大動脈瘤破裂の原因とは?症状や治療法、予防法を紹介!

医療関係の番組で大動脈瘤など心臓や血管の病気の名前を聞くことが多いと思われます。その中のひとつに大動脈瘤破裂というものがあります。

今回は大動脈瘤破裂はどうして危険なのか、それに対する予防法などについて紹介させて頂きます。大動脈破裂は生活習慣の乱れなどが原因で起きる恐れがあります。

場合によっては命に危険が及ぶ場合があり、危険なのです。そこで少しでも大動脈瘤破裂に関する知識を身につけ、予防に繋げて頂けたらなと考えています。

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大動脈瘤とは何なのか?

血管

まず最初に大動脈瘤とは何なのかについて説明させて頂きます。大動脈瘤は正常な大動脈の一部ないし複数が病的に広がった状態の事を指します。

原因として、老化やアテローム性動脈硬化、感染、炎症、外傷、先天的な異常、中膜の変性などがあります。こうした異常により、大動脈の肥厚や薄層化、膨張、亀裂、破裂、狭窄、解離といったことが起こります。大動脈瘤は大動脈壁の構造変化によるものが大きく関わっており、高血圧などにより負担が大きくなると破裂してしまう恐れがあるのです。

大動脈瘤には様々なタイプがあります。形状によって紡錘状と嚢状、形態によって真性と仮性と解離性があります。紡錘状大動脈瘤は大動脈壁全体が膨らんで円柱状になった大動脈瘤です。嚢状大動脈瘤は大動脈壁の一部分が膨らむ限局的なもので紡錘状よりも多く見られます。真性動脈瘤は内膜・中膜・外膜があるのに対し、仮性大動脈瘤は3層構造でないです。解離性動脈瘤は内膜に亀裂が入り、血管壁内に血液が入り、瘤が形成されている状態です。このように色々なタイプが存在するのです。

大動脈瘤の発生部位の違いから胸部大動脈瘤、胸腹部大動脈瘤、腹部大動脈瘤に分類されます。それぞれ治療方法なども大きく異なってきます。臨床で最も多いと言われているのは腹部大動脈瘤です。胸部大動脈瘤には、上行大動脈瘤、弓部大動脈瘤、遠位弓部大動脈瘤、下行大動脈瘤があります。ドラマの医龍なんかで弓部大動脈瘤といった言葉を聞いたりした方もいられるかと思います。

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大動脈瘤の症状について

腰痛

大動脈瘤とは一体どういうものなのかを説明させて頂きましたので、症状について移りたいと思います。

腹部大動脈瘤

腹部大動脈瘤はほぼ自覚症状がなく、知らない間に膨らんでいる場合があります。腹部の拍動感やお腹の拍動性腫瘤、体の深部や腰の痛みといったものがあります。

肥満で脂肪がたまっている場合は分かりにくく、超音波検査やCTといった精密検査でようやく分かる場合があります。破裂するとお腹や腰に激しい痛みを生じます。出血多量でショック状態になり、死に至るケースもある恐ろしいものです。

胸部大動脈瘤

胸部大動脈瘤は腹部大動脈瘤と異なり、自覚症状が強くなる場合が多いです。動脈瘤が周囲の組織を圧迫されることで症状が出現します。

声帯に関わる反回神経が圧迫されると、嗄声が表れます。気管を圧迫されると呼吸困難になり、食道を圧迫されると食べ物を飲み込みにくくなります。破裂すると胸部に激痛が発生します。急にショック状態に陥るため、早期の対応が必要です。

つまり

腹部大動脈瘤にしろ胸部大動脈瘤にしろ破裂すると、命の危険があるので、早期の治療と予防が必要になると言えます。

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大動脈瘤の治療法

手術

大動脈瘤の治療法に移ります。腹部大動脈瘤と胸部大動脈瘤に分けて説明させて頂きます。

腹部大動脈瘤

大動脈瘤が一度できてしまうと元のサイズに戻ることはないです。しかし、それを破裂させないことが重要になってきます。降圧剤で血圧を下げて瘤を膨らむのを遅らせ、破裂を予防するのが基本的な治療法です。高血圧な状態のままでいると瘤が破裂してしまいます。大きさにより経過観察か手術が必要かが決まります。要は大動脈瘤が見つかった際はリスク管理を行うことが必要です。

腹部大動脈瘤の根本的な治療法は手術により瘤を切除して人工血管に置換することです。ほとんどの場合、輸血の必要もなく、1時間半から2時間ほどでできてしまいます。もしくは負担の少ない血管内治療があります。手術の翌日から食事ができ、歩行もできるようになります。通常の入院期間は1週間ほどとも言われています。

人工血管を用いた治療法にステントをつけたステントグラフトがあります。動脈にカテーテルを挿入し、瘤のある所にステントを留置して瘤の破裂を防ぐというものです。開腹しないので、患者への負担も少なく、入院期間が短い要因になっています。ドラマの医龍でもステントグラフとによる治療法を行っている場面もあるので、イメージしやすいのではないかと思います。

QOL(生活の質)を踏まえると非常に有効な治療法といっても過言ではないです。破裂した場合は開腹し、人工血管を置換します。

胸部大動脈瘤

腹部大動脈瘤と同様に降圧剤による血圧コントロールで瘤の破裂を防ぐことが重要です。瘤の大きさや形で経過観察か手術が必要かを判断していきます。つまりリスク管理が必要であるということです。胸部大動脈瘤が破裂すると症状が重症となり、激しい痛みや呼吸苦、意識障害を起こして死に至ることもあります。

根本的な治療法は開胸して瘤を切除した後、人工血管に置換することです。発生部位によっては負担を軽減するために血管内治療が行われる場合もあります。

血管内治療はステントグラフを留置することで瘤の破裂を防ぐというものです。胸部を切開する必要が無いので、入院期間も短いのも利点とされています。人工血管置換術の場合、合併症がなければ1か月程度の入院となります。脳をはじめとする重要な臓器に血液を送る所なので、早期の治療が重要になるといっても過言ではないのです。

カテーテル治療と手術による人工血管置換術の違い

腹部大動脈瘤、胸部大動脈瘤ともにカテーテルと人工血管による治療法が出てきたと思います。ここではその2つの違いはどこにあるのかまとめてみました。

カテーテルによる治療は体への負担が少なく、入院期間が比較的短いです。輸血が不要な場合が多く、手術に比べて切開する範囲が少ないのが特徴的です。

人工血管置換術による治療法は瘤のある部分を切除するためにより確実な治癒が期待できます。耐久性に富み、再手術の可能性が低いという利点があります。すべての大動脈瘤に適応で確実に治療したいという時はこちらが選択されます。しかし、カテーテルの時とは違い、手術で切開する範囲が大きく、体への負担が大きいです。そのため、入院期間も少し長めになっています。人によって個人差はあります。

以上が違いがあり、瘤の大きさや部位によってどちらかが選択されます。いずれにしても、医師との相談を行い、適切な治療を受けていくことが必要なのです。

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大動脈瘤の予防について

予防薬

大動脈瘤の治療法について説明させて頂きましたが、そもそも大動脈瘤の予防を行うことが普段から必要なのです。ここでは大動脈瘤の予防について記載させて頂きます。何かあってからでは遅い場合も多いので、知っておいて損はないかと思われます。

血圧管理を行う

常日頃から血圧管理が重要になってきます。高血圧により、血管への負担が大きくなります。それにより、大動脈瘤ができて、最悪の場合は破裂してしまう恐れがあります。血圧管理を行い、降圧剤などにより、高血圧を予防することが大動脈瘤の予防に繋がります。

生活習慣を見直す

高脂血症や糖尿病などを発症していると動脈硬化が起きる可能性があります。動脈硬化によって血管が脆くなり、大動脈瘤に繋がる場合もあり、生活習慣を把握するのが必要です。

血圧を中心にコレステロールや血糖値を把握してコントロールしていくことが大動脈瘤の予防に繋がります。食事や運動だけでなく、飲酒や喫煙の程度も把握しておくことでリスクを回避することも大切になってきます。

定期的に検査を受け、自分の状態を知る

大動脈瘤が破裂する前に適切な治療を受けるために重要です。早期発見による予防と治療が自分のQOL(生活の質)のためとも言えるのです。超音波検査やCT検査はそういった意味でも外すことはできないです。

家族歴を知る

家族の中に腹部大動脈瘤がある場合、発症する可能性が高いと言われています。体の変調などがあった場合、家族歴から同様の症状がないかを知って、病院に受診するのも必要なのです。

性別での違い

男性は女性の5倍の確率で腹部大動脈瘤を発症する可能性があると言われています。

年齢

60歳以上の方に多いと言われています。

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大動脈瘤の検査について

レントゲン

大動脈瘤の検査について説明させて頂きます。大動脈瘤の検査にはレントゲン、CT検査、超音波検査、MRI検査、血管造影検査などが主にあります。瘤が破裂した場合など、必要に応じて心電図や血液検査も必要となってきます。

手術の場合、心臓や腎臓、脳の検査も行い、全身状態を把握して、どのようなリスクがあるかなどリスク管理を行って、患者を救っていく必要があるのです。特にCT検査や超音波検査で正確に検査を行うことができるとも言われています。

何科を受診すればいいの?

大動脈瘤は心臓血管外科が専門とされているので、そちらを受診する必要があります。

なので、お近くの病院には何科があって、何科がないのかを把握して、病院選びを行っていくと早期に治療を受けることが可能になるのです。

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まとめ

今回、大動脈瘤とは何なのか、どういう症状・治療・予防・検査があるのかを紹介させて頂きました。

大動脈瘤破裂が起きると、最悪の場合は命を落とすこともあります。だからこそ、症状を理解して早期に検査・予防を行い、適切な治療を受けることが必要になるのです。

また、食事・運動・飲酒・喫煙といった普段の生活習慣から高血圧や動脈硬化を引き起こし、大動脈瘤に繋がることもあるので、今からでもご自身の生活習慣を見直し、予防を行っていくことをおすすめします。

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