みなさんの周りにも自分の方が優秀だと高を括り人を見下す人がいると思います。
しかしその人たちも気づいてないだけで無意識に人を見下している可能性があります。あなたも過去一度も他人を見下した経験はありませんか?と問われると自信を持って「はい」と答えられますか?
「私は人を見下したことはありません」と答えた人でも、自分ではそう思っていなくても相手からは見下されたような印象を抱いている可能性もあります。
今回は見下す人の深層心理と見下されやすい人の特徴についてまとめて見ました。そしてその態度への対処法についてもまとめています。
人を見下す人の4つの心理とは
人を見下す人には過去の人生から生まれている思想や考えかたなどが影響して、人を卑下したり見下さずにはいられない、そんな人がいます。
普通人を見下す人間は他人から嫌われますし、自分にとっていいことなど何もないように思います。どうして人のことを見下して自分の道徳を下げるような非合理的なことをするのでしょうか?
その人の内面についてのぞいていきましょう。
嫉妬心が強く負けず嫌い
自分が持って居ないものを持っている人への嫉妬心でどうしても相手を自分よりも優れた人物で認めることができずに見下した態度をとったり、妙に反抗するような態度を取ることがあります。
共通して負けず嫌いで自分が一番になりたいという野心的な気持ちを強く抱いているケースが多いでしょう。
例えば家族を持っている人に対して「あいつは自由を失った」だとか「それでお前は幸せなの?」など比べることでもない問題でも比べて自分の方が幸せで自由だということをついつい主張したくなってしまいます。
このケースでは見下している側が強いストレスを感じているケースが多く、そのストレスをなんとか解消するために強がりで相手を見下していることが多いでしょう。
優越感を保つために人を見下している
これは常に自分がトップであることを実感しておきたいと思ってるタイプの人で、自分が人よりも優れていることに強い満足感を覚える支配欲が強い人です。
ネット、SNS、掲示板などを見るとそんな支配欲を全面に出している人が大勢います。実際このように人をバカにしたり見下したりすることで優越感を感じる人は多く、その一面性は誰もが持ち合わせている感情でもあります。
完全に人のことを見下す行為を喜びと感じている場合、癖になってしまっているのでそれを改善することはできないでしょう。
過去の劣等感やコンプレックスを隠している
他人を見下す行為が自分の内面にある強烈なコンプレックスからきていることもあります。
学歴コンプレックス、美的コンプレックス色々あります。自分よりも相手が優れていると、自分が惨めに思えてしまい、それを否定するために声を出して相手を否定し見下すことで自分の方が優位であることを証明しようとしているのです。
幸せそうな人を見て「あの女ブサイクだな」「あんな金のない男のどこがいいの?」とわざわざつまらない難癖をつけてしまうのは自分自身充実できていないことを隠すためでもあります。
特にこのタイプは自分よりも立場が下の人間や権力のない人間に対してのみ見下す目線を向ける傾向があります。権力者に対して劣等感を感じていることを他者にぶつけることで自分自身を保っているのです。
小さい頃に兄弟間で親に比較されて育った人や他の家と自分の家に強い格差を感じて成長した子供は劣等感を抱きやすく、その劣等感の感情がマイナスの方向に向かった場合に攻撃性を持って相手を攻撃することに繋がるケースがあります。
自分を大きく見せようと思っている
他者を見下すことで自分を実際の存在以上に大きく見せようとしている場合にも、人を見下す働きは強まります。
なぜなら人を見下せば自分を大きく見せることは簡単だからです。
努力を必要とせず、他者を下げていれば自分という存在の価値がどんどん上がっていくので怠けていても自分を大きく見せることに成功します。
実際相手に自分の存在を大きく見せるためには時間と労力がかかります。目的を達成するためではなく、ただ相手に自分の存在を大きく見せたい願望が強い人は他者を見下して自分を大きく見せようとするケースが多いでしょう
見下されやすい人の特徴
見下す人には上記の特徴や心理が働いていますが、逆に見下されやすい人も存在します。
見下されやすい人に共通している特徴は何でしょうか?以下の特徴がある人は標的になりやすいので注意しましょう。
反論しない人
バカバカしい理論に対していちいち反論するのはめんどくさいし相手にするだけ無駄ですよね。
しかし反論をしないことでどんどん相手は調子に乗っていき、さらには他の人にまで見下されることに繋がり自信もやる気もなくなるという負の連鎖が始まることがあります。
上記のバカにする人の心理から見ればわかりますが、癖や昔のコンプレックスがそうさせているだけで、見下す人は見下していると認識していない可能性があります。
ですので反論しないといつまでも相手は図に乗ってモンスター化していきます。現行犯のタイミングでしっかり相手に自分の意見をぶつけて反論することが大切です。
コンプレックスを隠している人
誰にでも一つはコンプレックスや苦手なことが存在するでしょう。
しかしそれを自ら開示したり、受け入れることができていない場合見下す人の餌食となってしまいます。優しい人や他者に対する配慮を怠らない人はあまり人が嫌がることには突っ込んだ話をして来ません。対等な立場を望んでいるからです。
ですが、相手を見下したい人は常に常に人の上の立場にいたいと考えています。ですので他人のコンプレックスを見つけると平気でそれをえぐるように話し台にあげます。
それによってどんどん笑い者にされてしまい、格好の的になってしまうのです。
ですのでコンプレックスや苦手なことは先に相手に開示していることが重要です。自分から先に開示してしまっていればダメージも大きくありませんし、その勇気で他人に付け入る隙を与えません。
人の顔色ばかりを気にしている
常に相手の顔色を気にして行動している人は自分で物事を決定することができずに人に依存していきている人です。協調性が重要視される日本ならではの性質でもあります。
総じて自らリスクをとって発言することが少なく、任されたことは素直に行うという順応な性格をしています。自分の意見を強く持ってそれを貫こうという意識は低く、柔軟な考え方であらゆる考え方を理解しようとします。
ですので自分の意見で人にぶつかることはなく、あまり発言はしません。
見下すことはとにかく自分の意見が一番でないと気が済まず、苦手なことはどんどん人に押し付けるので、意見を言わない人はどんどん動きづらくなります。
自然と顔色を気にする人と、顔色を気にしない人という構図が生まれて見下す見下されるの関係性に落ち着きやすくなるでしょう。
結果を出していない人
資本主義の社会では結果が全てです。どこの国でもその考え方はほとんど変わりません。
結果を出していないとどれだけ努力をしていても関係ないということになります。見下そうと思えば簡単に「おまえ結果出してないじゃん」と見下すことができます。
これは後にどんな偉業を達成する人でも経験している屈辱でしょう。結果を出していないタイミングでは誰もが見下される対象なのです。
歯を食いしばって悔しさをバネに結果を出すしかありません。
見下してくる人への対処法
社会人になるとどうしても嫌いな人や嫌な人でも付き合わなければいけないシーンは存在してきます。
他人を平気で見下す人とはどのように付き合っていけばストレス少なくやり過ごすことができるでしょうか?その対処法について紹介していきます。
気にしない精神力をつける
まず気にしないことも重要です。
これを成すためにはまず達観し感情的にならないことが先決です。相手と同じ土俵に立って感情的に怒らない、喧嘩をしないということが重要です。
人を見下す人はそういう人間であるというだけのことですから相手にする必要はありません。
必要最低限の付き合いをして気にしなければいいのです。そんな人をバカにする人は自分の立場が危うくなると自然に人にすり寄ってくるようになります。
ころころ自分の都合のいいように立ち回っている人なのであまり気にする必要も、真に受ける必要もありません。「そうなんですね〜」と聞き流しましょう。
できるだけ関わらない
人を見下す人間を仲間として身近に置いておいても全く意味がありません。
程の良いことを餌に人の弱みを握り自分の都合のいいようにしか解釈しない、行動しないことは目に見えています。自分にとって何もプラスに働くことはありません。
優柔不断になったり、関係を切る覚悟ができないとズルズルとイライラする関係性を続けるだけになります。
早いうちに縁を切ったり、仲良くなることを諦めて関わらないようにした方が良いでしょう。
相手の間違いや問題をどんどん指摘する
見下される人は気を使って相手の欠陥を指摘することはないでしょう。
しかしこれが相手に「こいつは反論しないやつだ」と思われてどんどん言動を加速させてしまいます。そこに歯止めをかけるためにめんどくさい人間にあえてなることも効果的です。
できないことは引き受けない、そして相手のミスをタダで背負わない。完全に個人同士の貸し借りを明確にして相手にそのツケを払わせることも重要です。
進んで損をする立ち回りをすることは避けましょう。
黙って結果を出す
相手に意見をすることも重要ですがもっとも効果が高く、反論のしようがないのが結果を示して相手に屈服させることです。
どれだけ見下されようと自分自身にもなんのダメージもありません。
むしろ黙って結果を出している自分に対して吠えてくる相手がどんどん小さく見えます。周囲にもどちらが上かは明らかで、自他共に認める優位な状態になります。
ムカつく相手は相手をするだけ損なので相手をしない。これが鉄則です。
まとめ
見下す人の対処方法や心理的特徴などについてまとめると
- 見下す人は自分でも気づいていないことがある
- 劣等感が強く過去にコンプレックスなどを抱えている
- 自分を大きく見せたい、認証欲求が強い
という特徴や心理を抱えています。
- 見下されやすい人は優柔不断で断れない優しい性格
- 反論しない順応な性格
- 結果が出ていないマイペースな人
- 自分の弱さを隠している人
という性格であることが多いです。
そんな人たちが組み合わさってマイナスな関係性を生まないためには
- しっかり反論をすること
- 関わらないようにすること
- 結果を出すこと
が最適な対処方法となります。
自分と相手にとってウィンウィンな関係性を築けるように、異なる価値観の人の心理と結びつく行動パターンを理解して最善の方法で人付き合いをしていきましょう。
ストレス解消のはけ口に他人の尊厳を傷付けることのないように、他人の価値観を反面教師にして魅力的な人になりましょう。
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