肺に負担をかける行動に気を付ける必要があります。

手術や薬物療法によって治療が行われます。気胸については、肺に穴が空く病気って?原因や治療方法を紹介!を参考にしてください。

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胸が苦しい原因④消化器の病気

一見関係の無さそうな消化器の病気でも、胸の苦しさを伴うものがあります。

逆流性食道炎

暴飲暴食やストレス、肥満、姿勢等の生活習慣によって胃液が食道へ逆流し炎症を引き起こします。それにより激しい胸焼けや痛み、呼吸困難といった症状に襲われます。

病院で薬物療法が行われますが、最も重要なのは食生活や生活習慣、姿勢の改善といった自分で行う治療です。

食べた後すぐに横になるのもいけません。食事はよく噛んでゆっくり食べる、刺激物はできるだけ避ける等の努力が必要です。

胃潰瘍、十二指腸潰瘍

胸の苦しさの他に特徴的な症状は、黒い便、胸やけ、みぞおちの痛み、吐き気、吐血、背中の痛み等です。

ストレスや喫煙、アルコールの飲み過ぎ、あるいは薬剤の影響等によって潰瘍が出来てしまいますが、最も大きな原因はヘリコバクター・ピロリ菌の感染です。

ピロリ菌を持っていると治っても何度も再発します。また、胃がんとの関係性もあると言われています。

健康診断のオプションでピロリ菌の有無を調べることが出来ますので是非検査を受け、持っている場合は薬による除菌を行いましょう。胃潰瘍については、胃潰瘍の症状をチェック!治療するための方法は?を読んでおきましょう。

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胸が苦しい原因⑤血管の病気

胸部大動脈瘤解離性大動脈瘤等、動脈瘤が出来ている場合にも息苦しさや食べ物が飲み込みにくい、あるいは突然胸や背中に激痛を感じるといった症状が現れます。

原因の多くは高コレステロールの食生活によって起こる動脈硬化です。

治療が遅れると動脈が破裂し、死亡率はかなり高いと言われています。動脈硬化の疑いがある人は特に注意し、動脈瘤が破裂する前に必ず治療を受けましょう。

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すぐに出来る対処方法

応急処置

外出先や職場、学校、あるいはお家にいる時、いつ胸の苦しさに襲われるか分かりません。

突然起こった場合、その場ですぐに出来る対処方法を幾つかご紹介します。

姿勢を変える

椅子に座る、横になる等、まずは一番楽な姿勢になって下さい。

横になる際、仰向けは余計に苦しくなりますので横向きが良いでしょう。

衣服を緩める

ネクタイやベルトをしていたり、シャツのボタンを一番上まで締めているといった場合、呼吸がしやすいように衣服を緩めましょう。

また、屋内にいる場合は窓を開けて外の風を吸うと楽になる場合があります。

呼吸法

胸が苦しくて呼吸が浅くなっていると思います。

苦しいかと思いますが、お腹でゆっくり呼吸をするようにしてみて下さい。

  1. 鼻から3~5秒かけてゆっくり息を吸う
  2. 鼻または口から10秒くらいかけてゆっくり吐く

最初のうちはこんなに時間をかけるのが難しいと思いますので、できるだけ吐く時間をゆっくりにするように意識してみて下さい。

段々とリラックスしてくるかと思います。

自律神経失調症の人は普段からこの呼吸法を行うように意識すると、自律神経が整えられていく効果があるのでお勧めです。

落ち着いたら病院へ!

苦しさが落ち着いても何か原因となる病気が隠れている場合があります。

呼吸が落ち着いてきたら必ず病院を受診しましょう。

循環器科で検査を受け、体に問題が見つからない場合は心臓内科を受診することをお勧めします。

また、強い発作の場合や時間がたっても苦しさが回復しない場合は一刻を争う可能性もあります。自分で、あるいは周囲の人に救急車を呼んでもらいましょう。

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まとめ

一言で「胸が苦しい」と言っても、様々な原因が考えられることが分かりました。

心因性の場合は、ストレスの元となっている原因を根気よく治療し、突然の発作に見舞われても焦らず体を休めることを優先し、落ち着くのを待ちましょう。

また、その他の病気が原因となっている場合には、時として命の危険を伴うような重大な病気が隠されていることもあります。

ここに挙げた考えられる病気は極一部です。発作が落ち着いたからといって放置せず、胸の苦しさ以外の症状にもよく注意し、病院で検査を受けることが非常に大切です。

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