人の気持ちがどうしても理解できない人が存在します。
相手の気持ちを察して行動するのは日本人の独特の特徴でもあります。幼い頃から「相手のことを考えて行動しなさい」「人の気持ちを考えなさい」と言われて育っているのでかなり高度に察し合いのコミュニケーションが発達しているのです。
しかし何とか察し合うことでうまく社会が回っていることも事実です。察することがうまくできない人はコミュニティーの中から排除され、生きづらさを感じてしまうことでしょう。
今日は相手の気持ちがわからない人の特徴について紹介します。気持ちが察することができない人はどんな特徴があるのでしょうか?
相手の気持ちがわからない人の12の特徴
世の中には相手の気持ちを察することが上手い人とそうでない人が存在します。
この違いはどうして生まれているのか、気持ちを察することが苦手な人の特徴からその全貌を明らかにして生きましょう。
1・「言われたことはやりなさい」と教育された
親の教育の代表的なものに「〜やりなさい」というものがあります。
基本的に相手の気持ちを読むことに長けている人は「言われる前にやりなさい」ということを教育されることが多いです。
親が注意しそうなタイミングや自分の行動を常に客観的に見て、親(指導者)からすれば自分の行動がどのように見えているのかな?相手がこう言ったということは相手は本当はこれが言いたいなど、相手の真理を読んで先読みして行動する癖が付いています。
しかし両親に「言われたことはやりなさい」と教育されている人は、言われたことだけやっていれば良い、言われたことに関しては最低限きちんと熟す必要がある。という認識をします。
そして余計なことはやらない。相手に干渉しない。言わない場合は黙殺されて当たり前。逆に言わなかった人が悪いのです。なのでもとより相手の気持ちを読む必要はなく「それぞれ考え方や目指すものが違うから言葉でしっかり相手に説明しましょう」という意識なのです。
2・末っ子である
相手の気持ちを考えずにズカズカ踏み込んでいくのは末っ子の特徴でもあります。
これには賛否あると思いますが、甘やかされて育った末っ子が特に該当するということを念頭に置いておいてください。
末っ子は両親が最も精神的に成熟しているタイミングで生まれることもであり、教育に関しても肩の力が抜けて厳しさがなくなっていることが多いです。
上の子供も大きくなり心配のタネがいくつか消えて金銭的にも見通しが聞くようになってきたので、遊びや金銭的援助などあらゆる方向で長男に比べて甘くなります。
このゆとりが自由奔放でわがままな性格にする要因となっています。
3・言動に責任感がない
よく考えて発言しない、行動しない行き当たりばったりの人は責任感が少なく、トラブルが発生しても「何とかなるさ」と根拠もなく考えているので人の気持ちも「なんとかなるさ」と捉えています。
何と言われようと後から何とでも適当に理由を見繕って許してもらえば良いと思っているので相手の気持ちをいちいち考えないという傾向がります。
4・人の気持ちを理解することが無駄だと思っている
上記で紹介した教育にも通じますが人の気持ちを理解するよりも”自分の意見を言葉にすること”を重要視しているので相手の気持ちを読むのではなくいかに自分の考えを相手に伝えるかに重点を置いています。
お互いの意見を討論しあって最善の回答を出すことがベストなので、初めから気持ちは読むのではなく自分で言葉にするものという考えが根付いています。
これによって言葉にしない人の気持ちが読めないという問題に繋がっているのです。
5・マイノリティーな意見を理解できない
日本人は「普通」や「一般的」という平均的なものが大好きです。
奇抜や個性的なものはなかなか手が出せなかったり、新しいものに対する拒否感が強くあります。そのため浸透する速度が遅く、革命的な変革が起きにくい国民性があります。
しかし情報操作には流されやすく、「みんなが使っている!」と信ぴょう性がないメッセージでも簡単に信じて「みんなが使っているなら」と手を出します。
逆に「誰も知らない」というメッセージには魅力を感じず否定的になります。
日本人は集団行動や協調性を過度に気にする国民性なのでそう言ったマイノリティー(少数派)の意見は避けて多数派の意見ばかりしか受け入れられない体質になっているのです。
結果、マイノリティーに対して否定的な意見ばかりを持って最初から相手を拒絶しているので偏見から相手の気持ちが理解できないという大きな障壁が発生しているのです。
6・固定概念に縛られている
とにかく自分の今まで受けてきた教育が正しい。自分の考え方は絶対に間違っていない。
そういう固定概念や信念を強く持っている人は相手の気持ちを理解できない人が多いでしょう。
物事の考え方に正解はありません。何があっているか間違っているか、それは時代によっても異なりますし、環境によっても異なります。最終的に結果に裁かれることでその是非を問うことしかできないのです。
しかしそれを理解せずに固定概念に縛られている人は作られた概念の中での幸せや人生像を楽しんでいるにすぎません。自分の頭で考えて道を歩いているのではなく誰かに決められたレールの上を歩いているのです。
それに固執しすぎると人の気持ちも簡単に固定概念で踏みにじってしまうことになるでしょう。
7・人付き合いをあまりしていない
人の気持ちを理解するには人付き合いを頻繁にしていなければその腕は落ちていきます。
しばらく人と接していないと温度差を感じやすいですし、相手の機微から心情を察することはできません。自分の世界に入って塞ぎ込みがちになるのでコミュニケーション能力が低下します。
相手の気持ちを読むことはかなり高度な技術なので人間関係に長けている人でないと難しいでしょう。
8・想像力がない
相手の言動や仕草から心を読むには想像力が必要不可欠です。
記憶力でどうこうできるものではありません。観察力と想像力この二つが必要です。
相手の言葉や行動の裏にある背景やその心情の流れを想像して理解できる人間とそうでない人間とで、相手の気持ちの理解度は大きく変わるでしょう。
物語系の小説や漫画や戯曲や映画などを全く見ない人に人の気持ちが理解できない人が多く、芸術に触れないことで考え方に情緒や風情がなくなってしまっている可能性があります。
9・気遣いができない
外回りから帰ってきた上司や部下が部屋に帰ってきたらさりげなく空調をつける。暑い日にはお茶を出す。寒そうにしている人がいれば洋服を貸してあげる。などなどちょっとした気遣いでも人の気持ちがわかる人かそうでないかがわかります。
自分が気遣ってもらっていることにすら気づいておらず、やってもらって当たり前の精神で感謝をしていません。
「ありがとう」を言わない普段からそんな態度の人は人の気持ちがわからない可能性が高いので注意しましょう。
10・ナルシスト
相手の気持ちが読めないのではなく、「読まない自分かっこいい」と思っている成り上がりタイプの人間に多い特徴です。
新しいものに取り組む姿勢はいいのですが、それをいちいち正当化し合理的非合理的でなんでも片付けて自分は普通ではできないことをやる人間だすごいだろ!とわざわざ批判してしまうタイプの人間です。
人の感情を逆撫でする言葉や行動で、相手の気持ちを考えず発言するので反感を買いやすいですが、圧倒的自信と結果を叩き出し有無を言わさないので流れに乗っているときは非常に強い傾向があります。
敵を作ることも多く、転けた時に痛い目を見て丸くなることが多いです。転けたまま起き上がれないほどにダメージを負う人もいますので要注意です。
11・すぐマジレスする
マジレスとは、本気の意味の「マジ」と返信の俗語の「レス」を掛け合わせた本気の返信、冗談ではない返信、真剣な意見という意味があるネットスラングです。
人は会話をする時、相手の意見を求めているのではなく共感を求めていることが多いです。
「ダイエット中なのに昨日夜にケーキ食べちゃってさ」という話に対して、相手の気持ちがわかる人であれば「夜中にケーキはみちゃいかんよ〜」と笑い話をしながら話を楽しみつつダイエットを成功させようという話に持っていきます。
しかし気持ちが理解できない人は「ダイエットする気ないんでしょ?」「だからデブなんだよ」「悔しくないの?」と笑い話にせずに相手に説教を始め場を凍らせます。
冗談や笑い話の場で空気が読めずに真剣に意見して楽しい場を台無しにしてしまうのです。
12・海外出身である
海外出身者は特に「自分の意見はしっかり言葉で説明する」文化な場所が多いの、日本人からは多少我が強いように感じられてしまいます。
海外からすれば日本人は消極的に見られていることからもおわかりいただけるでしょう。
日本に来たばかりの海外の人からすれば日本人全てが京都の人のように感じるかもしれません。
京都の有名な話「ぶぶ漬け(お茶漬け)を出したら帰ってくださいの合図」「ピアノ上手やぁ坊ちゃんは毎日うるさいよの合図」などは日本人であっても初心者は察することが難しいでしょう。
なんでもかんでも相手に合わせる必要はありませんが地域の流れがわかるまではどこに行っても勝手な行動をしないほうがいいでしょう。
まとめ
一昔前は人の気持ちをちゃんと考えて行動しなさいと言われて来ましたが、最近はどちらかというとどっちも大事だよね。という考え方になって来ました。
ちゃんと自分の考えを言葉にすることも大事なので、察してもらおうとする方も悪いちゃんと言葉で言いなさい。という考え方もあります。
相手の気持ちを理解することは重要ですが、いいことばかりではありません。察して行動しても「誰がやれと言った?」と裏目に出ることもありますし「お前が勝手にやったことだろ」と
責任をなすりつけられることもあります。
重要なのは相手としっかりコミュニケーションを取ることです。
相手の気持ちを理解することばかりではなく、自分の考えをうまく言葉にすることも意識して上手に人間関係を構築していきましょう。
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