尿が出ない原因は病気かも?生活習慣やストレスが原因も場合も!予防するにはどうする?

まさか尿が出ないなんてことは、普通に考えてもありえないようですが、その種の病気にかかると尿が出ないということがあります。

尿の出過ぎは、当然水分を過剰に取ることで起こりえます。これはよくあることで水分を取り過ぎたり冷えたりすると、トイレが近くなりがちです。

では果たしてその逆で、尿が出なくなるというのは、いったい何が身体の中で起きているのでしょうか。また、ただ単に出ないという他にも、出にくくなった、ちょっとしか出ないという人もいるかと思います。これも何か原因があるのでしょうか。

これらのものは病気の影響もあるようですが、単純に年を取ったということでも、その傾向が強くなる傾向があります。今回は尿が出ないということについて、お伝えいたします。

病気が原因で尿が出ない

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病気が原因で尿が出ない可能性があります。

前立腺肥大

原因

主に男性がかかる病気です。この前立腺は男性の股間の上部に位置しています。ちょうどクルミほどの大きさのものが左右に一つずつ、膀胱の下にあります。これがなんらかの理由で腫れて尿道を圧迫し、尿が出にくくさせています。

腫れる理由としては厳密には解っていませんが、説が何通りかあります。一説によると、男性ホルモンの出過ぎにより、前立腺が腫れることです。男性ホルモンは文字通り男性がより男性っぽくなるもので、筋肉などが付くことも、このホルモンが関係しています。

また、別の説では、乳製品の取り過ぎということも言われています。俗にいう、食の欧米化が影響していて、チーズ、牛乳などの過剰摂取などは、男性は前立腺肥大を起こしやすくなり、逆に女性は乳がんにかかりかすいと言われています。

症状

圧迫による、排尿困難が発症します。場合によっては全く出なくなることもあります。この前立腺が肥大することにより、膀胱や尿道が圧迫されて尿が出にくくなるのです。

悪化すると、尿閉といって、尿が出なくなります。この尿閉が起きると膀胱に溜まった尿が逆流し、腎臓を悪くさせてしまいます。これは速やかに医師の診断を受けましょう。

また、一回の量があまり出なくなることでトイレに行く回数が増えることもあります。さらに尿が出切っていないために感じる残尿感、尿を排出している途中で止まってしまうこともあります。さらに夜に頻繁にトイレに行くことが増えたという時は、この病気の可能性があります。

治療法

トイレが近い、排尿後もすっきりしない、出にくい、夜に目覚めてトイレに行く回数が増えた、尿漏れが時々あるなど症状が起きた場合は、この前立腺肥大の可能性があります。

以前は外科手術による治療で対処していましたが、最近では投薬による治療で前立腺を小さくする方法がとられています。

その他、予防の意味も含めて、男性ホルモンの活性が前立腺肥大を引き起こしていることも考えられることから、その男性ホルモンの抑える薬を投与することもあります。

詳しくは、前立腺肥大の原因とは?症状や治療法、検査方法を紹介!を読んでおきましょう。

前立腺炎

原因

前立腺が細菌などで炎症を起こした状態を前立腺炎といいます。主な最近は、大腸菌やクラミジアです。体力が落ちている時は、急性前立腺炎となり炎症して腫れます。

また、慢性の場合もあり常時残尿感や、排尿痛といって、排尿の際に尿道が痛むことがあります。この場合は慢性の炎症を起こしている可能性があり、症状は出るものの判断が非常に難しいといわれています。

症状

これは前立腺自体が細菌により炎症を起こしているため、腫れることがほとんどです。同時に痛み、発熱を発症します。これらの症状を引き起こすために、病気だということはすぐに分かると思います。

逆に慢性の場合はこの症状がはっきり出ないため、分かりにくいようです。慢性の主な症状は、下腹部や陰嚢部分の鈍痛、急性と同様の残尿感などがあります。かなりの頻度で、年齢の影響という更年期障害と判断されることも多いとのことです。

治療法

感染症の場合は主に血管内に白血球が増加するので、血液検査で大体分かりますが、慢性の場合はこの検査でも判明しません。

治療法は、投薬で完治します。まれに医師のよってはその治療の判断が、気にしすぎといわれることがあり、おそらくは、更年期障害と決め付ける傾向にあります。遠慮なくセカンドオピニオンを利用し、治療を行うことが良いかと思います。

悪性腫瘍

原因

悪性腫瘍にも何種類かあります。膀胱腫瘍、尿道腫瘍、陰茎がん、前立腺がんなどです。こちらは、前立腺肥大などを放置しておて悪性化したり、食生活のよる影響、でガンが発生します。先に述べたように欧米化の食生活がかなりの影響を及ぼしていることが最近ではよく言われています。

また、男性ホルモンの作用が強いようですと発症するケースも多いようです。

症状

それぞれまれなガンのケースですが、特に尿管がんはあまり例がないと言えます。ですが、特徴的にはやはり尿が出にくい、出ない、尿漏れなどの症状があります。また、痛みを伴いことが多いので、異常を感じるケースが非常に多いようです。

痛みが発症しないケースがあり、それは一番恐いと思います。痛みがないと進行していても自分でも気づかないケースがあるからです。軽い症状でも検査をすることをお勧めしますが、特に年齢が高齢化していくときが重要です。

治療法

血液検査で判明します。治療は主に手術となりますが、男性ホルモンを抑える投薬で進行を抑え、治癒する方法としてもよく使われます。

卵巣嚢腫

原因

卵巣嚢腫は女性特有で、卵巣に腫瘍ができてしまうことです。原因ははっきりしていませんが、やはり食の欧米化は関係していると思います。

この腫瘍の影響で膀胱や尿管が圧迫されて、尿が出にくい状態を引き起こします。この腫瘍が出来ているときには、腰が痛くなるなどの傾向もあるので、発見はやはりしずらいとのことです。

症状

卵巣嚢腫は、放っておくと大きくなるので、身体に異常が発症した場合は、切除することが多いようです。この腫瘍による圧迫もあれば、出産経験がある人も、排尿しづらい傾向にあったりとかなり判断に苦しみます。

さらに膀胱の収縮する力も年齢を重ねるごとに、弱まるので残尿感があるのが当たり前と感じる人も多いようです。

治療法

ほとんどが卵巣嚢腫を切除することが多いようです。

この切除したあと、急にその腫瘍がなくなることにより、排尿する機能が回復し、逆に尿漏れをすることもあるようです。

膀胱子宮内膜症

原因

異所性子宮内膜症ともいいますが、通常は内膜症というのは子宮内で起こるものです。これが膀胱内に起きることで出血し他の病気と間違われることが多いということで、かなり深刻な病気となりえます。

正直この病気も原因がはっきりしていないというのが現状です。おそらくいろいろな理由が重なり、このような症状を引き起こすものと考えられます。

一説によると大気中の化学物質であるダイオキシンの影響とも、ホルモンの関係とも言われています。

症状

下腹部に重さや痛みを発症し腫れたりすることもあります。出血をすることも多く、膀胱の病気とは思えないことが多いのですが、この場合に膀胱内に異変が起きているために、尿が出なかったり出にくい症状となります。

治療法

投薬による治療がほとんどです。ホルモンの働きを抑えるものや、鎮痛剤で痛みを抑えるなど、根本的な治療ではないというのが実情です。

ホルモンの分泌を抑えると、内膜が委縮させる治療法となります。また、手術により、摘出することもありえますが、女性としての身体のバランスがくずれることから、あまりお勧めするものではありません。

子宮筋腫

原因

子宮内に腫瘍ができるもので、その影響から膀胱や尿管が圧迫され、尿が出なくなります。これは、やはり内膜症と同様の治療を施します。

症状

子宮というより、下腹部の痛み、むくんでいる感じなど重くなります。

治療法

こちらも厳密に言うと、治療法は確立していません。現在は上記内膜症などと同様の治療を行います。

生活習慣が原因で尿が出ない

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生活習慣が原因となって尿が出ない可能性があります。

尿路結石症

原因

尿を排出する過程のどこかで、結石が出来て詰まってしまう状態です。ほとんどが尿管や膀胱のようで、他には腎臓なども結石が出来る場合があります。それぞれ出来る場所により、いい方が違っており、尿路結石症、膀胱結石、腎結石などというようです。

石は小さいものであれば、排尿の際に一緒に流れてしまうこともあります。この際の一時の痛みはなくなりますが、生活習慣、食習慣でこの結石が出来ると思われますので、その辺は以後も注意が必要です。

症状

結石の大きいものが出来てしまうと、突然に痛みが発症します。主に下腹部や背中が急激に痛み、話のよると相当の痛みのようで、冷や汗と供に身体を伸ばせないほどの苦痛を伴うようです。

また、痛みがない場合でも尿中に血が混じったり、尿に膿が混じることもあります。

治療法

尿は腎臓で作られるのですが、その過程で排出する必要のあるものがうまく流れ出ないで結晶化してしまうことが主な原因です。出来れば普段から水分を多めにとることで、腎臓内の不要物は流れやすくなり、結晶化も防げます。

さらに、動物性のたんぱく質を取りすぎることが原因とも言われています。普段の食事にも気を遣うことが必要かと思います。

通常は自然に排出するように尿管を広げる薬で治療しますが、石が大きく流れ出ない場合は、尿管カテーテルを使用し、レーザーで石を粉砕して排出します。中には石が巨大化した場合には、手術して取り出すしかないこともあります。

ストレスや原因がはっきりしないもの

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ストレスによって尿が出ない場合もあります。

尿閉

原因

主に、先に書いたような前立腺肥大や前立腺炎の症状が引き金となり、尿が出ないことが原因となりますが、その他に心理的な要素で尿が出ない場合があります。

これは、トイレに行けない状態が過去にあると、いけない状況が実際に起こる時に、行かなくてもよくなってしまいます。そのようなことが繰り返されますと、尿を出したくない、出なくていいということが普通になり、排尿したいとい感覚が失われることです。

症状

尿を出したくても出ない状態や、出ても少量だけという状態です。やはり尿道が圧迫されている、結石が詰まっているなどが引き金となります。痛みや、腹部の圧迫感があります。結石が詰まっている場合は、とてつもない痛みです。

治療法

精神的なもので起きている場合は、徐々に慣らすしかないといえます。深刻な場合は心療内科などの治療を必要とします。ただ、無理して心療内科を受けるよりは、いつでもトイレに行けるという環境を整える方がはるかに健全的です。

医師の診断もある意味重要なこともありますが、精神的な部分での治療がその方法が全てではありません。逆に頼り過ぎないほうがより健全なことと思われます。

詳しくは、尿閉とは?治療には透析が必要?原因となる病気や症状も紹介!産後のママも可能性がある?を参考にしてください!

無尿

原因

無尿は尿が全く出ないということになります。摂取する水分量が少ないことや、尿を作る腎臓などに異常が発生している可能性があります。がんなどが発生している場合は、尿道を塞いでいたり、尿を作る機能に異常が起きています。入念な検査が必要となるでしょう。

症状

尿が無いということで、本当に尿が出ないという病気です。本来尿として流れるものはどこに行ったかというと、血液やリンパ液を通して身体中を巡ってしまいます。

尿を排出できないことは、老廃物や毒素を溜め込むことになります。当然、身体にいい訳はありません。初期の症状として、腹部の違和感があると思います。

治療法

無尿はその原因により治療法が違います。腎臓病などであればその機能を損なわせる原因があります。最悪、ろ過できなくなっているのであれば、人工透析も必要になります。

初期の症状であれば、投薬である程度はよくなりますが、その原因を絶たなければ、また同じようなことが起きてしまいます。その点は注意しましょう。

尿が出ないのを防ぐには?

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食生活の改善

前立腺肥大や結石ができることは、食生活が影響を及ぼしています。先に述べたように、前立腺肥大は食の欧米化が原因とされています。

特に乳製品を取ることは、おそらく人の身体にマッチしてないと思われます。確かに乳製品はここのところ、悪者扱いです。おそらくその理由の一つには、牛を飼育する際の免疫力をつけたり、よく乳が出るようにという人工的なものの力を借りているからだと思います。牛が病気にかからないようにとか、成長をはやくするためになど、一体何を使っているのか、消費者には見えない部分がたくさんあります。

また、人工的に作られているものが多すぎるように思えます。マーガリン、添加物など確かに保存する意味では必要なのかもしれませんが、昔はこのようなものはなかったと考えれば、このよな病気も発症していなかったのです。

これらのものが知らない間に人の身体に蓄積されてしまっているのです。これらは意識することで多少は防げます。

それと結石はそのような人工的なもの以前に、アルコール類過剰摂取や普段の食べているものが偏っているために起こるのだと考えます。

老化の改善

普段から、老化を早めないことを意識するといいかもしれません。老化はある程度はやむをえませんが、多少は遅らせることができます。

内臓を疲れさせない

人の疲れはそのほとんどは、内臓です。内臓は食事による消化により疲れます。そのために眠くなると言われます。ですから、食事はよく噛み内臓を酷使しないことです。

また、食事などは過剰に摂取しないことです。何事も過剰はいけません。昔から、腹八分といいますが、まさしくその通りで、満腹になるまで摂取しないことが内臓疲労を抑え、強いては老化も防ぎます。

酵素を浪費しない

食べ物を消化する際に酵素が使われますが、これは人の身体にあるものが決まっています。酒、タバコ、質の悪い油の摂取、食べ過ぎなどで無駄に使われると老化も早まります。

その補助をするのが酵素で、生のものに豊富に入っています。生野菜、漬物、発酵もの、刺身など必ず一回の食事に一品以上食することが消化を助け、身体の体調も整えます。

適度の運動

年を取るとどうしても身体を動かさない傾向にありますが、それでは老化を早めます。今回の尿が出ないという現象も下半身を動かすことにより、筋肉が減少することを防ぐことで、排尿する筋肉も維持できます。

脳を使う

脳を活性化させることが、老化を防ぎます。排尿で異常が出ることは、尿管の回りの神経が多少なりとも影響していると思います。これは神経の伝達がうまくいかなことでも影響が出るのです。脳を普段から使うことで、神経伝達も活性化することで老化の進行を防ぎます。

まとめ

いかがでしたか。尿はごく当たり前に出るものと思っていますが、実は出なくなったり、出にくくなるということが起こると、ちょっとパニクるようになってしまうかもしれません。それほど衝撃的なことかと思われます。実際、このような症状はそうそうあるものではありません。

原因はいろいろとありますが、いくら健康に気を配っていても、不可抗力の病気はあります。一番大事なのは普段の調子をよく把握しておくことかもしれません。普段の調子を把握しておくことができていれば、「ちょっと調子がおかしい…」「何か体調が変だな…」と感じることができます。そのように感じることができれば、病気も早期に発見でき、治りも早くなると思います。

ちょっと無理をしたり、食事も気をつけない、生活習慣も乱れているというような状態が続いていると、それが本調子なのか、いつもと違う調子なのかわからないので、体調の異変に気がつきません。そうなることが正直怖いことでもあります。

この記事を読んで、是非参考にしていただけたらと思います。

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