赤ちゃんっていつ頃から言葉を話すの?何か言ってるようだけどわからないし、いつから大人の言葉は理解しているの?赤ちゃんとコミュニケーションを取りたくてもまだまだ分からないことばかりですよね。
赤ちゃんが生後からどのような段階を経て、言葉を発するようになるのかご説明しましょう。
赤ちゃんはいつから話し始めるの?
生まれて2ヶ月も過ぎると赤ちゃんも文字では表現できないような声を出します。「あー」「うー」「だー」などの言葉をよく聞きますね。
これが言葉の発達の始まりです。意味を含んだ言葉ではないのですが、こうした言葉にママ・パパが反応をしてあげると言語理解能力が上がるという研究結果も発表されていて、赤ちゃんの発する言葉への関心が高まっています。
言葉の段階
・生後2ヶ月後
クーイング 「アッアッ」
舌を使わない母音を使った発声言葉です。機嫌のいいときに出る声です。この時は赤ちゃんに対応してあげるといいでしょう。
・生後4ヶ月後
喃語(なんご) 「アーウー」「アーアー」
喃語が活発にでてくる時期です。わりとわかりやすい言葉が多いでしょう。
・生後5ヶ月後
喃語(子音の種類が増える) 「ブー」「ダッ」「バー」
少しずつ離乳食も始まった頃で、口を動かすことによって唇が鍛えられ子音を発するようになります。
・生後7ヶ月後
反復喃語(連続音を言う) 「ダァダァ」「マンマンマン」
好みの言葉をつなげて発声します。発声器官がまだ未発達のために鼻にかかったような声になります。そして自分から気を引くために意図的に発声することもあるでしょう。
・生後8~9ヶ月後
喃語を発生するピーク
「パ」「マン」など、唇をつかった発声も上手になり反復言葉もわかりやすくなるでしょう。そして言葉と連動した動作が理解できるようになってきます。ママ・パパがやって見せてあげると喜ぶでしょう。「いただきます」と手を合わせることなど。
・生後10ヶ月後
「マンマ」など意思を伝える言葉が増えてきます。
喃語を発声することが減ってきて、赤ちゃん自身の意図・意志を伝える言葉が増えてきます。そして、コミュニケーションの為の言葉を発するようになります。
生後から1歳になるまでは…
このように、1歳までの間にも少しずつ発声し、周りの反応を確認しながら、成長しています。赤ちゃんは発声する前から大人の発する言葉への理解能力は発達しているので、名前を呼ばれたりすると振り返ったりします。そして叱られているのか?褒められているのかの区別もつくようになり、身振りと言葉の一致も進んでいるので、「バイバイ」と手を振ることの意味もわかるようになっています。
ただ赤ちゃんによって個人差は大きくあり、一概に上記のような流れと限ってはいません。ほとんど発声しない赤ちゃんもいますので、喃語が少ない…と心配しないで下さい。あまり発声しない赤ちゃんでもママ・パパが話しかけることを理解しているようであれば大丈夫です。
そして言語発達を促すには、ママやパパが単純な言葉の繰り返しが多い赤ちゃん言葉を使うことで、赤ちゃん自身が聞き取りやすく、マネをしやすい為、効果的と言われています。そして赤ちゃんも自分を認めてくれる人ということで、自己肯定感を養い、信頼関係を築いていくことになっているのです。
ほんの短い期間ですが、今しか使わない言葉を使って赤ちゃんとの信頼関係を深めていきましょう。
1歳を超えると…
・1歳前後~
一気に言葉を話し出すわけではありません。喃語混じりの単語を発声しながら、ママ・パパらとコミュニケーションをとっていきます。単語は15語くらいで反復語が多いでしょう。
好奇心によって言葉の内容が大きく影響されますので、お散歩したりいろんなところでお声かけをしてあげたり、遊んであげるといろんなものに興味を持ち、好奇心が育つでしょう。
・1歳3ヶ月~
遊びながら、言葉の理解が深まりコミュニケーションを取ろうとしてくる時期です。遊び道具や食事の際に出てくる野菜などの名前なども理解していきます。
コミュニケーションも活発になり、大人が「ママは?」と聞くとママを指さしたりするようになるでしょう。聞かれた内容がわかっているからなのです。単語は35語くらいで、歌にも興味を持ち始めるころです。
はっきりと発声できなくても、一緒に歌ってあげるともっと興味をもつようになるので、発声にとどまらず、好奇心や信頼感も育つのでいろいろな経験をさせてあげましょう。
・1歳半~2歳
個人差もありますが、発声する言葉が50~60語くらいになってきます。人の言葉のマネをしたり歌も少しですが歌えるようになります。「イヤイヤ」の意思表示もはっきり言うようになります。
どんな声かけがいいのでしょう?
赤ちゃんと楽しくコミュニケーションを!と言われてもどうしたらいいのか?それで本当に大丈夫なのか?って気になりますよね。
実際、どんな風にしたらいいのか、ご紹介しましょう。
まずは赤ちゃんの真似から
まだ声を出し始めた頃はそんなに言葉にこだわらずに、赤ちゃんの真似から始めてみましょう。赤ちゃんが何かをたたいたら、ママも一緒に「トントン」と話しかけながら、動作も真似をします。それだけで、赤ちゃんはとっても楽しいのです。最初はそんなことからやってみましょう。どうやったらいいのか、わからないママもこれなら大丈夫ですね。普段自然とされているママの多いのではないでしょうか?
4ヶ月ごろまでは特に目を見てコミュニケーションをとりましょう。目で見られて、自分の気持ちを理解してくれるという安心感がより発声しようという気持ちを起こさせます。
赤ちゃんと同じ言葉を言ってみたり、一緒に驚いてみたりしましょう。感情を共感するということが、感受性につながり、言葉の発達に役立つのです。
気持ちを代弁してあげましょう
赤ちゃんは泣くことでしか思いを伝えることができません。
そんな時に、ママが気持ちを察して「痛いのね」と言ってあげると“痛い”という言葉を理解し、徐々に発声するようになります。
赤ちゃんが、「・・・・」と言って、それがはっきりとした言葉ではなかったとしても、「すごいね。“おはよう”って言えたね~」と言ってあげると、よりはっきりと言えるようになりますし、肯定してもらえた!と言葉を発することが楽しくなります。あくまでもさりげなくがポイントです。訂正したり、聞き直すとかではなく自然にというのが大切です。
絵本の読み聞かせは?
読み聞かせが言葉の発達に効果的なわけではないのです。
絵本を読んで聞かせることでいろんな世界に興味をもち、赤ちゃんは自分の目から見えたものから、想像しいろいろと脳の中で体験しているのです。その体験から言葉が発生されてくるので、読み聞かせだけではなく、おもちゃを使ってあそんだり、ままごとをしたりとバランスよく遊びを体験させてあげましょう。
気をつけることは?
遊んだり、本を読んだりするなら何でもいいの?注意する事など、お伝えしましょう。
英語教育は幼いころから?
小さいころから英語を!と言うママもおられるでしょう。個人差もありますが、喃語から少しづつ言葉を覚えて発声している段階の際に、わからない言葉が出てきたら赤ちゃんはびっくりしてしまいます。
赤ちゃんが戸惑ったりしているようなら、様子をみながらお話していきましょう。
テレビはできるだけ見せないように
テレビが悪いというのではありませんが、大人より防御する能力が低い赤ちゃんにはテレビの光というのは刺激的です。
いろんな色がでて、物が動き声や音が聞こえるのです。もう夢中になってしまいますよね。ただ、それに慣れてしまうと、それ以上のものでないと興味を示さなくなってしまいます。
子供の成長にはいろんな遊びを経験することがとても大切なのです。その興味をテレビに持って行かれないよう、見せるのはなるべく短い時間にとどめましょう。赤ちゃんとテレビの関係としては、観せてもいいの?テレビが赤ちゃんに及ぼす影響とはの記事を参考にしてください。
まとめ
赤ちゃんの発声には個人差がありますので、違っているから…とか不安になりすぎないようにしましょう。ママ・パパの不安な気持ちはすぐに赤ちゃんに伝わります。
赤ちゃんが楽しく過ごせるよう、優しくお声かけをしてあげることで、安心して発声できるようになるでしょう。赤ちゃんの想像力を豊かにできるよう、いろんな感情を表現してあげると喜びます。そうやって楽しくコミュニケーションをとってあげるといいでしょう。赤ちゃんのそんな時期はあっという間に過ぎてしまします。ママ・パパもその時期を楽しむようにできるといいですね。
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