相手がどんな人なのかという事は長期間一緒に居たり、いろんな側面や考え方をコミュニケーションをとって関わり合わないとわからないという人は多いと思います。
しかし人間は知らない間に8割以上は見た目やファーストインパクトで他者のことを判断しているという研究結果も出ています。
人は中身と豪語している人も無意識の内に見た目の印象でかなりの割合を判断しているということですね。
今日は第一印象が如何に重要かということと、第一印象を良くする為の方法について紹介していきます。
第一印象で決まる関係性について
第一印象で決まってしまう関係性とは一体何でしょうか?
第一印象によって決まってしまう人間関係について紹介していきます。
第一印象が悪いと機会損失に繋がる
いわゆるジャケ買いと言うものがCDやレコードの世界には存在しますね。ジャケットが良いから曲を知らないけど買ってみよう。そうやって繋がる機会は結構世の中に溢れています。
しかし第一印象が悪いとそういった繋がりの機会損失に繋がります。
最初の機会損失をしてしまうと、なかなか向こうからきっかけを作ってくれたりはしないので、次のタイミングが来るまで時間がかかります。
そういった意味でも最初の印象が非常に重要で、相手から話しかけやすかったりいい印象を積極的に与えていくことが重要です。
第一印象のインパクトは消えない
お互いの第一印象について教えてください。という質問がインタビューなどで結構聞かれますよね。
多くの人が気になる問でもあり、自分も強く覚えている事が多いのが第一印象だからです。
最初のイメージからどのように関係性が変わっていったのか、そこに大逆転やドラマがあれば面白みが増しますが、超マイナスの評価からイメージが逆転して良い関係になることは稀です。
殆どの場合ははじめから意気投合してどんどん話が進んでという形が自然。
第一印象が悪くても後々にという場合は、どちらかが人間性は別にして特別魅力的な能力を持っていることで繋がっている場合が多いです。
そういった特技などを持ち合わせていない場合は、第一印象、協調性、人間性と言うものが関係の発展のためには重要でしょう。
恋愛対象かどうか
異性に対して、もしくは同性に対して恋愛対象として認識するかどうかは長い時間の中で決定される場合もありますが、殆どの恋愛のきっかけは第一印象で決まります。
自分の好みがどうか、自分と釣り合うかどうか、話が合いそうかどうか、優しいかどうかなどを第一印象で決めて判断しています。
内面に関しては、交際してから明らかになることも多く、それで別れるというケースも少なくありません。
なので、パートナーを探す上では第一印象が良いほうがチャンスは圧倒的に多くなり、逆に第一印象が悪いと打席にすら立てないということになります。
第一印象が悪い事がプラスに働くこともある?
第一印象が悪いということがプラスに働くこともあるのか?という点についてはどのように第一印象が悪いのか、と言うことが重要になります。
ただの悪態つきではなく、以下の特徴がある人は後に関係性の発展に繋がる可能性があります。
- 筋の通った自分の意見をしっかり述べている人(イエスマンではない)
- 付き合いが悪く、相手に合わせないが信頼のおける人
- 他人にはない特別な能力・技能を持っている
上辺の付き合いではなく、腹を据えて話をする時、長期的な親友として関わる人、信頼できるビジネスパートナー、結婚する相手を選択する上では第一印象や相手の機嫌を取る事は重要ではありません。
寧ろ、どのように考えて行動しているか。が重要になります。
そこに整合性があり合理的であればそれで十分なのです。本当に楽しいときは笑うし、そうでないときには無理に笑わない。
上辺で相手と仲良くなっても、愛想笑いをしている事はバレバレですし、単に印象を良くしている事が目的な人とは長く関係は続かないものです。
そういった点では第一印象が最重要ということでもないという意見も重要です。
第一印象で人は何を見ているのか
第一印象が不利になることについては、機会損失・第一印象は消えない・恋愛対象という3つの視点から紹介しました。
何気なく行っている他者への第一印象の評価は具体的にどの様な比率でどのように行っているのでしょうか?
第一印象の判断の基準について紹介します。ファーストコンタクト何を見られているのかを把握しましょう。
メラビアンの法則について
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが研究し報告した論文で発表されたものです。
人間はどの情報に最も影響されているのか、聴覚情報、視覚情報、言語情報の中でどれを相手の印象を決める上で重要と判断しているのかを調べた研究です。
内容は次の通り。
- 憎しみの声で「ありがとう」と言ったときの印象
- 憎しみの顔で「ありがとう」と言ったときの印象
またこれの逆で表情を明るく、声を明るくして言葉を憎しみの言葉に変えた場合
など「声」「顔」「言語」の3つの情報の組み合わせを全通り調べ、異なる情報の組み合わせで発言したときの相手に与える印象を集めてそれを数値化したというもの。
結果は
言葉(言語情報)・音声(聴覚情報)・写真(視覚情報)の三つの項目に矛盾が生じていた場合、相手の印象を決定する上で要視した情報の割合は「言語7%・聴覚38%・視覚55%」であった。
というのがメラビアンの法則の内容です。
つまり印象を良くするためには重要視するポイントの比率を参考に見た目5割、声色4割、言葉1割の割合で考えていけばいいと言うことですね。
男性の意見
男性が相手の第一印象を決める上で見ているポイントについて紹介します。
同性を見ているとき
男性が男性の第一印象を決めるときに見ているポイントは以下の通りです。
- こいつと一緒に居て楽しいか
- 笑いのツボは合うか
- 趣味は合うか
ということが特に重要だと言う意見が多く存在します。
初めに話した時の印象で判断している事が多く、アグレッシブな人ほど同性は見た目では判断しないという結果でした。
話してみて面白いという発見があるとなお良い。と答える人が多数いました。
異性を見ているとき
男性が異性の第一印象を決める上では何を見ているのか見ていきましょう。
- 可愛いかどうか
- 服装
- 化粧
という意見が圧倒的に多数となりました。
初めにコンタクトを積極的に取ろうとする場合、まず見た目から入り徐々に女性のことを知っていく事が優先され、見た目的にNG出会った人は後回しにされます。
可愛くないと恋愛対象として入らないと答える人も居ましたが、第一印象が良くても内面的にNGの場合は最もダメだという意見もありました。
しかし女性にとっては男性と繋がる上では身だしなみが最も重要視されるでしょう。
女性の意見
女性が他者の第一印象を決める上で最も重要視していることについて紹介します。
同性を見ているとき
女性が女性を見る時に重要視しているポイントは以下の通りです。
- 男性ウケを狙っていないか
- 趣味が合うか
この点が特に女性が重視している点でした。ファーストコンタクトでの趣味が合うかという点については、服装で判断したり、身につけている小物類で判断する事が多いようです。
見た目的に親近感がある人が関わりやすいポイントでしょう。
男性ウケについては女性特有のチェックポイントでしょう。特に男性の前で態度を変える、男好きという特徴を嫌う女性は多い傾向にあります。
にじみ出る雰囲気は仕方ないですが、初対面の内は隠しておいたほうが良いかもしれません。
異性を見ているとき
女性が男性をみるときどういった部分の情報に注目しているのでしょうか?
- タイプかどうか
- 清潔感はあるかどうか
- 紳士かどうか
- 態度・行動
友達から入るか、恋愛対象として見られるかは第一印象で決まることが多いようです。
女性の場合、細かくチェックしている人はかなり細かく第一印象から観察しています。
- 服装から読み取れる趣味や性格
- 爪や髪の毛など細かい部分から読み取れる清潔感のチェック
- 体型
- ルックスと服装のバランス
- 仕草・挙動や目線
- 話している時の声量・声質
- 相手のテンションから自分への印象を把握
- 店員への態度
- 貧乏ゆすりなどや爪を噛むなどの癖
- 金銭感覚を身に着けているものから判断
- 仕事内容
など女性が男性の印象を決める上でチェックする項目は多岐に渡ります。本能的からかより良い男性を捕まえるために女性は計算している事が伺えます。
男性よりも女性の方が相手を見抜く目を持っている人が多いかもしれません。この選別眼を持っている人にはなんでも見透かされてしまう可能性があるので、背伸びをしても無駄かもしれません。
第一印象を良くする方法
では相手への第一印象を良くするためにどの様な事を意識すると評価が上がりやすく、人間関係を構築する上で有利に事が進められるのでしょうか?
メラビアンの法則に則って、視覚・聴覚・言動の3つの観点から押さえておきたいポイントについて紹介します。
視覚のポイント
最も相手への影響が大きい項目が視覚の情報です。
- 服装
- 表情
- 仕草
- 目線
から相手に与える印象が第一印象の5〜6割を締めているということですね。
服装
まず、より相手に親近感を与える上では清潔感は欠かせないでしょう。清潔感を出すためには、身の回りの掃除、髪型を整える、服装のシワ・汚れ・毛玉・黄ばみなどを改善する、鼻毛や目やにや爪の処理を行うなどが挙げられます。
表情
次に表情では笑顔の表情が特に重要になります。よく笑う人は相手に好印象をもたれやすい傾向があるからです。笑顔は自分も相手を受け入れているという意思表示でもあります。
歯が白いこと、広角が上がっていること、涙袋が膨れているという三つのが笑いの効果を向上させるポイントです。
目線・仕草
次に目線や仕草ではより相手への関わり方の姿勢が現れます。精神状態を強く表現しているのが目線や癖です。目線をそらす行為は嫌悪感の表れや、関心の無さ、本心を隠していることを連想させます。
出来るだけ相手の目を見て話すこと。瞳孔を開いて話すことがポイントです(好きな人や興味を寄せている物を見ているとき人は瞳孔が大きくなる)。精神的な積極性や興味を持つことが大事です。
さらに癖は緊張や苛立ちを連想出させるのでこれも辞めた方がいいでしょう。自分の事を知ってもらって居ない状態では癖はマイナスの印象しか与えません。
聴覚のポイント
聴覚は印象の3割〜4割を占めている情報です。
- 声色
- 声質
- 声量
- 滑舌
から情報を読み取っています。
声が自分のタイプであるかどうか、声から読み取れる感情、声が小さかったり大きすぎないかということから相手の性格や印象が決定されています。
声はその人の精神状態やその人の性格を表すもの。声が小さく高い声を意図的に出している場合は、気が小さく相手に対して気を使う人、声が太く低くハキハキ喋る人は自分の気持をはっきり述べる人という印象が残ります。
無意識に声が変わってしまう人も少なくないので、少し意識してみて声について自分の特徴を把握し、家族や親友などと話すときと初対面の人人と話す時で意識が変わり、呼吸が変わって声が変化しているのかを考えてみると良いでしょう。
言動のポイント
言動は最も人が意図的にコントロールして隠すことが出来る情報ですので、相手に与える影響も少なく1割程度となっています。
- 話す言葉
- 単語や語尾のチョイス
- 取り組む姿勢
などが言動で判断されているポイントです。
話す言葉
話の内容、言葉そのものに対する評価が印象に直結します。
何に興味を持っていて、何を目的にしているのかということなどを話す内容で印象が判断されます。遊び人だなと言う印象を与えるのか、真面目な人なんだなという印象を与えるのかが話の中で見えてきます。
本心をさらけ出すことも重要ですが、あまりにもマニアックな内容や好き嫌いが分かれる話については初めは伏せておいたほうが良いでしょう。
言葉のチョイス
「トイレいってくる」というのか「ちょっとお手洗いに」言うのかで印象は変わります。
どういう環境で育ったのか、普段の付き合っている人のタイプなども想像させるのが言葉のチョイスです。
また何かをしてもらった時に「大丈夫だよ。自分でやるよ。」や「ごめんね」という人と「ありがとう。気を使ってくれて。」という人でも印象が大きく変わります。
ふたりとも相手に対する敬意を払っているつもりでも、前者は申し訳ないという他者への気遣いが強い人、後者は素直に感謝が出来る人という印象が残ります。
してあげた側からすれば「ごめんね」「大丈夫だよ」は、余計なことをしたという気分になりますが「ありがとう」は感謝してくれた。喜んでくれた。自分の行為を受け取ってくれた。と感じるので圧倒的に感謝の言葉を述べたほうが印象は良くなるのです。
些細な言葉のチョイスを自然に良い方向に持っていけるように意識していきましょう。
姿勢
姿勢が悪い人はどうしてもネガティブな印象を与えてしまいます。
姿勢だけでなく歩き方も印象に大きく関わります。73%の人が姿勢で印象が良くなる悪くなると答え、69%の人が歩き方で印象が左右すると答えています。
マイナスの印象を与えるのは
- かかとを擦って歩く
- がに股で歩く
- 早歩きで歩く
- 猫背
- もたれかかった姿勢
- 肘を突いた姿勢
- 片足重心
プラスの印象を与えるのは
- 適度に伸びた背筋
- もたれかからずに話を聞く姿勢
- 凛とした歩き姿
- 歩幅、歩く速度を合わせてくれる
- 両足重心で立っている姿
という答えをする人が多くいました。
歩き方や姿勢も無意識の内に見た目に出ている自分の内面性を表しているので第一印象ではその特徴を強く受け取ってしまう人が多いのでしょう。
まとめ
人は外見ではなく内面で決まると言われますが本当にそうでしょうか?
外見は自分の意志表現の一つです。自分の意志の中でも最も人の目に触れ、影響を与える非常に大きな部分です。
内面は目つき、言葉、行動などを変えて無言でその人の内面を語っています。それを読み取ることも難しくはありません。
更に、服装やメイクや体型でもその人の普段の生活や性格を表している一部でもあります。
実際9割の人は外見で人を判断しているのですから、決して軽視できない重要な自己表現です。
初対面の人との第一印象でいい印象を付けてチャンスを増やしましょう。
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