産まれてから1歳になるまでの12ヶ月はねんねからおすわり、あんよへと成長していきます。体だけではなく、自我も芽生えてきて精神面でも発達していきます。
毎日1日1日成長していく赤ちゃんの姿を見ているお母さんたちは学ぶことや楽しいことがありますよね。
出来るならこまめに身長や体重を測りたいとは思うお母さんたちがほとんどでしょう。しかし、寝たままでいる赤ちゃんの身長を測るというのは難しいですよね。
そこで、赤ちゃんは1歳になるまでどのように成長していくのか、身長の測り方、月齢ごとに一般的な特徴も合わせて紹介していきます。
赤ちゃんの身長の測り方
産まれたばかりの赤ちゃんは、自分で立つことができませんし、立ったとしても言うことを聴いてくれない赤ちゃんの身長は、寝かせたままの状態で使える赤ちゃん用の測定器で測るが基本になります。
デパートなどのベビールームなどに備え付けられていることが多いと思いますので、利用してみるのも良いでしょう。
ただし、嫌がってしまう赤ちゃんもいるかもしれないので、素早く測ってみてください。
月齢ごとの成長について
さて、赤ちゃんは産まれてからどのように成長していくのでしょうか。月齢ごとに特徴もありますので、参考にしてみてください。
生後0ヶ月
産まれてから5日目くらいまでは、母乳やミルクを飲む量よりもうんちや汗で出すほうが多いですので、赤ちゃんは3~10%くらい体重が減っていきます。
これを生理的体重減少といわれるもので、自然なものなのです。
1~2週間くらいで元の体重に戻っていき、日に日に体重が増えていって、1ヶ月後には700~1000gくらい増えていれば、母乳やミルクの量がちゃんと足りているという証拠になります。
そんな生後0ヶ月の赤ちゃんは、身長44~58センチくらいが平均となっております。
産まれてから1ヶ月までの赤ちゃんを新生児といい、産まれて1週間までを早期新生児といいます。
赤ちゃんは40週のあいだお腹の中で羊水の中にいますので、産まれてからは全然違った環境に慣れて育っていくための時期になりますので、環境を整えてあげましょう。
生後1ヶ月
体重が増えて皮下脂肪がついてきますので、産まれて1ヶ月くらいになるとふっくらとして赤ちゃんらしい体型になります。
平均としては50~60センチくらいだといわれています。その中でも男の子であれば50~59センチくらい、女の子なら50~58くらいになってくることでしょう。
個人差はあるのですが、産まれてから1ヶ月もすれば身長は5センチくらい伸びて、体重は1キロくらい増えていれば、順調に成長していると思います。
体もだんだんふっくらとして丸みを帯びてきます。
新生児期の赤ちゃんは目の前30センチくらいのところに視線を合わせられるくらいでしたが、生後1ヶ月になりますと、目で物を追いかけることができるようになります。
ママが赤ちゃんを抱いて話しかけますとママの顔を見つめるようになったりしてきますよ。
この時期はママにされるがままになっているので赤ちゃんが自ら何もしないように見えますが、ちゃんと反応はしています。
生後2ヶ月
産まれて2ヶ月になりますと、ぽっちゃりと丸くなってきて、手足のくびれにシワが出てきたりします。また、手足が発達してきて、手を握ったり開いたり、指をしゃぶるといった動作が見られます。
平均としては、男の子は身長が54~63センチくらいで女の子は53~61センチくらいにはなります。身長や体重の成長については、赤ちゃんが問題なく成長しているかどうかが判断できる手がかりになります。
赤ちゃんの成長は個人差が大きいですので、順調に成長していれば心配ありませんが、もし心配なことがあれば健診のときに相談をしてみると良いかもしれません。
そして、赤ちゃんは目で物を追う範囲がそれまでよりも広くなってきて、首の筋肉が発達してきて顔を左右回して目で追うようになりますよ。
首や背中の筋肉が発達してきますと、体つき全体もしっかりしてきますので、ママも抱きやすくなります。
生後3ヶ月
赤ちゃんの体重は産まれたときの2倍くらいになり、産まれて3ヶ月くらいからはゆるやかに体重は増えていきます。
首も据わってきて、縦抱っこも安定してできるようにもなるでしょう。
男の子は57~66センチ、女の子は56~64センチくらいにはなってきます。
産まれてから3ヶ月までというのは発達していくスピードは速く、体重は産まれてときの2倍くらいになってきて、ほっぺたはふっくらとして、皮下脂肪がついて体つきが丸くなります。
首がすわるかどうかは、発達全体をみる段階として大事なポイントになるため、ほとんどはこのころに検診をして、首すわりを中心に赤ちゃんの発育と発達をチェックしていきます。
また、首が据わるとそばにあるおもちゃに手を出して、握ったりします。
そして、昼と夜の区別がついてくるころになりますので、昼は起きて遊ぶことが多くなってきて、夜になると眠ってくれるようになります。
生後4ヶ月
首も据わってきて、運動する機能も育ってきて体重も徐々にですが増えていき、体つきもしっかりとしていく時期になります。
また、目や耳も発達してきますので、音や光の方に反応したりしてきます。
興味のあるものには、手を延ばすようになって寝がえりをする赤ちゃんもいますので、お母さんは注意をして見ていましょう。
男の子は59~68センチ、女の子は58~66センチくらいにはなるでしょう。
月が経つにつれて身長や体重などの体の大きさはもちろんですが、いろいろなことからその赤ちゃんなりの個性が強く出てきます。
また、母乳やミルクの飲み方でも個人差が出てきます。これは赤ちゃんが自分の食欲をコントロール出来るようになったからなので、赤ちゃんの中にはミルクを飲む量が減る子もいるとは思いますが、赤ちゃんなりの適量なんだと考えて無理に飲ませたりしないほうが良いでしょう。
目や耳と手の運動が少しずつ協調できるようになり、赤ちゃんの関心があるモノにはなんでも口に持って行ったりするので、お母さんは注意してください。
生後5ヶ月
産まれて5ヶ月にもなると運動をするのが増えてきて、体重も落ち着いて増えていき、ほとんどの赤ちゃんは首が据わって背骨もしっかりとしてきます。
今までの体重の増え方に比べてしまいますと、体重もゆるやかに増えてきますので、心配になるお母さんもいることでしょう。しかし、赤ちゃんの機嫌が良くて、うんちも十分にしていて、母乳やミルクをちゃんと飲んでいるなら心配をすることはないです。
男の子は61~70センチ、女の子は60~68センチくらいになっていきます。首や手足も動かせるようになってきて、力も強くなってくる頃となります。
赤ちゃんは体を自由に動かしたいという思いが強くなってきて、赤ちゃんが起きているときは狭いベッドに寝かせるより、床の上に転がされて十分に体を動かせるほうが喜ぶ赤ちゃんもいます。
早い赤ちゃんでは寝返りをする子も出てきますが、寝がえりやハイハイをするのはまだ最初のほうなので、始める時期が遅かったりしても心配しなくても大丈夫ですよ。
そして、脳も発達してきて、赤ちゃんの手先もだんだんと器用になっていきます。
生後6ヶ月
産まれて半年にもなってきますと、少しだけおすわりが出来るようになってくる赤ちゃんもいたり、寝がえりも上手に出来てくるころにもなってきます。
身長は1センチくらい伸びますが、5ヶ月頃の赤ちゃんとあまり変わらない赤ちゃんもいます。このころになりますと、個人差が出てくる時期にもなってきますので、まわりの同じ時期の子と比べてしまくかもしれませんが、特に心配することはありません。
男の子なら63~72センチ、女の子は61~70センチくらいには発達してきますので、体の発達はスピードが速い時期も後半を迎えてきます。
そして、ママが赤ちゃんの脇の下を支えたりしなくても、少しの間であれば座れるようになる赤ちゃんもいることでしょう。ただ、少しの時間ですので転がってしまうこともあるかもしれません。
また、早い子であれば歯が生えてくる子もいますよ。
そして、赤ちゃんの知恵が発達してきますといつもそばにいるママや家族と他の人との違いが分かってくるころにもなります。ママやパパなどにはにっこり笑ったり、嬉しそうな声をあげたりもしますが、見慣れない人がくるとじっと見つめたりと人見知りが始まります。激しい赤ちゃんだと泣き出したりしてきます。
生後7ヶ月
7ヶ月になるとおすわりが上手になってきて1人で座れる時間が長くなってきて、ずりばいやつかまり立ちをしだす赤ちゃんもおり、行動範囲がどんどん広がっていきます。
男の子は65~73センチ、女の子は63~71センチくらいにはなります。
母子手帳に1ヶ月ごとに身体的な成長を記しているなら、あまり変化がないということに気がつくお母さんもいることでしょう。
目で見て興味があったら何にでも手を伸ばしてくるようになり、おもちゃを手につかんで遊んだりするようになります。
また、腹ばいの姿勢の赤ちゃんが、肘を使用して前進したり、お座りのまま移動したりすることもあります。
生後8ヶ月
赤ちゃんは8ヶ月頃になってきますと体型の特徴がちゃんとしてきます。ハイハイなどが出来るようになり、おすわりも安定して両手を使えることから遊ぶのも範囲が広がってきます。
平均で男の子は66~75センチ、女の子は64~73センチくらいにまで成長してくるでしょう。月が経つほど成長の個人差が大きくなります。早い子と遅い子の差はありますが、もし遅いなという赤ちゃんのママは特に焦らずにじっくりと見守っていると良いです。
手の動きが器用になって小さいモノでもつかめるようになってきます。片手から片手へとおもちゃを持ちかえたりすることもできます。
ハイハイができて自由に移動ができるようになったら、しばらくの間は1人で遊べるようにもなります。おもちゃだけではなくお部屋にあるもの何にでも興味が出てきますので、床や手が届くところに入れて危ないもの、ボタンやコインなどが置いたりしていないかママは注意をしましょう。
生後9ヶ月
これまでよりもさらに運動量は増えてきて体つきも引き締まってくるころになります。身体的にはゆるやかな発達となり、精神面がより発達していきます。赤ちゃんによっては、「あー」とか「うー」とか言葉を発するようになったり、お母さんやお父さんのしぐさを見てマネをすることもあるでしょう。赤ちゃんとコミュニケーションをとることは言葉の発達にも有効ですので、ママたちもお返事をしてあげましょう。
男の子は身長が67~76センチ、女の子は65~74センチくらいには伸びてきます。
ママの顔や姿が現れなくなりますと不安になって激しく泣いたりしてくるという後追いをする子も増えてきます。赤ちゃんがお母さんを一番の特別な人だと認識する成長としてもの証でもありますので、大泣きをしてしまったときは、なだめてしっかり抱きしめてあげましょうね。
生後10ヶ月
10ヶ月もすると伝い歩きを始める赤ちゃんが出てくるでしょう。身長や体重には大きい変化はありません。後追いもピークになってきますので、ママやパパの姿がみえなくなってくると探しにきます。これは、赤ちゃんの脳が発達しているということなので、会話などでスキンシップをとったりして赤ちゃんを安心させてあげましょう。
男の子は67~76センチ、女の子は65~74センチくらいにはなってきますよ。
赤ちゃんの口からは様々な言葉が出るようになってきます。しかし、意味のある言葉ではなくママのことを「マアマア」とか音のような感じですが言葉の基礎となるような言葉を発してきます。
つかまり立ちがしっかり出来るようになりますと、つたい歩きをする赤ちゃんが出てきます。まだつたい歩きはしなくても1人でも立てそうな様子を見せる赤ちゃんもいます。
昨日出来なかったことが今日出来るようになったり、明日にはもっと違うことに挑戦してくるなどと赤ちゃんの発達に変化をより感じることが出来ることでしょう。
生後11ヶ月
つかまり立ちを1人でし始めたり、つたい歩きが活発になってきたり、少しなら支えがなくても立つことが出来たりもしてきます。言葉も理解できるようになり、お母さんがちょうだいと言うと何かをくれたりとすることもあるでしょう。
男の子は69~78センチ、女の子は67~76センチくらいになっていることでしょう。1歳になる頃だと、体重は産まれてから3倍、身長は約1.5倍くらいにはなります。しかし、個人差が大きいので、あまり他の子と比べないようにしましょう。
ハイハイのスピードはかなり速くなりつたい歩きが達者になり動き回ることが出来ます。
個人差はありますが赤ちゃんの動きはますます激しくなってきますので、常に目で追って安全を確認してあげましょう。
赤ちゃんの言葉はママや周りの大人とのコミュニケーションから育てられます。この時期になるとご飯のことを「マンマ」とか発したりして、大人が考える以上に大人の動作や言葉を理解しています。
生後12ヶ月(1歳)
産まれて1年になり1歳を迎えますと、身長は産まれたときの1.5倍くらいになってきます。1人で立って少し歩けるようになる赤ちゃんも出てきますが、1歳頃になると個人差がありますので、あまり他の子と比べすぎないようにしたほうが良いです。
男の子は70~79センチ、女の子は68~77センチくらいに成長してきます。
赤ちゃんにとって関心のある言葉を1つでも2つでも言えるようになってくる頃になります。
ただの真似ではなく、言葉の意味を分かって発するようになります。しかしなかには2歳ころまであまり言葉を発せずに身振りや手ぶりなど単語1つでいろいろなことを表現する子もいます。
1歳のころには2~3歩歩きだす子もいますが、みんながみんなそうだとは限りませんので、まわりの子とは比べ過ぎないようにしましょう。
赤ちゃんの身長があまり伸びないとき
身長には個人差があると言いますが、身長があまり伸びてこないとか平均よりも低いというときには心配になるお母さんも多いことでしょう。
心配だなというときは、産まれてから1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月検診のときに産婦人科で先生に相談してみるのも良いでしょう。
そのときに先生に特に心配ないと言われたら、少し小さいなという場合でも成長していることに変わりはありませんので、不安にならなくても大丈夫です。
まとめ
赤ちゃんにも、身長が高い子だったり低い子だったりと個性があります。
1歳になるまでは個人差がありますので、不安になるママさんもいらっしゃるかと思いますが、赤ちゃんが笑顔で元気に過ごせるということが大切になります。
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