産まれたばかりの赤ちゃんでも、髪の毛がフサフサで産まれてくる赤ちゃんもいれば、ほとんど髪の毛がはえていないくらい少ない赤ちゃんもいたり、赤ちゃんによっての個人差がとても大きいですよね。
産まれてすぐは、髪が少なくてもそれ程気にならないけれど、数か月過ぎて、赤ちゃんの髪の毛がどんどん薄くなっていく気がしたり、少し不安になってくるママもいるのではないでしょうか。ここでは、赤ちゃんの髪の毛が薄くなる原因とその時期の対策をまとめてみました。
赤ちゃんの髪の毛は産毛
産まれたばかりの赤ちゃんの髪の毛は体の産毛と同じで、髪の毛も頭に生えている産毛なのです。産毛は、赤ちゃんの成長とともに生後3か月くらいから抜けはじめ、生え変わりはじめます。
髪の毛も同様にこの時期に抜けはじめ、生え変わりはじめ少しずつ髪が太くなっていったり、量が増えていったり、変化がでてきます。しかし、一度に生え変わるわけではなく、この過程を何回も繰り返しながら、3~4歳くらいにはきちんと全ての髪の毛が生え変わるといわれています。
赤ちゃんが薄毛になる原因は?
産まれてくるときに、フサフサの髪の毛で産まれてきた赤ちゃんが、どんどん髪が抜けて薄毛になることもあります。赤ちゃんの髪の毛が薄毛になる原因についてまとめてみました。
新生児生理的脱毛
産後の赤ちゃんの髪の毛は、3か月頃から抜けて、生え変わり始めて、6か月頃が一番薄毛になる時期だといわれています。新生児の時に生えていた頭の産毛が、生え変わるために一時的に抜けてしまう状態を「新生児生理的脱毛」といいます。
この時期に髪の毛が一気に抜けてしまい、なかなか新しい次の毛が生えてこなくて薄い状態がしばらく続く赤ちゃんもいます。髪の毛の量や質、生えてくるスピードも個人差があり、抜けて生え変わることは、生理現象の一つなので、心配しなくても大丈夫です。
乳児後頭部脱毛
まだ寝ていることの多い赤ちゃんの枕元に、髪の毛がたくさん抜けていてびっくりすることがあるのではないでしょうか。
赤ちゃんの髪の毛は、抜けて、生え変わりながら少しずつ太くてしっかりとした髪の毛になってきますが、まだ産後数か月の赤ちゃんの髪の毛は柔らかくて弱いので、寝ている時の枕や布団に擦るだけで髪の毛が切れてしまったり、抜けてしまうのです。
その結果、後頭部のあたりだけが更に薄くなってしまうのです。この現象を「乳児後頭部脱毛」といいます。この現象は、寝ている状態が一番長い時期の2か月~6か月くらいの時期の赤ちゃんに多いといわれています。
お座りができるようになってきたり、寝ている時間が少なくなってくると、後頭部だけが集中的に薄くなることもなくなります。
赤ちゃんが抜いてしまう
この時期の赤ちゃんは、手に触れたものがおもちゃになったりします。赤ちゃんが手に触れた髪の毛を無意識にひっぱったりして遊んでいるうちに、抜けてしまう事があります。
抜けた髪の毛は、また生えてくるので心配いりませんが、この遊びが癖になってしまうことがあるので、他の遊び道具を持たせてあげるといいでしょう。赤ちゃんも、髪をひっぱった時に「痛い」と感じることが繰り返しあれば、髪の毛をひっぱって抜くことも自然になくなってきます。
遺伝が原因ではない
体質的なものは遺伝することはありますが、赤ちゃん時期の薄毛自体は、生理現象の一つとして一時的に起きることなので、遺伝的なものが原因となって薄毛になっているわけではありません。このままずっと薄毛の体質になるというものでもありません。
脂漏性湿疹による抜け毛
生後2、3か月頃の赤ちゃんは、新陳代謝が特に活発な時期なので、皮脂の分泌も過剰になるので、脂漏性湿疹になりやすくなります。
脂漏性湿疹になると、頭皮の毛穴を脂がふさいでしまいかさぶたのような状態になって、頭皮を被ってしまいます。その、かさぶたのような状態の物がはがれる時に、髪の毛も一緒に抜けてしまいます。かさぶたのような物と一緒にごっそりと髪の毛が抜けるとびっくりして心配になってしまいますよね。
しかし脂漏性湿疹は、かゆみもなく、過剰に分泌される皮脂の汚れを取り除いて、肌を清潔にしていれば自然に治るものです。
生え変わり時期に出来る対策は?
赤ちゃんの髪の毛の生え変わり自体は、生理現象の一つでなので、防ぐことはできません。成長の過程に起きることとして、見守っていきましょう。その時期にママが出来る対策をまとめてみました。
頭皮を清潔にする
大人でも同じですが、頭皮を清潔にすることは抜け毛の予防になります。この時期の赤ちゃんは特に、新陳代謝が活発で皮脂の分泌も多くなります。汚れが原因となる抜け毛を防ぐために、清潔な状態を心がけましょう。
赤ちゃんは汗をかきやすく、夏などは枕が汗でびっしょり濡れていることもあります。そのままの状態にしておくと頭が蒸れて、あせもの原因にもなります。清潔を保つためにも、細目に枕カバーを変えたり、一枚タオルなどを敷いて、細目に取り変え、湿ったままの状態にしないようにしましょう。
枕元を清潔にする
枕元に髪の毛が抜けた状態のままでは、衛生面でもよくありませんし、ほこりや髪の毛などが多くあるとダニも増えるので、アレルギー対策としても、細目に片付けるようにしましょう。
ガムテープやコロコロでとるときれいに髪の毛やほこりもとれます。細い毛がなかなか取りずらいときは、やはり枕カバーごと交換したり、一枚タオルなどを敷いておいて交換する方がより衛生的でしょう。
赤ちゃんが髪の毛をひっぱらないようにする
赤ちゃんは、手に触れたもので無意識に遊びだしたりします。髪をひっぱる癖がつかないようにするには、赤ちゃんの興味を他にそらしてあげることです。
おもちゃを手にもたせたり、髪を触ろうとしたら、ママと手をつないで遊んでみたり、赤ちゃんの興味を髪の毛以外の他へともっていくようにしましょう。
注意が必要な場合の薄毛は?
上記のように、赤ちゃん時期の生理現象である薄毛は何も心配することではありません。しかし、稀に、普通の生理現象として抜けているのではない、抜け毛の原因がある場合もあります。
頭皮に湿疹や赤みがある
アレルギーや頭皮の湿疹が原因で起きるかゆみなどの症状から、髪が抜けたり、赤ちゃんが髪を引っ張ったりすることがあります。赤ちゃんの頭皮に赤みや湿疹があるときは、病院を受診するようにしましょう。
4、5歳になっても髪が薄い
通常3歳くらいで、完全に生え変わるといわれていますが、あくまでも目安であり、成長と同様に個人差があります。
しかし、大体の目安として4、5歳くらいを過ぎても髪の毛が薄いままだったり、伸びてこないときは、「先天性欠毛症」という病気の可能性もあります。極めて稀な病気であり、生えるスピードは個人差もあるので、4、5歳を過ぎたからすぐに疑わしいと不安になることはありませんが、心配なときは、一度病院を受診することをおすすめします。
まとめ
何かしらの原因がある場合を除いて、赤ちゃんの薄毛は、赤ちゃんの成長過程の一つで、成長している証でもあります。
赤ちゃんが薄毛になることは、赤ちゃん時期限定に見られる姿だと思うと、後頭部だけ薄くても、髪が抜けてしまっていても、可愛らしい貴重な時期に思えます。いろんな姿を見せてくれる赤ちゃんを、楽しみに成長を見守っていきたいですね。
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